モデルプレスのインタビューに応じた岸洋佑 (C)モデルプレス

「キュウレンジャー」“スティンガー”岸洋佑、1年前は敏腕営業マンだった…“歌手兼俳優”としての決意 プライベートに迫るQ&Aも<インタビュー後編>

2017.09.13 11:30

「スーパー戦隊」シリーズの第41作『宇宙戦隊キュウレンジャー』(テレビ朝日系、毎週日曜あさ7時30分)で、サソリオレンジ/スティンガーを演じているシンガーソングライターで俳優の岸洋佑(きし・ようすけ/24)が、モデルプレスのインタビューに応じた。スティンガーが主役となるVシネマ『宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー』が10月25日に発売を控え、若手俳優として注目を集めているが、約1年前は実はサラリーマンだった。

  
「宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー」より(C)2017 東映AG・東映ビデオ・東映 (C)2017 テレビ朝日・東映AG・東映
Vシネマ『宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー』は、TV シリーズの裏側を描いたスピンオフ。主題歌・挿入歌・劇中歌をシンガーソングライターでもある岸本人が担当している。

「宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー」より(C)2017 東映AG・東映ビデオ・東映 (C)2017 テレビ朝日・東映AG・東映
1人の戦士にフォーカスを当てたVシネマは、スーパー戦隊史上初となり、インタビュー前編では、そんな大役を受けた岸に、作品について語ってもらった。

後編では、シンガーソングライターとして岸のこれまでの活動や今後の夢、パーソナリティーに迫った一問一答などをお届けする。

サラリーマンを経て…

― 改めてデビューのきっかけから今に至るまでの歩みを教えて下さい。

岸:まずは3歳、『おかあさんといっしょ』に出ましたね。

― そうなんですか(笑)?

岸:どうでもいいですね(笑)。15歳のときに友だちとカラオケに行って、『歌スタ!!』という番組のオーディションを受けたんです。それで番組に出たことで芸能界を意識し始めました。その後、16歳のときに、LDHさんの『EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION2 〜夢を持った若者達へ〜』で3万人の中からファイナリストに選んで頂いたんですけど、21歳くらいに事務所を退社して就職し、サラリーマンになりました。

― それは大学に行く前?

岸:通信の大学だったので、大学に通いながら、営業企画制作と新規事業の開発をしていました。

― そういう働き方もあるんですね!

岸:本当に異例だったみたいです。面接も私服で行ってすごく笑われましたね(笑)。普通にちゃんとスーツ着て定時出社していました。

― お話していてもコミュニケーション能力の高さを感じるというか、きっとサラリーマン時代もすごく優秀だったんでしょうね。

岸:優秀だったかは分かりませんが、表彰されたこともありました。人と話すのが好きなのか、あとは負けず嫌いなのか。当時は本当に朝から晩まで電話かけてアポ取れたら行って…という生活で。周りが1日50件電話するのであれば俺は100件電話しようかなと。そういうことを実行に移していたら必然的に結果が出るということが分かって、だったら全力で頑張るしかない、という気持ちになりましたね。

― それから芸能界に戻られると。

岸:はい。昨年はフジテレビのイベント『お台場夢大陸』内でミストマンをやっていて。

― ミストマンというと水をかける人のことですか?

岸:そうです。1年間働いている間に今の事務所の方からご連絡を頂いて。仕事もすごく正直うまく行っていたというか、「芸能界じゃない世界でもちゃんと生きていけるんだ」という自信がついたんですけど、まだ若いし好きなことをやってみようと思ったんです。そのときは大学卒業までまだあと1年あったので、卒業までは好きなことをやってみて、大学卒業のタイミングで何もなかったら会社に戻ろうと思って、そのことをお世話になっている人にも伝えていたんです。それで芸能界に戻って、4ヵ月後に戦隊が決まったので、すごく不思議な縁ですね。

「宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー」より(C)2017 東映AG・東映ビデオ・東映 (C)2017 テレビ朝日・東映AG・東映
― 歌手活動もされていましたよね。

岸:それは芸能界に戻りたいというよりは、ただ歌が好きだったので、働きながら歌っていました。

― 歌手活動で苦労されたことは?

岸:最初はお客さん1人とか2人だったんですけど、やるごとにどんどんどんどん増えていって。今の事務所に入る前にはワンマンライブが出来るほどになっていましたね。自分で自主制作のCD作って、3000枚くらい売って、という活動を1人でやっていました。

岸洋佑(C)モデルプレス
― その頃のファンからすると、今の状況は本当に感激ですね。

岸:そうですね。その頃はただの歌い手だったので、ファンの皆さんとの距離が本当に近かったですし、SNSの使い方も全然違いました。そこは戸惑いを覚えているファンの方もいらっしゃるとは思うんですけど、今僕がこの道を選択した以上、応援して頂けたらと思っています。

― 以前から俳優業に興味はあったんですか?

岸:事務所に声をかけて頂いたときに、何でも出来ることをやろうと覚悟したんです。それで、音楽と一緒に俳優もやってみないか、とお話を頂いて、挑戦しようと思いました。

目標は「福山雅治さん」

― 岸さんの夢は何ですか?

岸:今シンガーソングライターをやりつつお芝居もやっている方というと、福山雅治さんや星野源さんだと思うんですけれど、同世代(20代)ではあまりいらっしゃらないと思っていて、だからそんな存在になりたいなと思います。

― そうなんですね。目標として意識されている?

岸:福山さんみたいな存在になりたいです。歌はもちろんお芝居もやられているし、何より作曲家としてプロデュースもされていたり、ラジオ番組もずっとやられていて、自分がやりたいことを全部やっていらっしゃるので憧れますね。後は、海外のミュージシャンでいうとブルーノマーズさんが大好きで。ライブが映画をずっと観ているような感じですごくエンターテイナーなんです。ああいうライブを作れるようになりたいなと憧れていますね。すごく大きいお2人の名前を言っちゃったんですけど…でもそういう人になれるように少しずつ一歩一歩活動頑張っていきたいです。

― では、最後にこれまで色々な夢を叶えてきた岸さんの夢を叶える秘訣を教えてください。

岸:自分は夢が叶っているとは思ってなかったんですけど、でもよく考えたら、多分いろいろ叶ってきているんですよね、きっと。なので、目の前のことを精一杯やることだと僕は思っています。大きい目標のことばっかりを見て嘆いている暇があるんだったら、今、目の前の物事を毎日全力でやる。

後は、「遠回りなんじゃないかな」と思うことが案外近道かなと思います。例えば僕は歌手でデビューしたいと思っていて、今役者やっているのはある種遠回りじゃないのか、と思うこともあったんですが、結局今回主題歌をやらせて貰っている。もしあのまま歌をずっとやっていたら、デビューできなかったかもしれなかったので近道だったのかなと思うんです。

僕もまだまだまだまだ途中なので、読んで下さっている方も是非僕と一緒に頑張りましょうと伝えたいです。

― ありがとうございました。

岸洋佑の素顔に迫るQ&A!

Q. 好きな異性のタイプは?

A.僕は本当に自由というか、やりたいと思ったことをすぐやってしまう人で。例えば「今曲を作りたい!」とか、「今ちょっと散歩行きたい」とかマイペースなんですよ。なので、そういうところもドンと構えて受け入れてくれる人が好きです。放置されても、他の女性のところには行かないので(笑)。僕自身も一緒にいるときはなるべく一緒の時間を大切にするんですけど、それでも毎日一緒にいるのはちょっと苦手で、自分の時間がないと曲作れないので、そこを理解してくれる人なら大好きです。あとは笑顔が素敵な人、それとよく食べる人は間違いないです!僕がお肉大好きなんで、一緒に食べたいですね。

Q.スタイルキープ(体作り/健康維持)のためにやっていること

A.最近はまたトレーニング始めましたけど、夜ご飯は抜きます、太るから。夜すっごい食べるんですよ。お肉800g食べられるんです。だから撮影の前日は夜ご飯抜きます。

Q.最近プライベートでハマっていることは?

A.ドラクエ。本当バカみたいにやっているんです。夢みたいにハマっています。移動時間にプレステでやるためにPS VITAっていうのを買って、家のプレステを遠隔操作して。アホです(笑)。

Q.今、悩んでいること

A.悩んでいることありすぎるなー。あ、髪が伸びるのが異常に早いこと。

Q. これだけは他の人に負けない!ところは?

A.努力すると決めてからの努力は誰にも負けないと思います。あとは絶対遅刻もしない。軽い遅刻だとしてもその5分でもしかしたら何かあったかもしれないわけで、だから絶対30分前にいるようにしています。

ギターを始めたときも1日8時間1年間ぐらいやっていましたし、サラリーマン時代も、誰よりも早く行って誰よりもアポを取って、そういうところも努力だと思うんです。僕は元々歌が上手かったわけではなくて、正直天才じゃないということがずっとコンプレックスで。芸能界って天才肌の集まりだと思っているんですけど、自分はそうじゃないと思っていて、努力しないと人と同じところに立てない。そういう意味では努力の才能だけはあったなと思います。

Q. 自分にキャッチコピーをつけるとしたら?

A.努力の達人とか、努力マニアとかですかね。

(modelpress編集部)


第41作「宇宙戦隊キュウレンジャー」

「宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー」より(C)2017 東映AG・東映ビデオ・東映 (C)2017 テレビ朝日・東映AG・東映
「スーパー戦隊」はこれまで5人組のヒーローとして人気を博してきたが、40年を超える伝統に新たな1ページを刻むべく、今作はシリーズ初にして最多人数の9人組のヒーローとして開始。タイトルもシリーズ第1作の「ゴ(5)レンジャー」にならい、「キュウ(9)レンジャー」と名づけられた。

物語の舞台となるのは、悪の組織「ジャークマター」に支配され、希望が失われてしまったはるか遠い未来の宇宙。しかし、星座の力を宿した不思議なアイテム「キュータマ」に選ばれた9人の戦士「キュウレンジャー」が現れる。

「キュウレンジャー」は無限に広がる“宇宙”と、夜空に浮かぶ“星座”がデザインモチーフ。それぞれが異なる星座系出身の“宇宙人”であることから、ヒューマンタイプだけでなく、オオカミ男にアンドロイド、機械生命体と個性豊かなキャラクターが登場する。

シシレッド/ラッキーを岐洲匠、スティンガーを岸、ヘビツカイシルバー/ナーガ・レイを山崎大輝、カメレオングリーン/ハミィを大久保桜子、カジキイエロー/スパーダを榊原徹士、鳳(おおとり)ツルギ/ホウオウソルジャーを南圭介、コグマスカイブルー/佐久間小太郎を田口翔大が演じ、ほかに半獣人のオオカミ男・オオカミブルー、怪盗の機械生命体・テンビンゴールド、ロボットレスリングのチャンピオン・オウシブラック、パイロットアンドロイド・ワシピンクの“非ヒューマンタイプ”のヒーローも活躍する。

「宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー」


10月25日発売
発売元:東映ビデオ
販売元:東映

岸洋佑プロフィール

生年月日:1993年7月2日
出身地:神奈川県横浜市
身長:182cm
特技:歌・ギター・野球・バスケ・歌ものまね
趣味:ドライブ
2009年、16歳のときに日本テレビ系列『歌スタ!!』のオーディションを受け、最終審査で番組に出演。2010年、『EXILE presents VOCAL BATTLE AUDITION2~夢を持った若者達へ~』にオーディション参加。30000人の中からファイナリストとして選出される。2011年、マシコタツロウ氏プロデュースのもと、音楽活動を開始。作曲のためにギターを始める。2015年に初のワンマンライブを吉祥寺shuffleで行い、同時にミニアルバム「YOU」を発表。限定800枚はネット・会場で即完売。2016年10月に現在の事務所へ所属。2017年3月に早稲田大学を卒業する。

16日に、茨城県水戸市 千波湖で開催されるIbaraki Sogobussan Ongaku Festival 2017に、作曲家のマシコタツロウ氏とともに出演予定。
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