「新しいFlowerを見せたい」藤井萩花・重留真波・中島美央が語る“E-girlsでの6年間”と“未来への覚悟”<モデルプレスインタビュー>(C)モデルプレス

「新しいFlowerを見せたい」藤井萩花・重留真波・中島美央が語る“E-girlsでの6年間”と“未来への覚悟”<モデルプレスインタビュー>

2017.09.01 20:00

Flowerの藤井萩花重留真波中島美央が、モデルプレスのインタビューに応じた。E-girlsの新体制及び、E.G.family発足に伴い、Flower/ShuuKaRenの活動に専念する藤井と、Flowerの活動に専念する重留・中島。新体制が発表されたのは6月5日、7月15・16日に行われたメモリアルライブ「E-girls LIVE 2017 ~E.G. EVOLUTION~」が3人にとってE-girlsとして最後のステージとなった。そして、8月23日にFlowerは15thシングル『たいようの哀悼歌』をリリース。新たなスタートを切った彼女たちが目指す“これから”を探った。

  

最新作は「絶望」「孤独」がテーマ

最新作は「絶望」「孤独」がテーマ。E.G.familyの中でもひと際異彩を放つグループに進化したFlowerをみせている。

Flower、ShuuKaRen、そしてモデルや女優としても活動する藤井。Flowerのリーダーとして、グループをまとめる重留。新たに演技の道にチャレンジすることを宣言した中島。今回のインタビューでは、新体制への決意を中心に話を聞いた。

新体制本格始動で思うことは?

藤井萩花(C)モデルプレス
― メモリアルライブ「E-girls LIVE 2017 ~E.G. EVOLUTION~」は、特別なステージになったかと思いますが、振り返ってみていかがですか?

藤井:6年間E-girlsとして活動させていただいて、この景色をE-girlsとして見るのは最後になるんだなと思いながらステージに立たせていただいたのですが、こんなに大勢の方々に見ていただけるなんて人生の中で大きな財産になるなと実感していました。ファンの皆さんの笑顔を見たり声援を聞いたりすると、やっぱり皆さんがいて私たちはここまで来られたんだなと思いました。パフォーマンスしている間もファンの方の顔を見ていました。メンバーとアイコンタクトをとったときには、それぞれがすごくいい表情をしていて、E-girlsが届けてきた“E.G.スマイル”は、自分の中でも大きなモノになっていました。

― ライブが終了した後に実感する部分が多かったですか?

藤井:はい。今後の活動については先に発表させていただいていたんですけど、あまり実感はありませんでした。ライブで一人ひとりがファンの皆さんに気持ちを伝えて、終了して実感しました。

藤井萩花(C)モデルプレス
― あのMCは本当に想いが伝わってきました。

藤井:出る前に何を話そうか考えてはいましたが、やっぱりステージに立つと完璧には言えず…そのとき感じたままを話しました。

中島:しかも、一人ひとりMCで話すって決まったのが前日のゲネプロだったので、本当にリアルな気持ちだったと思います。

― MCは誰の提案ですか?

重留:客観的に見て、メモリアルだし、E.G.familyのスタートだし、とスタッフさんも含め話した結果です。文字では発表していたものの、直接自分たちの声で伝える機会はなかなかないですし、19人として最後のライブだったので、ファンの方の不安な気持ちなどに応えていきたいという想いでした。Dreamさんはグループとしても最後のステージだったので、その部分についてもしっかり想いを伝えて、前に進んでいきたいと思っていました。いざ、ステージに立つと、なかなか思った通りに話すことはできなかったですが、自分たちの言葉で発信できる場があってよかったなと思いました。E.G.familが輝ける場所はライブですし、2日間と短い時間ではありましたが、濃い時間を過ごすことができました。自分たちの中でもスッキリした気持ちになり、新たなスタートになったと改めて実感しました。

― ライブ前後では、気持ちも変わったと。

重留:6年間E-girlsとして活動してきたので、体制が変わるとやっぱり気持ちも違います。幼稚園で「おどるポンポコリン」を踊ってくれたりとか、「Follow Me」を多くの人に真似してもらえたりだとか、E-girlsでは色々な経験ができました。E-girlsだから見れた景色がたくさんあって、そこにいれた自分の人生って輝いているなと素直に思えました。同時に、これからは、新たな気持ちで進んでいかなくちゃと気持ちも引き締まりました。

決意の裏側語る

重留真波(C)モデルプレス
― ファンの方の反応はご覧になりましたか?

重留:ニュースにもなっていたので、反応は気になりました。ただ、「E-girlsとして踊る3人が見れないのは悲しい」とか、Dreamさんへのコメントとか、「さみしい」って思ってくださるファンの方もたくさんいましたけど、「これからの自分たちに期待して待っていてほしい」という気持ちが大きかったので、その想いがブレることはなかったです。新体制については、ファンの方に認めてもらわないと先に進めないですし、それはE.G.family全体がそれぞれ輝くことでしか示せないものなので、頑張っていこうと思いました。

中島:体制が変わるというだけではなくて、Dreamさんの変化もあったので、やっぱり私たちの中にも寂しさはありました。でも、裏方に回られるAyaさんが本当にやり残したことがない晴れやかな表情と空気感だったので、私たちも自分たちの決断にしっかり向き合おうと思えました。違う形にはなりますが、また別の化学反応を起こしていきたいです。今は目標に向けての気持ちがどんどん膨らんでいます。

― Flowerとして、ライブ後、改めてメンバーで話し合う機会はありましたか?

藤井:特になかったです。Flowerとしては、自分たちの決めた道を責任持って進んでいこうという気持ちしかないので、今までと変わらず。ファンの皆さんにライブで言葉にして伝えられたからこそ、形にしていかないと意味がないなと思っています。良い意味でプレッシャーにもなっていますし、本当にこの先の結果がすべてだと思うので、自分たち次第です。

重留真波(C)モデルプレス
― 以前、萩花さんにお話をお伺いした際、今回の決断に「迷いがあった」とおっしゃっていましたが、重留さん、中島さんはいかがでしたか?

重留:これまで自分がE-girlsを軸に活動していたので、不安でしたし、迷いはありました。笑顔って人を幸せにできるんだなってことは、E-girlsから学びました。でも、Flowerとして自分の役割を考えた結果、専念することが1番だと思いました。私はFlowerに出会ったのが先なのですが、E-girlsが始動した頃は10代で、ただただDreamさんについていって、一つひとつ成長していく感覚でした。それが6年経って、20歳も超えて、大人と呼ばれる年齢になってきたからこそ、Flowerとして濃い時間を過ごしていきたいと思うように変化していきました。女優をやっているメンバー、モデルをやっているメンバー、色々いますが、私はFlowerが自分にとって最も輝ける場所だなと思っています。それぞれの個性を活かせるE.G.familyってとてもすごいなと思いますし、それを支える立場でありたいなとも思います。Flowerにも兼任しているメンバーがいるので、その裏で自分はFlowerのために時間を有効に使っていきたいです。Flowerとして、アリーナツアーという夢がまだ実現できていないので、諦めずにやっていきたい気持ちで専念することを決断しました。

中島:私は迷いよりも、自分で道を決めなければいけないということに対する戸惑いが大きかったです。でも、向き合う時間ができて、その中で演技っていう捨てきれなかった夢にチャレンジしようと決意しました。ずっと心の中にはあったことだったので、飛び込むならこのタイミングしかないと思いました。私が新たな道を選ぶことで、何かに飛び込む勇気やチャレンジすることが、人生において大切なものなんだよってファンの方に少しでも伝わるといいなという想いもありました。

― 中島さんは発表当時から、特に今後の活動についてはっきりと明言されていましたよね。

中島:決意表明です。この業界に入りたいと思ったきっかけもお芝居に対する憧れからでした。今、ご縁があってこういった活動をさせていただいていますが、小さい頃からの夢を改めて追いたいなと思います。

― 小さい頃から、ということですが、その気持ちを表に出したのは今回が初でしょうか?

中島:ずっとあったんですけど、自分に自信がなかったので、発信できないでいました。今こうやって言えたのも、E-girlsとして活動した6年間があったからなので、本当に感謝しています。これからはE.G.familyに少しでも恩返しできる存在になりたいです。

“新しいFlower”を見せたい


― 『たいようの哀悼歌』は、E.G.family始動後初シングルとなりましたが、その点については意識していましたか?

重留:元々アニメのタイアップをいただけるかもしれないというお話があったので、そちらが先行でした。ただ、新体制を発表するにあたって、新しいアーティスト写真は方向性を意識しました。今まではジャケット写真や衣装も無地のものが多かったのですが、今回は柄もので“新しいFlower”を見せたいというねらいもありました。メイクも細かい部分を変えて、自分たちなりに新たな心に切り替えていきました。

― “新しいFlower”に関する意見はメンバー内で出し合って決定したものですか?

重留:自己プロデュースも必要だよねということで、意思を反映させていただきました。萩花や(坂東)希は、クリエティブな部分で引っ張っていってくれるので、Music Videoも監督さんと直接お話して、「こういう風にしたいです」など意見を伝えました。自分たちで行動しなくてはと思っています。

Flower「たいようの哀悼歌」通常番(8月23日発売) (画像提供:ソニー・ミュージックレーベルズ)
― 自己プロデュースに対する意識は、新体制後、より強くなりましたか?

重留:ずっとあったものではあります。でも、「本当にこれでいいのかな?」とか、自分たちに自信がなかった分、なかなか踏み出せずにいました。年齢を重ねていくことで、色々な方から刺激をいただく機会も増えて、感性も磨かれて、少しずつ意識が強くなっていったのかなと思います。そのひとつのタイミングが新体制始動でもありますし、本当にいい時期だったと思っています。

― 今後は、Flowerへの比重が大きくなるかと思いますが、具体的に思い描いていることを教えてください。

中島:それについては結構メンバーで話すことも多いです。今回の楽曲だと、カップリングがそうなんですけど、自分たちのリアルをもっともっとお届けできたらなと思っています。大人になったからこそ、説得力のある作品を生み出していきたいです。あとは、兼任しているメンバーが帰ってきたときに、Flowerの活動にスッと溶け込める環境作りを3人でしていかなきゃなとも思っています。それはこの体制だからこそ、集中してできることだと思います。

重留:新体制になって、3人でいる時間が増えたので、話すことも多くなりました。それぞれの夢もあって、私はリーダーとしてもっとFlowerを支えることが役割だと思っているし、萩花はShuuKaRenやモデルとしても輝く場所があるし、美央は新しい目標を追っていくし…。それぞれの活動を頑張ることが、Flowerのためにできることだと思っています。Flowerとしてもっともっと輝くためには、外で輝くメンバーも必要ですし、それを受け入れる体制が必要ですし、それがこれからのFlowerの目指すところだと思います。専念する分、今までできなかったこともできるようになって、ファンの皆さんを楽しませる機会も増えると思うので、ワクワクしています。

― それぞれがやりたいことは、自然と伝わってくるものですか?

重留:一緒にいると分かります。それに、E-girlsとして、アリーナツアーを3度やって、紅白歌合戦に4年連続出場させていただいて、自然と皆がステップアップしていかなきゃいけないときだと感じていました。それが今のそれぞれの選択に繋がっています。

今、改めてファンへ

中島美央(C)モデルプレス
― 今、改めてファンの皆さんに伝えたいことは何ですか?

重留:不安にならないで待っていてほしいです。「皆が決めた道なら応援します」ってメッセージをたくさんいただいたので、その気持ちをもっと大きくできるよう、活動していきます。あとは、やっぱりファンの方と交流できるのはライブだと思うで、より多くの会場でライブができるようにこれからも頑張っていきたいです。変わらず、応援して待っていていただけたら、自分たちも嬉しいなと思います。

藤井:もう少し現実的に将来を考えないといけないと思っています。FlowerとしてShuuKaRenとして個人として、それぞれ頑張っていきたいです。兼任しているグループそれぞれが違って、全部一緒ではないので、そこは自分でちゃんとコントロールしながら活動していきたいです。今までE-girlsとして叶えてきた夢があったからこそ、今見れる夢があって、今後はそれを自分なりに表現者として伝えていきたいと思っています。色々なことを自分でプロデュースしたり、人生設計をしっかり持って、夢を叶えていきたいです。私のリアルというか、届ける作品も本当に自分と一致したものでありたいので、例えば写真集だとしても、“かっこいい写真”じゃなく“意味のある写真”を撮るとか、そのときにしか感じられないものを、作品にして伝えて続けたいなと思っています。あと、私はビジネスウーマンになることが夢なんです。

重留・中島:えー!

重留:そうなんだ…将来雇ってもらおう(笑)。

藤井:いいよ(笑)。

重留:ありがとう(笑)。

― ビジネスウーマンとは?

藤井:今の時代、結婚してもお子さんがいても働いている女性って珍しくないと思うんです。だから私も動ける限り、ずっと働いていたいし、女性のための作品を作っていきたいなと思っています。そのときまでに、ちゃんと自分でプロデュースできるよう、しっかり力をつけておかないとと思います。

中島美央(C)モデルプレス
― 中島さんはいかがですか?

中島:私はFlowerとして、さらに表現力を高めていかなくてはと思っているので、そこをまず頑張りたいです。お芝居にチャレンジするっていう自分の決断に対しては、「大丈夫なの?」って思っている方もいらっしゃるでしょうし、正直ステージ上で宣言することは怖かったんですけど、自分のやりたいことを発信できる場所があるって時点で恵まれてるなと思っています。だからこそ、大胆に飛び込んで、これからチャレンジしていきたいです。この決断は、いつも応援してくださるファンの方がいたからこそできたものなので、「本当にいつもありがとうございます」とお礼をいいたいです。

― では、最後になりますが、『たいようの哀悼歌』をモデルプレスの読者に向けて、アピールしてください。

重留:今までのFlowerは恋愛ソングが多かったと思うんですが、今回は恋愛要素が一切入っていない楽曲になります。孤独や絶望がテーマで、男女年齢問わず持っている感情が表現されているので、皆さんの心の奥にあるものに寄り添うことができればと思います。また、Music Videoでも“新しいFlower”を表現しているので、ぜひチェックしてみてください。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

Flowerプロフィール

2010年に結成。翌年「Still」でメジャーデビュー。2015年に現在の6人体制となり新しくスタート。2016年9月14日には初のベストアルバム「THIS IS Flower THIS IS BEST」リリース、10月からは2度目の単独LIVE TOUR「Flower Theater 2016~THIS IS Flower~」を開催した。2017年は、「モノクロ/カラフル」「MOON JELLYFISH」「たいようの哀悼歌」の3枚のシングルをリリース。

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