実写映画『銀魂』(7月14日公開)で沖田総悟を演じる吉沢亮(C)空知英秋/集英社 (C)2017 映画「銀魂」製作委員会

<銀魂×吉沢亮インタビュー前編>イケメンすぎる実写版・沖田総悟に反響止まらず…一番“しっかり観てほしい”シーンとは?

2017.06.21 07:00

「自分で言うのもあれですけど……ビジュアルは似ているかもって思いました(笑)」――空知英秋氏の人気コミックを実写映画化する話題作『銀魂』(7月14日公開)で人気キャラクター・沖田総悟役に抜てきされた吉沢亮(よしざわ・りょう/23)が、完成した作品の自分を観た感想。

  
キャスト解禁時はもとより、新たなビジュアルが解禁されるたびに「神キャスティング!」「沖田が吉沢くんでよかった…」との声が高まり続けるなか、ついに吉沢本人から“似ている”と公認があったことに、なぜだか「ありがとう!」と叫びたくなる……のはモデルプレス編集部だけではないハズ。何よりも彼が現場で真摯に役と向き合い、“原作ありき”のプレッシャーと闘いながら全力を尽くした時間があっての発言であることをお伝えしたい。そんな撮影秘話を語ってもらったインタビュー、前・中・後の全3回にわたってお届けする。<前編>

これでつまらないって言われちゃったらもう…

パラレルワールドの江戸を舞台に、侍魂を堅持するちょっと変わった男・坂田銀時(小栗旬)と、その仲間たちの身に起きる様々な事件を描いた、笑いあり感動ありの物語。銀魂×福田雄一監督(『勇者ヨシヒコ』シリーズ)という組み合わせにギャグ要素を期待して劇場に足を運べば、想像を超えたスケールに驚かされるかもしれない。もちろん大いに笑えるし、再現度も期待以上なのだが、それを「めちゃくちゃカッコイイ…!」という感動が凌駕していく。瞬きするヒマのないほど豪華なキャスト陣に迫力たっぷりのアクション、ギャグとシリアスの絶妙すぎるバランス……全ての要素が入り乱れるスクリーンに終始“圧倒される”という表現が正しいか。

モデルプレスのインタビューに応じた吉沢亮 (C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた吉沢亮 (C)モデルプレス
「本当に皆さんが思っている以上に、クオリティの高い仕上がりになっていると思います。これでつまらないって言われちゃったらもう…!っていうくらい(笑)、いい感じにできたと思う。観ていて目が痛くなるぐらい次から次へと、有名な人しか出てこない(笑)。それだけで面白い気がするし、色々な楽しみ方があるだろうなと。それぞれのキャラクターの再現度みたいなものにも注目していただきながら、笑えるところは笑えて、熱いところは熱い…今年一のエンターテイメントになっているんじゃないかと思います」

ドS沖田の役作りは「とにかく、スンって感じ」

吉沢演じる沖田総悟は、江戸の治安を守る特殊警察「真選組」の一番隊隊長。銀時とその仲間の志村新八(菅田将暉)、神楽(橋本環奈)ら「万事屋」とは腐れ縁のような関係で、今作での沖田は銀時とのやり取りも多い。その爽やかな外見に反して、毒舌・腹黒・ドSキャラ。冷めた表情に江戸っ子口調でサラリととんでもないことをやってのけ、真選組の局長・近藤勲(中村勘九郎)、副長・土方十四郎(柳楽優弥)らが翻ろうされる…という関係性が面白い。役作りにおいては、原作やアニメと照らし合わせながら独特の口調とトーンにこだわり、その解釈は福田監督とも一致していた。

オフショットに見えないと話題になった美しすぎるオフショット(C)空知英秋/集英社 (C)2017 映画「銀魂」製作委員会
「(沖田の役作りについて)監督からは『普通に淡々と、棒読みぐらいのテンションで』と。僕は原作を読んで、沖田は基本的に真顔で感情がなさそうな男、みたいなイメージを持っていて、それは福田監督も同じ考えでした。だから本当に余計なことはせずに“スン”って感じでいようと(笑)。“カブト狩り”で木の上から落っこちてくるシーンも、台本を読んだ段階ではセリフを言いながら動き回ったりするのかな?と想像して、現場でもそれをやろうと思っていたんですけど、監督からは『何もしないで、そのままスンって感じでしゃべって!』と言われて、なるほど。と」

カブトムシとバズーカ、めっちゃ重い…

万事屋と真選組がカブトムシを追いかける“カブト狩り”は原作の人気エピソードであり、今作では冒頭のキャラクター紹介を担う重要なシーンとして実写化された。カブトムシの着ぐるみを着た珍妙な姿にも関わらず、驚くほど目が据わっている沖田が最高だったと伝えると「やった!嬉しい」と吉沢。


「あのカブトムシは一番大変な撮影でした。真夏にめっちゃ重いカブトムシ着ながらバズーカ構えるっていう…どっちもバカみたいに重いんですよ(笑)。しかも走ったし、倒れるんじゃないかっていうくらいで…。中は空洞になっているんですけど、逆に熱がこもっちゃって汗ビチョビチョ。カットかかった瞬間、冷却スプレーでプシューってやってもらいながら頑張ったので、あそこはしっかり観ていただきたいです(笑)」

カブト狩りじゃあああ(C)空知英秋/集英社 (C)2017 映画「銀魂」製作委員会
そのカブトムシの着脱は非常にややこしく、「一回着たら、待ち時間もそのまま(笑)」だったということで、それもまた「銀魂」らしいシュールな画である。

原作ファンに認めてもらえたら嬉しい

「原作のファンには絶対喜んでもらえる」(C)モデルプレス
そうして演じきった沖田への自己評価を聞いてみると、「自分で言うのもあれですけど…ビジュアルは似ているかもって思いました!」と笑う。昨夏の撮影現場でインタビューした時点では出なかった言葉だが、完成した作品を観て、そしてファンの熱い声を受けて少しずつ実感がわいてきた模様。

「沖田としては、やっぱり原作ファンに認めてもらうっていうことが嬉しいのかな…。でも単純に、この『銀魂』という作品自体をエンターテイメントとして面白がっていただけたら嬉しいです。あえて漫画っぽい世界観で見せるような編集も面白かったりして、原作のファンには絶対喜んでもらえると思う。子供から大人まで、幅広い層に観ていただきたい作品です」

ビジュアルだけでなく、江戸っ子口調もドSキャラも見事にハマった“神キャスティング”はぜひとも劇場で確認を。

★次回<中編>では小栗、菅田、橋本をはじめとする共演陣とのエピソードをお届けする。(modelpress編集部)

映画『銀魂』(2017年7月14日公開)

映画『銀魂』(C)空知英秋/集英社 (C)2017 映画「銀魂」製作委員会
脚本/監督:福田雄一
出演:小栗旬 菅田将暉 橋本環奈 柳楽優弥 新井浩文 吉沢亮 早見あかり ムロツヨシ 長澤まさみ 岡田将生 佐藤二朗 菜々緒 安田顕 中村勘九郎 堂本剛
原作:「銀魂」空知英秋(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)

【ストーリー】
銀髪天然パーマのぐうたら侍、でも仲間を護るためにはキリッと光る
“万事屋銀ちゃん”こと坂田銀時とその周りで起こる大騒動。
そして、不可解に絡み合う謎の事件…。


幕末の江戸、鎖国を解放したのは黒船――ではなく、エイリアンと宇宙船だった!今や地球人と宇宙からやってきた天人(あまんと)が共に暮らす、将軍おひざ元の江戸・かぶき町。ここで、なんでも屋「万事屋(よろずや)」を営む銀時は、従業員の新八や居候の怪力美少女・神楽といつものようにダラダラした午後を過ごしていた。だが、ぼんやり見ていたTV番組のニュースで、カブトムシ狩りで一攫千金できると知り…、てんやわんやの大騒動で幕が開く!ある日、万事屋に仕事依頼が舞い込む。江戸で暗躍する攘夷志士の桂が謎の辻斬りの凶刃に倒れ行方不明になったというのだ。その影にうごめくのは、「人斬り似蔵」の異名を持つ浪人・岡田似蔵。そしてかつて銀時と共に攘夷志士として救国のため戦った高杉晋助。捕らわれた仲間を救出するため、この世界を護るため――満身創痍の銀時はひとり、走り出す。江戸の空に浮かぶ戦艦で、一世一代の大バトルが始まろうとしていた――!

吉沢亮(よしざわ・りょう)プロフィール

1994年2月1日生まれ、東京都出身。アミューズ全国オーディション2009「THE PUSH!マン~あなたの周りのいけてる子募集~」で特別賞を受賞。『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日・2011-2012)朔田流星/仮面ライダーメテオ役で注目を浴びる。近年の主な出演作は、ドラマでは『オトナ女子』(フジテレビ・2015)、『武道館』(フジテレビ・2016)、『バスケも恋も、していたい』(フジテレビ・2016)、映画では『彼女は嘘を愛しすぎてる』(13)、『アオハライド』(14)、『通学電車』(15)、『さらば あぶない刑事』(16)、『オオカミ少女と黒王子』(16)、『サマーソング』(16)など。2017年は『ラストコップ THE MOVIE』(公開中)、『トモダチゲーム 劇場版』(公開中)、『銀魂』(7月14日公開)、『トモダチゲーム 劇場版FINAL』(9月2日公開)、『斉木楠雄のΨ難』(10月21日公開)、ミュージカル「百鬼オペラ『羅生門』」(9月8日~25日/Bunkamura シアターコクーン)、2018年は『リバーズ・エッジ』が公開予定。
【Not Sponsored 記事】

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