「杉野遥亮を愛しすぎて困ってます!」過去・現在・未来の“杉野年表”で内面に迫る モデルプレスインタビュー
2017.06.12 07:00
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「杉野遥亮を愛しすぎて困ってます!」――“すぎこま”な女子たちが日本全国に急増中!?映画『キセキ -あの日のソビト-』をはじめドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」、「嘘の戦争」、そして映画『兄に愛されすぎて困ってます』(6月30日公開)と続々出演する注目の若手俳優、杉野遥亮(すぎの・ようすけ/21)。モデルプレスのインタビューでは『兄こま』のエピソードをはじめ、過去・現在・未来の話を聞いて“杉野年表”を作ってみることに。ふんわり天然で、掴みどころのなさに惹かれるけれど、それだけじゃない――幼少期から負けず嫌いで、向上心をもった骨太なナカミが見えてくる。
目次
“3人のイケメン”に負けない魅力をどう表現するか
― 夜神里奈さんの少女マンガを原作に、“兄系イケメンズ”に愛されすぎな女子高生・橘せとか(土屋太鳳)の恋を描く『兄こま』。憧れの胸キュンが盛りだくさんですが、杉野さん演じる芹川国光が登場するシーンは、映画館が笑いで包まれそうです!杉野:ありがとうございます。ぜひ映画館で観てほしいです。
― 作品をご覧になっていかがでしたか?
杉野:まず、この手の作品は新しいなぁ、という風に思いました。ヒロインが愛されすぎちゃうって、今まであんまり聞いたことがないし、その設定がまず面白いじゃないですか。それを例えば自分自身に重ねて見ると、周りにこんなにも素敵なお兄さん達がいるわけで。女の子にとっては、欲求が満たされる映画なのかなと思いました。
― 国光は“ちょっと抜けているところが可愛く癒しのオーラで包まれたヘタレ系塩顔男子”ということでしたが、ご自身との共通点は?
杉野:塩顔っていうところは…まぁ…塩顔なので(笑)。
― 自他ともに認める塩顔(笑)。
杉野:多分(笑)。それと、ヘタレてるところは重なるかもしれないですね。ヘタレっていうのがどういうものかあんまりわからないですけど、結構物怖じしちゃうところとか。うーん…でもあんまりしないかな。どうなんだろう。緊張することとかはあるし、そういう部分は似ていると思います。あと女の子との距離感は、通ずるものがあるなと演じていて思いました。「これわかるわ!」みたいな。
― 役作りで苦戦したことはありましたか?
杉野:他のイケメン達とどこまで差別化できるかっていうところですね。国光は視点が違うというか…方向性がちょっと別なので。
― “兄系イケメンズ”=はるか(片寄涼太)、 高嶺(千葉雄大)、千秋(草川拓弥)の3人が、せとかを巡る恋のバトルを繰り広げるなか、国光ははるかに憧れている…という。
杉野:それであの中に食い込むわけじゃないですか。だから他のかっこいい3人と差別化をしつつ、3人に負けないように…というのは難しいところでした。それでも見てくださった方の中に国光を選んでくれる方がいれば嬉しいなと思います。
― その差別化で特に強く意識した部分は?
杉野:国光はすごく愛される人なので、一挙手一投足が可愛く見えたらいいなというのはありました。変にならない程度に、反応も大袈裟にしてみたりとか。あとは国光にフォーカスしていないカメラワークでも、国光は何かしらやっているんですよ。後ろですごく動き回ってみたり、表情が豊かなので、そこは意識的にやりました。
― 授業中のシーンとか!
杉野:廊下で泣いちゃったりしてるんですよ(笑)。監督の演出もあったんですけど、それだけ愛らしいキャラというのは、結構自分の中で意識的に顔の筋肉を使ったりして表現しました。
― それと千葉さんと兄弟役というのも、面白い部分だなと!
杉野:そうですよね。僕も最初に兄弟役って聞いた時は、なんか面白いなって思いました。全部違うんですよ。顔も身長もキャラ的にも…似てるところがない(笑)。だけど映画の中でひとつ、すごく兄貴のことを分かっていて心で通じ合うシーンがあるので、そこは見てほしいポイントです。
― 現場で千葉さんとはお話をしましたか?
杉野:くだらないことしか話していなかったからあんまり覚えてないな(笑)。でも千葉くんとはこれがきっかけで仲良くさせていただいています。
― 他の共演者の皆さんはほぼ同年代ですね。
杉野:そうですね。現場ではみんな仲が良かったし、今イベントや取材でご一緒しても普通にしゃべってワイワイできる。楽しいので、仕事なのにすごくリフレッシュになっています。
― 普段はどちらかと言うと人見知り?
杉野:人見知りだと思います。今回は国光という役のおかげもあって、カメラが回っていないところでも気を使わずに話すことができました。
杉野遥亮を彼氏にしたらこんな特典があるぞ
― 先ほど国光の女の子との距離感に共感できる、というお話がありましたが、もし杉野さんが1人の女の子を巡るバトルに参戦することになったら、どういう部分をアピールしますか?杉野:どうしよう?でも、フットワークは割と軽い方だと思います。
― それは嬉しい。
杉野:「どこ行きたい?」って聞いて、行きたいところにはついていくけど、基本的にはお家でのんびりしたいかなぁ。だからすごい2人の時間が増えるよ、っていうことですね。あと何だろうな…身長が高い(185cm)から、電球とかも取り替えられるし…
― (笑)。それもありがたいです。
杉野:買い物も全然付き合います!物とか持つし。女性ものの洋服屋さんに入るのも苦じゃないです!一緒に選びます。
― 杉野さんは結構連れ回してもOKということで。
杉野:そういうところをアピールします。男らしいところもほしいけど…まぁ僕は、こんな感じでいいのかなって。強い人達と戦える気がしないから、違う方向性で考えていくしかないですよね(笑)。
― 劇中では、夏祭りというシチュエーションで別々のアプローチがありましたね。杉野さんならどうしますか?
杉野:僕だったらまず作戦を立てます。みんながガツガツ行ってるとしたら、僕はあえて行かない。あえて何もせずに、普通にその場を楽しむ。そうすると「あれ?杉野くんは何?どうしたの?」ってちょっと気にかけてくれるのかなって思いました。
― 自然体ですね。
杉野:それがいいと思う。だって、(映画では)いちいちなんかやってますもんね、みんな(笑)。
― 高嶺さんはいきなりキスしたりして大胆ですね(笑)。
杉野:僕もできるならキスしたいですけど(笑)。
― (笑)。
杉野:でも、女の子の中ではもう心が決まってると思うんですよ。だからどうしようもない。その場を楽しむしかない。ある意味、キスっていうのは正解なのかもしれないな。自分に矢印が向いてない場合は、キスして逃げるっていう。
― 逃げる!?
杉野:言い方おかしいですけど(笑)。それがきっかけで相手が少しでも気にかけてくれたら、それはそれで正解なのかなって思いましたね。
― 女の子との間で、主導権を握る握らないみたいな駆け引きはどう思いますか?
杉野:自分はやっぱり引っ張られる方がいいかな。というか、一緒にいて安心感とか、包容力がある人が好きですね。
― 映画を観た後に、こういう恋愛トークも盛り上がりそうですね。
杉野:確かに。「どのイケメンがいい?」ってなりそうですね。
杉野遥亮のターニングポイントに迫る“杉野年表”
▼小学5年生の杉野:生徒会で全校生徒1000人を仕切っていた!杉野:小さい頃は、そうやって前に立つのが好きな子だったんです。初めて告白したのも小学5年生。今思えば、この頃がモテ期のピークだったと思う(笑)。
▼中学生の杉野:学年1位の秀才だった!
杉野:中学校に入ってから一気に変わって、「前に立つの恥ずかしい」みたいな時期が来ました。とにかく勉強を頑張っていて、学年1位を取ったことも。負けず嫌いなんです。
印象的な出来事は、やっぱり受験期ですね。目指していた高校は、亡くなった祖母が勧めてくれた学校なんですけど、僕にとってはなかなか手の届かないような場所でした。それでもやっぱりその高校に受かりたくて、毎日お祈りしていたら、受験本番、苦手な数学の時間に神が下りたのか、10分余らせることができて。見直しまでして、一発合格!そのおかげで今があるなと思います。
▼高校生の杉野:勉強と部活に没頭…キラキラな青春とはちょっと違った!
杉野:今思えば、友達とワイワイ恋愛のことを話したり、放課後女の子と一緒に帰ったりということがあまりできなかったので、『兄こま』みたいな青春は演じていて憧れました。学校帰り、カフェに寄り道というのがすごくいいなって。僕の高校は、寄り道するようなところがないくらいの田舎で、コンビニしかなかった(笑)。
▼大学生の杉野:本当にやりたいことは…?刺激がほしくてオーディションに挑戦!
杉野:「劇的ビフォーアフター」を見るのが好きで、高校生の頃の夢は建築家。まわりの友達と一緒に理系の大学を目指していたんですけど、希望の学校には受からず、文系の大学に進みました。特に夢中になることもなくのんびりと過ごす中で、何か刺激的なことを求めていた時に、友達の勧めもあって「FINEBOYS」専属モデルオーディション(2015)を受けてみることに。
▼現在の杉野:まだまだ緊張するけど…演じることの楽しさを見出した!
杉野:オーディションでグランプリをいただき、「やってみよっか」というノリで始まったので、最初は右も左も全然わからなかった。周りに流されてきたところもあって、今もまだそうかもしれないけれど、仕事をやっていくうちに「楽しいな」という感情が芽生えてきました。最近は人前に立つこともちょっとずつ慣れてきましたが、まだまだ緊張します。現場では何かしらひとつ学んで帰ろうと思っていて、周りに言われたことは、ちゃんと頭の中にストックするようにしています。
演じることの楽しさは、役について考えたり、組み立てていく作業。そこは自分がやりたかった建築と通ずる部分もあると思いました。僕は作品を観てきた本数が他の人よりも少なく、頭の中に全然ストックがないのが課題で、「いつか立ち止まってしまうタイミングが来るんじゃないか」という不安や焦りもあるんですけど、今は演じることが楽しい。「もっといろんな役に挑戦したい」という気持ちが大きいです。
▼未来の杉野:いろんな経験をして…色気たっぷりの30歳に!
杉野:生々しい役を演じてみたい。少し前に読んだ本で、窪美澄さんの「よるのふくらみ」は演じてみたいと思った作品のひとつです。すごくモヤモヤするけど、それがだんだん気持ちよくなってくる。もしあれを演じるとすれば、相当な技術が必要だなと思ったので、場数を踏みながら、ちょっとした表情や目の動きだけで何かを感じさせるような繊細な演技をいつかできるようになりたいです。コメディや舞台もやってみたいですね。
30歳の自分…その頃には、誰かに憧れられていたいですね。後輩ができて、「こうなりたい」と僕のことを指してくれたら嬉しいです。大人の男として、色気もほしいな。今はないです(笑)。いろんなことを経験したら色気がつくと言われたことがあるので、自分はこれからもっと経験しなきゃいけないことがたくさんあると思います。今日もボルダリングをやってきました。取材でやらせていただいたことなんですけど、全身運動で体も鍛えられると思ったので…次は「趣味:ボルダリング」って言えるように頑張ります!(笑)
★後日、おまけ企画「杉野遥亮にムチャ振り!あいうえお作文」をお届け。突然のお題にもサラリと応じてくれた頭の回転の速さと達筆をお楽しみに。(modelpress編集部)
杉野遥亮(すぎの・ようすけ)プロフィール
1995年9月18日生まれ。千葉県出身。15年「FINE BOYS」専属モデルオーディションでグランプリを獲得し芸能界入り。「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(NTV)や「嘘の戦争」(CX)のほか、映画『キセキ -あの日のソビト-』にも出演。17年の待機作に『覆面系ノイズ』(11月25日公開)など。映画『兄に愛されすぎて困ってます』作品概要
6月30日(金)全国ロードショー監督:河合勇人(「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」「俺物語!!」)
脚本:松田裕子(「黒崎くんの言いなりになんてならない」「花咲舞が黙ってない」)
原作:夜神里奈「兄に愛されすぎて困ってます」(小学館「Sho-Comi」連載中)
出演:土屋太鳳、片寄涼太 (GENERATIONS from EXILE TRIBE)、千葉雄大 、草川拓弥(超特急)、杉野遥亮 ほか
主題歌:空/GENERATIONS from EXILE TRIBE
<ストーリー>
告白12連敗中で全くモテない女子高生・橘せとか(土屋太鳳)は、恋に恋するちょっと恋愛体質な女の子。 そんなせとかをずっと見守ってきたのは、ヤンキー系でクールだけど実は誰より妹想いなイケメン兄・橘はるか(片寄涼太)。2人は血がつながっていない兄妹だけど、その事実を知っているのは兄のはるかだけ。そんな中、せとかの同級生で癒し系ヘタレ男子な国光(杉野遥亮)の兄であり初恋の相手、超毒舌なセレブ研修医・芹川高嶺(千葉雄大)が数年ぶりに現れて、せとかに急接近!さらにいつも甘い言葉でせとかをお姫様扱いしてくれる年上の先輩・美丘千秋(草川拓弥)まで現れ、突如訪れた人生初のモテキにせとかは戸惑いを隠せず…!?
【Not Sponsored 記事】