<Sexy Zone佐藤勝利インタビュー>カッコよすぎてハプニング?王道アイドルを“切り離した”初挑戦を語る「一番手は好きじゃない」
2017.02.25 13:00
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Sexy Zoneの佐藤勝利(20)が女優の橋本環奈(18)とW主演を務める映画『ハルチカ』が3月4日より公開される。高校の吹奏楽部を舞台にした青春純愛ストーリーとなる今作。映画初挑戦にして初主演を飾る佐藤が演じるのは、やや頼りないが気の優しい美男子・ハルタ。 “キラキラ”アイドルの王道を突き進む佐藤とは「真逆」だと語る役柄を、繊細にかつ丁寧に演じている。
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今作は、初野晴氏による青春小説「ハルチカ」シリーズを実写映画化。佐藤演じるハルタと、橋本演じる気が強くて明るく元気な女子高生・チカが、高校の入学式で運命的な再会を果たし、吹奏楽部で音楽を通して気持ちをつなげていく物語。映画ではオリジナルストーリーとして、多感な高校生たちが経験する挫折や痛み、そしてハルタとチカに訪れる淡い初恋を、吹奏楽の響きにのせて爽やかに描く。
佐藤:ハルタがチカと一緒に段々と変わっていく部分は作り込みすぎず、流れていくように演じようと監督とも話していました。その分、何気ないシーンがすごく純粋に届いたんじゃないかなと思います。ただ歩いているところだったり、音楽室で楽器を磨いているとこだったり、楽器を練習してるところだったり。何気ない部分の魅力が引き立ったんじゃないかと。それから、やっぱり青春っていいなと思いました。僕らにとっては何気ないことってないですからね。渋谷に自分のポスターが飾られてるくらいですから(笑)。
― 青春を謳歌しているチカとハルタが羨ましいと?
佐藤:ないものねだりですね。僕はこういう仕事が好きでやってるんですけど、やっぱり普通のことっていいなと映画を観て思いました。2人で一つのイヤホンで音楽を聴くのも可愛らしいなと思いました。幼馴染とバスで再会するのもドラマチックだし、一緒に通学するっていうのも青春っぽくていいですよね。
― 最初は頼りないけど徐々に成長していくハルタ。佐藤さんはこの役柄をどう捉えて演じていましたか?
佐藤:ハルタと僕は全部が似てないと思うんです。ヘタレ具合だったり、弱虫なところだったり自分とは真逆。だからハルタを自然に表現することをずっと考えていました。ちょうどライブツアーが重なっていたので、アイドル的な部分が撮影期間中にどうしても入ってくるんですが、映画になったらグループのときの自分を切り離してましたね。
― Sexy Zoneの佐藤勝利と俳優・佐藤勝利を切り離すのは難しくはなかったですか?
佐藤:リハーサルの時、監督から「イスの座り方がカッコよすぎるから崩して」って言われました(笑)。どうしてもステージに立つとカッコつけるっていうのが癖になっているので、なんか自然に出ちゃったのかもしれないです(笑)。それと、僕はハルタの弱虫なところが魅力的だなと思うんです。人って短所が魅力的なんだなと最近気づいて。僕は何でもできるようになりたいって思ってますけど、多分全部が完璧だったら、きっとつまらないでしょ?やっぱり短所があるから魅力的になる。だからハルタの弱い部分や、感情をあんまり出せない部分は可愛らしくも見えて素敵だなと思いました。
佐藤:撮影に入る前から4ヶ月位練習しました。ギターとかと違って、音を耳で覚えていないと出したい音が出ない。肺活量が必要なので体力的な面でも大変だったし、今まで触れてきた楽器の中でもかなり難しかったです。
―もし自分が吹奏楽部に入るなら、何に惹かれてたと思いますか?
佐藤:もし何も知らなかったらトランペットとかカッコイイ感じのものを選んでたかもしれないですけど、ホルンを見たらホルンを選んでそうですね。僕、一番手をやるのは好きじゃないんです。こんなに王道のアイドルやってますけど(笑)。全てがそうとは言えないですけど、あえて王道をはずすカッコよさみたいなものに惹かれます。
佐藤:僕はみんなより少しだけ年上だったんですけど、本当に部活の中にいるような感覚でした。小出(恵介)さんや(平岡)拓真とか(清水)尋也とか。みんな全力でお芝居のことを考えていて、演技ってこうあるべきだよねっていう話を熱くしていました。演技についてはみんな自分よりキャリアがあるので勉強になりますし、潜在的なところでみんなから吸収して演技に活かそうという部分があったと思います。たくさん刺激をもらいました。
― W主演の橋本さんとの印象的なシーンは?
佐藤:ハルタが、チカのことで急に感情を全面に出す場面があるんです。物静かな人って急に思いを吐き出す瞬間があると思うんですけど、それを表現したくて、本当は静かに語るシーンだったのをそういう方向性にしていきました。監督とアイディアを言い合いながら作っていったシーンです。
― 今回は映画初挑戦でしたが、これからも演技の仕事をしていきたいですか?
佐藤:そうですね。映画っていいなって思いました。ドラマは1作品12時間ぐらいですけど映画は大体2時間。その中で監督も変わらないし、切り取り方もドラマと違って1つずつじっくり切り取っていく感じがすごい好きです。役作りにしても1シーンにしても時間をかけられる。チャンスがあればまたやってみたいです。
― ありがとうございました。
今作で映画初出演。演技のキャリアはまだ浅いながらも、しっかりとスクリーンに溶け込み放つ存在感は圧倒的に目を引くものがある。“キラキラした佐藤勝利”を封印して挑んだ今作、新しい佐藤勝利の魅力を味わって欲しい。(modelpress編集部)
原作:「ハルチカ」シリーズ 初野晴・著(角川文庫刊)
脚本・監督:市井昌秀/脚本:山浦雅大
出演:佐藤勝利(Sexy Zone)、橋本環奈/恒松祐里、清水尋也、前田航基、平岡拓真、上白石萌歌、二階堂姫瑠/志賀廣太郎、小出恵介
<ストーリー>
近くて遠い、友達よりもトクベツ―
気持ちをひとつにして奏でる音楽が、恋する背中をそっと押す。ちょっぴり頼りないけど気の優しい美男子のハルタ(佐藤勝利)と、真っ直ぐな性格で負けん気の強いチカ(橋本環奈)。小学校3年生の時にハルタが引っ越してしまうまで幼なじみだった二人は、高校入学式の日に運命的な再会を果たす。入学後、ずっと憧れていた吹奏楽部に入ろうと心に決めていたチカ。しかし、吹奏楽部はなんと廃部寸前の危機だった!大好きなフルートを諦めきれず、チカはホルン経験者のハルタを巻き込んで部員集めに走り回る。音楽一家に育った芹澤(恒松祐里)、部員をまとめようと奔走する部長の片桐(前田航基)とその彼女・わかば(二階堂姫瑠)、野球部で肩を痛めた宮本(平岡拓真)、チューバソロコンサート入賞の実力を持つ妙子(上白石萌歌)、登校拒否中のカイユ(清水尋也)などワケありのメンバーたち。それでもなんとか部の復活に漕ぎ着けたチカたちは、かつては将来を嘱望される指揮者だった顧問の草壁(小出恵介)による指導のもと、コンクール出場という一つの目標に向かってひたむきに突き進む。しかしフルート初心者のチカはなかなかみんなに追いつけず、ハルタもまたホルンを続けることに悩んでいた。それぞれにすれ違う思い。部員たちの不満が爆発しそうになる中、チカの後ろに隠れがちだったハルタに変化の時が訪れる。さらに二人の関係も動き始め……?
今作は、初野晴氏による青春小説「ハルチカ」シリーズを実写映画化。佐藤演じるハルタと、橋本演じる気が強くて明るく元気な女子高生・チカが、高校の入学式で運命的な再会を果たし、吹奏楽部で音楽を通して気持ちをつなげていく物語。映画ではオリジナルストーリーとして、多感な高校生たちが経験する挫折や痛み、そしてハルタとチカに訪れる淡い初恋を、吹奏楽の響きにのせて爽やかに描く。
“Sexy Zone佐藤勝利”を封印 カッコよすぎて注意された
― 出来上がった作品をご覧になっていかがでしたか?佐藤:ハルタがチカと一緒に段々と変わっていく部分は作り込みすぎず、流れていくように演じようと監督とも話していました。その分、何気ないシーンがすごく純粋に届いたんじゃないかなと思います。ただ歩いているところだったり、音楽室で楽器を磨いているとこだったり、楽器を練習してるところだったり。何気ない部分の魅力が引き立ったんじゃないかと。それから、やっぱり青春っていいなと思いました。僕らにとっては何気ないことってないですからね。渋谷に自分のポスターが飾られてるくらいですから(笑)。
― 青春を謳歌しているチカとハルタが羨ましいと?
佐藤:ないものねだりですね。僕はこういう仕事が好きでやってるんですけど、やっぱり普通のことっていいなと映画を観て思いました。2人で一つのイヤホンで音楽を聴くのも可愛らしいなと思いました。幼馴染とバスで再会するのもドラマチックだし、一緒に通学するっていうのも青春っぽくていいですよね。
― 最初は頼りないけど徐々に成長していくハルタ。佐藤さんはこの役柄をどう捉えて演じていましたか?
佐藤:ハルタと僕は全部が似てないと思うんです。ヘタレ具合だったり、弱虫なところだったり自分とは真逆。だからハルタを自然に表現することをずっと考えていました。ちょうどライブツアーが重なっていたので、アイドル的な部分が撮影期間中にどうしても入ってくるんですが、映画になったらグループのときの自分を切り離してましたね。
― Sexy Zoneの佐藤勝利と俳優・佐藤勝利を切り離すのは難しくはなかったですか?
佐藤:リハーサルの時、監督から「イスの座り方がカッコよすぎるから崩して」って言われました(笑)。どうしてもステージに立つとカッコつけるっていうのが癖になっているので、なんか自然に出ちゃったのかもしれないです(笑)。それと、僕はハルタの弱虫なところが魅力的だなと思うんです。人って短所が魅力的なんだなと最近気づいて。僕は何でもできるようになりたいって思ってますけど、多分全部が完璧だったら、きっとつまらないでしょ?やっぱり短所があるから魅力的になる。だからハルタの弱い部分や、感情をあんまり出せない部分は可愛らしくも見えて素敵だなと思いました。
王道は好きじゃない?
― 今回は実際にホルンの演奏に挑戦されましたね。佐藤:撮影に入る前から4ヶ月位練習しました。ギターとかと違って、音を耳で覚えていないと出したい音が出ない。肺活量が必要なので体力的な面でも大変だったし、今まで触れてきた楽器の中でもかなり難しかったです。
―もし自分が吹奏楽部に入るなら、何に惹かれてたと思いますか?
佐藤:もし何も知らなかったらトランペットとかカッコイイ感じのものを選んでたかもしれないですけど、ホルンを見たらホルンを選んでそうですね。僕、一番手をやるのは好きじゃないんです。こんなに王道のアイドルやってますけど(笑)。全てがそうとは言えないですけど、あえて王道をはずすカッコよさみたいなものに惹かれます。
時間をかける映画作りは魅力的
― 同世代の役者さんとの共演はいかがでしたか?佐藤:僕はみんなより少しだけ年上だったんですけど、本当に部活の中にいるような感覚でした。小出(恵介)さんや(平岡)拓真とか(清水)尋也とか。みんな全力でお芝居のことを考えていて、演技ってこうあるべきだよねっていう話を熱くしていました。演技についてはみんな自分よりキャリアがあるので勉強になりますし、潜在的なところでみんなから吸収して演技に活かそうという部分があったと思います。たくさん刺激をもらいました。
― W主演の橋本さんとの印象的なシーンは?
佐藤:ハルタが、チカのことで急に感情を全面に出す場面があるんです。物静かな人って急に思いを吐き出す瞬間があると思うんですけど、それを表現したくて、本当は静かに語るシーンだったのをそういう方向性にしていきました。監督とアイディアを言い合いながら作っていったシーンです。
― 今回は映画初挑戦でしたが、これからも演技の仕事をしていきたいですか?
佐藤:そうですね。映画っていいなって思いました。ドラマは1作品12時間ぐらいですけど映画は大体2時間。その中で監督も変わらないし、切り取り方もドラマと違って1つずつじっくり切り取っていく感じがすごい好きです。役作りにしても1シーンにしても時間をかけられる。チャンスがあればまたやってみたいです。
― ありがとうございました。
今作で映画初出演。演技のキャリアはまだ浅いながらも、しっかりとスクリーンに溶け込み放つ存在感は圧倒的に目を引くものがある。“キラキラした佐藤勝利”を封印して挑んだ今作、新しい佐藤勝利の魅力を味わって欲しい。(modelpress編集部)
映画「ハルチカ」(3月4日公開)
2017年3月4日全国ロードショー原作:「ハルチカ」シリーズ 初野晴・著(角川文庫刊)
脚本・監督:市井昌秀/脚本:山浦雅大
出演:佐藤勝利(Sexy Zone)、橋本環奈/恒松祐里、清水尋也、前田航基、平岡拓真、上白石萌歌、二階堂姫瑠/志賀廣太郎、小出恵介
<ストーリー>
近くて遠い、友達よりもトクベツ―
気持ちをひとつにして奏でる音楽が、恋する背中をそっと押す。ちょっぴり頼りないけど気の優しい美男子のハルタ(佐藤勝利)と、真っ直ぐな性格で負けん気の強いチカ(橋本環奈)。小学校3年生の時にハルタが引っ越してしまうまで幼なじみだった二人は、高校入学式の日に運命的な再会を果たす。入学後、ずっと憧れていた吹奏楽部に入ろうと心に決めていたチカ。しかし、吹奏楽部はなんと廃部寸前の危機だった!大好きなフルートを諦めきれず、チカはホルン経験者のハルタを巻き込んで部員集めに走り回る。音楽一家に育った芹澤(恒松祐里)、部員をまとめようと奔走する部長の片桐(前田航基)とその彼女・わかば(二階堂姫瑠)、野球部で肩を痛めた宮本(平岡拓真)、チューバソロコンサート入賞の実力を持つ妙子(上白石萌歌)、登校拒否中のカイユ(清水尋也)などワケありのメンバーたち。それでもなんとか部の復活に漕ぎ着けたチカたちは、かつては将来を嘱望される指揮者だった顧問の草壁(小出恵介)による指導のもと、コンクール出場という一つの目標に向かってひたむきに突き進む。しかしフルート初心者のチカはなかなかみんなに追いつけず、ハルタもまたホルンを続けることに悩んでいた。それぞれにすれ違う思い。部員たちの不満が爆発しそうになる中、チカの後ろに隠れがちだったハルタに変化の時が訪れる。さらに二人の関係も動き始め……?
佐藤勝利(さとう・しょうり)プロフィール
1996年10月30日生まれ、東京都出身。2011年、Sexy Zoneのメンバーとしてシングル「Sexy Zone」でデビュー。バラエティー番組、舞台と幅広く活躍。ドラマ「ハングリー!」(2012年、関西テレビ系)、「SUMMER NUDE」(2013年、フジテレビ系)に出演し、「49」(2013年、日本テレビ系)で初主演を務めた。
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