上白石萌音×池田エライザ“愛しい狂気”を全力表現「かなり振り切ってる」「我に返ったら負けだ」<モデルプレスインタビュー前編>
2017.02.14 17:00
views
女優の上白石萌音(19)とモデルで女優の池田エライザ(20)が、モデルプレスのインタビューに応じた。2人は、連続ドラマ「ホクサイと飯さえあれば」(TBS・毎週火曜 深夜1時28分~/MBS・毎週日曜 深夜0時50分~)で共演。上白石にとって連続ドラマ初主演となる今作は、同名コミックを実写化。如何に安く、美味しいものを、幸せを感じながら料理するかという創意工夫の自炊ライフを追求した、アイディア満載のD.I.Y.レシピ飯ドラマになっている。
目次
ドラマ版「ホクサイと飯さえあれば」
驚異的な大ヒットを記録している映画「君の名は。」のヒロイン・宮水三葉役で一躍知名度を上げた上白石が演じるのは、人見知りと妄想が激しく“三度の飯より飯が好き”な主人公・山田文子(通称:ブン)役。一方、「CanCam」の専属モデルで“自撮りのカリスマ”として10代を中心に人気の池田は、ブンと同じ大学に通い、美味しいゴハンに目がなく、コミュ力が高い女子大生の有川絢子(通称:ジュン)役。2017年、さらなるブレイクが期待される女優2人の共演が実現した。
監督はドラマ「孤独のグルメ」「女くどき飯」シリーズ「こえ恋」「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」などで高い評価を得ている宝来忠昭氏、第8回田辺・弁慶映画祭で弁慶グランプリを受賞した「ひとまずすすめ」の演出を手掛けた柴田啓佑氏。脚本は映画「アニバーサリー」やドラマ「魔法☆男子チェリーズ」の土城温美氏、ドラマ「女くどき飯」シリーズや「監獄学園-プリズンスクール-」の北川亜矢子氏が担当する。
今回が初共演…第一印象は?
― (上白石演じる)ブンちゃんも(池田演じる)ジュンちゃんも、とても可愛らしくてほっこりするドラマでした。上白石:嬉しいです!撮影では、ものすごく濃密な時間を過ごさせていただきました。ギュッとタイトな時間で撮っていたので、家にいる時間よりも現場にいる時間の方が多くて、ずっとブンのこと考える日々でした。ひたすらにこの世界観にどっぷりと浸かっていて、「あ~お芝居している!」って喜びで満ち溢れるような…とにかく楽しかったです。
池田:私は1ヶ月の中の本当に数日間しか撮影に参加することが出来なかったんですけど、帰ってきたときの「おかえり」っていう温かさと、ご飯の良い香りが、嬉しくて楽しくて…。自由に居させてもらえる現場だったし、お互いが持ち帰ったものを萌音ちゃんと話すことで、関係性が深くなっていった気がします。
― お2人は今回が初共演で。
池田:クランクイン前から「この子と一緒にやるんだな」って楽しみだったし、初めましてな気がしなかったです。
上白石:うん、最初から合うな~って。
池田:お互い知らないところで、「はじめましてな気がしない」って言っていたんだよね。2人で話していると、家族とか同じ学校の友達みたいな。
上白石:真面目な話もふざけた話もできるよね。でも、会う前は、1歳差に見えないし、すごく大人っぽいし、どうしようって思っていた(笑)。「何か共通点を!」って絞り出したのが、九州出身だってこと(笑)。(※上白石は鹿児島出身、池田は福岡出身)
池田:「エライザと何話せばいいか、仲良くなれるか不安だった」ってすごい言われる!でも、みんなが思ってる以上に普通の日本人なんです。
上白石:「同じ人間なんだ!」って思いました(笑)。
池田:私は、萌音ちゃんが歌やお芝居を楽しそうにしているのを見ていたので、とにかくワクワクしていました。あとは、もし「モデルさんだから…って思われたらどうしよう」とか「お芝居の話をするのが恥ずかしいな」とか、そういう気持ちもちょっと。でも、最初から仲間として受け止めてくれたし、気兼ねなくお芝居の話も出来たし、いい関係になれたなと思います。
振り切った2人が「愛しい狂気」を全力表現
― 2人のいい関係性が映像にも出ていました。役柄については、いかがでしたか?上白石:ここまではっちゃけて、明るい役は初めてでした。どこか内向的だったり、人のために動いたりしている役が多かったので、自分の欲望に突き進む楽しさっていうものを表現するのは新境地でしたし、色々なことを教えてもらいました。
― 新しい上白石さんでした。
上白石:ありがとうございます!かなり振り切っています。
池田:ね!可愛らしい顔がたまに見られればいいって感じかな…?
― 体を張った演技も。
池田:表情筋を鍛えられたんじゃないかなと思います。ジュンちゃんもブンちゃんも、狂気を感じるところが多々あると思います(笑)。
上白石:愛しい狂気だよね!ご飯に対する(笑)。
池田:ふざけてはなくて、全部本気なんです!楽しかったんですけど、私は我に返ったら負けだと思ってやりました。台本に“スライディング土下座”って書いてあったときは、「んんっ!??」ってなりましたけど(笑)。
上白石:スライディング、いっぱいしているよね。
池田:ジュンちゃんも変わり者だけど、それを1番納得して寄り添うのが私の役割だったので、撮影中は台本に沿って突き進んでいました。でも、観てみると「やっぱり変だよな」って(笑)。
上白石:遅れてクランクインしてきた(前田)公輝くんが、「結構やばいね」って言っていました(笑)。
池田:「そういう感じ?」ってね(笑)。
上白石:本当にキャラクターが濃くて、でも、そこが愛しいです。とても平和なドラマだと思いました。
舞台は北千住
― 舞台となった北千住の街並みも素敵でしたよね。池田:北千住の空気感には、すごく助けられました。
上白石:撮影では、足立区から1歩も出ていないです。
― 元々馴染みは?
池田:なかなか行く機会は、なかったですね。
上白石:私もです。下町情緒が色濃く残っているグルメの街でした。
池田:すごく素敵だなって感動したのが、学生さんが食べ歩きしていたこと!世代問わず、この雰囲気を楽しんでいるんだなってワクワクしました。
上白石:親子連れの方も多かったです。初めて足を踏み入れた場所なのに、懐かしい雰囲気が漂っているような、古き良き商店街って感じで、すごく活気があって大好きな街になりました。
池田:商店街の朝は早くて、それもほっこりしました。朝早く、パン屋さんで撮影していたときには、お客さんが実際に買いに来て、撮影が終わる前からお店の前が賑わっていましたし。朝からパンを買いに行くって普段なかなかしないから、素敵だなって感じました。
上白石:素敵な光景だよね。スーパーとかで事足りちゃう時代に、専門店が並んでいるあの街に住むっていうのは、ブンらしいなと納得しました。
★後半に続く。
(modelpress編集部)
上白石萌音(かみしらいし・もね)プロフィール
1998年1月27日生まれ。鹿児島県出身。2011年に第7回「東宝シンデレラ」オーディションで審査員特別賞受賞し芸能界入り。2014年、映画「舞妓はレディ」で初主演、日本インターネット映画大賞・ニューフェイスブレイク賞、日本映画ベストインパクト賞、全国映連賞・女優賞、第38回日本アカデミー賞・新人俳優賞など各賞を受賞。2016年、映画「ちはやふる -上の句/下の句-」「溺れるナイフ」に出演し注目を集め、驚異的な大ヒットを記録している映画「君の名は。」でヒロイン・宮水三葉役とつとめた。同年10月にはカバーミニアルバム『chouchou』で歌手としてメジャーデビューも果たすなど活躍。池田エライザ(いけだ・えらいざ)プロフィール
1996年4月16日生まれ。福岡県出身。2009年に数々の女優・トップモデルを輩出してきたニコラモデル・オーディションで1万4000人の中からグランプリを受賞、同誌の専属モデルとしてキャリアをスタートさせる。2013年5月号を持って同誌を卒業、同年6月より「CanCam」の専属モデルに。“自撮りのカリスマ”としても知られる。女優としては2015年、映画「みんな!エスパーだよ!」でヒロインに抜擢され、同年TBSドラマ「JKは雪女」に出演。映画「オオカミ少女と黒王子」、フジテレビドラマ「SHIBUYA零丁目」などで存在感を発揮しており、2017年はドラマ「ホクサイと飯さえあれば」 (MBS、TBS現在放送中)や、映画「ReLIFE」(4月15日)、「トリガール!」(9月)など。
第4話あらすじ「恋のかぼちゃクリームドリア」
授業中に居眠りをしたペナルティで、教授から課題を言い渡されたブンは、デッサンのモチーフとして、かぼちゃや玉ねぎを大量に持ち帰ることに。さらには、バレンタインの友チョコ代わりにお菓子を作って欲しいと、ジュンから落花生を押し付けられる。さっそく料理に取り掛かるブンだったが、2つの料理を同時進行で作ったせいで、大失敗をしてしまう。それでも、ホクサイと凪が見守る中、なんとかリカバリーしようと奮闘するが、そこへジュンの代わりにお菓子を取りに来たという、「幼馴染のろーちゃん」なる男子が現れ、人見知りなブンはさらなるパニックに――!
【Not Sponsored 記事】