EXILE USA、TETSUYA&Shizukaの“兄妹喧嘩”に「平和は遠い」?DANCE EARTH PARTY制作期間4年の集大成<モデルプレスインタビュー>
2017.02.01 17:30
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EXILE USA、EXILE TETSUYA、Dream ShizukaからなるユニットDANCE EARTH PARTYが、モデルプレスのインタビューに応じた。2月1日、初のアルバム「I(読み方:ワン)」をリリース。同作は、DANCE EARTH PARTYが届ける世界の音楽の旅を感じてもらうべく、国内、海外から様々なゲストアーティストを迎え制作された。今回のインタビューでは、アルバム制作秘話をはじめ、これまでの道のり、お互いへの想いなど、たっぷりと語ってもらった。
目次
初のアルバムリリース
「ダンスは世界共通言語」をテーマに2006年から世界各国を訪れダンスで交流する「DANCE EARTH」。その「DANCE EARTH」プロジェクトを音楽で表現するユニットが「DANCE EARTH PARTY」。2013年から舞台と連動してリリースしてきたが、2015年にはEXILE TETSUYAとDream Shizukaを正式メンバーに迎え、現在のスタイルとなった。
2016年には、念願の野外フェス「DANCE EARTH FESTIVAL’16」を開催するなど、活動の場を拡大。
アルバム「I」は、アメリカ、アフリカ、メキシコ、ジャマイカ、トリニダード・トバゴ、ガーナなど世界中のダンスを取り入れたMusic of the world。音楽ジャンルもスカ、ソカ、和楽器、カントリー、ラテン、EDM、トロピカルハウスまで世界各国の音楽文化を取り入れており、USAが10年以上の月日をかけ旅の中で見つけたすべてが詰まっている。
制作期間4年「長旅でした」
― 初アルバムがリリースとなりますね。USA:プロジェクトを初めて10年、制作期間4年、と長い長い期間をかけ、色々なメンバーの夢や、色々な国の音楽を取り入れて、小さな地球にギュッと詰め込みました。
― 制作期間が4年となると、「やっと出来た」という感覚でしょうか?
USA:そうですね。1曲1曲に思い出や夢が詰まっていて、物語があるので、大切な作品が出来たなと思います。ずっとアルバムの制作を目指して来たので、10年って節目で1度まとめることが出来たこと自体に、意味があるのかなと。
TETSUYA:これまで世界中でUSAさんが見てきた景色や体感してきたダンス、音楽、そういうものから得た10年分のインスピレーションが詰まっています。僕はDANCE EARTHプロジェクトに4年くらい関わらせていただいているんですが、2015年にDANCE EARTH PARTYに正式メンバーとしてShizukaちゃんも加わって、みんなのストーリーが交わっていって、ようやく1枚になった。長旅でしたね(笑)。
USA:長旅でした(笑)。
TETSUYA:その間に、たくさんの仲間達がこの音楽の旅に賛同して、参加してくれて、気づいたらすごい人数になっていました。だからこそ、出来上がったんだなと思いますし、参加してくれた皆さんに感謝してます。
Shizuka:「DANCE EARTH FESTIVAL’16」と並行して、「もっともっと色んな人に音楽を届けたい」という想いで、制作して来ました。自分としては、1人で1枚のアルバムを制作させていただいたのは初めての経験でしたし、色々な方とコラボレーションさせていただいたり、1人で歌わせていただいたり、幸せでした。全曲レコーディングが完了したときの達成感は大きかったです。お2人にも、レコーディングに立ち会っていただいて。
TETSUYA:出来る限り。ほぼ全曲に声が入ってるんじゃないかな?バラード以外は(笑)。
Shizuka:バラードは1人で歌わせてください(笑)!でも、実際にお2人の声にすごく助けられて、本当に3人で作ったアルバムだなと感じています。
USA、TETSUYA&Shizukaの“兄妹喧嘩”に「平和は遠い」
― 落ち着いた雰囲気のある3人ですが、関係性は?USA:LDHの中で、男女混合グループというのは初なので、色々難しいところもあるし、ぶつかったりすれ違ったりすることもあるんですけど、僕としてはすごく居心地がいいメンバーだなと思っています。
TETSUYA:まあ、喧嘩もします(笑)。
Shizuka:そうですね(笑)。
― 喧嘩…というイメージがなかったです。
USA:よく「PEACEだね」「HAPPYだね」って言われるんですけど、結構バチバチになるときもある(笑)。地球の人口は、男性がちょっと多くて、女性がちょっと少ないくらいの比率だと思うんですけど、この3人がちょうどその縮小版だとしたら、なかなか平和はやって来ないなって(笑)。でも、平和活動に力を入れています(笑)。
― ちなみにどんな喧嘩を?
USA:本当に些細なことです。
TETSUYA:大体、僕らが怒られています(笑)。Shizukaちゃん、いつも怒ってる(笑)。
Shizuka:違うんですよ!いつもちょっかいかけてくるので、大人になってほしいなっていう意味も込めて…(笑)。
TETSUYA:大人です(笑)。
USA:それで俺が「まあまあ…」って言うんです(笑)。
Shizuka:って言ってますけど、2対1ですからね!便乗して、ちょっかいかけられてます(笑)。
― 可愛がられているということですね。
Shizuka:私はそうは思わないですけど…(チラリと2人を見る)。
USA:可愛いよね。
TETSUYA:可愛い、可愛い。
Shizuka:そういう素敵な言葉で固めないで欲しいです。可愛がられてるのか分からない(笑)。
TETSUYA:Shizukaちゃんは年下ですけど、芸歴でいったら先輩なので。
Shizuka:芸歴で言うと、私はUSAさんの1年後輩で、TETSUYAさんは後輩です。でも、それは関係ないですよ。
TETSUYA:同期のような、同志のような関係ですよね。同じ時代を、同じタイミングで見てきたなっていう。僕はEXILEになりたいって思ってこの世界に入って、夢を叶える途中でDreamさんと出会って。そういう意味では同期っていう感じなので、気持ちよく喧嘩出来る(笑)。
Shizuka:兄妹喧嘩みたいな。
USA:でも、アルバムが完成した記念に旅行行こうって話、断り続けるよね?
Shizuka:えっ…ガーナ?
USA:素敵な国なんですよ、ガーナ。
Shizuka:それはもちろんなんですけど、別問題なんですよね。「お2人で行ってきてください」って言ってるんですけど…。
USA&TETSUYAの誘い Shizuka断固拒否!?
― どこなら旅行OKですか?Shizuka:日本国内?伊豆とか…。
USA:近いよ(笑)。伊豆にダンスあるかな?
TETSUYA:「踊り子号」(=列車)って言うくらいですから、きっとありますよ。
― 伊豆に行きたい理由は?
Shizuka:癒やされたくて…。
USA:伊豆でもいいよ!
TETSUYA:いいっすよね!!
Shizuka:大丈夫です、1人で行きます。
TETSUYA:冷たいんですよね…こうやって。
Shizuka:違います!だって気を遣うじゃないですか!でも、誰も分かってくれないんです…2対1で、日々孤独です…。
― 可愛くてしょうがない、と言う愛情の裏返しでは…?
TETSUYA:もちろん、そうです。しょうがないです。うちの大事なメインボーカルですから。
Shizuka:多分、ほかでは見せない顔をしてると思います。Dreamメンバーにも言われますし、いい意味で気を抜いているんだと思います。
TETSUYA:そういうことですね。今日もたくさん取材をしていただいたんですけど、疲れてないんです。それは、このメンバーとだから。
Shizuka:いや、私はもともと疲れないです。この中だと、若いので…(笑)。
TETSUYA:ほら!こういうところが子どもなんですよね(笑)。
USA:平和は遠いな…(笑)。
Shizuka、ボーカル1人で感じる孤独
― 気を許し合える仲間だと言うことが、よく分かりました(笑)。何でも言い合える3人だからこそ、今回のアルバムで譲れなかった点、こだわった点はありますか?Shizuka:私は、お2人の願望を実現させるのに必死で、それを全うしていました(笑)。
USA:それは否めない。本当に感謝しています。
Shizuka:DANCE EARTH PARTYに参加させていただいたとき、2人の声になるっていうのが自分の使命というか役目だから、それを全うしようって決めたんです。だから、それは当たり前だと思っているので。逆に、こだわらせていただいた点で言うと、バラード曲です。2曲入っているですけど、自分の色や自分だから出来ることを反映させていただきました。
― 先程も少しお話に出た、「1人で歌う」から出来たことでしょうか?
Shizuka:そうですね。1人で歌うとなると、DreamやE-girlsとは違って、孤独だし、ごまかせない部分のより出てきますし。その分、自分と向き合うことで成長出来る部分もありました。孤独と戦うことは楽しいですし、勝てば成長出来るので、前向きに考えていました。
― かっこいい…。
Shizuka:でも、折れちゃうこともありますよ。
TETSUYA:折れたら泣き出す。
USA:悔しいことがあると、泣いてるね。でも、次の日にはケロッとなってるし、強いなって思いますね。頼もしいです。
Shizuka:切り替えが早いんです。落ち込むだけとことん落ち込んで、次の日には引きずらない。
お互いへの想い
― やっぱりかっこいい!USAさんという大きな軸があって、そこに2人が加わって、絶妙なバランスで。USA:自分1人では絶対にこんな夢は描けなかったと思いますし、2人に出会ったから、EXILEのパフォーマーを辞めてもこうやってアーティスト活動を続けられて…。本当に2人には感謝しっぱなしですよ。
TETSUYA:そう言っていただけたら本望ですけど、僕の方こそ「DANCE EARTH」っていうUSAさんのライフワークでもある大きなプロジェクトに参加させていただて、本当に光栄です。参加させていただいたからには、自分にも責任があるし、USAさんの夢は自分の夢になってShizukaちゃんの夢にもなって、こうやって広がっていくことに感謝しかないです。USAさんと2人で旅をしていた頃もありましたけど、一緒に踊っていく中で、やっぱりボーカルって必要だなってことにも気がついて、そのときShizukaちゃんが手を上げてくれて。今では、僕らの「あれやりたい」「これやりたい」っていうわがままを形にしてくれています。それは、心がフラットじゃないと出来ないことだと思うし、僕らが投げた色をどんどん吸収して、向き合ってくれて、そうやって出来上がったアルバムを聴いたときは、本当に嬉しかったです。
Shizuka:私こそ、ありがとうございます。なんで自分がこの仕事をやっているかと言ったら、誰かのためになりたい、力になりたいという気持ちが大元にあるからだと思うんです。自分だけが楽しければいいとは思えないですし、自分が楽しいと思うことは共有したいので。逆に、悩んで壁にぶち当たっても、待っててくれる人や見守ってくれる人がいると頑張れるし、その存在に私は助けられています。今回もどんな曲が来ても「頑張ります!」って笑顔で言えたのは、お2人がいたからですし、きっと信用して任せてくれるんだろうなって思えたからです。自分の歌が、そんな人たちの力になるなんて幸せです。
“夢を叶える秘訣”を語る
― 素敵な関係性です。では、最後になりますが、3人が考える“夢を叶える秘訣”をそれぞれ教えてください。Shizuka:続けること、諦めないことです。散々色んな経験をさせてもらってきて、今本当に思うのは、諦めなくてよかったなってことです。あのとき諦めてたら、それこそこういう活動もないと思いますし、考えるとゾッとします。辛いことも、嫌なことも、落ち込むことも山ほどあるんですけど、いつ夢が叶うチャンスが舞い込んでくるかは分からない。本当に頑張っている人のところには、絶対チャンスが来ると思うんですよ。私はそれを実感しています。続けることは簡単なようで難しいことだと思いますが、本当に叶えたい夢なら、誰に何を言われようと、諦めずにいてほしいです。
TETSUYA:自分の心に嘘をつかないことが、夢を叶える近道だと思います。僕、EXILEに入ってからたくさんの夢を叶えてきましたけど、ひとつ夢が叶えば、次の夢が出てくるんだということも気づいたし、その夢を叶えていくためには、誰に何を言われても、自分の弱さを知っても、嘘をつかずに追いかけることが大事なんだと分かった。もし、夢を追いかけているうちに、違う夢が出てきたら、そっちを追いかければいいし、そのときどきの心に素直に従うことが近道だと思います。
USA:本当に叶うまでやること、が大事だと思います。あと、最近始めたことで“ドリームスケッチ”って言うのがあるんですけど、夢にタイトルをつけて絵を書いてもらうんです。例えば、“NEO ZIPANG祭り”をやりたいと思っても、頭の中にある架空のものだから、誰にも分からない。そのイメージを伝えて、絵にしてもらうんです。その絵を家に飾って、イメージがさらに膨らめば、書き足してもらってって広げていく。これは、オススメ。僕は絵が下手だから上手い人に書いてもらってますけど、自分で書ける人はそれが1番いいと思います。高い絵を飾っておくより、ワクワクしますよ。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
DANCE EARTH PARTY(ダンス・アース・パーティー)プロフィール
EXILE USA、EXILE TETSUYA、Dream Shizukaからなる音楽ユニット。USAが2006年頃よりスタートさせた「ダンスは世界共通言語」をテーマに世界各国を訪れダンスで交流する「DANCE EARTH」プロジェクトの一環で、シングルリリースのほか、2016年には野外フェス「DANCE EARTH FESTIVAL’16」を開催。2017年2月1日には、初のアルバム「I(読み方:ワン)」をリリースする。
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