モデルプレスのインタビューに応じた木下ココ (C)モデルプレス

木下ココ、体重増減繰り返し倒れた過去…転機となった出会いとは モデルプレスインタビュー

2016.11.08 18:00

モデルの木下ココ(33)がモデルプレスのインタビューに応じた。モデルとして活躍する傍ら、実はコンテンポラリーダンスのダンサーという顔も持つ彼女だが、ダンスを始めたきっかけには、知られざる苦悩の過去が関係していた。

  

体重の増減とストレス…活躍の裏にあった苦悩を告白

― 実はダンサーの顔も持つ木下さん。なぜコンテンポラリーダンスを始めたのでしょうか?

木下:母親がコンテンポラリーダンスのダンサーで、実家がスタジオなんです。なので、小さい頃からダンスを見に行くなど、ダンスに触れる機会がありました。自然に興味が湧き、子ども向けのクラスで週に一度レッスンを受けていて、高校生くらいまで習っていました。しばらくダンスから離れてブランクがあった中、体を壊してしまったことをきっかけに「体力をつけたい」ともう一度始めたんです。

― 体を壊されたということですが、どのような病状だったのでしょう?

木下:元々貧血持ちなのですが、鉄欠乏性貧血になってしまい、赤血球が普通の人の半分以下になり、動けないくらいに怠い日々が続いていました。無理をしていたら倒れてしまい、血液検査で鉄欠乏性貧血ということがわかりました。食生活も生活リズムも乱れていて、運動もしていない。雑誌「PINKY」の専属モデルをやっていた20代前半の頃は体重の増減が激しく、精神的にも追い詰められて、無理をしていたんです。

木下ココ (C)モデルプレス
― 活躍の裏でそのようなことがあったとは驚きです。

木下:体重をコントロールすることができず、編集の方にもよく注意されていました。早朝からの撮影も多く、精神的に追い詰められてメンタルが乱れ、それが食欲につながるという悪循環。撮影が続くときには絶食、終わると暴飲暴食をしてリバウンドというのを繰り返していたんです。倒れたことをきっかけに「運動も含めて、生活を見直さないと」と考えていたとき、母の公演を見て「もう一度、ダンスをやりたい」と思ったんです。

― ダンスとの出会いは木下さんに大きな変化をもたらしたんですね。

木下:そうですね、転機となりました。もう1回ダンスを始めようと思ったときは、貧血のこともあり、体力がなくクラスもフルで受けられなかったのですが、増血剤を服用しながらだんだんと体力がつき、レッスンを受けられるまでになりました。

コンテンポラリーダンスを踊る木下ココ(画像提供:所属事務所)
コンテンポラリーダンスを踊る木下ココ(画像提供:所属事務所)

ゼロからのスタート…ダンサー・木下ココが誕生するまで

― 体調のこともあり、ブランクを乗り越えるのは大変だったのでは?

木下:大変でしたね。もう本当にゼロからスタートで。知識は残っていたのですが、体が柔らかいわけでもなく、何もできない状態から始めました。

― 20代から始めても、練習次第では木下さんのように踊れるようになるものなのでしょうか?

木下:やる気次第ですが、できると思います。私の場合は週3~4回レッスンを受けていましたが、ガッツがあれば踊れるようになるはずです。私自身、体は硬いほうで最初は開脚1つでもすっごく時間がかかりました。先天的に体が柔らかく、私よりもいい条件でスタートできる人はたくさんいると思うので、怖がらずに興味を持ってもらえると嬉しいです。

― 木下さんが思う、コンテンポラリーダンスの魅力の教えてください。

木下:表現することの自由を与えてくれる点に魅力を感じています。ルールが少ないダンスなので、自分が思ったように表現してもいいところに、すごく惹かれますね。バレエのようにトゥシューズを履くわけでもないですし、クラシックの曲を使うわけでもない。クラシックバレエのように演目があるわけでもないので、振り付けによって作品が大きく異なって見えるんです。

モデルとダンサーの両立

― ダンスの公演にも出演されていますが、モデルの仕事との両立は大変なのでは?

木下:大変ですが、自分の中でのローテーションが普通になっています。週5で練習をするときもあり「よくがんばるね」と声をかけてもらうこともありますが、私としては休むほうが不安。ちょうど少し前も腰を悪くし、2週間くらい踊れなかったのですが、不安で不安で…。体を動かすことがくせになっています。

― モデルもダンスも表現するという点では共通していますが、違いや難しさを感じることはありますか?

木下:モデルの仕事は、ディレクションした世界観の中で、自分が最後に服を着てどう映すかが求められます。その服をよりよく魅せるためにはどうすればいいかというのを常に考えます。一方でダンスは仲間たちと作るもので、与えられたキャラクターがありますが、自分のままでどう表現するかが勝負。また、ダンスの経験により、ポージングの仕方など、自分がどう見られてるか、客観的に自分を見られるようになりました。

木下ココ (C)モデルプレス
木下ココ (C)モデルプレス
― 木下さんがビジュアルクリエーターとして手がけている衣装やパンフレットも素敵ですね!

木下:ありがとうございます。「こういう踊りだったら、こういう世界観があるんじゃないかな」「こういう衣装を着たらかっこいいだろうな」と、全体を作っていける楽しさがあります。踊りだけでなく、そういったところまで携われて、とても楽しいです。これまでコスメなどをプロデュースしてきたこともありますが、衣装やダンスの世界観も作っていければと思います。

― 今後、ダンスの公演の予定は?

木下:来年、伝承ホールでの公演を予定しています。これから練習に入るところです。本番はもちろんですが、そこに向かう過程も楽しみたいと思っています。

― コンテンポラリーダンスから、どのようなものを得ましたか?

木下:気分の浮き沈みがなくなりましたね。また、太りにくくなりスタイルをキープできるようになりました。そして何より大きいのが、自分が好きなことを見つけられたこと。運動して汗をかくと気持ちがすっきりしますし、ちょっと嫌なことがあっても集中して踊ることで「大したことないじゃん」と思えます。また練習を通して忍耐強くなり、メンタルも強くなりました。

木下ココ (C)モデルプレス

木下ココの美容法&恋愛観…プライベートに迫る

― しなやかな筋肉がついた美しいプロポーションもダンスの賜物なのでしょうか?

木下:わかりませんが、ダンサーを見ていると、いつまでも若々しい方が多いですね。年齢を重ねるにつれて代謝も筋肉量も落ちますし、運動を取り入れることは大切だと思います。

― ダンス以外でスタイルキープのために取り入れているものはありますか?

木下:週に1回、ホットヨガに通っています。ストレッチのために通っているのですが、温かいところでストレッチをすると全然伸びが違うんです。

― 食生活で大切にしていることや意識していることを教えてください。

木下:特にこれを食べないというものは決めていませんが、バランスよく、野菜やタンパク質を積極的に摂るようにしています。それから、友達と外食した次の日はちょっと野菜を多めにするとか、置き換えてシェイクにするとか、そういった感じで調整しています。

木下ココ (C)モデルプレス
― スキンケアで大切にしていることはありますか?

木下:乾燥肌なので、保湿することを心がけています。シワっぽくなったり、つっぱったりするのを防ぐためにも大切だと思います。それから運動して汗をかくことも大事。私は汗をかいたレッスン後の肌が一番好きで、艶っぽくハリがあって、むくみもとれて、ベストコンディションなんです。

― コンテンポラリーダンスでは、男性と一緒に踊ることもあるかと思いますが、好みの男性のタイプを教えてください。

木下:頼りがいがあって、ユーモアがある人が好みです。結婚式などでも、よく「つらいときは一緒に乗り越えていこう」というフレーズを聞きますが、うまくいかないときにどう乗り越えていくか、自分が落ちているときにどう支えてくれるのかって長く一緒にいるうえで大切なことだと思ったんです。

木下ココ (C)モデルプレス

これからと夢を叶える秘訣

― モデル・ダンサーとして活躍されている木下さんですが、今後の目標は?

木下:モデルの仕事はもちろん、今までがんばってきたダンスも表現の場として1つとして、取り組んでいきたいです。また学んできた色彩の知識を活かして、プロデュースも積極的にやっていきたいですね。

― 最後に、木下さんが思う夢を叶える秘訣を教えてください。

木下:自分の直感を信じることと、アクションを起こすこと。自分でできるか、できないかを、やらないうちに判断してしまうと、届く夢の芽を自分で摘んでしまうことになります。私も「とりあえずダメもとでもいいからやってみる」というのを大切にしています。

― ありがとうございました。

「PINKY」専属モデル時代、存在感を発揮していた裏では葛藤を抱えていた。それらを率直に告白できるのは、自信に満ち溢れる今があるからこそ。ダンスとの出会いが彼女を救い、新たに自分らしくいられる場所を与えた。「好きなこと」と語るコンテンポラリーダンスを踊る木下の表情は、一際輝いている。(modelpress編集部)

木下ココ (C)モデルプレス

木下ココ プロフィール

生年月日:1982年12月24日
身長:166cm
趣味:映画鑑賞・ショッピング
特技・資格:ダンス

「PINKY」専属モデルを経て、「sweet」「美人百花」「InRed」など多数の雑誌に出演。クリエイティブなセンスを活かし、ウェディングドレス、ジュエリー、化粧品などをプロデュース。またダンサーとしても活動していて、コンテンポラリーダンスの舞台演出などを手がけている。

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