“イメージ一転”瀬戸康史、葛藤に共感「焦りもあるし、ドライで完璧主義」 モデルプレスインタビュー
2016.08.14 20:30
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毎週日曜日よる9時から放送中のフジテレビ系連続ドラマ「HOPE~期待ゼロの新入社員~」に出演する、俳優の瀬戸康史(28)がモデルプレスのインタビューに応じた。瀬戸といえば、今年に入り「あさが来た」(NHK)のナル様、「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」(TBS)の“フェアリー男子”と、タイプの違う役柄に次々と挑戦し、女性たちを虜にしてきた。そして、現在出演中の「HOPE」で演じるのは、プライドが高く上昇志向の強いエリート新入社員・桐明真司。キリッとしたスーツ姿とメガネで一転、「めっちゃ変わりました(笑)」と本人にも新鮮に映るその役で、新たな魅力を発揮している。
「HOPE~期待ゼロの新入社員~」
同作は、囲碁のプロ棋士の夢に挫折した主人公・一ノ瀬歩(中島裕翔/Hey! Say! JUMP)が、満足な社会経験も学歴も無い中、組織の一員として認めてもらえるようひたむきに仕事に向き合う姿を描いたヒューマンドラマ。主演の中島、共演の瀬戸のほか遠藤憲一、山本美月、ジャニーズWESTの桐山照史、山内圭哉らが出演する。一ノ瀬歩とともに、与一物産のインターンに参加し、そのまま正式入社し働くことになった桐明。事前評価の高い彼だったが、配属先では雑用ばかりの日々を送ることになる。徐々に不満が溜まりだした頃、落ちこぼれだと思っていた一ノ瀬が認められてくところを目の当たりにし…物語は後半戦に突入。桐明の苦悩も徐々に明らかとなっていく。
葛藤に共感「焦りもあるし、ドライで完璧主義」
― 入社してからの桐明は、また少し印象が変わりました。瀬戸:これからさらに、一ノ瀬に対する嫉妬みたいなものが出てきて、どんどん崩れていきます。桐明は、ずっとエリートとして育ってきたから、スキルもない学歴もない一ノ瀬が認められているのに、自分がなかなか認められないことに葛藤が生まれるんですよね。
― “ナル様”“フェアリー男子”に続いて、今回はエリート新入社員。全く違うタイプの役柄ですね。
瀬戸:フェアリーより確実に演じやすいです。フェアリーは演じる上で苦労しました(笑)。
― そうだったんですか!?でも確かに、瀬戸さんの普段のイメージから言うと真逆で。
瀬戸:あの役は理解出来ない(笑)。今回との印象が違い過ぎて、「ガラッと変わってびっくりしました」って声もいただきましたね。自分的には、共感できる役だからすんなり入れましたけど。
― 共感というのは、桐明が感じている葛藤にも?
瀬戸:めっちゃ共感してますね。自分も結構嫉妬心が強い方だし、焦りみたいなものも感じるし、ドライだし完璧主義みたいな部分もあるし…結構似ていると思っています。
― それは、このお仕事をしている上でということでしょうか?
瀬戸:うん。例えば「この作品に出たかったな」とか。それが向上心に繋がっていきます。多分、桐明も同じようなタイプ。
― 今後、桐明がその葛藤を乗り越えていくことになるかと思いますが、その過程は瀬戸さんから見ていかがでしたか?
瀬戸:これから数話かけて、いつも冷静だった桐明がどんどん崩れて、それによってプライドっていう鎧がどんどん壊れていくんです。それで、本音で話すようになるんですけど、僕としてはそれが良かったなって思います。変なプライドを持って生きている人も多いだろうから、他人に本音を言うってことが難しいと思うんですよね。だから、実生活の上でも、気を遣う部分はちゃんと残しつつ、本音を言えるところは言っていこうと思いました。
― 自分と似ている役柄だからこそ、学ぶ部分もあったと。
瀬戸:演じているので、やっぱり桐明が1番共感できるんです。でも、物語的には遠藤さんたち上司の方々にもスポットがあたるので、観ている方には色んなところで共感してもらえたらと思います。
瀬戸康史「あの子が笑っている姿を見ると安心」“お兄ちゃん心”をくすぐられる
― 中島さんや同期役の方々とは共演してみて、いかがですか?瀬戸:めちゃめちゃ仲いいんですよ。ずっと喋ってます。歳もバラバラだし、美月ちゃんは女子1人ですけど、本当に壁もなくて。
― ドラマの公式Twitterなどからも、仲の良さが伝わってきます!実際、共演してみて印象が変わった方はいますか?
瀬戸:(桐山)照史は「あさが来た」で一緒だったから、何も変わらないですけど(笑)、(中島)裕翔は仲良くなってからは少し印象が変わりました。めちゃめちゃ礼儀正しくて、腰も低い人なんですけど、人見知りなので最初は「あんまり喋れないかもな」って思ってたんです。でも、ボケるのも好きみたいで、ボソッと面白いことを言ったり。あの子が笑っている姿を見ると、安心します(笑)。
― お兄ちゃんのような?
瀬戸:そうそう!ドラマの最中でもコンサートやって、忙しい中で台詞を覚えて…。だから、この現場に来て笑ってると「楽しいって思ってくれてるんだ」「よかった~」ってこっちも嬉しくなっちゃう。可愛いんですよ。
― そういう目線で。現場ではどんなお話をされているんですか?
瀬戸:裕翔はカメラが好きで、現場でも撮ってるんですけど、この間はその話をしてました。あとは、彼がする「歌のお兄さん」のモノマネを見るのが大好きで。「は~い!みんな~!」みたいなイメージの中の「歌のお兄さん」。クオリティも高いし、ムチャぶりにも応えてくれるんです。あと、芝居でも臨機応変に対応してくれるので、こっちも安心して色々挑戦できます。
― 2人の掛け合いにも注目ですね。では、最後になりますが、これからの展開の見どころと読者へのメッセージをお願いします。
瀬戸:大なり小なり、何かしらの“社会”の中で育ってきた僕たちが、“商社”っていうでかい組織に入って、今までの経験を活かしながらもがいていきます。僕たちより若い世代の方は、これからまた別の“社会”に飛び込んでいくことになると思いますが、今いる環境とか友達とかを大切にしながら、次へのステップを踏んでほしいなと感じています。今周りにいる人達が、必ず自分の財産になってくれます。あと、こんなに仕事に一生懸命頑張ってる人がいるってことを知って、「頑張ってるのは、辛いのは自分だけじゃないんだ」って思ってほしいです。それで少しでも前向きになっていただければ。タイトル通り、このドラマが皆さんの「HOPE」になってくれたら嬉しいなと思っています。
― ありがとうございました。
苦悩する桐明…多くの共感を呼ぶ予感
14日放送の第4話、瀬戸演じる桐明は、上司の結城(丸山智己)から事務作業しか与えられないことに反発。そして、ついに転職エージェントに登録する。しかし、結城からは不満があるなら他部署に移っても構わないと言われてしまい…。少しずつ見え始める桐明の苦悩。彼の姿もまた、多くの視聴者の共感を呼びそうだ。(modelpress編集部)
瀬戸康史(せとこうじ)プロフィール
生年月日:1988年5月18日出身地:福岡県
身長:174cm
2005年俳優デビュー。近年は舞台「マーキュリー・ファー」、主演映画「合葬」(モントリオール世界映画祭出品作)などで演技力を高く評価されるなど、ドラマ・映画・舞台と幅広く活躍。2016年は、NHK連続テレビ小説「あさが来た」(総合テレビにて月~土曜、あさ8時~ほか)の成澤泉、ドラマ「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」(TBS系)の“フェアリー男子”諒太郎で、女性から多くの支持を集めた。一方、現在放送中のフジテレビ系連続ドラマ「HOPE~期待ゼロの新入社員~」では、ガラリと印象を変え、プライドが高く上昇志向が強いエリート新入社員・桐明真司を演じている。
また、10月からは舞台「遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」(演出:前川知大)、来年2月からは舞台「昭和三部作・完結編『陥没』」(演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ)への出演が発表されている。
「HOPE~期待ゼロの新入社員~」第5話(8月11日放送)
与一物産で半年に一度ある新規事業企画の募集が行われる。今回は、営業1課が参加を見送ったため、営業2課と、一ノ瀬歩(中島裕翔)が働く営業3課の一騎打ちになるという。営業3課主任の安芸公介(山内圭哉)は、パーム椰子を使った再生可能エネルギー・PKSはどうかと提案した。しかし課長の織田勇仁(遠藤憲一)は、イランの原油事業で勝負をかけたいと言い出す。そんな織田に対して安芸は、企画を提出する前に一席設けて、企画決定権を持つ営業部長・宇野(松澤一之)を口説き落とすべきだと進言した。鉄鋼2課の桐明真司(瀬戸康史)は、転職エージェントに登録する。桐明は、上司の結城(丸山智己)から事務作業しか与えられないことに反発し、仕事をしながらでも基本的なことは学べる、と主張した。すると結城は、鉄鋼の仕事にパフォーマンスは必要ないと返し、不満があるなら他部署に移っても構わないと言い放つ。
一方、資源2課の香月あかね(山本美月)は、主任の桧山(松田賢二)から、保留案件の作り直しを命じられる。実はその案件は、桧山自身が提案した企画だったが、財務部長から何度も却下され、捨てられたものだった。
織田たち営業3課のメンバーは、情報通の人見将吾(桐山照史)から宇野に関するデータを入手し、作戦を練る。中華料理店に宇野を招いた織田たちは、彼が上機嫌になったところでイランの案件を切り出すが、あっさり却下されてしまい…。
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