大野いと、「Seventeen」時代の本音、卒業後の覚悟…20歳で訪れた転機を語る「結果を残したい」 モデルプレスインタビュー
女優の大野いと(20)が、モデルプレスのインタビューに応じた。昨年7月、約5年半に渡り専属モデルを務めた雑誌「Seventeen」を卒業。これまでモデル業と平行して行ってきた、女優業1本で次なるステップに進む覚悟を決めた。「Seventeen」加入当時は、14歳。そして、卒業を決意したのは、20歳を目前に控えた頃だった。「卒業のタイミングは、ずっと前から事務所の方と話し合っていました。女優を軸にやっていきたいって思いが強くなっていたので、20歳の節目に決意しました」と振り返る。そして、言葉が途切れ途切れになりながらも、モデル時代について「正直…きついなと思うこともあった」と本音を明かした。
その後は、映画「愛と誠」(2012年)、「ツナグ」(2012年)、連続ドラマ「山田くんと7人の魔女」(2013年、フジテレビ系)、「あまちゃん」(2013年、NHK)、初主演ドラマ「馬子先輩の言う通り」(2015年、フジテレビ系)、現在放送中の「ダメな私に恋してください」(TBS系)など数々の作品に出演。そして、3月4日から上演される宮本亜門演出「ライ王のテラス」では、初舞台を踏む。
「ずっと舞台をやってみたいという気持ちがあった」―「Seventeen」卒業後、20歳を迎えたことを機に、彼女は大きく変わろうとしていた。
20歳の節目に「Seventeen」卒業
― 20歳の節目を迎えた昨年は、「Seventeen」を卒業するなど転機の年となったのではないでしょうか?大野:自分ではそう思っています。今大学生なんですけど、視野も広がったし18歳の高校生だった頃と20歳の今は全然違う!16歳と18歳の2年と、18歳と20歳の2年は大きく変わった気がします。それにやっぱり「Seventeen」というずっとお世話になったところを卒業したっていうことも、自分には大きな変化でした。
― 「Seventeen」は、大きな存在だった?
大野:デビューと同時に始めたので、思い出がいっぱいあります。ただ…正直……きついなと思うことも沢山ありました。「Seventeen」には明るくて可愛い女の子が多いし、発信発言力もあるし。私は同世代のモデルちゃんたちと話すことも緊張しちゃうくらい、全くタイプも違って…。それに、体型を維持しなきゃというプレッシャーが常にあって、「食べたら太る」って思ってたから、サラダしか食べない、ヨーグルトとトマトだけで生活とか。当時は思うことがたくさんありましたね…。でも、卒業をしてから振り返ってみると、高校生特有の考え方だったんだなって気づいて、今はどんな人も自分と一緒なんだってそんなに緊張せずに話せるようになりました。
― 見えない部分で葛藤を抱えていたんですね。
大野:この仕事を初めた頃から、ずっとあったんです。女優の仕事は心を大事にする、より内面的な表現で、モデルさんはそれを外面的な部分で表現するって、似てるようで違うんですよね。内面的な部分を表現する方が自分には向いているなって思っていました。
― 向いていると気づいたのも最初からですか?
大野:わりと早かったと思います。それに、女優デビューが「高校デビュー」だったんですけど、その現場がすごく楽しかったんです。こんな綺麗なメイクしてもらって可愛い制服着れて、キラキラした世界の中で撮影できて…今思うと初めての撮影で、信じられないほど素晴らしい環境を作っていただいていたんだなって。あの作品が最初で本当に幸運でした。
「今はもうプレッシャーばかり」女優としての転機を語る
― 知らない世界へ飛び込むプレッシャーを感じることはなく、楽しむことができた?大野:そういえば…なかった(笑)。だから、何でもできたんだなって思います。今はもうプレッシャーばかりで…あの頃に戻りたいです…。
― 知らないからこそ、それが強みになったと。デビューはスカウトということですが、それも知らないからこそ飛び込めたという感覚でしょうか?
大野:そうかもしれません。本当はチキンなんですけど、そのときは芸能界に入るということが特別なことだって意識がなかったんですよ。気が付いたら違うところにいたなってだけ、カメラがあってそこに映っているだけって。スーッと入っていった感覚です。
― なるほど。その意識が女優として生きていくという覚悟に変わっていったのは、いつ頃のことですか?
大野:すべての作品がそう思わせてくれるきっかけではあるんですが、「ツナグ」(2012年)は大きかったです。感情の揺れをすごく大事にする作品だったので、演技の上でとても勉強させていただきました。色んな役を演じるときに、いつも「ツナグ」で感じたことを思い出しています。転機になった作品だなと思っています。
初挑戦に「緊張しています」―共演・鈴木亮平は「1番完璧に近い人」
― そうやって演技への熱を高めていった中で、ついに念願の舞台。大野:はい、初めてで緊張します。小さい頃から地元のホールで、女子大生の方々の舞台を観ていたので、親しみもあるしあの空間が好きなんですよね。上京して、東京の演劇に触れて、生で観る迫力とか面白さに圧倒されて。自分が舞台に挑戦できることが、嬉しいです。
― 顔合わせがつい先日だったとお伺いしたのですが、いかがでしたか?
大野:主演の鈴木亮平さんはじめ、みなさんの熱意や集中力が素晴らしくて。私、顔合わせが1番緊張するんですけど、そのときもすごく緊張しました。鈴木亮平さんは、私お母さんに「1番完璧に近い人」って伝えたくらい、本当に素敵な人。
― このタイミングでの初舞台は得るものが多そうですね。
大野:本当にいいタイミングで挑戦させていただけるなって思っています。前に前に進みたいけど、上手くいかないってこともやっぱりあるので。だから、今はひとつひとつの作品をちゃんと作り上げていきたいなって思うし、そこで結果を残したいなって思う。そのために、私自身も去年より努力していくつもりです。
「夢を叶える秘訣」は?
― では、そんな大野さんからモデルプレス読者に「夢を叶えるアドバイス」をお願いします。大野:夢があるなら、追い続けてほしいです。私も上手く気持ちが夢に向かっていかないときもあるけど、そういうときは自分の免疫力が下がってるんだって思うようにしています。体が疲れているから、考えられないだけ。今日はゆっくり体を休めて、次の日に備えようって。夢は諦めたら終わりだから、叶えられないって心が折れる瞬間もあるかもしれないけど、頑張ってほしいです。
― 諦めないことが夢に繋がっていくと。大野さん自身もそういう前向きな気持ちで、夢を追い続けているんでしょうか?
大野:プラス思考になったらいいことが舞い込んでくるよって、よく聞くのでそう思うようにしています。本当にその通りだと思うし、夢を叶えるためには自分がハッピーにならなきゃいけないって感じています。
― なるほど!とても素敵なメッセージ、ありがとうございました。
飾らない“素直さ”が武器に
インタビュー中も、飾らない姿がとても印象的だった。自分を大きく見せようとも、弱い部分を隠そうともしない“素直さ”は彼女の武器。そして、その素直さを表すように、夢も「幸せになること」と直球だ。「今は、BURBERRYの服を着ていると幸せだなって思えるので、買える人になりたいし、それが似合う女性になりたい」と目標は明確。迷わずまっすぐ進むことを決めた大野は、きっとまだまだ強く大きくなる。(modelpress編集部)
大野いと プロフィール
生年月日:1995年7月2日出身地:福岡県
血液型:O型
デビュー作品:主演映画「高校デビュー」(2011年4月1日公開)
2008年夏休みに地元・福岡県でスカウト。2010年2月~2015年7月まで『Seventeen』(集英社)の専属モデルを務めた。女優としては、フジテレビ系「馬子先輩の言う通り」(2015年10月~)で連続ドラマ初主演。3月4日から上演される宮本亜門演出「ライ王のテラス」では、初舞台を踏む。
舞台「ライ王のテラス」
上演期間:2016年3月4日(金)~3月17日(木)会場:赤坂ACTシアター
演出:宮本亜門
キャスト:鈴木亮平、倉科カナ、中村中、吉沢亮、大野いとほか
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