土屋太鳳、“朝の顔”から“反抗期の娘”へ―“素直さ”を武器に成長「感覚を忘れたくない」 モデルプレスインタビュー
女優の土屋太鳳(20)が、モデルプレスのインタビューに応じた。9月末には、ヒロインを務めたNHK朝の連続テレビ小説「まれ」が最終回を迎えたばかり。朝ドラヒロインの“次作”への世間の感心は高く、そんな中で発表されたのが、阿部寛主演の日曜劇場『下町ロケット』(TBS系、日曜よる9:00~)への出演だった。同作は、第145回直木三十五賞を受賞した池井戸潤氏の小説が原作。阿部とは初共演となる。
“朝の顔”から“反抗期の娘”へ
「出演が決まったときに、友達や知り合いの方から『おめでとう』ってメールが来て、やっぱりすごい原作の作品に出るんだなって身が引き締まる思いがしました。日曜劇場という歴史のあるドラマの中に、自分の演技が映っているんだって考えると今でも少し震えます。実際に出来上がったものを観たときは、鳥肌が立ちました」。同作は、宇宙科学開発機構の研究員だったが、父親が遺した下町の工場「佃製作所」を継ぐことになった佃航平(阿部)が主人公。社長として第二の人生をスタートさせ次第に業績を上げていくも、宇宙への夢を捨てきれずにいる佃の紆余曲折が描かれる。土屋が演じるのは、佃の一人娘で、ことあるごとに反発する高校生・佃利菜役。これまでのイメージとは異なる役柄だが、本人は「中学2年生のときに反抗期がきました。ちゃんと段階を踏みました(笑)」と、利菜に共感を覚えている。
18日に放送された第1話では、「バッカじゃないの」と父親に啖呵を切るシーンが登場した。第1話は、ほかの作品と並行して撮影が行われたそうで「そちらがほんわかした柔らかい女の子の役だったので、『下町ロケット』のピシっとした空気に包まれたときに、どうしようどうしようって慌ててしまって。『バッカじゃないの』っていう台詞も、今までにないくらいの緊張感を感じました」と振り返り、「『下町ロケット』の撮影が終わってマネージャーさんや家族と話すと、自分の声が低くなってるのが分かります(笑)。役の影響を受けやすいので、親と会話していて強い口調になってしまうこともありました。『ごめん!』ってすぐ謝りました(笑)」と、お茶目に笑った。
「心に穴が空いてしまうから」―朝ドラが変えた環境…終了後すぐ次作に挑んだ理由
朝ドラから一瞬の隙も空けずに挑む―そこには「次の作品まで期間が空いてしまうと、心にも穴が空いてしまうから」と考える彼女の想いがある。「心に穴が空いてしまうかもって気が付いた時点で、マネージャーさんに『すみません、(『まれ』が)終わったあとにすぐお仕事を入れてもらえると嬉しいです』って相談しました。釘は熱いうちに打て、じゃないですが、演技の感覚を忘れたくないって思ったんです。『下町ロケット』は『まれ』をやっている時点でお話を聞いていて、プロデューサーさんも『黒の女教師』で以前ご一緒した方だったので、ご縁もあって今回出演させていただきました」。
朝ドラへの出演を機に彼女の女優人生は、確実に変化した。「『まれ』をさせていただくまでは、ひとつ仕事がクランクアップすると、次の作品が決まっていないことが多かったので、今の状況は本当にありがたいです」と本人もそれを実感し、「今回のように前に出演させていただいた作品から、次の作品に繋がっていくと、あのときがんばってよかったって心から思います」と現状に感謝を述べた。
“素直さ”という最大の武器
過去に、阿部が主演する作品のオーディションに何度か挑戦してきた土屋にとって、同作への出演は念願だ。共演には「まだ緊張してしまいます。いつ慣れるんだろうって(笑)。すべてを受け止めてくれる深い海のような方で、本当に優しいです」と初々しい表情を浮かべる。このほか、祖母役の倍賞美津子などそうそうたる面々が名を連ねており「倍賞さんとご一緒したときに、『お芝居で一番大事にしていることは何ですか?』って聞いたら、『演技が上手くいく、いかないではなく、その役の心を大事にすること』って教えてくださったんです。固まっていたものが溶けていくというか、綿に包まれたような気持ちになりました」と、先輩たちから多くのことを学んでいる様子だった。「色んな現場に立たせていただいて、色んなチャンスをいただいて、本当にありがたいなと思う反面、自分の引き出しのなさに『はぁ…』ってなることが多いんです。基礎が出来ていない分、心を削っていくので、どこまでもつかなって。自分には分からないことがたくさんあるから、年下でも年上でも関係なく、色々吸収させていただきたいなと思っています」。
そして、「気になるとすぐ質問しちゃうんです」と言う。その素直さは間違いなく武器であり、彼女の最大の魅力かもしれない。
「夢を叶える秘訣」を語る
最後に「夢を叶える秘訣」を尋ねてみると、「えー!私が知りたいです…本当に教えてほしい(笑)」となんとも“らしい”反応を見せた。恐縮しつつも、「夢が現実になるってことは逃げ場がないってことだと思います。私はお芝居をすることが夢で、それが叶って現実の厳しさを実感しています。それこそ、『まれ』のときには気持ち的にも体力的にも色々ありました。でも、そのとき母からは『生きるってそういうことだよ。迷ったりぶつかったりしながら、倒れてもいいから、目を開けて目の前にあった扉を突き進めばいい』と言われたんです。だから今はとりあえず、思いっきりぶつかって生きていこうと思います」と、決意する。まっすぐに伸びた彼女の背筋は、その意志の表れのように感じた。
『下町ロケット』には、「夢にまっすぐ!」というメッセージが込められている。「夢を追う人たちを様々な視点から、描いているドラマです。アツくて愛情があって、女性の方も私と同世代の方も、きっと夢中になれる作品だと思うので、ドキドキしてほしいです」――そう語る彼女の澄んだ瞳は、より一層輝いていた。(modelpress編集部)
土屋太鳳(つちや・たお)プロフィール
1995年2月3日生まれ、東京都出身。2005年スーパー・ヒロイン・オーディションMISS PHOENIX審査員特別賞受賞。2008年黒沢清監督「トウキョウソナタ」で映画デビューを果たす。主な出演作品には「鈴木先生」(テレビ東京)、「真夜中のパン屋さん」(NHK)、「連続テレビ小説花子とアン」(NHK)、映画「るろうに剣心京都大火編/伝説の最期編」など。また、平成27年度前期NHK連続テレビ小説「まれ」ではヒロインを演じた。12月12日には初主演映画「orange-オレンジ-」の公開が控えている。あわせて読みたい
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