有村架純、5年で掴んだ連ドラ初主演 躍進の中で「やっと気付いた」こと モデルプレスインタビュー
2015.10.10 08:00
女優の有村架純が、モデルプレスのインタビューに応じた。10月10日スタートのWOWOW 土曜オリジナルドラマ『連続ドラマW 海に降る』で連続ドラマ初主演を飾る有村は、今回の経験を通して「自分の中でまた一つ、積み木が重なった」と女優としての成長を実感していた。
同作は朱野帰子氏原作の同名小説をドラマ化。海洋科学に関する研究機関JAMSTEC(海洋研究開発機構)を舞台に、有人潜水調査船「しんかい6500」初の女性パイロットが神秘的な深海の世界に挑む、海洋ロマン溢れるヒューマンドラマ。JAMSTECの全面協力を得て潜水船や研究所での撮影が実現、さらに全編4K収録などで“リアルな深海世界”を圧倒的なリアリティと映像美で映し出す。
同作で連ドラ初主演に抜てきされたことに有村は、「素直に、すっごく自分は恵まれてるなって思ったんです。もちろん民放の連続ドラマっていうのにもすごく憧れもありますけど、まずは自分の経験としてこの作品をやれるということがすごくありがたい。質感も映画のようで、きちんとその場その場で話し合って作っていける環境なんだろうなって。そこで『よし!』って思いました(笑)」と人懐っこく話す。
以前から水族館に深海魚を見に行くほど興味があったという深海の世界。3人で定員オーバーという「しんかい6500」のコクピットを忠実に再現したセット(実物より1.5倍の大きさ)での撮影では、狭く密閉された空間で、暗い深海に潜る緊迫感を表現した。
「何が起きるかわからないような状況で、たぶん息も詰まっちゃうだろうなと思います。閉所恐怖症じゃなくても、トラウマになる場合もあるだろうなというくらい、圧迫感がありました。撮影はセットのコクピットの窓に実際の深海の映像を流しながら本当の海を想像して演じました。どこまで深海を想像できるかっていうのが難しかったですね」。
専門用語も多い長セリフには「ずっと練習して、繰り返して。自分の言葉にするのに時間がかかりました」。各話を前後しながら進められた撮影も「台本の読み返しで、『次はここだから一話から読み返そう』とか、それの繰り返しで結構大変でした」とドラマならではの苦労があったようだが、「その感情をつなげる力がちょっとでも付けられたかなと思います」と手応えを滲ませた。
「一つの作品をまた乗り越えられた、役柄をやり遂げられたということが、一番の自信というか、自分の中でまた一つ、積み木が重なったような感じ」。
NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)でのブレイク以降、映画・ドラマと数々の話題作に出演し、女優の道を突き進み続ける有村と、深雪の置かれた環境はどこか似ているようにも感じるが、本人はどう感じたのだろう―。
「お芝居の舞台に立つと、男とか女とか、年上とか年下とか関係なく、一人の役者として対峙していくっていう所なので環境的には似ていると思います。だから私もこのお仕事をするときに、気持ちだけは、夢とか目標というものは持つようにしようって思っています」と自身と重ね合わせながらも、「でもあまり爪痕を残そうとすると空回りしてしまうので(笑)」と冷静な一面も覗かせる。
「爪痕を残そうって力が入りすぎるとセリフも変に力んじゃうし…。いつもリラックスした状態が一番いいんだなって、この5年の中で学んだというか、やっと最近気付いたところです」と本人は笑い飛ばしたが、5年でその境地にたどり着くのは簡単なことではないはずだ。
謙虚に、冷静に自分を見つめながら丁寧に言葉を紡いでいた有村。そのひたむきな姿勢は今作の演技にもしっかり映し出されている。連続ドラマ初主演作―。そこで得た確かな手応えは、今後の彼女の女優人生を一層輝かせるものになるだろう。(modelpress編集部)
<あらすじ>
JAMSTEC(海洋研究開発機構)で、有人潜水調査船「しんかい6500(6K)」の運航チームに所属する天谷深雪(有村)は、6Kのパイロットになることを夢見ていた。父・厚志(時任三郎)もパイロット兼研究者だったが、志半ばで病死。深雪は、幼少期に父が話してくれた“深海の宇宙”を探索することを目標に、パイロット候補生として日々業務にいそしむ。
そんなある日、深雪は6Kに搭乗するチャンスを掴む。JAMSTECも日本人初の女性パイロット誕生とあって広報活動に余念がない。しかし、潜行直前、深雪は父のロッカーの中から1本のテープを見つける。そこに記録されていたのは、未知なる巨大物体や深海に取り残されたパイロットたちの恐怖の映像であった。そこには父の最期の姿も映っていた。美しき深海とは程遠い、衝撃的な映像を目にした深雪は、激しい恐怖に襲われる。果たして彼女は、暗黒の深海から無事帰還できるのか。
キャスト:有村架純 井上芳雄/板谷由夏 筒井道隆 高橋和也 石田卓也 水澤紳吾・時任三郎・西岡徳馬 平泉成 竹中直人/原田知世 遠藤憲一
同作で連ドラ初主演に抜てきされたことに有村は、「素直に、すっごく自分は恵まれてるなって思ったんです。もちろん民放の連続ドラマっていうのにもすごく憧れもありますけど、まずは自分の経験としてこの作品をやれるということがすごくありがたい。質感も映画のようで、きちんとその場その場で話し合って作っていける環境なんだろうなって。そこで『よし!』って思いました(笑)」と人懐っこく話す。
以前から水族館に深海魚を見に行くほど興味があったという深海の世界。3人で定員オーバーという「しんかい6500」のコクピットを忠実に再現したセット(実物より1.5倍の大きさ)での撮影では、狭く密閉された空間で、暗い深海に潜る緊迫感を表現した。
「何が起きるかわからないような状況で、たぶん息も詰まっちゃうだろうなと思います。閉所恐怖症じゃなくても、トラウマになる場合もあるだろうなというくらい、圧迫感がありました。撮影はセットのコクピットの窓に実際の深海の映像を流しながら本当の海を想像して演じました。どこまで深海を想像できるかっていうのが難しかったですね」。
専門用語も多い長セリフには「ずっと練習して、繰り返して。自分の言葉にするのに時間がかかりました」。各話を前後しながら進められた撮影も「台本の読み返しで、『次はここだから一話から読み返そう』とか、それの繰り返しで結構大変でした」とドラマならではの苦労があったようだが、「その感情をつなげる力がちょっとでも付けられたかなと思います」と手応えを滲ませた。
「一つの作品をまた乗り越えられた、役柄をやり遂げられたということが、一番の自信というか、自分の中でまた一つ、積み木が重なったような感じ」。
5年の女優人生で「やっと最近気付いた」こと
有村が演じるのは、男性組織の中で奮闘し、亡き父の意志を受け継ぎ、深海の謎に命をかけて臨む、負けん気の強い初の女性パイロット・天谷深雪(あまがい・みゆき)。役柄への印象を聞くと、「男性ばかりの世界に20代で入っていくっていうことは、よっぽどの意志がないと続かない。女性だから特別優しくしてもらえる訳ではないし、強くいなくちゃいけないと思うんです。色んな思いを抱えながら深雪も戦っているんだなって、すごく考えながら演じました」。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)でのブレイク以降、映画・ドラマと数々の話題作に出演し、女優の道を突き進み続ける有村と、深雪の置かれた環境はどこか似ているようにも感じるが、本人はどう感じたのだろう―。
「お芝居の舞台に立つと、男とか女とか、年上とか年下とか関係なく、一人の役者として対峙していくっていう所なので環境的には似ていると思います。だから私もこのお仕事をするときに、気持ちだけは、夢とか目標というものは持つようにしようって思っています」と自身と重ね合わせながらも、「でもあまり爪痕を残そうとすると空回りしてしまうので(笑)」と冷静な一面も覗かせる。
「爪痕を残そうって力が入りすぎるとセリフも変に力んじゃうし…。いつもリラックスした状態が一番いいんだなって、この5年の中で学んだというか、やっと最近気付いたところです」と本人は笑い飛ばしたが、5年でその境地にたどり着くのは簡単なことではないはずだ。
謙虚に、冷静に自分を見つめながら丁寧に言葉を紡いでいた有村。そのひたむきな姿勢は今作の演技にもしっかり映し出されている。連続ドラマ初主演作―。そこで得た確かな手応えは、今後の彼女の女優人生を一層輝かせるものになるだろう。(modelpress編集部)
<あらすじ>
JAMSTEC(海洋研究開発機構)で、有人潜水調査船「しんかい6500(6K)」の運航チームに所属する天谷深雪(有村)は、6Kのパイロットになることを夢見ていた。父・厚志(時任三郎)もパイロット兼研究者だったが、志半ばで病死。深雪は、幼少期に父が話してくれた“深海の宇宙”を探索することを目標に、パイロット候補生として日々業務にいそしむ。
そんなある日、深雪は6Kに搭乗するチャンスを掴む。JAMSTECも日本人初の女性パイロット誕生とあって広報活動に余念がない。しかし、潜行直前、深雪は父のロッカーの中から1本のテープを見つける。そこに記録されていたのは、未知なる巨大物体や深海に取り残されたパイロットたちの恐怖の映像であった。そこには父の最期の姿も映っていた。美しき深海とは程遠い、衝撃的な映像を目にした深雪は、激しい恐怖に襲われる。果たして彼女は、暗黒の深海から無事帰還できるのか。
WOWOW 土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 海に降る」
放送日時:10月10日(土)スタート毎週土曜よる10:00~ 全6話(第1話無料放送)キャスト:有村架純 井上芳雄/板谷由夏 筒井道隆 高橋和也 石田卓也 水澤紳吾・時任三郎・西岡徳馬 平泉成 竹中直人/原田知世 遠藤憲一
有村架純 プロフィール
1993年2月13日生まれ、兵庫県出身。2010年「ハガネの女」(テレビ朝日系)でドラマ初出演。その後は、「SPEC」(2010年、TBS系)、「11人もいる!」(2011年、テレビ朝日系)など数々の作品に出演し、2013年放送のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で、小泉今日子の若かりし頃を演じブレイク。2015年には映画「ストロボ・エッジ」、主演映画「ビリギャル」など話題作に多数出演。さらに、2016年には映画「僕だけがいない街」、映画「アイアムアヒーロー」が公開予定。
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