モデルプレスのインタビューに応じた清水富美加【モデルプレス】

清水富美加“キャラ立ち”選んだ女優道「私にはこれしかなかった」 朝ドラ「まれ」&24時間TVドラマ出演―その素顔とは モデルプレスインタビュー

2015.08.10 20:00

注目の若手女優、清水富美加(20)がモデルプレスのインタビューに応じた。「仮面ライダー フォーゼ」(テレビ朝日系/11)のヒロインで知名度を上げ、現在は連続テレビ小説「まれ」(NHK総合ほか/月~土、あさ8時)で主人公の同級生・一子役を熱演中。“次世代コメディエンヌ”として他と一線を画する存在感を光らせ、出演作に切れ目のない彼女が今、考えていることは?デビューから現在までの紆余曲折、ターニングポイントを振り返ってもらいながら、その素顔に迫った。

  

朝ドラの反響は「やっぱりすごい」

― 朝ドラ「まれ」に加えて、ドラマ「となりの関くんとるみちゃんの事象」(MBS:日曜深夜0時50分、TBS:火曜深夜1時11分)、そして24時間テレビドラマスペシャル「母さん、俺は大丈夫」(日本テレビ系、8月22日よる9時ごろ)と話題作への出演が相次いでいますが、今すごく忙しいのでは?

清水:そんなことないです!よく「忙しいんじゃない?」って聞いてもらえるんですけど、意外に寝れています(笑)。寝るのが好きなので、ちょうど良いペースだなぁって(笑)。

― 朝ドラの反響はいかがですか?

清水:やっぱりすごいですね。街で気づかれることが増えました。電車に乗ったり、ご飯を食べたりしていても、私に気づいているかどうかは別として「まれ」の話をしているのが聞こえてきたりして。色んな人が見ているんだな~って思います。

― 女優さんとしての手応えにもつながっていきますよね。

清水:さすがに「ない」とは言えないですよね。一ヶ月先のお仕事が決まっているっていうこと自体初めてです。ただ、状況は変わっても自分はずっと変わらないなって思いますね。

コンプレックスが“キャラ立ち”のきっかけに

「辞めたい」って思いつつ、ずっと続けてきて良かった
― 「レプロガールズオーディション2008」の“グッドキャラクター賞”で芸能界デビューされましたが、これまでを振り返るといかがですか?

清水:いろいろやってみて、結果よかったなって。最初は小中学生向けのモデルをやって、その後にグラビア、バラエティー、そして女優さんをやることになって…。紆余曲折あった中で、辛いし、でも楽しいし、やりたい、やめたい…みたいな、すごく色々あったんですけど、迷いながらも私にはこれしかなかったと思う。「やだやだ!明日辞めたい」って思いつつ、ずっと続けてきて良かった。最近、そういう風に思わせてくれる出来事がすごく増えてきているので。

― 紆余曲折ありながらも、着実に経験を積み重ねてきた結果ですね。

清水:自分の感情の浮き沈みはありましたけど、色んな人の力をもらって今日ここまで来れたとしか思えないので。今まで周りに引っ張ってもらった分、あとは自分が頑張るだけ。今後は「引っ張っていくぞ!」ってくらいの気持ちがないと、来年にはもう終わっちゃうなって感じですね。

― ものすごい危機感ですね。「辞めたい」と思った時、どうモチベーションを保っていたんですか?

清水:一度そう思っちゃうと、その日は戻らないです。被害妄想とか、超ネガティブ思考になって。そういう風になると眠くなっちゃうので寝るんですけど、その間にすごい夢を見るんです。夢の記憶が濃すぎて、起きたら1日経ってたってぐらいのボリュームがあって。だから朝起きたら全然違う心境になってる。そうやって気持ちを消化してますね。「辞めたい」って気分になった時は、逆に向き合わないようにするかな。惰性というか、モヤモヤしながらも「もうやっていくしかないんだ!」って。

― 悩むと内にこもっていくタイプですか?

清水:いつからか、落ち込んだりした時に口に出したり、親に連絡したり、泣いたりしなくなりましたね。寝て消化します(笑)。

― ご自身の中で、ターニングポイントとして意識している作品は?

清水:間違いなく「仮面ライダー フォーゼ」ですね。“ザ・お芝居”っていう現場はあれが初めてだったし、女優さんをやりたいって思うきっかけになった作品。当時はバラエティーをやりたい時だったので、事務所でもバラエティーの部門にいました。それで「フォーゼ」のクランクアップを迎えた時、「あれ?私、これ終わったら何やるんだろう?もうちょっとお芝居やりたいな」って。「色んな役をやりたい、上手くなりたい」と思う自分に気づいて、事務所に「すみません、女優さんやらせてもらえませんか?」ってお願いしました。

― その当時、印象的な出会いなどはありましたか?

清水:当時のマネージャーさんですね。「フォーゼ」を撮っている時、実はすごい反抗期だったんです。学校も眠いからって休んだり、テストも受けず、勉強も全くしなくて。そんな状態だった私を、そのマネージャーさんはすごく面倒を見てくれて。「その人のために」と思って、今までやってこれたところもあるんです。

― その後も映画「HK/変態仮面」(13)でのヒロインなど、キャラクターの立った役柄が多く“コメディエンヌ”としてのイメージも強いですが、ご自身でそういったポジションを意識されてきましたか?

清水:その根っこには「自分に自信がない」っていうのがあって。この世界に入るまで、学校でモテていたから自分を可愛いと思ってちょっと調子にのっていたんですよ(笑)。でもいざオーディションを受けてみたら、周りがあか抜けた綺麗なお姉さんばっかりで「私すっげぇブスなんだな!」って。そこで「顔で勝負しても無理だ!キャラでいこう!」と決めたんです。モデルをやっていた時も「顔が可愛くないから、誰よりも元気に現場にいよう!」ということだったり、無意識に刷り込まれていて。その名残で、自然とそういうポジションになっていったのかな。

― コンプレックスが原動力になっていったと。

清水:コンプレックスは大きい方かもしれないです。だけどコンプレックスって、直せる部分と直せない部分、両方あるじゃないですか。だからないものねだりじゃなく、自分が持っているもので補っていこうと。多分、そうやって人の良いところって育っていくものだと思うので。今は昔ほど「面白いこと言ってやろう!」とかはなくなりましたけどね。

ユニークなTwitterは無意識 今のマイブームは?

― 明るい役柄のイメージが強いので、ギャップに戸惑うこともあるのでは?

清水:あります!「明るい」とか「天然」って思われていることが多いので、たまに怖くなりますね。番組に出ている時も緊張しがちで、声が小さくなって「あっ、えっと…」ってなっちゃうし。実際は声も低いし、根暗な部分もあるので(笑)。

― 今年一気に注目を浴びる中で、新たなイメージを出していきたいという想いも?

清水:最近はキャバクラ嬢とか、スレた役も増えてきたんです。色々な役を演じて、新しい顔も見せられたらいいですね。

― 作家さんや芸人さんから“笑い”のセンスを高く評価されていることも大きいかと。

清水:それは…何でですかね?舞台などで芸人さんと共演させていただくことも多いんですけど、私の何を評価していただいているのか、全くわかんないんです(笑)。

― 狙ってやっているわけではなく、自然に?

清水:そうですね、なるべく。芸人さんはすごく優しくて何でも拾ってくれるし、人生の酸いも甘いもくぐり抜けた方達なので、そこに甘える感じかな。その分、普段よりも自由に入れるっていう感じはありますけどね。

― 持って生まれたセンスもあるんじゃないでしょうか?

清水:いやいやいや!「そうですね!」なんて言えないじゃないですか~(笑)!

― 清水さんといえばユニークなTwitterも人気ですが、プライベートが見えそうで見えないというか。

清水:書くことといえば、何を食べてるかくらいですもんね!「見えてるとこは見えてるけど、その枠がちっちぇーなー!」って感じですよね(笑)。意識して更新しているわけじゃないですけどね!

― (笑)。プライベートで今後挑戦してみたいことは?

清水:今、免許が欲しいです。趣味がまた増えそう!車が欲しい~(笑)!

― マイブームは何ですか?

清水:やっぱりエレキギターですかね。音楽がすごい好きなんです。「いいなぁ」と思うとすぐにCDを買います。

― この先、ギターの腕前をお披露目することも?

清水:う~ん、ないですね。音楽を好きすぎて、尊敬しすぎて、女優の片手間みたいな感じで出したくないんですよ(笑)。

夢を叶える秘訣「冷静に、現実的に」

どれだけ冷静に、現実的に自分を見つめられるかどうか
― 仕事面での目標をお聞かせください。

清水:現代劇しかやったことがないので、時代劇に出てみたいです。昔は家を守るためにどこかの知らない人と結婚しなければいけなかったり、運命に翻弄されることが多かったわけじゃないですか?そういう状況におかれたことがないので、作品を通してタイムスリップしてみたい。生きるか死ぬかの危機感とか、そういうものにずっと晒されるとどうなるんだろうって。

― 最後になりますが、モデルプレス読者に“夢を叶える秘訣”をアドバイスお願いします。

清水:どれだけ冷静に、現実的に自分を見つめられるかどうかですかね。さっき話した「ブスだから別の部分で頑張ろう」という感じで、足りない部分を自覚して、隙間産業じゃないですけど、どこの席が空いているかを見極めて。そこに向かって自分の良いところを増やしていくっていう感じかな。

― そんな清水さんの今の夢は何ですか?

清水:今の夢は…事務所の稼ぎ頭です(笑)!

― ストレートですね(笑)!

清水:ストレートに、わかりやすく!今まで支えてくれた方々に恩返ししたい気持ちもあるし、自分ほど普通な人はいないと思っているので、どこまでやれるか見てみたいっていうのもあります。

― ありがとうございました。

朝ドラがきっかけで「自信がちょっとつきました」という一方で、今も「自分の出た作品を見て『もっとこうすればよかった』と思うことだらけ!」と笑う。そんな風にもがいている姿も含めて、清水富美加には “パワー”がある。「まれ」の一子のように、「陰と陽」のバランスが激しく揺れ動き、時に「陰」が強くなることも。可愛いだけじゃない“内側”がチラリと見えるたびに「次は、どんな姿を見せてくれるのか」と期待させ、底知れぬ魅力が私達の心を掴んで離さない。(modelpress編集部)

清水富美加さんがモデルプレスに来社!

清水富美加(しみずふみか)プロフィール

1994年、東京都生まれ。2008年デビュー。2009年より「ラブベリー」(徳間書店)の専属モデルとして活動をスタート。2011年にはシリーズ40周年記念作品「仮面ライダー フォーゼ」のヒロイン・城島ユウキ役で、初の連続テレビドラマに出演したのを皮切りに、以降、映画、舞台、バラエティ番組など数多くの話題作に出演。代表出演作は映画「HK/変態仮面」、映画「振り子」、映画「龍三と七人の子分たち」、映画「ズタボロ」、ドラマ「ペテロの葬列」(TBS)、ドラマ「魔法★男子チェリーズ」(TX)など。現在、NHK連続テレビ小説「まれ」(NHK総合ほか/月~土、あさ8時)、ドラマ「となりの関くんとるみちゃんの事象」(MBS:日曜深夜0時50分/TBS:火曜深夜1時11分)に出演中。24時間テレビドラマスペシャル「母さん、俺は大丈夫」(日本テレビ系、8月22日よる9時ごろ)が控える。

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