佐々木希「何度も失敗、壁にぶつかって」…厳しい自己評価「満足しない方が良い」 モデルプレスインタビュー
2015.06.24 08:00
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モデルで女優の佐々木希が今、自身について思うこととは。
昨今“女優”として映画やドラマに立て続けに出演している佐々木。2014年は映画「呪怨-終わりの始まり-」、15年には「さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~」と出演し、ドラマでは「ファースト・クラス」(フジテレビ)「黒服物語」(テレビ朝日)と続き、今年も「結婚に一番近くて遠い女」(日本テレビ)「スケープゴート」(WOWOW)などに出演。そして次に控える作品はオムニバスドラマ「恋愛あるある。」(フジテレビ/6月24日午後10時~11時24分)だ。
昨年、モデルプレスのインタビューで「女優業は一番避けていた」と語ってた佐々木。しかし、上手く出来ない悔しさから「やってやる!」という覚悟で“女優業”へと向き合い、演技の奥の深さに楽しさを覚えたという。そんな佐々木は今“女優業”をどう捉えているのか。考えていることとは?
佐々木:評価は“まだまだ”だと感じています。“まだ全然”ですよ。
― そうなんですか。その評価は「世間から」それとも「監督や周りのスタッフさんから」ですか?
佐々木:うーん…。まず思うのは自分ですね。自分が出演した作品を見て、もっとこうしておけば良かったって毎回思うんです。その度に次は頑張ろうってなるんですけど、自分がそう思うってことは、周りの人もそう思うのかなって。
― 実際に周りからも言われたり?
佐々木:はい。事務所の方も「ここは違うんじゃない?」ってちゃんと言ってくださるので、自分の考えていたこととは違った時にも“まだまだ”って感じますね。もちろん、自分の演技に「良い」と評価して下さることは単純に嬉しいのですが、そういう言葉に流され過ぎないようにしようと思っています。
― そのスタンスですと、満足感も中々得られないのではないですか?
佐々木:そうですね。でも、女優として“まだまだ”って気持ちはずっと持ち続けたほうがいいと考えています。やっぱり答えがない分、納得がいかないことも多いんです。でもそこが楽しみになっていたりもするので、スタンスとしては、あまり満足していない方が良いと思っています。
― 自分の演技を見返して悔しさを感じて…それが佐々木さんが成長し続けている秘密なのかもしれませんね。
佐々木:いえいえ。ありがとうございます。悔しさを糧にして、どんどん前に前に進んでいきたいですね。
― 佐々木さんは以前の取材でも「女優業と真剣に向き合っている」と語っていましたね。その熱が今回も伝わってきます。
佐々木:わたし不器用なんですよ。ひとつのことを一生懸命やらなきゃって思うことが多いですし、全体を見渡して進めることが苦手なんです。今、その「ひとつのこと」が女優なのかなと思います
― ひとつに集中するのは昔からなんですか?
佐々木:そうですね。なので昔から、何度も失敗して、何回も壁にぶつかってきました。でも不器用で良かったって思うんです。ぶつかるのは嫌ですけど、ぶつからないと分からないこともいっぱいあるじゃないですか。その結果、良いかなって。失敗した分だけ成長すると考えているので、失敗しても大丈夫って気持ちでここまで進んできました。
― これまでどんな壁にぶつかってきましたか?
佐々木:いっぱいありすぎて出てこないです(笑)。
佐々木:今回は元ヤンキーのシングルマザーという役なので、監督さんから「ガンガンに怒っちゃって、迫力を凄い出して下さい」って言われたんです。それで怒ってみたら「今のはやりすぎです。顔が恐いです」って言われて…加減の難しさに苦労しました。
― そうなんですね…ちなみにどんな役なんですか?
佐々木:真っ直ぐで一生懸命で、ひとつのことしか出来ない子なんですけど、そのせいで誤解されたりして。でも愛嬌があって可愛らしい役です。
― 先ほどのお話を聞いていると、佐々木さんと似ている部分もありそうですね。
佐々木:私はシングルマザーではないですが、不器用で言いたいことをうまく伝えられない歯がゆさ、もどかしさみたいな部分には共感しました。
― 今回、佐々木さんと恋に落ちるお相手が、モデルで俳優の千葉雄大さんですが、共演してみていかがでしたか?
佐々木:千葉くんは驚くシーンが多かったんですけど、目に迫力があって感情がストレートに伝わってきました。大きな目を使って、表情をコロコロ変えられるのは凄いと感じました。
― 今回で共演が2回目ということですが、撮影の合間にどんなお話をしましたか?
佐々木:「顔ちっちゃいねー」ってお話をさせてもらったり。千葉くんは意外とツッコんでくるんですよ(笑)。普通におしゃべりして、ふざけあったりしています。
― そうなんですね。では次、どんな役柄に挑戦してみたいですか?
佐々木:すごくお金に困っていたり、ズボラなキャラクターの役をやってみたいですね。これまで見た目が派手だったり、強気な役をさせていただくことが多かったので、視聴者の方が「大丈夫?」ってちょっと心配になるような、素朴な役をやってみたいです。
佐々木:失敗を恐れないで前に進むことです。失敗しないと見えない景色があるんですけど、歳を重ねると色んな事に挑戦するのが怖くなったり、冷静な考えに押されてぶれてしまうことがあるので、そういうことを気にせず、がむしゃらに進むことが大切だと思っています。
― ありがとうございました。
現在の女優としての自分を「まだまだ」と評価した佐々木希。常に満足せず、作品ごとに反省してがむしゃらに進んでいく。魅力あふれる美貌に、ハングリー精神が備わった佐々木希は、ここからどんな女優へと変貌していくのか。輝きを増す彼女に注目だ。
佐々木は、「シングルマザー恋愛あるある」に出演し、夫と離婚して以来、女手一つで5歳の息子・敦(海老塚幸穏)を育てる仁江役を演じる。曲がったことが許せない性格が災いし、パートもすぐにクビになってしまう仁江だが、やっと歯科助手の仕事に就いたある日、千葉雄大演じる建築会社の二代目、黒田にランチに誘われて…。
ほか、黒木は「社内恋愛あるある」、戸田は「同棲恋愛あるある」にそれぞれ出演する。(modelpress編集部)
出身地:秋田県
身長:168cm
血液型:AB型
2006年芸能界入り。以降、モデルを中心に活動の幅を広げ、2009年には人気携帯小説を映画化した「天使の恋」で映画初主演。その後は女優として多数の作品で活躍。近年ではドラマ「ファースト・クラス」(フジテレビ系/14)、ドラマ「黒服物語」(テレビ朝日系/14)、映画「呪怨-終わりの始まり-」(14)「さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~」(15)など話題作に出演。ほか映画「縁~THE BRIDE OF IZUMO~」(16年春公開予定)などが控えている。
昨年、モデルプレスのインタビューで「女優業は一番避けていた」と語ってた佐々木。しかし、上手く出来ない悔しさから「やってやる!」という覚悟で“女優業”へと向き合い、演技の奥の深さに楽しさを覚えたという。そんな佐々木は今“女優業”をどう捉えているのか。考えていることとは?
佐々木希の自己評価とスタンス
― いまオファーが止まらない佐々木さんですが、ご自身を客観的に見た時に、女優としてどう評価されていると感じますか?佐々木:評価は“まだまだ”だと感じています。“まだ全然”ですよ。
― そうなんですか。その評価は「世間から」それとも「監督や周りのスタッフさんから」ですか?
佐々木:うーん…。まず思うのは自分ですね。自分が出演した作品を見て、もっとこうしておけば良かったって毎回思うんです。その度に次は頑張ろうってなるんですけど、自分がそう思うってことは、周りの人もそう思うのかなって。
― 実際に周りからも言われたり?
佐々木:はい。事務所の方も「ここは違うんじゃない?」ってちゃんと言ってくださるので、自分の考えていたこととは違った時にも“まだまだ”って感じますね。もちろん、自分の演技に「良い」と評価して下さることは単純に嬉しいのですが、そういう言葉に流され過ぎないようにしようと思っています。
― そのスタンスですと、満足感も中々得られないのではないですか?
佐々木:そうですね。でも、女優として“まだまだ”って気持ちはずっと持ち続けたほうがいいと考えています。やっぱり答えがない分、納得がいかないことも多いんです。でもそこが楽しみになっていたりもするので、スタンスとしては、あまり満足していない方が良いと思っています。
― 自分の演技を見返して悔しさを感じて…それが佐々木さんが成長し続けている秘密なのかもしれませんね。
佐々木:いえいえ。ありがとうございます。悔しさを糧にして、どんどん前に前に進んでいきたいですね。
― 佐々木さんは以前の取材でも「女優業と真剣に向き合っている」と語っていましたね。その熱が今回も伝わってきます。
佐々木:わたし不器用なんですよ。ひとつのことを一生懸命やらなきゃって思うことが多いですし、全体を見渡して進めることが苦手なんです。今、その「ひとつのこと」が女優なのかなと思います
― ひとつに集中するのは昔からなんですか?
佐々木:そうですね。なので昔から、何度も失敗して、何回も壁にぶつかってきました。でも不器用で良かったって思うんです。ぶつかるのは嫌ですけど、ぶつからないと分からないこともいっぱいあるじゃないですか。その結果、良いかなって。失敗した分だけ成長すると考えているので、失敗しても大丈夫って気持ちでここまで進んできました。
― これまでどんな壁にぶつかってきましたか?
佐々木:いっぱいありすぎて出てこないです(笑)。
千葉雄大と共演してみて…
― 今回出演されるドラマ「恋愛あるある。」でも、壁にぶつかることもありましたか?佐々木:今回は元ヤンキーのシングルマザーという役なので、監督さんから「ガンガンに怒っちゃって、迫力を凄い出して下さい」って言われたんです。それで怒ってみたら「今のはやりすぎです。顔が恐いです」って言われて…加減の難しさに苦労しました。
― そうなんですね…ちなみにどんな役なんですか?
佐々木:真っ直ぐで一生懸命で、ひとつのことしか出来ない子なんですけど、そのせいで誤解されたりして。でも愛嬌があって可愛らしい役です。
― 先ほどのお話を聞いていると、佐々木さんと似ている部分もありそうですね。
佐々木:私はシングルマザーではないですが、不器用で言いたいことをうまく伝えられない歯がゆさ、もどかしさみたいな部分には共感しました。
― 今回、佐々木さんと恋に落ちるお相手が、モデルで俳優の千葉雄大さんですが、共演してみていかがでしたか?
佐々木:千葉くんは驚くシーンが多かったんですけど、目に迫力があって感情がストレートに伝わってきました。大きな目を使って、表情をコロコロ変えられるのは凄いと感じました。
― 今回で共演が2回目ということですが、撮影の合間にどんなお話をしましたか?
佐々木:「顔ちっちゃいねー」ってお話をさせてもらったり。千葉くんは意外とツッコんでくるんですよ(笑)。普通におしゃべりして、ふざけあったりしています。
― そうなんですね。では次、どんな役柄に挑戦してみたいですか?
佐々木:すごくお金に困っていたり、ズボラなキャラクターの役をやってみたいですね。これまで見た目が派手だったり、強気な役をさせていただくことが多かったので、視聴者の方が「大丈夫?」ってちょっと心配になるような、素朴な役をやってみたいです。
夢を叶える秘訣
― では最後になりますが、佐々木さんの考える“夢を叶える秘訣”を教えてください。佐々木:失敗を恐れないで前に進むことです。失敗しないと見えない景色があるんですけど、歳を重ねると色んな事に挑戦するのが怖くなったり、冷静な考えに押されてぶれてしまうことがあるので、そういうことを気にせず、がむしゃらに進むことが大切だと思っています。
― ありがとうございました。
現在の女優としての自分を「まだまだ」と評価した佐々木希。常に満足せず、作品ごとに反省してがむしゃらに進んでいく。魅力あふれる美貌に、ハングリー精神が備わった佐々木希は、ここからどんな女優へと変貌していくのか。輝きを増す彼女に注目だ。
オムニバスドラマ「恋愛あるある。」
三者三様の“恋愛あるある”を描いたオムニバス形式のドラマ。出演は佐々木のほか、黒木メイサ、戸田恵梨香。鈴木おさむが全ての脚本を手掛ける。佐々木は、「シングルマザー恋愛あるある」に出演し、夫と離婚して以来、女手一つで5歳の息子・敦(海老塚幸穏)を育てる仁江役を演じる。曲がったことが許せない性格が災いし、パートもすぐにクビになってしまう仁江だが、やっと歯科助手の仕事に就いたある日、千葉雄大演じる建築会社の二代目、黒田にランチに誘われて…。
ほか、黒木は「社内恋愛あるある」、戸田は「同棲恋愛あるある」にそれぞれ出演する。(modelpress編集部)
佐々木希(ささき・のぞみ)プロフィール
生年月日:1988年2月8日出身地:秋田県
身長:168cm
血液型:AB型
2006年芸能界入り。以降、モデルを中心に活動の幅を広げ、2009年には人気携帯小説を映画化した「天使の恋」で映画初主演。その後は女優として多数の作品で活躍。近年ではドラマ「ファースト・クラス」(フジテレビ系/14)、ドラマ「黒服物語」(テレビ朝日系/14)、映画「呪怨-終わりの始まり-」(14)「さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~」(15)など話題作に出演。ほか映画「縁~THE BRIDE OF IZUMO~」(16年春公開予定)などが控えている。
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