“女優・長澤まさみ”が色褪せないワケ―進化を恐れない姿勢とそこから見える“今”
女優の長澤まさみ(27)が、モデルプレスのインタビューに応じた。2000年、第5回東宝「シンデレラ」オーディションでグランプリに選ばれデビューした彼女の経歴は華々しい。社会現象を巻き起こした映画『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)でブレイクを果たした後は言わずもがな、誰もが知る活躍ぶりだ。今回のインタビューでは、そんな彼女にこれまでの女優人生を振り返ってもらった。
長澤まさみが“今”感じること―女優人生を語る「セカチューしかないって言われる事もある」
出世作となった『世界の中心で、愛をさけぶ』での演技は、やはり鮮烈だった。その後は、映画『タッチ』(2005年)、『涙そうそう』(2006年)、連続ドラマ「プロポーズ大作戦」(2007年、フジテレビ系)、「ラスト・フレンズ」(2008年、フジテレビ系)など話題作への出演が続き、2011年、映画『モテキ』では無垢なイメージから一転、清潔感のある色気で世を虜にした。長澤の出演作は、挙げ出せばキリがない。では一体、彼女にとってどの作品がターニングポイントとなったのだろうか?そう問いかけると、「私そういうのないんです。あえて言うのであれば、ターニングポイントは全部の作品ですね」と返ってきた。
「芸能界にいる上で、私は恵まれてると思います。いい作品もたくさんやらせてもらっているし、いい俳優さんやスタッフさんにも恵まれている。作品に出演すると、いい意味で注目してもらえる事も多いです。その時々の評価にばらつきはありますけど、目に止めて、必ず見てくれてる人がいる。それって本当にラッキーなことなんだなって感じています。だから、どの仕事も私にとってはターニングポイント。セカチューしかないって言われる事もあるけれど、そんなことないって思うんですよね、自分では(笑)」。
携わったすべての作品から影響を受け、彼女は進化していく。新たなチャレンジを続けながら、その作品にあった色をさし、それを吸収し自身も変わっていくのだろう。
“女優・長澤まさみ”が色褪せないワケ「人の目を気にしなくなった」
「ショコラ」は、窪之内英策氏が手掛けた日本の人気コミックが原作。亡き母のかけおち相手でケーキ店を始めた元ヤクザ(マー・ルーロン)の組長と、その仲間たちとの奇妙な生活を描くラブコメディで、長澤は日本育ちの音大生のヒロイン・辰巳千恵役。相手役となる元ヤクザのチン・シーウーは台湾俳優のラン・ジェンロンが演じた。約4ヶ月、台湾に滞在し撮影に挑んだ長澤。「海外作品に出てみたい」という漠然とした目標はあったものの、「今回はそれを達成することだけを目的として出演したワケではないんです。日本のドラマに出るのと同じようにオファーをいただいたので、ひとつの経験としてチャレンジしました。タイミング的に、今どういう仕事をするのかって考えて『じゃあやってみようか』ってなったんです」と当時を振り返った。
ごく自然なタイミングで挑んだ本作だったが、撮影では日本と違うしきたりに戸惑うことも…「日本ではテストをして本番って流れなんですけど、台湾はテストがないんです。それは結構大変でした。長台詞なんかは特に…。テストをしてほしいってお願いすることもありました」。
一方、そんな環境下だからこそ得るものも大きかったようで「今回経験させていただいたことで、大半のことは我慢できるようになった」と明かした。「日本とは違って、撮影環境が良くないことも多いんです。騒音がすごいので音声さんとかも大変そうでしたし、こんなところで撮影するの!?っていうようなロケ地にも行きました。それに、あと2、3カットでそのシーンを撮り終えるってとき、日本だと『撮っちゃってから早く終わろう』って空気になるけど、台湾は『夕飯の時間になったからあとで撮ろう』ってなる。なので、突然ご飯の時間が来ることも(笑)。急にスケジュールが変わることは日常茶飯事だったんですよ」。
その経験は、彼女をまた大きく変えた――「だからって気にしてても仕方ない」。
「今回経験させていただいたことで、考え方が楽観的になりました。結局のところ、自分にとって一番大事なのってカメラの前に立った瞬間だから、そのときまではあまり力を入れないようにしようって思えたんです。そういう部分がすごく勉強になりましたね。自分のベストを尽くさなきゃいけないところに向けて、どう時間配分を使うかっていうのが。こういう仕事をしてると、周りに対しての印象ってすごく大切なものだって思いがちなんです。でも、役を演じている仕事をしている以上、役の気持ちに入り込むために自分で自分の感情を持っていかなきゃいけない。本番に頂点を持っていくことが一番の使命だから、『元気ないのかな』って思われても、それが自分の集中の仕方だったらしょうがないのかなって。良い意味で人の目を気にしなくなりました」。
変化を恐れないということは難しい。しかし、その変化を受け入れ続けることこそ“女優・長澤まさみ”が何年経っても色褪せない理由なのかもしれない。今回の経験もまた、彼女を輝かせる糧となる。(modelpress編集部)
■長澤まさみ プロフィール
生年月日:1987年6月3日
出身地:静岡県
身長:168cm
血液型:A型
趣味:読書、鑑賞全般
2000年、第5回「東宝シンデレラ」グランプリ受賞。2003年映画『ロボコン』で初主演、同作で第27回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。さらに2004年には『世界の中心で、愛をさけぶ』で第28回日本アカデミー賞 最優秀助演女優賞・話題賞など数々の賞を受賞。その後は、2005年映画『タッチ』、ドラマ「優しい時間」(フジテレビ系)、「ドラゴン桜」(TBS系)、2006年大河ドラマ「功名が辻」(NHK)、「セーラー服と機関銃」(TBS系)、映画『ラフ』などの話題作に出演。『涙そうそう』においては第30回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞を受賞した。2013年には台湾ドラマ「ショコラ」で初の海外進出。また2015年6月13日、映画『海街diary』が公開となる。
■台湾ドラマ「ショコラ」
もっと詳しくみる
あわせて読みたい
-
綾瀬はるか・長澤まさみ・夏帆・広瀬すず“美女4姉妹”の寝顔解禁
モデルプレス
-
長澤まさみに“床ドン” キスシーン連発の胸キュン映像解禁
モデルプレス
-
綾瀬はるか&長澤まさみら“美女4姉妹”ショット初解禁
モデルプレス
-
長澤まさみ、苦手意識を告白?「今見ると恥ずかしい」
モデルプレス
-
視聴総合ランキング
2025年12月23日 05:45時点
※TVer内の画面表示と異なる場合があります。
-
01M-1グランプリ 2025
決勝戦 FIRST ROUND 前半戦 1~5組目
12月21日(日)放送分
TVerで見る -
02良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
TVerで見る -
03水曜日のダウンタウン
名探偵津田 第4話 ~電気じかけの罠と100年の祈り~ 前編
12月17日(水)放送分
TVerで見る -
04それSnow Manにやらせて下さい
LE SSERAFIMが完コピダンス参戦&浜崎あゆみと初対面ガチトークSP
12月19日(金)放送分
TVerで見る -
05世界の果てまでイッテQ!
家族で笑おうクリスマスアワード!熱血コーチまひる&手越VS鵜飼い師匠
12月21日(日)放送分
TVerで見る
最新ランキングはこちらPowered by -
-
綾瀬はるか・長澤まさみら「海街diary」、新キャスト発表
モデルプレス
-
長澤まさみ、クリスマス&プライベートを語る
モデルプレス
おすすめ特集
-
12月のカバーモデルは「今年の顔」Mrs. GREEN APPLE大森元貴
特集
-
BABYMONSTERがスペシャルWEB表紙登場
特集
-
【決勝開始】モデルプレス読者モデル
特集
-
2025年「モデルプレス今年の顔」発表
特集
-
「2026年ヒット予測」発表 モデルプレス独自調査
特集
-
インフルエンサー影響力トレンドランキングを発表!「モデルプレスカウントダウン」
特集
-
モデルプレス独自取材!著名人が語る「夢を叶える秘訣」
特集
-
モデルプレス読者モデル 新メンバー加入!
特集
-
国内作品見放題数2位!アニメ・お笑い・ドラマ・映画が充実!オリジナル作品も!
特集
-
FODでは放送中の最新作はもちろん、オリジナルの独占作品も見放題配信中!
特集
-
業界初! 全プラットフォーム横断の大規模読者参加型アワード
特集
-
"史上最大級のファッションフェスタ"TGC情報をたっぷり紹介
特集
-
SM ENTERTAINMENT JAPANが手がける『GPP』の情報をお届け!
特集
おすすめ記事
SPECIAL NEWS
記事ランキング
RANKING
-
01
【BABYMONSTER PHARITA(パリタ)インタビュー】練習生時代を乗り越えたメンバーへの感謝 夢へ向かうための“原動力”
モデルプレス
-
02
【BABYMONSTER ASA(アサ)インタビュー】コンディション維持のための食生活・運動習慣 最近の趣味も明らかに
モデルプレス
-
03
【BABYMONSTER RUKA(ルカ)インタビュー】“毎日癒されている”ものとは 独自のリフレッシュ法明らかに
モデルプレス
-
04
【BABYMONSTER AHYEON(アヒョン)インタビュー】独自の“感情コントロール”法 ベストの状態をキープする秘訣
モデルプレス
-
05
【乃木坂46一ノ瀬美空&川崎桜“さくみく”インタビュー】TGC初出演の舞台裏、2025年「相手のここがすごかった!」、夢を叶える秘訣
モデルプレス