鈴木おさむ氏、“ネオギャル”に感じた日本の可能性 経産省とタッグで見据える未来 モデルプレスインタビュー
クールジャパン戦略の一環で、経済産業省と「東京ガールズコレクション(通称:TGC)」がタッグを組んだ新プロジェクト「TOKYO GIRLS TOWN(東京ガールズタウン/通称:TGT)」。今年5月にタイ・バンコクで開催された「タイ・コミコン2014(THAILAND COMIC CON 2014)」で初お披露目され、次の一手に注目が集まる中、モデルプレスは同プロジェクトのプロデューサーを務める、放送作家の鈴木おさむ氏と、経済産業省のメディア・コンテンツ課、総括係長の板橋優樹氏にインタビューを行った。
― まずは「タイ・コミコン2014」の感触をお聞かせください。
鈴木氏:TGTとして海外での初めての取り組みでしたが、想像以上の反響があって、スタートとしてはすごく良かったと思います。何よりやってみて、日本のカルチャー、ギャルのカルチャー、女の子のカルチャーは世界でもリアクションが良いことに気づけました。
― 経済産業省ではどのように感じていますか?
板橋氏:今まで海外でクールジャパン関係のイベントっていうと、アニメや漫画といったサブカルチャーや、食がフォーカスされてきたんですけど、TGTでは新しいガールズカルチャー、カワイイとかイケメンとか、そういったものが海外で非常に高く評価されている、それを実感できたことが一つ大きな収穫だと思っています。
― 5月の開催からまだあまり月日が経っていませんが、今後の構想はすでに何か考えていますか?
鈴木氏:まずタイでやって次は別の国でやるっていう展開もすごく重要だと思うんですけど、TGTはそれだけで終わりたくない。イベントを企画してそれを海外でやるというのは今までもあったから。TGTはイベントをやりましたがスタート。一緒にTGTを行った企業が、それをきっかけに例えばタイでお店をオープンさせられる流れを作りたい。それこそ本当のTGT、タイにガールズカルチャーの街を作っちゃうのが目的です。だからこそ今後は、アジアのいろんなところでイベントを開催するというプランも走らせつつ、タイでの拡がりにも注力していきたいと思っています。
― 経済産業省としては、これからどんな展開をお考えですか?
板橋氏:アジアは今後、経済成長という観点から考えても、とても魅力的なマーケット。だからこそいろんなイベントを通して、日本のファッションや音楽などの文化を拡め、根付かせ、長期的に現地で消費されるようにしないといけない。それがインバウンドに繋がると思います。そのためにも“日本はすごい”という大きなうねりをこうしたイベントを通じて作っていきたいです。
― 2020年には東京オリンピックがあります。カジノ法案も成立が見込まれており、日本のカルチャーを世界に発信するという意味でも、これからの10年はとても重要な時期になるのではないでしょうか?
板橋氏:そうですね。2020年の東京オリンピックは、世界中から日本が注目される、何十年かに一度の大きなチャンスだと思っています。例えて言うなら、オリンピックを一つの体育祭だと考えると、文化祭のような感じで、日本のカルチャーを同時に世界に発信していくような機会に是非していきたいと考えています。
― SNSの発展で海外に情報を発信しやすくなったことは、確実に追い風ですよね。TGTではSNSを通じ積極的に海外発信するネオギャル・植野有砂(「FIG&VIPER」プロデューサー)さんに感銘を受けられたようですが。
鈴木氏:植野有砂さんと話して、今の若い女の子ってインスタ(Instagram)をやっているので、海外と繋がっている人がすごく多い。自分が考えたデザインをインスタで気軽に発表しちゃうんですよ。僕らは外国で外国人にプレゼンするっていうだけでドキドキしちゃうけど、彼女たちには垣根がないから、さらっとできちゃう。この感覚を若い子たちが持っているのはすごく強みだなって思いました。海外では役者が自身をプロデュースするのが当たり前の時代。植野さんみたいな存在が出てくると、また選択肢や可能性が増えてくるのかなと。
― 最後にお二人から日本の女の子たちにメッセージをお願いします!
鈴木氏:クールジャパンって言うと、ハードルが高いんじゃないかなって思われがち。でももしファッションでやりたいことがあるのであれば、TGTは本当に敷居が低いので、是非アプローチしてもらいたいというか、気軽に声をかけてほしいです。一緒に夢を見たいなって本当に思います。
板橋氏:現政権も掲げているとおり、女性の活力は今後の日本の成長源の一つ。日本のガールズカルチャーは世界で競争力も高く、高い評価を得ているということが今回のTGTの取り組みからも確認できました。日本を再び盛り上げるのに、女性の力は欠かせない。女性の力を借りながら、日本経済、日本文化を盛り上げていきたいですね。
― ありがとうございました。
インタビューはさいたまスーパーアリーナで開催されたファッションフェスタ「第19回 東京ガールズコレクション 2014 AUTUMN/WINTER」(通称:TGC)のバックステージで実施した。(modelpress編集部)
■鈴木おさむ プロフィール
生年月日:1972年4月25日
血液型:O型
出身地:千葉県
放送作家。フジテレビ系「SMAP×SMAP」、テレビ朝日系「お願い! ランキング」ほか、多数のバラエティ番組の構成を手がける。2002年10月、お笑いタレント森三中・大島美幸と結婚。映画・ドラマの脚本やエッセイ・小説の執筆、舞台の作・演出、ラジオパーソナリティ等幅広い分野で活躍中。
もっと詳しくみる
あわせて読みたい
-
桐谷美玲、スタイルキープ&美肌の秘訣を語る モデルプレスインタビュー
モデルプレス
-
AAA西島隆弘&與真司郎、イケメンすぎるスーツ姿に3万人の女子が熱狂
モデルプレス
PR -
Sexy&Cuteなランジェリーで魅せる マギー&なつぅみの魅惑のボディ
モデルプレス
PR -
小森純、益若つばさ、森摩耶らが魅せる 大人のリラックススタイル
モデルプレス
PR -
視聴総合ランキング
2025年10月28日 10:45時点
※TVer内の画面表示と異なる場合があります。
-
01ザ・ロイヤルファミリー
Episode3「庭先取引」
10月26日(日)放送分
TVerで見る -
02良いこと悪いこと
第3話 真犯人は、親友!?
10月25日(土)放送分
TVerで見る -
03すべての恋が終わるとしても
#3 こんな恋、1秒でも早く終わらせてくれ
10月26日(日)放送分
TVerで見る -
04じゃあ、あんたが作ってみろよ
第3話 変化の扉よ、ひらけ!
10月21日(火)放送分
TVerで見る -
05フェイクマミー
第3話 母の日の作文が書けない!?ついに担任にバレるー!?
10月24日(金)放送分
TVerで見る
最新ランキングはこちらPowered by -
-
ダレノガレ明美、元テラハ筧美和子らが着こなすロンドンガールな秋スタイル
モデルプレス
PR -
元KARA・知英(ジヨン)、復帰後初登場 「TGC」ステージ後を直撃 モデルプレスインタビュー
モデルプレス
おすすめ特集
おすすめ記事
SPECIAL NEWS
記事ランキング
RANKING
-
01
BMSG新星STARGLOW・GOICHI、最終審査前の焦り・涙の理由 壁を乗り越えた努力の裏側「SHUNTOくんがラップパートを覚えちゃうくらい練習していました」【連載Vol.4】
モデルプレス
-
02
なにわ男子・高橋恭平「鎖骨ってどこ?」福本莉子がツッコミ 千葉雄大&伊野尾慧の“大人のイチャイチャ”も目撃【「ストロボ・エッジ」インタビュー後編】
モデルプレス
-
03
ATEEZ・SAN(サン)悩む時も「僕のそばにメンバーたちがいます」力になった言葉とは 活躍を続ける上で大事な1つの考え【連載Vol.5】
モデルプレス
-
04
ATEEZ・MINGI(ミンギ)、SEONGHWA(ソンファ)と共通する活動への考え方 前向きに進むための「小さな幸せ」語る【連載Vol.6】
モデルプレス
-
05
ATEEZ・WOOYOUNG(ウヨン)カメラ&ステージ恐怖症を乗り越えられた理由 コーチェラ出演・スタジアム公演…いくつもの夢を叶えた心構えとは【連載Vol.7】
モデルプレス