鈴木おさむ氏(右)、経済産業省のメディア・コンテンツ課、総括係長の板橋優樹氏(左)と対談【モデルプレス】

鈴木おさむ氏、“ネオギャル”に感じた日本の可能性 経産省とタッグで見据える未来 モデルプレスインタビュー

2014.09.21 09:30

クールジャパン戦略の一環で、経済産業省と「東京ガールズコレクション(通称:TGC)」がタッグを組んだ新プロジェクト「TOKYO GIRLS TOWN(東京ガールズタウン/通称:TGT)」。今年5月にタイ・バンコクで開催された「タイ・コミコン2014(THAILAND COMIC CON 2014)」で初お披露目され、次の一手に注目が集まる中、モデルプレスは同プロジェクトのプロデューサーを務める、放送作家の鈴木おさむ氏と、経済産業省のメディア・コンテンツ課、総括係長の板橋優樹氏にインタビューを行った。

  
「タイ・コミコン 2014」は日本やタイのゲーム、アニメ、漫画、玩具、映画などを集めたポップカルチャーの祭典。「TGT」は、ファッションやメイクなど、日本の女の子が大好きなものを盛り込んだステージとブース展開で、現地の女の子を楽しませた。

タイ・バンコクのポップカルチャーの祭典「COMIC CON」の「TGT」ブースは大盛況
― まずは「タイ・コミコン2014」の感触をお聞かせください。

鈴木氏:TGTとして海外での初めての取り組みでしたが、想像以上の反響があって、スタートとしてはすごく良かったと思います。何よりやってみて、日本のカルチャー、ギャルのカルチャー、女の子のカルチャーは世界でもリアクションが良いことに気づけました。

― 経済産業省ではどのように感じていますか?

板橋氏:今まで海外でクールジャパン関係のイベントっていうと、アニメや漫画といったサブカルチャーや、食がフォーカスされてきたんですけど、TGTでは新しいガールズカルチャー、カワイイとかイケメンとか、そういったものが海外で非常に高く評価されている、それを実感できたことが一つ大きな収穫だと思っています。

― 5月の開催からまだあまり月日が経っていませんが、今後の構想はすでに何か考えていますか?

鈴木氏:まずタイでやって次は別の国でやるっていう展開もすごく重要だと思うんですけど、TGTはそれだけで終わりたくない。イベントを企画してそれを海外でやるというのは今までもあったから。TGTはイベントをやりましたがスタート。一緒にTGTを行った企業が、それをきっかけに例えばタイでお店をオープンさせられる流れを作りたい。それこそ本当のTGT、タイにガールズカルチャーの街を作っちゃうのが目的です。だからこそ今後は、アジアのいろんなところでイベントを開催するというプランも走らせつつ、タイでの拡がりにも注力していきたいと思っています。

― 経済産業省としては、これからどんな展開をお考えですか?

板橋氏:アジアは今後、経済成長という観点から考えても、とても魅力的なマーケット。だからこそいろんなイベントを通して、日本のファッションや音楽などの文化を拡め、根付かせ、長期的に現地で消費されるようにしないといけない。それがインバウンドに繋がると思います。そのためにも“日本はすごい”という大きなうねりをこうしたイベントを通じて作っていきたいです。

― 2020年には東京オリンピックがあります。カジノ法案も成立が見込まれており、日本のカルチャーを世界に発信するという意味でも、これからの10年はとても重要な時期になるのではないでしょうか?

板橋氏:そうですね。2020年の東京オリンピックは、世界中から日本が注目される、何十年かに一度の大きなチャンスだと思っています。例えて言うなら、オリンピックを一つの体育祭だと考えると、文化祭のような感じで、日本のカルチャーを同時に世界に発信していくような機会に是非していきたいと考えています。

― SNSの発展で海外に情報を発信しやすくなったことは、確実に追い風ですよね。TGTではSNSを通じ積極的に海外発信するネオギャル・植野有砂(「FIG&VIPER」プロデューサー)さんに感銘を受けられたようですが。

鈴木氏:植野有砂さんと話して、今の若い女の子ってインスタ(Instagram)をやっているので、海外と繋がっている人がすごく多い。自分が考えたデザインをインスタで気軽に発表しちゃうんですよ。僕らは外国で外国人にプレゼンするっていうだけでドキドキしちゃうけど、彼女たちには垣根がないから、さらっとできちゃう。この感覚を若い子たちが持っているのはすごく強みだなって思いました。海外では役者が自身をプロデュースするのが当たり前の時代。植野さんみたいな存在が出てくると、また選択肢や可能性が増えてくるのかなと。

― 最後にお二人から日本の女の子たちにメッセージをお願いします!

鈴木氏:クールジャパンって言うと、ハードルが高いんじゃないかなって思われがち。でももしファッションでやりたいことがあるのであれば、TGTは本当に敷居が低いので、是非アプローチしてもらいたいというか、気軽に声をかけてほしいです。一緒に夢を見たいなって本当に思います。

板橋氏:現政権も掲げているとおり、女性の活力は今後の日本の成長源の一つ。日本のガールズカルチャーは世界で競争力も高く、高い評価を得ているということが今回のTGTの取り組みからも確認できました。日本を再び盛り上げるのに、女性の力は欠かせない。女性の力を借りながら、日本経済、日本文化を盛り上げていきたいですね。

― ありがとうございました。

インタビューはさいたまスーパーアリーナで開催されたファッションフェスタ「第19回 東京ガールズコレクション 2014 AUTUMN/WINTER」(通称:TGC)のバックステージで実施した。(modelpress編集部)

■鈴木おさむ プロフィール
生年月日:1972年4月25日
血液型:O型
出身地:千葉県

放送作家。フジテレビ系「SMAP×SMAP」、テレビ朝日系「お願い! ランキング」ほか、多数のバラエティ番組の構成を手がける。2002年10月、お笑いタレント森三中・大島美幸と結婚。映画・ドラマの脚本やエッセイ・小説の執筆、舞台の作・演出、ラジオパーソナリティ等幅広い分野で活躍中。
【Not Sponsored 記事】

もっと詳しくみる

あわせて読みたい

  1. 桐谷美玲、スタイルキープ&美肌の秘訣を語る モデルプレスインタビュー

    モデルプレス

  2. AAA西島隆弘&與真司郎、イケメンすぎるスーツ姿に3万人の女子が熱狂

    モデルプレス

    PR
  3. 男子が「この人と結婚するかも…」と思う瞬間5つ 将来を意識させて!

    モデルプレス for スゴ得

  4. Sexy&Cuteなランジェリーで魅せる マギー&なつぅみの魅惑のボディ

    モデルプレス

    PR
  5. 小森純、益若つばさ、森摩耶らが魅せる 大人のリラックススタイル

    モデルプレス

    PR
  6. ダレノガレ明美、元テラハ筧美和子らが着こなすロンドンガールな秋スタイル

    モデルプレス

    PR
  7. 元KARA・知英(ジヨン)、復帰後初登場 「TGC」ステージ後を直撃 モデルプレスインタビュー

    モデルプレス

おすすめ特集

  1. 初の「S2O」アンバサダーを決めるオーディション開催!6/12までエントリー募集

    特集

  2. 「悪い、興味無いんだ」男性が脈なし女性に送るLINEの特徴4つ

    モデルプレス for スゴ得

  3. モデルプレス読者モデル 新メンバー加入!

    特集

  4. アパレル業界を覗いてみよう!おしゃれスタッフ&求人情報もチェック

    特集

  5. インフルエンサー影響力ランキングを発表!「モデルプレスカウントダウン」

    特集

  6. 国民的推しランキング!各種エンタメにまつわる読者ランキング、読者アンケート実施中

    特集

  7. 「2024年ヒット予測」発表 エンタメ・ライフスタイルなどトレンド完全予測

    特集

  8. フジテレビ × モデルプレス Presents「"素"っぴんランキング」

    特集

  9. グルメや歴史、豊かな自然に包まれる癒しの旅「鳥取女子旅」をご紹介!

    特集

  10. 6月のカバーモデルはドラマ「1122 いいふうふ」W主演の高畑充希&岡田将生

    特集

おすすめ記事

SPECIAL NEWS

記事ランキング

RANKING

  1. 01

    FANTASTICS木村慧人「それスノ」出演で思わぬ反響 個人活動をグループに還元【「さっちゃん、僕は。」インタビュー後編】

    モデルプレス

  2. 02

    FANTASTICS木村慧人、本格ラブシーン初挑戦で参考にした作品とは 役に引きずられた撮影期間「感情ぐちゃぐちゃでした」【「さっちゃん、僕は。」インタビュー前編】

    モデルプレス

  3. 03

    【舟山久美子(くみっきー)第2子妊娠発表】育児&仕事との両立でぶつかった困難・女性のキャリアへの本音 "負の連鎖”断ち切った夫からの言葉とは

    モデルプレス

  4. 04

    村重杏奈“キュンとした”体験を告白「弟が反抗期みたいで…」<インタビュー>

    アンド・ナイン 株式会社

    PR
  5. 05

    新垣結衣、傷ついた経験は「乗り越える」ではなく「一緒にいる」デビュー当時からブレない“軸”に迫る【「違国日記」インタビュー後編】

    モデルプレス