BACK-ON、音楽への想い・プライベートを語る モデルプレスインタビュー
2013.01.09 10:10
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昨年9月に活動10周年を迎えたロックバンド・BACK-ON。モデルプレスでは、メンバーKENJI03(ボーカル/MC)&TEEDA(MC)の2人にインタビューを敢行。夢に向かってがむしゃらに走り続けてきた彼らの音楽にかける想いや、知られざるプライベートに迫った。
結成当時からの様々な変化を振り返る
― 活動10周年を迎えられたとのことですが、これまでを振り返って今どんな心境ですか?KENJI03: 振り返ってみたらもうこんなに経ってたんだ、という感じで本当にあっという間でしたね。
TEEDA:気がつくと周りに若いバンドや後輩が増えて、もう中堅的な位置にきているのかなと。高校の頃に結成して、友達の延長上でやってきたものが仕事になって今に至るという、走りっぱなしの10年でした。
― 結成当時と今で音楽スタイルの変化はあったんでしょうか?
KENJI03:根本的なところは変わらないですけど、当初は10代だったこともあって、言葉や歌詞はまだ経験していないことを想像しながら書いていたものもありました。でもこの10年の間には色々なことがあって、それこそ恋愛もするし別れもするし、本当に経験したことが増えてきた分、言葉の重みも増して信ぴょう性も高い内容に変化してきたと思います。
TEEDA:最初の頃はかっこよくすることだけを考えていたけど、サウンド面でも技術的にできることが増えてきたので、だんだん振り切るなら振り切っしまおうという考え方にシフトしてきました。ドラムのメンバーが脱退してからは特に“バンドにはドラムがいないと”っていう枠組みから外れて、逆に“打ち込みでもいいんじゃない”という風に自由になりましたね。
KENJI03:『型にはめたくない』っていうスタンスは昔と変わっていない。バンドだからライブハウス、ラッパーだからクラブとか、色々ジャンルはあるけどそういうものを取っ払いたいとはずっと思っていたし、それを実際に実行するようになりました。
転機となったGReeeeNとのコラボ
― 08年10月に発売したGReeeeNさんとのコラボ楽曲「足跡」が印象に残っているファンも多いと思います。コラボの経緯を教えてください。KENJI03:GReeeeNとBACK-ONのプロデューサーが同じだったことがきっかけなんですが、あのコラボは僕らにとってすごく大きなターニングポイントになりました。共作を通じてGReeeeNが世の中に伝えているストレートなメッセージや想いから僕らもエネルギーをもらったし、お互いのマインドを吸収し合うことができたと思っています。
TEEDA:僕らはわりとかっこ良くすることばかりを考えていたところがあったけど、やっぱり早口言葉でしゃべっても人には伝わらないし、要点を押さえて、ちゃんと人に聞かせられるリズムが大事なんだっていうことを教えられました。そういう部分ですごく成長できたと思います。
― GReeeeNさんと「再コラボ」の可能性はあるんでしょうか?
TEEDA:機会があればまたやりたいですよね。あのときよりも活動歴が長くなっているので、次はどういう風になるのか楽しみです。
KENJI03:毎年そういう話にはなるんです。いつやれるかはわからないけど、またみんな集まってやりたいですね。
妻・倖田來未との知られざる私生活
― ここからは少しプライベートな質問をさせて下さい。KENJI03さんの奥様・倖田來未さんは今年7月に子どもを出産されました。お子さんができてから何か心境の変化はありますか?KENJI03:2人の関係性自体は付き合ってる当初と基本的に変わらないですし、この先も変わらないと思います。ただやはり子どもが産まれて背負うものができたことで、自分個人にとっても、アーティストとしても考え方やスタンスが変わったなとは感じています。
― 生活リズムは変わりましたか?
KENJI03:今までは外に出ることが好きだったんですが、家族ができてからは単純に家にいることが好きになりました。縛られているということではなくて、フラットに“家族に会いたい”って思う。家族っていいなぁって、実感してます(笑)。
― 昨年のクリスマスはどのように過ごされたんですか?
KENJI03:クリスマスは買い物してご飯を食べました(笑)。普段から普通に、楽しく幸せに過ごしています。
― 奥様も第一線で活躍中のアーティストということで、仕事と家庭の両立は難しいのでは?
KENJI03:僕も最初はそう思っていましたが、逆にすごくいい環境になったなと。もちろん周りのバックアップがあってのことですが、お互いアーティストなので、ラブ・ソングもよりリアルなものが作れるようになりましたし、制作にプラスな面も増えましたね。
― 倖田さんは昨年11月の復帰ライブで「一生今の旦那さんを愛します」とステージで宣言していましたね。
KENJI03:向こうが「一生」と言うのであれば、僕はもう「墓場まで」っていう言葉を使わせてもらいます(笑)。
― 奥様からアーティストとして影響を受けることはありますか?
KENJI03:向こうも僕に音楽面でインスパイアされると言ってくれますが、僕は彼女の作っている音楽、ライブ、意気込みを間近で見ているので、彼女から何よりも一番刺激を受けています。それが今のバンドにも反映されていると思います。
― 2011年のa-nationのステージで倖田さんと共演をしましたが、再度共演する予定は?
KENJI03:僕らがもっとみんなに知ってもらえる位置に立ってから、もう一度やったらおもしろいんじゃないですかね。
ファッション&トレーニングへのこだわりとは
― ファッション面でのこだわりがあれば教えて下さい。TEEDA:僕はタトゥーが入っているので、白のTシャツにジーンズ、スニーカーっていう普通の休日のカジュアルスタイルが好きです。あとはサイズ感。海外のアーティストを見るとすごくカッコイイサイズ感で着ていたりするので、それを参考にしています。
KENJI03:僕は最近一日一日テーマを決めています。昔はコンビニにパジャマで行ったりしていましたが、きちんとテーマを決めたほうがモチベーションも上がって制作意欲も湧いてくることがわかって、ファッションって大事だなって改めて思います。アイテムとして好きなのはサングラス。単純に良いと思えるものだし、セレブ感が出るので結構好き(笑)。値段は高くても安くても気にしないですね。僕は日本と台湾のハーフで故郷が台湾なんですが、夜市で買ったサングラスを今も着けてたりします。
― 迫力あるパフォーマンスが魅力のBACK-ONさんですが、ライブに向けて普段から体づくりやトレーニングはされているんですか?
TEEDA:僕は2年半、週3ぐらいのペースでムエタイをやっています。かっこいい体も欲しいけど、どうせ鍛えるなら戦えるぐらい強くなりたいなって思って。体自体を大きくしたいので食事制限はせずに、すごく食べて、すごく鍛えて、またタンパク質をめちゃめちゃ食べて…それで一週間ぐらい休むと、勝手に身体が締まっていい身体になっていくんです。
KENJI03:僕は毎朝ジムに行って5キロ走ってます。あとは代謝が悪いので、市販の酵素を毎朝飲んで代謝を上げるようにしたり。僕も食事制限は特にしていないですが、夜遅くには食べないように気をつけています。すぐ夜中に「天一(=天下一品)」とかに行ってしまうので、それを我慢して胃の中を刺激して満腹感を満たしてくれる炭酸水を飲むようにしています。
― ライブに対するこだわり、想いを教えて下さい。
KENJI03:バンドとはいえエンターテイナーなので、自分たちのエゴも大事ですけど、それ以上にお客さんに楽しんでもらって、笑顔になってもらうことを一番に考えています。その人が僕らのライブに来るまでには色々なストーリーがある。ライブに行く前の心境って、例えば子どもがディズニーランドに行くことを待ちわびる気持ちとか、そういうものに近いと思うんですよ。だから僕らもそれを裏切りたくないし、その倍以上楽しませないといけないと思っています。
― 最後にモデルプレス読者に向けて、夢を叶えるためのアドバイスやメッセージをお願いします。
TEEDA:僕は“続けること”です。人生の中でどんな仕事をやっても辞めたくなる瞬間はあるけど、やりたいって思ったことをどこまでもずっとやり続けることが成功の秘訣だと思います。天才は絶対にいないので、努力を積み重ねて自信にしていくことですね。
KENJI03:僕もTEEDAと同じようなことですが、夢をどこまで好きになれるかだと思います。僕らも今まで色々ありましたけど、ここまできて諦めるよりもとことんやってやろうって思っています。最終的には自分の気持ち次第。いつまでも夢を好きでいられ続けることが大事だと思います。
― ありがとうございました。
10年間の様々な経験を経て、観客を喜ばせる“エンターテイナー”として一段上のステージに立ったBACK-ON。表情や語り口からは私生活の充実ぶりがうかがえ、それがバンドにも還元されるという良いサイクルが生み出されていることがわかった。「とことんやってやる」という宣言通り、近いうちきっとまた我々を楽しませてくれるだろう。(モデルプレス)
BACK-ONプロフィール
メンバーはTEEDA(MC)、KENJI03(Vocal/MC/Guitar)、SHU(Guitar)、GORI(Bass)の4人。KENJI03の突き抜けるメロディーと、TEEDAの英語と日本語をMIXしたRAP、そしてバンドが作り出す挑戦する新しいROCKサウンドが特徴。バンド結成当初からLIVEを中心に活動し、国内だけでなく海外にも進出。アメリカ、ドイツ、カナダ、ヨーロッパ、台湾などで洗練されたアグレッシブなパフォーマンスで高い評価を得ている。
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