日向坂46松尾桜インタビュー(C)モデルプレス

日向坂46松尾桜、泣いてばかりの自分を変えた“先輩の教え” TGC出演が決まり号泣、母も願い続けた夢<インタビュー>

2026.10.09 20:40

<日向坂46・松尾桜 モデルプレスインタビュー>9月19日、横浜アリーナで開催された「第43回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2026 AUTUMN/WINTER」。日向坂46・松尾桜(21)が、自身初となるファッションショーのランウェイを歩いた。

出演決定を知らされた日、彼女は号泣した。けれどそれは、かつての涙とは違う。「一度失敗したら泣いてしまうほどネガティブだった」松尾を変えたのは、先輩の背中と、神頼みにまで足を運んで夢を願い続けた母の存在。初ランウェイを終えたばかりの彼女に、夢を叶える秘訣を聞いた。

松尾桜(C)モデルプレス
松尾桜(C)モデルプレス

松尾桜:初ランウェイ「下を見ないように歩くことに必死でした」

― 歩き終えたばかりの、率直なお気持ちを聞かせてください。

【松尾】事前にすごくイメージして、想像を膨らませて臨んだのですが、やはり実際に観客の皆さんを前にすると想像とは全く違いました。かなり不安や緊張を感じてしまって、カメラを見つけられず心残りな部分もあります。

 でも最後のフィナーレで他のモデルの皆さんと一緒に歩いたときは、とてもリラックスできました。客席から手を振ってくださったり、「猫耳にして」などのボードを持ってくださっている方もいて。あの時間は本当に楽しかったです。

― ステージに出た瞬間は、頭が真っ白になるような感覚でしたか。

【松尾】まさにそうでした。イメージとは比べ物にならないほどの人の多さに圧倒されましたし、少し霧がかった演出だったので、とにかく下を見ないように歩くことに必死でした。

松尾桜(C)モデルプレス
松尾桜(C)モデルプレス

松尾桜:出演が決まり号泣「ランウェイを歩いてほしい」母も願い続けた夢

― 出演が決まった際に号泣されたと伺いました。お母様が一番「ランウェイを歩いてほしい」と願っていて、神頼みにも行かれていたそうですね。今日のステージは、ご覧になっていますか。

【松尾】はい、見てくれています。家でABEMAさんの配信をテレビに繋いで、大画面で家族と一緒に見てくれています。私にはお守りのようなぬいぐるみがあるのですが「その子も見守っているよ」と連絡をくれました。

― お姉様は出演が決まったとき、その場にいらっしゃらなかったそうですが、後から伝えたときはどんな反応でしたか。

【松尾】姉には情報が解禁されるまで秘密にしていたんです。公式Xなどで知ったようで、すごく驚いていました。姉もファッション誌などの雑誌が好きで、ランウェイも昔から見ていたので、自分のことのように喜んでくれました。今日も母と一緒に同じ画面で見てくれています。

― 反応が楽しみですね。

【松尾】はい(笑)。

松尾桜(C)モデルプレス
松尾桜(C)モデルプレス

松尾桜:初挑戦のウォーキング。大野愛実とハイタッチでステージへ

― ウォーキングは初挑戦だったと思います。今日までどんな準備をされましたか。

【松尾】ウォーキングのレッスンをしていただきました。普段から姿勢が悪いので、まずは日頃から姿勢を良くするストレッチを行って。あとは今日の衣装が厚底の靴なので、普段から厚底を履いて慣れるように過ごしてきました。

― メンバーからのアドバイスはありましたか。

【松尾】同期の大野愛実が2回目のランウェイなので、歩き方や手の位置などを教えてくれて一緒に練習しました。手を後ろに回すポーズなどもいろいろと教えてくれたんです。

― きょうはバックステージで言葉を交わしましたか。

【松尾】控室で「一緒に写真を撮ろう」と言ってくれて、この初ランウェイの写真をたくさん撮りました。大野とハイタッチをしてパワーをもらってから、ステージに向かいました。

松尾桜(C)モデルプレス
松尾桜(C)モデルプレス

松尾桜:夢を叶える秘訣「“確定した未来”として想像する」

― モデルプレスの読者には、現在進行形で夢を追いかけている人がたくさんいます。五期生の中でも早くから選抜メンバーに入り、今日また一つ夢を叶えた松尾さんの「夢を叶える秘訣」を伝えるとしたら、どのようなことでしょうか。

【松尾】私は学生時代、部活に入っていた頃からイメージトレーニングをすることを心がけています。部活のときは自分が賞状をもらっている姿を“確定した未来”として想像していましたし、アイドルになってからは、ランウェイを歩いている姿や、自分がセンターで踊っている姿を想像してきました。それを言霊になるように言葉にして、ただ前を向く。それがとても大事だと思っています。

― そのマインドは、最初から持ち合わせていたものですか。それとも、きっかけがあって変わったのでしょうか。

【松尾】昔からそういうマインドは持っていたのですが、去年の全国ツアーの時期までは、一度失敗したら泣いてしまうほどネガティブだったんです。でも先輩方、特に二期生の先輩方が、少し失敗してしまっても気にせず「それを乗り越えられるぐらい良いことが絶対に待っている」と、未来のことを考えて行動されているということを知って。それからは、私自身もネガティブでいても意味がないし、誰も得をしないと思うようになりました。そこから大きく意識を振り切ることができたんです。

松尾桜(C)モデルプレス
松尾桜(C)モデルプレス

松尾桜:葛藤の日々「自分を下げて、人と比べてしまった」

― デビューから1年半。これまで上手くいかずに苦しかった時期もあったかと思います。振り返って、一番大変だったと感じるのはいつですか。

【松尾】先輩方と一緒に活動させていただく前の五期生曲だけで活動していた時期です。その頃はまだ長所を見つけることができず、自分をどうアピールしていくか、他の人と被らない魅力を見つけるにはどうすればいいかという点で、非常に葛藤していました。

 自分のメンタルの弱さについても悩みましたし、人の目をすごく気にしてしまうタイプだったので、そこに多くの時間を費やしてしまって。無駄な時間ではなかったのですが、今となっては「それよりも自分の未来のことを考えよう」と強く思えます。加入初期の頃は、自分を下げて人と比べ、苦しんでしまった時期がありました。

― そのとき支えになったものや、誰かの存在はありましたか。

【松尾】やはり家族の存在が大きかったです。良いことも悪いことも、自分の立場でしか感じられない感情は、人にあまり話さない方がいいと感じていたんですが、姉や母に話をすると、否定せずに肯定してくれたので、メンタルを支えてもらっていました。

松尾桜(C)モデルプレス
松尾桜(C)モデルプレス

松尾桜:新曲「イチャイチャ虫」で見つけた「先輩と同じラインに立つ」覚悟

― 9月30日には18thシングル「イチャイチャ虫」が発売されます。今作は前作からポジションが変わり、ブログでも「新しい世界に飛び込んだ気分」と書かれていました。シンメの藤嶌果歩さん、隣に立つ大野さんと並ぶ今回の立ち位置で、ご自身の中で新しく見つかったものはありますか。

【松尾】シンメは果歩さんですが、同じ歌割りは先輩の上村(ひなの)さんと山下(葉留花)さんと3人で担当させていただいているんです。振り付けも三角形のフォーメーションで、一人ひとり違う振り付けをしていて。

 これまでの自分だったら、後ろに下がって控えめになっていたと思います。でも今回は堂々と、先輩方と良い意味で同じラインに立って、日向坂46として一緒に戦おうという気持ちが強く芽生えました。同じ歌割りを先輩とさせていただくことは、とても心強いです。

― 「イチャイチャ虫」は、まっすぐで大きすぎる愛を描いた楽曲です。今日のランウェイで見せたクールな表情とはまた違う顔を見せることになると思いますが、この曲ではご自身のどんな部分を見てほしいですか。

【松尾】私自身、昔から好きなことに対して一途になってしまうタイプで、日向坂46に加入してからも様々なことに興味を持って、愛が溢れる場面がありました。でも「あまり表に出さない方がいいかな」「好きと言い過ぎない方がいいかな」と、遠慮してしまうことも多かったんです。

 でもこの楽曲を聴いていると「自分の心の中にある愛をもっと大事にしてほしい」というメッセージが込められていると感じます。だからそれを好奇心と捉えて、アイドルとしての活動に繋げていったり、自分の性格、キャラクターの一つとして昇華できるように、丁寧にその愛を育てていけたらいいなと思っています。

― 「イチャイチャ虫」は、ひなたフェスが叶わなかった後の緊急生配信が初披露の場となりました。あの日、画面の向こうのおひさま(※日向坂46のファンの呼称)に向けてパフォーマンスをしたときは、どんなお気持ちでしたか。

【松尾】初披露というのは、やはり特別なものです。これまでのライブでも様々な楽曲を初披露させていただいてきましたが、ファンの皆さんの心が一番高揚する瞬間だと思うんです。だからただカメラ越しに届けるというよりは、実際にファンの皆さんの前でパフォーマンスしているという気持ちで、一人ひとりにメッセージが届くように想像しながらパフォーマンスをしました。ライブでのペンライトの綺麗な景色も思い浮かべたことで、グッときて少し涙ぐみそうになりつつも、とても楽しく披露することができました。

― 貴重なお話、ありがとうございました。

★失敗しては泣いていた彼女だが、嬉し涙を流せる場所までたどり着いた。先輩の背中に学び、“確定した未来”を想像し、言葉にして前を向く。その積み重ねの先で、母が願い、家族が見守った初ランウェイを歩いた松尾桜。次に流す涙も、きっと前を向いた先にある。★

松尾桜(C)モデルプレス
松尾桜(C)モデルプレス
(modelpress編集部)

INTERVIEW PHOTO:加藤千雅

松尾桜(まつお・さくら)プロフィール

2005年6月8日生まれ、神奈川県出身。日向坂46新メンバーオーディションに合格し、2025年3月に五期生としてお披露目。同年4月の「6回目のひな誕祭」で初めてファンの前に立った。2025年9月発売の15thシングル「お願いバッハ!」収録の五期生楽曲「空飛ぶ車」でセンターを務め、16thシングル「クリフハンガー」で初の選抜入り。以降、一度も選抜を外れることなく、9月30日発売の18thシングル「イチャイチャ虫」でも選抜メンバーに名を連ねる。TOKYO FM「ローソン presents 日向坂46のほっとひといき!」(毎週金曜 前11:30)でパーソナリティを務める。

モデルプレスのインタビューに応じた松尾桜(C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた松尾桜(C)モデルプレス
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