アリアナ・グランデ、夢を叶える秘訣を語る「母の言葉を信じて、今の自分がある」<来日インタビュー一問一答>
2016.04.15 19:40
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来日中の米歌手、アリアナ・グランデ(22)が15日、都内でメディア向けの合同質問会を開き、モデルプレス読者へ向けて“夢を叶える秘訣”を語ってくれた。
モデルプレス:アリアナのようなアーティストを目指している女の子など、夢に向かって頑張るみなさんに向けて“夢を叶える秘訣”をアドバイスお願いします。
アリアナ:目的だったり、夢を持っている人たちというのはやはり達成するためにはすごく頑張らなければいけないと思うわ。だけど、本当にやりたいことがあれば何でも叶えることができるって!それは母が私にいつも言っていたことなの。
小さい頃、母と一緒にセリーヌ・ディオンのコンサートを見に行って、ステージで歌っている彼女を見て「私もいつかあれをやりたい」と言ったら、母が「できるよ」って簡単に言ってくれた。その言葉を信じて、今の自分があるわ。もしそれを母が言ってくれなかったら、これまでの頑張りや粘り強さを持った今の自分はないんじゃないかと思っているから、本当に感謝しているの。
だからそういう夢を持っているみんなには、とにかくあんまり焦らず、周りの人に優しく、そしてユーモアを持って、頑張って仕事をするのが大事!と伝えたいわ。
― シングル「デンジャラス・ウーマン」の音楽は今までと違うサウンドですが、どのような心境の変化でこのような曲が生まれたのですか?
アリアナ:自然とタイミング的に、そういう時期に来ていたのかなと思ってるの。「デンジャラス・ウーマン」は、今まで出してきた曲の中で今のお気に入りの曲。音楽的にもソウルフルというか。今までの「ブレイク・フリー」のようなポップ寄りの曲は、自分の中での本流からちょっとそれている気がしていたんだけど、アーティストとして自分の得意分野からそれることは大事だと思うの。この曲によって私も成長してきたし、この曲で悩んでいるファンのみんなにも元気を与えたと聞いているので、とても感謝しているわ。
「デンジャラス・ウーマン」はタイプの違う曲だけど、曲としてとても好きだし、歌ったり、パフォーマンスをしているとすごく充実感を覚えるの。そう、だから自然とそういうタイミングに来たのかなと思うわ。
今の自分の音楽の成長ぶりというのは、やはり自分自身の成長を反映しているものだと思う。いろいろ成長する中で、間違ったこともしちゃって…。でもその中から学んでいる自負があり、まだまだ学ぶべきことも多いと思う。まだ成長しきってはいないわ。まだ進化過程!
― 数々の首位記録や最年少での全米TOP10入りなどの実績を残す中、音楽の面で新たに挑戦してみたいことはありますか?
アリアナ:今後音楽的にチャレンジしていきたい新しいことについては、まだ考えていないの。なぜなら今はこのニュー・アルバムに集中していて、とてもワクワクしているから。まだ先のことは全然考えられないんだけど、実はこのアルバムの中でも色々な新しいことにチャレンジしているの。ニッキー・ミナージュとのコラボ曲の中では、今までにトライしたことのないレゲエ的な要素を持った曲にチャレンジしていたりもして、色々な新しい要素が入っているのよ。ファッション的にも新しいものを取り入れたりもしていて、とにかく今はこのニュー・アルバムに夢中なの。だから、もし聞いてくれて気に入ってくれたら嬉しいわ!
― 『デンジャラス・ウーマン』の制作にあたり、苦労したことは?
アリアナ:少し奇妙に聞こえるかもしれないけど、このアルバムを制作するにあたって大変だったことは本当に無かったの!大好きなプロデューサー(マックス・マーティンとトミー・ブラウン)とお仕事が出来たし、2人が自分の違う面をそれぞれ引き出してくれたのよ。マックスはポップな面をより引き出してくれたし、トミーはもうちょっとR&Bなカラーを出してくれたの。どちらも同じくらい大好きなので、そういう意味ではすごく完璧な3rdアルバムが完成したと思っているし、とてもハッピーよ!本当に素晴らしく、ハッピーな体験だったの!
でも質問に答えなければならないわよね(笑)!一番大変だったこと…しいて言えば、制作が終わって選曲に入った段階で作品を選ぶのが大変だったわ。どの作品も自分の子供みたいなものだから、どっちを選んでどっちを選ばないというのは、自分の子供のどっちが好きでどっちが嫌い、と言うのと同じでとても大変だったわ!
― 自分を“デンジャラス・ウーマン”だと思う時はどんな時?
アリアナ:すべての女性がデンジャラス的な要素を持っていると思うわ。本当にキュートで純粋無垢な女性でも、デンジャラスな要素は持っているわ。女性っていうのは同時に色んな要素を備えているところが面白い。良い人でも悪い人でもセクシーでも、そういうのは関係ないわ。
このアルバムタイトルが良いなと思ったのは、色んな解釈が出来ること。このアルバムタイトルを発表した時に、周りから「アリアナもバッドガール期に突入したのね」と言われたけど、そんなことはないわ。これが自分自身。ありのままの自分よ。セクシーであろうとキュートであろうと、誰もがデンジャラス・ウーマンの要素を持っているのよ。こうだったらセクシー、こうだったらデンジャラスという見方はあまり関係ない。同時にセクシーであり、キュートであり、頭もよくってファニーで、シャイでありながらも積極的だったりとか、全てありなのよ。何か1つだけでなく、デンジャラス・ウーマンの定義っていうのは色んな要素が詰まっているのよ。
― 「Be Alright」はハウス・ミュージックを彷彿させるトラックとアリアナの上品なヴォーカルが絶妙にブレンドされた1曲ですが、この曲のヴォーカルワークでこだわったことは?
アリアナ:とにかくあまりやりすぎないこと。シンプルなコンセプトだったからボーカルもシンプルにしたいと思っていて、アドリブだったり、ちょっと歌いこみすぎたりしないように。シンプルで、タイムレスで、ちょっとオールドスクールで、聴いてて心地よくなるような、また歌いながらもその歌詞に集中できるような曲にしたかったから、あんまりゴテゴテ入れ込みすぎたくなかったというのはあるわ。
『SNL』で初めてパフォーマンスした時なんだけど、自分のお気に入りの曲の1つだからこれを歌えることは喜びだったし、これを聴いてくれたファンも喜んでくれたらいいな。メッセージ的には、明日かもしれないし、明後日かもしれないし、来週か来月か…とにかく頑張れば、いつかすべてがAlrightいくよ(うまくいくよ)という意味なの。
アリアナ:マスクをかぶったキャラクター的要素を考えていたの。マスクは自分の中のものを表現してる。私自身はアリアナ・グランデなんだけど、実は中身は“力強い女性”だっていう要素をマスクで表現しているのよ。
― どんな女性アーティストに憧れますか?
アリアナ:女性アーティストは本当に大好きな人が多くて、誰に1番憧れているとか、好きというのはなかなか言いにくいんだけど、トップ2となるとマドンナだわ。常に新しい自分というものを作り変えていて、そこが本当に素晴らしいわ。止まることを知らないのよ。どんどん進んでいって、仕事も頑張っているし、あとは彼女の豊かな心が素晴らしいと思うわ。
あとはイモージェン・ヒープもその1人で、本当に彼女は天才よ。誰から見ても天才なのよ。子供のころからすごくよく聴いていて、彼女によって自分の音楽センスが作られたわ。彼女の作品を聴くことによって、ハーモニーだったり、ヴォーカルワークだったり、音楽そのものについて学んだというところがあって、12~13歳ぐらいから彼女のドキュメンタリーを見ていた。私もやりたいと思ってガレージバンドを始めたりとか、プロトゥールズをちょっとやってみたいと思ったわ。音楽に対する探究心や、音楽的な知識をどんどん詰め込んでいきたいという思いが生まれたのは彼女のおかげ。だって彼女はどんな楽器も弾きこなしちゃう。本当に素晴らしい。対極的な2人なんだけど、彼女たちからインスピレーションを受けているわ!
アリアナ:私のファンは、世界の中で最も素晴らしいファンなんじゃないかと思うの。デビューした時から、ファンと自分の間の絆がリアルなものだと実感していて、「ビクトリアス」のパイロット版の頃から、もっと前で言うと、ブロードウェイに初めて立った時から応援してくれているファンがいて、その時は今よりも少なかったけど、絆は今と同じくらい強いものだわ。
ファンは私にとって、友達みたいな感じで、ダイスキだし、ファン1人1人のことを心から想っているの。応援していてくれて本当にありがたいわ。普通の人よりもオンラインでファンと触れ合っていると思うわ!
― 日本人は他の国に比べるとシャイな部分もあると思いますが、日本のファンのことをどう思いますか?
アリアナ:日本のファンは大好き。本当にキュートで優しい!ただ、最初の頃は日本のことに慣れていなくて、すごくシャイな要素もあるなと思ったわ。私が登場すると「キャーッ!!」と騒いで、その後急に「シーン」ってなったりとか(笑)。その「シーン」となる瞬間をどう受け止めたら良いのかわからなくて、「…写真撮る?」って自分から提案してみたりとかして。本当にスイートでシャイよね。
一番最初に日本でライヴした時もすごく面白くて。アメリカではコンサート中はずっとみんながしゃべったり、叫んだり手を叩いたり、すごくうるさいんだけど、日本の場合は曲で「キャーッ!」って盛り上がると、その後「シーン」となって。その次に私が何を言うか、みんなが聞き耳を立ててるから、自然と「シーン」となるのよね。それが今まで自分が体験してきたこととは違って、キュートだなと思ったわ。
― もしも1週間、日本で自由な時間があったら、どこで何をしたいですか?
アリアナ:まずはショッピング!たくさんショッピングをして、庭園周りをしたり、神社を見たり。日本の自然って本当に美しい。昨日の朝、ちょうど散歩してたんだけど、庭園や木が本当に気持ちよくって美しいなって思ったわ。買い物して探検したい。1日中歩いてられるかな。
― 日本語の家庭教師をつけて日本語を勉強していましたが、その後、日本語は上達しましたか?
アリアナ:初めて日本に来た時、自分にとって本当に魔法のような素晴らしい体験で、本当に日本の虜になってしまったの。日本のファン、ファッション、音楽、文化、すべて息ができないくらい大好きになってしまって!
実は友人のマット・ベネットは、5~6年くらい日本語の勉強をしていて日本語が上手なんだけど、アメリカに帰ってから、彼がLAでリトルトーキョーに連れて行ってくれて、そこでショッピングをしていたら、まるで日本にいるような気持ちになったの。だから、マットに「日本語教えて」とお願いして、紙にひらがなを全部書いてもらって、覚えたの。
次の日に小テストを受けたんだけど、その時は完璧だったのよ。それくらい日本語のとりこになったの!私の目標は、いつかペラペラになることです!
アリアナ:女性というのは誰もがみんな内面的にも外見的にも素晴らしくて、それに気づいているか気づいていないかの違いになるんだと思うわ。自分の素晴らしさに気づくのに時間がかかるかもしれないけれど、その素晴らしさに気づくプロセスというのは、自分探しの旅みたいなところがあるのかな、と思ってるの。でも答えはそこにあるのよ。女性に限らず男性もそうで、人間って本当に素晴らしいと思っているわ!だいたいの時はね(笑)。
― 日本人の女の子たちがアリアナになれるようなメイクポイント、ファッションポイントを教えてください。
アリアナ:うーん、メイクのアドバイスなんて私にできるかな。日本人はみんな可愛いメイクをしているから、私自身学ぶことが多いわ。「あのメイクすっごくキュート!」と思うこともあるし。アドバイスとしては…うーん、私が言えることはつまらないことかもしれないけど、自分に似合うもの、自分で心地よさを感じられるものが一番いいんじゃないかな。ネコ目メイクにしても、つけまつげにしても、今日はスモーキーなメイクにしたいなって時も、とにかくその時の自分がやりたいことをやるっていうことが一番重要なんじゃないかな。みんなはメイクも常に最先端ですぐに変えなきゃ!なんてプレッシャーを感じているのかもしれないけど、それよりも自分自身が気楽にできて、楽しめるメイクをするのが一番重要なんじゃないかな。
アリアナ:私は本当にコメディーが大好きで、女優からシンガーへの転機がすごく短い期間で変わったから、私は女優としてコメディーをやっていたことを忘れられがちなのよね。でもスタートはテレビで、すごくおバカな役をやっていたの。とにかく面白いこと、人を笑わせることが一番好きで、もちろん音楽も大好きだし、歌うことも大好きなんだけど、演技の中で面白い役をすることが私にとっての喜びなの。ここに来る前もメイクをしながらみんなと笑い続けていたし、一番大事なのは笑うことなんじゃないかなと思う。笑って楽しむことね。
― たくさんの女の子のインスピレーション源となった今、アーティストとして、そして1人の女性として、世界に伝えていきたいことは何ですか?
アリアナ:世界に言い続けていきたいことは本当にいろいろある。でも1つ選ばなきゃいけないとしたら、とにかくファンのみんなに勇気を持って、力強く生きていってほしいなって思う。自分らしく生きること。誰かのために自分を変えなきゃいけないなんてことは一切なくて、美しく、誠実に、そして力強く生きてほしいわ。美しく、誠実に、感謝の気持ちを忘れず、ユーモアを持って、焦らず、謙虚に、優しく、やる時にはやらなきゃいけないことを決めて、やる女性になってもらいたい!
(modelpress編集部)
アリアナ:目的だったり、夢を持っている人たちというのはやはり達成するためにはすごく頑張らなければいけないと思うわ。だけど、本当にやりたいことがあれば何でも叶えることができるって!それは母が私にいつも言っていたことなの。
小さい頃、母と一緒にセリーヌ・ディオンのコンサートを見に行って、ステージで歌っている彼女を見て「私もいつかあれをやりたい」と言ったら、母が「できるよ」って簡単に言ってくれた。その言葉を信じて、今の自分があるわ。もしそれを母が言ってくれなかったら、これまでの頑張りや粘り強さを持った今の自分はないんじゃないかと思っているから、本当に感謝しているの。
だからそういう夢を持っているみんなには、とにかくあんまり焦らず、周りの人に優しく、そしてユーモアを持って、頑張って仕事をするのが大事!と伝えたいわ。
“デンジャラス・ウーマン”はありのままの自分
3rdアルバム『デンジャラス・ウーマン』(5月20日世界同時発売)のプロモーションのため、11日に来日。約8ヶ月ぶり6回目の来日となる。― シングル「デンジャラス・ウーマン」の音楽は今までと違うサウンドですが、どのような心境の変化でこのような曲が生まれたのですか?
アリアナ:自然とタイミング的に、そういう時期に来ていたのかなと思ってるの。「デンジャラス・ウーマン」は、今まで出してきた曲の中で今のお気に入りの曲。音楽的にもソウルフルというか。今までの「ブレイク・フリー」のようなポップ寄りの曲は、自分の中での本流からちょっとそれている気がしていたんだけど、アーティストとして自分の得意分野からそれることは大事だと思うの。この曲によって私も成長してきたし、この曲で悩んでいるファンのみんなにも元気を与えたと聞いているので、とても感謝しているわ。
「デンジャラス・ウーマン」はタイプの違う曲だけど、曲としてとても好きだし、歌ったり、パフォーマンスをしているとすごく充実感を覚えるの。そう、だから自然とそういうタイミングに来たのかなと思うわ。
今の自分の音楽の成長ぶりというのは、やはり自分自身の成長を反映しているものだと思う。いろいろ成長する中で、間違ったこともしちゃって…。でもその中から学んでいる自負があり、まだまだ学ぶべきことも多いと思う。まだ成長しきってはいないわ。まだ進化過程!
― 数々の首位記録や最年少での全米TOP10入りなどの実績を残す中、音楽の面で新たに挑戦してみたいことはありますか?
アリアナ:今後音楽的にチャレンジしていきたい新しいことについては、まだ考えていないの。なぜなら今はこのニュー・アルバムに集中していて、とてもワクワクしているから。まだ先のことは全然考えられないんだけど、実はこのアルバムの中でも色々な新しいことにチャレンジしているの。ニッキー・ミナージュとのコラボ曲の中では、今までにトライしたことのないレゲエ的な要素を持った曲にチャレンジしていたりもして、色々な新しい要素が入っているのよ。ファッション的にも新しいものを取り入れたりもしていて、とにかく今はこのニュー・アルバムに夢中なの。だから、もし聞いてくれて気に入ってくれたら嬉しいわ!
― 『デンジャラス・ウーマン』の制作にあたり、苦労したことは?
アリアナ:少し奇妙に聞こえるかもしれないけど、このアルバムを制作するにあたって大変だったことは本当に無かったの!大好きなプロデューサー(マックス・マーティンとトミー・ブラウン)とお仕事が出来たし、2人が自分の違う面をそれぞれ引き出してくれたのよ。マックスはポップな面をより引き出してくれたし、トミーはもうちょっとR&Bなカラーを出してくれたの。どちらも同じくらい大好きなので、そういう意味ではすごく完璧な3rdアルバムが完成したと思っているし、とてもハッピーよ!本当に素晴らしく、ハッピーな体験だったの!
でも質問に答えなければならないわよね(笑)!一番大変だったこと…しいて言えば、制作が終わって選曲に入った段階で作品を選ぶのが大変だったわ。どの作品も自分の子供みたいなものだから、どっちを選んでどっちを選ばないというのは、自分の子供のどっちが好きでどっちが嫌い、と言うのと同じでとても大変だったわ!
― 自分を“デンジャラス・ウーマン”だと思う時はどんな時?
アリアナ:すべての女性がデンジャラス的な要素を持っていると思うわ。本当にキュートで純粋無垢な女性でも、デンジャラスな要素は持っているわ。女性っていうのは同時に色んな要素を備えているところが面白い。良い人でも悪い人でもセクシーでも、そういうのは関係ないわ。
このアルバムタイトルが良いなと思ったのは、色んな解釈が出来ること。このアルバムタイトルを発表した時に、周りから「アリアナもバッドガール期に突入したのね」と言われたけど、そんなことはないわ。これが自分自身。ありのままの自分よ。セクシーであろうとキュートであろうと、誰もがデンジャラス・ウーマンの要素を持っているのよ。こうだったらセクシー、こうだったらデンジャラスという見方はあまり関係ない。同時にセクシーであり、キュートであり、頭もよくってファニーで、シャイでありながらも積極的だったりとか、全てありなのよ。何か1つだけでなく、デンジャラス・ウーマンの定義っていうのは色んな要素が詰まっているのよ。
― 「Be Alright」はハウス・ミュージックを彷彿させるトラックとアリアナの上品なヴォーカルが絶妙にブレンドされた1曲ですが、この曲のヴォーカルワークでこだわったことは?
アリアナ:とにかくあまりやりすぎないこと。シンプルなコンセプトだったからボーカルもシンプルにしたいと思っていて、アドリブだったり、ちょっと歌いこみすぎたりしないように。シンプルで、タイムレスで、ちょっとオールドスクールで、聴いてて心地よくなるような、また歌いながらもその歌詞に集中できるような曲にしたかったから、あんまりゴテゴテ入れ込みすぎたくなかったというのはあるわ。
『SNL』で初めてパフォーマンスした時なんだけど、自分のお気に入りの曲の1つだからこれを歌えることは喜びだったし、これを聴いてくれたファンも喜んでくれたらいいな。メッセージ的には、明日かもしれないし、明後日かもしれないし、来週か来月か…とにかく頑張れば、いつかすべてがAlrightいくよ(うまくいくよ)という意味なの。
― アルバムのジャケット写真で、黒いエナメルのバニーマスクを着けていましたが、何にインスパイアされたのでしょうか?
アリアナ:マスクをかぶったキャラクター的要素を考えていたの。マスクは自分の中のものを表現してる。私自身はアリアナ・グランデなんだけど、実は中身は“力強い女性”だっていう要素をマスクで表現しているのよ。
― どんな女性アーティストに憧れますか?
アリアナ:女性アーティストは本当に大好きな人が多くて、誰に1番憧れているとか、好きというのはなかなか言いにくいんだけど、トップ2となるとマドンナだわ。常に新しい自分というものを作り変えていて、そこが本当に素晴らしいわ。止まることを知らないのよ。どんどん進んでいって、仕事も頑張っているし、あとは彼女の豊かな心が素晴らしいと思うわ。
あとはイモージェン・ヒープもその1人で、本当に彼女は天才よ。誰から見ても天才なのよ。子供のころからすごくよく聴いていて、彼女によって自分の音楽センスが作られたわ。彼女の作品を聴くことによって、ハーモニーだったり、ヴォーカルワークだったり、音楽そのものについて学んだというところがあって、12~13歳ぐらいから彼女のドキュメンタリーを見ていた。私もやりたいと思ってガレージバンドを始めたりとか、プロトゥールズをちょっとやってみたいと思ったわ。音楽に対する探究心や、音楽的な知識をどんどん詰め込んでいきたいという思いが生まれたのは彼女のおかげ。だって彼女はどんな楽器も弾きこなしちゃう。本当に素晴らしい。対極的な2人なんだけど、彼女たちからインスピレーションを受けているわ!
日本のファンはシャイ「急に“シーン”ってなったり(笑)」
― アリのファンサービスは“神対応”と日本で話題ですが、どんな思いでファンに接していますか?アリアナ:私のファンは、世界の中で最も素晴らしいファンなんじゃないかと思うの。デビューした時から、ファンと自分の間の絆がリアルなものだと実感していて、「ビクトリアス」のパイロット版の頃から、もっと前で言うと、ブロードウェイに初めて立った時から応援してくれているファンがいて、その時は今よりも少なかったけど、絆は今と同じくらい強いものだわ。
ファンは私にとって、友達みたいな感じで、ダイスキだし、ファン1人1人のことを心から想っているの。応援していてくれて本当にありがたいわ。普通の人よりもオンラインでファンと触れ合っていると思うわ!
― 日本人は他の国に比べるとシャイな部分もあると思いますが、日本のファンのことをどう思いますか?
アリアナ:日本のファンは大好き。本当にキュートで優しい!ただ、最初の頃は日本のことに慣れていなくて、すごくシャイな要素もあるなと思ったわ。私が登場すると「キャーッ!!」と騒いで、その後急に「シーン」ってなったりとか(笑)。その「シーン」となる瞬間をどう受け止めたら良いのかわからなくて、「…写真撮る?」って自分から提案してみたりとかして。本当にスイートでシャイよね。
一番最初に日本でライヴした時もすごく面白くて。アメリカではコンサート中はずっとみんながしゃべったり、叫んだり手を叩いたり、すごくうるさいんだけど、日本の場合は曲で「キャーッ!」って盛り上がると、その後「シーン」となって。その次に私が何を言うか、みんなが聞き耳を立ててるから、自然と「シーン」となるのよね。それが今まで自分が体験してきたこととは違って、キュートだなと思ったわ。
― もしも1週間、日本で自由な時間があったら、どこで何をしたいですか?
アリアナ:まずはショッピング!たくさんショッピングをして、庭園周りをしたり、神社を見たり。日本の自然って本当に美しい。昨日の朝、ちょうど散歩してたんだけど、庭園や木が本当に気持ちよくって美しいなって思ったわ。買い物して探検したい。1日中歩いてられるかな。
― 日本語の家庭教師をつけて日本語を勉強していましたが、その後、日本語は上達しましたか?
アリアナ:初めて日本に来た時、自分にとって本当に魔法のような素晴らしい体験で、本当に日本の虜になってしまったの。日本のファン、ファッション、音楽、文化、すべて息ができないくらい大好きになってしまって!
実は友人のマット・ベネットは、5~6年くらい日本語の勉強をしていて日本語が上手なんだけど、アメリカに帰ってから、彼がLAでリトルトーキョーに連れて行ってくれて、そこでショッピングをしていたら、まるで日本にいるような気持ちになったの。だから、マットに「日本語教えて」とお願いして、紙にひらがなを全部書いてもらって、覚えたの。
次の日に小テストを受けたんだけど、その時は完璧だったのよ。それくらい日本語のとりこになったの!私の目標は、いつかペラペラになることです!
自分が楽しめるファッション&メイクをするのが一番
― アリアナのように素敵な女性になるには、内面、外見の両面でどんな努力をすればいいでしょうか?
アリアナ:女性というのは誰もがみんな内面的にも外見的にも素晴らしくて、それに気づいているか気づいていないかの違いになるんだと思うわ。自分の素晴らしさに気づくのに時間がかかるかもしれないけれど、その素晴らしさに気づくプロセスというのは、自分探しの旅みたいなところがあるのかな、と思ってるの。でも答えはそこにあるのよ。女性に限らず男性もそうで、人間って本当に素晴らしいと思っているわ!だいたいの時はね(笑)。
― 日本人の女の子たちがアリアナになれるようなメイクポイント、ファッションポイントを教えてください。
アリアナ:うーん、メイクのアドバイスなんて私にできるかな。日本人はみんな可愛いメイクをしているから、私自身学ぶことが多いわ。「あのメイクすっごくキュート!」と思うこともあるし。アドバイスとしては…うーん、私が言えることはつまらないことかもしれないけど、自分に似合うもの、自分で心地よさを感じられるものが一番いいんじゃないかな。ネコ目メイクにしても、つけまつげにしても、今日はスモーキーなメイクにしたいなって時も、とにかくその時の自分がやりたいことをやるっていうことが一番重要なんじゃないかな。みんなはメイクも常に最先端ですぐに変えなきゃ!なんてプレッシャーを感じているのかもしれないけど、それよりも自分自身が気楽にできて、楽しめるメイクをするのが一番重要なんじゃないかな。
誰かのために自分を変える必要はない
― 音楽はもちろん、お芝居やモノマネなど様々なことができるので、世界中の女性に刺激を与えていると思いますが、この様な才能はどのようにして生まれたと思いますか?アリアナ:私は本当にコメディーが大好きで、女優からシンガーへの転機がすごく短い期間で変わったから、私は女優としてコメディーをやっていたことを忘れられがちなのよね。でもスタートはテレビで、すごくおバカな役をやっていたの。とにかく面白いこと、人を笑わせることが一番好きで、もちろん音楽も大好きだし、歌うことも大好きなんだけど、演技の中で面白い役をすることが私にとっての喜びなの。ここに来る前もメイクをしながらみんなと笑い続けていたし、一番大事なのは笑うことなんじゃないかなと思う。笑って楽しむことね。
― たくさんの女の子のインスピレーション源となった今、アーティストとして、そして1人の女性として、世界に伝えていきたいことは何ですか?
アリアナ:世界に言い続けていきたいことは本当にいろいろある。でも1つ選ばなきゃいけないとしたら、とにかくファンのみんなに勇気を持って、力強く生きていってほしいなって思う。自分らしく生きること。誰かのために自分を変えなきゃいけないなんてことは一切なくて、美しく、誠実に、そして力強く生きてほしいわ。美しく、誠実に、感謝の気持ちを忘れず、ユーモアを持って、焦らず、謙虚に、優しく、やる時にはやらなきゃいけないことを決めて、やる女性になってもらいたい!
(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】
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