ビリー・アイリッシュ、服を脱ぎ下着姿に 訴えたメッセージとは
2020.05.27 15:23
views
米歌手のビリー・アイリッシュが日本時間27日、新型コロナウイルスの影響で延期となったツアー「Where Do We Go?」のために自身が制作したショートムービー『NOT MY RESPONSIBILITY』をSNS・YouTube上で公開。その内容が注目を浴びている。
ビリー・アイリッシュ、服を脱ぎ下着姿になる映像を公開
公開されたムービーは、3月9日の同ツアーマイアミ公演で初公開されたもの。ツアーはその直後にウイルス流行の影響で延期となり、残る日程全てをリスケジュールすることが発表されている。ムービーは、不気味な電子音が流れる暗い画面の中で、ビリーが服を脱いでいくというもの。普段体型をあらわにしない“バギースタイル”がトレードマークとなっている彼女だが、動画では最終的にブラ姿になり真っ黒な水面に沈んでいく。
彼女はムービーの中で、自身の体型に向けられる視線や意見に対し、力強いメッセージを投げかけている。
ビリー・アイリッシュ、自身の外見への意見に向けたメッセージ
服を脱いでいく中で、彼女は自身のナレーションで「あなたは、私の意見についても、私の音楽についても、私の服についても、私の体についても意見があるんでしょう。私が着るものを嫌う人もいる。称賛する人もいる。他人を侮辱するためにそれを利用する人もいる。私を侮辱するためにそれを利用する人もいる。でも私はいつも“見られている”と感じる」と告白。「あなたの視線、あなたの不服、あるいは安堵のため息を感じながら、それらによって生かされるなら、私は決して身動きをとることができない」と続ける。さらに「あなたは私に小さくなってほしい?弱く?柔らかく?高く?あなたは私に黙ってほしい?私の肩があなたを誘惑する?私の胸が?お腹?お尻?」と尋ね、「もし私にとって心地よい服を着たら、私は女性ではない?もし私が露出したら、私は尻軽女?あなたは私の体を一度も見たことがないにも関わらず、私の体をジャッジする。どうして?」と訴える。
さらにビリーは水の中に沈みながら「私たちは、その人が何者か、その人にどんな価値があるのかを決めつける。私がたくさん着たら、私が薄着したら…誰が私のことを決めるの?それにはどんな意味があるの?私の価値は、あなたがどう思うかで決まるの?私に対するあなたの意見は、私の責任ではない?」と言葉にしている。
ビリー・アイリッシュ、オーバーサイズのバギースタイルを貫く理由は
彼女は自身がオーバーサイズのファッションを着ていることについて、米「NME」のインタビューでは「もし私が男だったとしたら、こういうダボダボの服を着ていたところで、誰からも何も言われないと思う。『一度でいいから、女の子らしい格好をしてみて! タイトな服を着たほうが可愛いし、そのほうがキャリアもうまくいくわ!』そんなの間違ってる。そんなことは絶対にない」と思いを明かしている。また下着ブランド「カルバンクライン」のプロモーション動画では「決して世界中の皆に自分のすべてを知られたくない。だから、いつも大きなぶかぶかの服を着てる。服の下がどうなっているのか分からなければ、誰もやせてる、太ってる、お尻がある、お尻がないなんて言えない。そのことについて何も知らなければ、誰も何も言ってこない」と発言している。
今回、あえて体型をさらけ出すような演出で改めてボディイメージに対する問題に立ち向かったビリー。本来ツアー用の映像とされていたが、大々的に公開されたことによってより多くの人々の胸を打っている。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】