らら(C)モデルプレス

涙の初告白…六本木キャバ嬢・らら、13年間言えなかった摂食障害 「ずっと隠してきた」苦悩から抜け出したきっかけとは?

2025.03.11 20:00

六本木「妃翠」でトップキャバ嬢として活躍するららが、これまで明かさなかった摂食障害の過去を涙ながらに初告白。家族にも友人にも言えず、1人で抱え続けた苦しみ、そしてそこから抜け出したきっかけとは。一方で、キャバ嬢としての働き方も大きく変化。SNSを活用することで、無理な営業をせずにお客様が自然と来店する新しいスタイルを確立した。彼女が見つけた“無理をしない”キャバ嬢の在り方に迫る。【インタビュー全2回の1回目】

秋田から上京し夜の世界へ

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― まずはキャバ嬢として働き始めるまでの経緯を教えていただけますか?

らら:私は秋田出身で、高校は進学校に通っていたんです。大学には行かなかったんですが、高校の頃の友達が東京の大学に行っていて。暇なのもあって東京に出ていた友達の家を渡り歩いていました。当時は警戒心も全然なく、スカウトマンの方に声をかけられても普通に話していて。だから仲の良いスカウトマンの方がいっぱいいましたね。

― それがきっかけになったんですか?

らら:そうですね。キャバクラの話も聞いていたから、「あ、前に話していた良さげなお店、紹介して?」ってノリで始めました(笑)。

― 東京で働くことを親御さんは心配されていませんでしたか?

らら:東京に住んでも良いけど、マンションはオートロックで夜道は歩いちゃダメって言われてましたね。キャバクラで働けば良いマンションに住めるし、帰りも送迎があるので逆に夜道を歩くことはないんです。美容師のアシスタントをしていたこともあるんですが、その時の方が夜道を歩くことが多かったですね。なので親はその時の方が心配そうでした。
らら(提供写真)
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― 働く前と働いた後でキャバクラのイメージは変わりましたか?

らら:良い意味で変わりました。一応は風俗店だし、いかがわしいイメージがあったんです。でも実際に働いてみたら、やりたくないことを強制されることはないし、休みの日までお客様と会う必要もない。普通に断れば問題ないです。

― 働く前に不安はなかったですか?

らら:何も考えていなかったので、不安はなかったですね。お酒も好きだったし。実はイギリスに留学していたことがあって、イギリスは18歳からお酒が飲めるので、その時にお酒を覚えました。お酒は強くないですけど、抵抗はなかったです。

SNSで変化した客層

らら(Instagramより)
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― これまでの人生で、ターニングポイントとなった出来事があれば教えてください。

らら:2つあるんですが、1つ目は“忙しいふり”をし始めた頃です。最初の頃は秋田県出身で田舎者だし、お客さんにも舐められちゃうというか。休日に誘われることもあるし、付き合って欲しいと言われることも結構ありました。でも忙しいふりをし始めてから、口説かれなくなったし売り上げも上がるようになっていきましたね。

― ららさんに対しての見方が変わったんですかね。

らら:そうだと思います。女性というよりは、キャバ嬢としてみてくれるようになったというか。付き合えるかもしれない女性というより、会うことに価値があるプロに変化していった感じ。私自身、プロ意識が増していったような気がします。

もう1つはSNSを始めたタイミングですね。コロナ禍になったタイミングで結構やるようになったんです。というのもコロナ禍ではお客様に営業するのがタブーというか。でもSNSをやるようになってから、SNSを見た方が来てくれるようになって、「営業しなくてもやってけるじゃん!」って(笑)。

― SNSを見て来店される方が増えていったんですね。

らら:最初はインスタを見てきたという方が増えて、その次はTikTokを見て来てくれる方が増えていきました。元々は1年半くらい前に、当時勤めていたお店のSNSプロデュースをお願いされたんです。なので本格的に始めたのはお店のプロデュースが先でしたね。それまで自分のSNSは軽くやっていたくらいなんですが、適当にやっていた時期も有名なスポーツ選手も来てくれました(笑)。ちゃんとプロモーション会社を使い始めたのは1年半前くらいです。


― その他に変化はありましたか?

らら:有名人に会いに来るという感覚の方が増えましたね。そういう方は無理なお願いすることもないし、アフターに誘われることもないんです。女性のお客様も増えました。

あとは面白い方が多くなったのも個人的には嬉しいポイントです。SNSを見てもらえると分かると思うんですが、私はふざけるのが好きで(笑)。そのキャラを知ってもらえたことで、悪い意味でギャップを感じる方は少なくなったなって感じます。笑いたくて会いに来てくれたり、喋りたいって思ってくれたり、友達っぽい雰囲気のお客様も多くて。会話の面白さに注力するようになったことで、「楽しかった!」と言ってくれる方が増えましたね。おかげでリピート率も高いんです。

ららの挫折を乗り越えた方法

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― ららさんがこれまでの人生の中で挫折や辛いと感じた経験はありますか?

らら:初めて言うんですけど、13年ぐらい摂食障害に苦しんでいた時期がありました。15歳の頃、担任の先生が母親を口説いているのを知って、思春期というのもありすごくショックだったんです。

それに加えて、実家が美容室というのもあり、体型には口うるさくて、太っちゃいけないとずっと言われていました。その反動もあって、過食になって。過食嘔吐から、拒食の時期もあり、それが13年くらいずっと続いたんです。

― お母さんには相談せず?

らら:ずっと隠していました。摂食障害になったのは自分が悪いからで、それ自体が恥ずかしくて友達にも言っていませんでした。でも嘔吐してトイレを詰まらせたり、吐いたゴミ袋をベランダに隠しておいたらカラスがたかっちゃったりして、母にはバレました。

それから母は私のことをうつ病だと思って、色々調べてくれたんですが、なかなか良くならなかったんです。思い出したら悲しくなっちゃいました…(涙)。
らら(提供写真)
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― でも良くなっていった。

らら:当時付き合っていた彼から、「昨日酔っ払っている時にすごいことを言っていたよ」って言われて摂食障害のことがバレたんだと思ったんです。結局は全然別のことを言っていたのですが、そこで初めて他人に摂食障害のことを明かしました。

そこから彼が色々と調べてくれたんですが、治療というよりは人に言えるようになったことで自然と良くなっていきました。それからは友達にも言えるようになりましたね。一食分の量が分からないので、「これでストップ」と友達に教えてもらっていました。

― 薬や治療ではなく、人に話すことで克服できたんですね。

らら:そうですね。ずっと私が悪いと思っていたけど、協力してくれる人がいたことで癒やされたんだと思います。私みたいに摂食障害や精神疾患を抱えている方は、身近な人に協力してもらうのも大切だと思います。まずは誰かに打ち明けてみるところから。

ららの夢を叶える秘訣

― それでは最後に夢を追いかけているモデルプレス読者へ、ららさんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。

らら:「基本」を1番大切にしています。お仕事でもプライベートでもそうですが、応用するにもまずはベースをしっかりできるようになってから。例えば1日1万歩を歩く目標があったとして、その目標が達成できていないのにジムには行かないといった感じです。

お仕事であればお客様との会話が「基本」で、そこをベースとして考えています。お客様を楽しませることができないのに、SNSがバズって来店してもらっても定着しないと思いますし。何よりまずは基本を大切にしています。

― ありがとうございました。
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摂食障害と向き合った13年間、そしてSNSを活用することで変わったキャバ嬢としての働き方。涙ながらに語ってくれた彼女の言葉からは、過去の苦しみだけでなく、今を前向きに生きる強さも感じられた。「無理をしない」ことで見えてきた、新しいキャバ嬢の形。後編では、プライベートや美容について深掘りしていく。

(modelpress編集部)

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