証券マンから銀座の人気キャバ嬢へ 異彩なキャリアで輝くKIKOの挑戦と夢を叶える秘訣<モデルプレスインタビュー>

証券マンから銀座の人気キャバ嬢へ 異彩なキャリアで輝くKIKOの挑戦と夢を叶える秘訣<モデルプレスインタビュー>

2024.08.29 19:00

証券会社の法人営業として成功を収めた後、キャバクラ業界に転身し銀座でトップクラスの人気を誇るKIKO(きこ)。異色のキャリアを持つ彼女が、挫折を乗り越え成功を手にするまでの道のり、そして今描く将来のビジョンとは?

証券マンからキャバ嬢へ転身

― まずはキャバ嬢として働き始めるまでの経緯を教えていただけますか?

KIKO:今のお仕事を始める前は、証券会社で6年働いていました。最初の3年間は本当に大変で、とにかく飛び込み訪問で社長さんに会わせてもらうため、真夏でも外を駆け回っていました。

― 飛び込み営業は大変そうですね…。

KIKO:そうですね。門前払いが当たり前ですし、心無い言葉をかけられたこともあります。それでもとにかく頑張って、2年目で同期の中で一番の売り上げを出して社長賞というものをいただきました。そこから本社勤務になり、少し仕事も落ち着いてきて。その頃から明確な目標がなくなってしまい、空いた夜の時間にキャバクラで働くようになったんです。

― 初めはバイト感覚で?

KIKO:最初はそうですね。学生の頃にアルバイトで働いていたこともあるんですけど、改めて働き始めたら突き詰めたくなっちゃって(笑)。 頑張った分だけ報酬にも繋がるし、夜の仕事でも1番が取れるんじゃないかと思い、キャバクラ一筋で頑張ることを決めました。
KIKO(C)モデルプレス
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― キャバクラ一筋というのに不安や迷いはありませんでしたか?

KIKO:正直ありましたね。周りからはすごく反対されるし、親にも言えなかった。でも自分で決めたことだし、事業を立ち上げたいという夢もできたので、思い切って飛び込みました。会社員をずっと続けるより、期間を決めてキャバクラで稼いだ方が自分にはあっているのかなって。

― 前職での経験は今のお仕事で、どのように活かされていますか?

KIKO:その月にどれくらい売り上げがあったのかをエクセルで情報管理するなど、会社員時代と今のお仕事の営業方法は全く一緒なんです。例えば月の売り上げが悪そうなら、今月来ていないお客様にご連絡したり。その方法は基本的に前職から変わらないですね。

― エクセルで売り上げを管理するのは前職の経験があったからこそ?

KIKO:そうだと思います。ほとんどの女の子はノートで売り上げを管理していると思うので。あとは、経営者のお客様も多いので、株の話や前職の話で盛り上がることが多いんです。「証券会社で働いていた」とお伝えすると、興味を持ってもらえる方が多くて、接待で私を紹介しやすいということでさらに広がっていくので。
KIKO(提供写真)
KIKO(提供写真)
― 前職の経験がかなり活かされていますね!これまでのキャリアでKIKOさんのターニングポイントになったアドバイスや言葉はありますか?

KIKO:漫画のONE PIECEの中で、大切な人を失った主人公のルフィに、仲間のジンベイが「失った物ばかり数えるな。無いものは無い」という言葉をかけるんです。私の中ではその言葉がすごく残っていて。前職では上司や先輩に甘えてばかりだったけど、転勤や異動で頼る人がいなくなったことがあります。そんな時も、「無いものは無いから自分で 乗り越えるしかない」って頑張ることができました。

― 今のお仕事にも通じる部分がありそうですね。

KIKO:そうですね。来なくなってしまったお客様にすがりたい気持ちはあるけれど、「無いものは無い」と気持ちを切り替えるようにしています。現状に満足してしまったら売り上げは上がらないので、どんどん営業していこうとは常に思っています。

KIKO、移籍初月でトップに

KIKO(C)モデルプレス
KIKO(C)モデルプレス
― 今のお仕事でどういった部分にやりがいを感じますか?

KIKO:証券会社で働いていた頃は自分の足を動かして、新規開拓しなきゃいけなかったんです。でも今はお店に来ていただけるので、接客に専念できるのは大きいですね。そこで関係性を持てれば、独立した後も繋がりを持つことができるので、それは大きなやりがいです。「今後どうするの」と聞かれる事が多くて、アドバイスをいただくこともあります。次のステップを考えると、すごく恵まれた環境だと感じますね。

― 逆にお仕事の悩みはありますか?

KIKO:やっぱりお酒の量ですね。前職でも取引先の方にキャバクラへ連れてかれて、キャバ嬢の方と飲み比べをさせられたこともあります(笑)。その頃からお酒は結構飲んでいましたが、普段お酒を飲まないので美味しいとは感じないですね。大学生の友人は私がお酒を飲まないことを知ってるから「よく飲めるようになったね」って驚かれます(笑)。
KIKO(提供写真)
KIKO(提供写真)
― そうなんですね(笑)。今のお仕事で特に気を付けてることはありますか?

KIKO:他の女の子や、スタッフの方との人間関係には特に気をつけています。夜のお仕事なので人の出入りも激しく、どんな人が本当に信頼できるかを見極めるようにしています。どうしてもお客様の取り合いみたいになることもあるので、女の子同士で信頼関係を築くのは本当に難しくて…。ただ、信頼関係を築いておくと、その女の子からお客様を紹介してもらえるし逆にこの子なら安心して紹介できるというのもあります。

なにより信頼できる人たちと働くと安心感もあるし、お店の雰囲気もよくなると思います。結果的にお客様も居心地が良くなると思うので。

― 接客以外でも気配りをされているんですね。今年の5月に新店「ヴェニス クラブ 銀座」へ移籍されましたが、やはり大変でしたか?

KIKO:大変でした。前のグループとは女の子のカラーも違うし、お店の人たちとも最初から関係を築いていかないといけない。売り上げをすごく立てている有名な女の子も多いグループですが、それでも初月はとにかく結果にこだわりました。

― インスタでは売上、指名、同伴の3項目で店舗トップだと明かしていましたね。

KIKO:移籍のお祝いで駆けつけてくれた方が本当に多くて幸せな1ヶ月でした!頑張っている姿を見てくれていたのか、前の店舗では指名されたことがない方も来てくださって嬉しかったですね。

意外なKIKOのプライベートとは

― お忙しい毎日を送っていると思いますが、休日はどのようにリフレッシュしていますか?

KIKO:本当に家から出ず、韓国ドラマか、野球の試合ばかり観ています(笑)。お休みの日はテレビの前から動きません(笑)。

― 意外です(笑)。野球の試合を観に行ったりは?

KIKO:観戦することもありますが、ほとんどテレビで観ています。特定のチームが好きというより、球団全体が好きなんです。だからテレビだと色んなチームの試合が観られるので。攻守交代したらチャンネル変えてって感じです(笑)。

― 韓国ドラマはどのようなものを観られるんですか?

KIKO:最近観て面白かったのはNetflixの「ヴィンチェンツォ」ですね。マフィアの顧問を務める弁護士が主人公のサスペンスドラマなんです。恋愛系のドラマはあまり観ず、どちらかというと男性が好むサスペンス系とかをよく観ますね。
KIKO(提供写真)
KIKO(提供写真)
― 元々そういったジャンルが好きだったんですか?

KIKO:そうかもしれないです。どちらかというと好きなものが男の子寄りというか。ONE PIECEもそうですし、キングダムや名探偵コナンなどの少年漫画もよく読んでいました。

― ご兄弟におすすめされたり?

KIKO:弟がいるんですけど、むしろ私が勧める側でした(笑)。

― (笑)。お休みの日は基本お家でリフレッシュされているんですね。

KIKO:日曜日は基本的に自分の時間として使っています。テレビを見ながら経費精算とかの売上管理をしたり。でも平日のお昼や土曜日は、お友達とランチに行ったり遊ぶ時間を作るようにしています。お友達付き合いも大切なので、日曜日は自分の時間にして、土曜日は遊ぶのをルーティンにしています。

KIKOのあかぬけ方法ベスト3

KIKO(C)モデルプレス
KIKO(C)モデルプレス
― 読者の中にはKIKOさんのようにあかぬけたいと思っている方も多いと思います。今の輝くKIKOさんになるまでに取り入れてきた「あかぬけた方法トップ3」を教えてください。

KIKO:顔のパーツパーツを気にする方って多いと思うんです。でも私は全体のバランスが大事かなって思います。なので糸リフトやハイフでフェイスラインを綺麗にすることを意識しています。あまり整形にも興味がなくて。パーツの美しさより、全体のバランスを意識するとあかぬけられるんじゃないかなって思います。

― 気になる部分を改善したいと思う気持ちはどうしてもありますが、全体を見ることが大切なんですね。

KIKO:そうだと思います。全体のバランスを整える瞼の整形とかはいいと思うんですが、あまりやりすぎてしまうと夜職から離れた時に大変だという話も聞くので。私はそのままの自分の中で綺麗にしていくことを意識しています。

― 2つ目はいかがですか?

KIKO:大学生の頃はデパコスとか高い化粧品を使っていましたが、ヘアメイクさんとお話しするとプチプラをよく使ってると聞いて。私もプチプラを使い始めたらメイクが良くなった感じがしました。

― それはどういった理由があったんですか?

KIKO:おそらくメイクを乗せすぎていたんだと思います。年齢的にメイクをやりすぎちゃうと、逆にあかぬけない感じになってしまうこともあるので。高い化粧品ももちろんいいと思いますが、年齢に合ったメイクをするのがあかぬけるポイントだと思います。

― それでは最後の3つ目はいかがですか?

KIKO:すごくむくむ体質で、足もよくパンパンになっていたんですが、パーソナルジムに通い始めたらだいぶ改善しました。自分に自信を持つと言う意味でも、体型も気にするのは大切だなと思います。

― まずは自分を磨くことが大切ということですね。

KIKO:そうですね。高いお洋服を買って着飾るんじゃなくて、自分自身に投資していけばどんなお洋服も似合うようになるので。
KIKO(提供写真)
KIKO(提供写真)
― 今KIKOさんの行っている美容法も教えていただけますか?

KIKO:半身浴は毎日30分するようにしています。お仕事が終わった後も、お酒を抜くという目的で半身浴は必ずするようにしていて。お水も毎日2リットルは飲むようにしています。たまにお風呂場の暖房をつけてサウナのようにし、1週間に1回は汗をかくようにしていますね。

あとは同伴やアフターで夜ご飯をたくさん食べることが多いので、朝とお昼はあまりたべないようにしています。朝はヨーグルトだけ、お昼はチキンサラダだけにしています。

― ありがとうございます。メイク方法のこだわりも教えていただけますか?

KIKO:私のお客様は、いわゆる夜職のメイクよりも普段のメイクが好きな方が多くて。なのでお仕事をする時と普段でメイクも変えないんです。先ほどもお伝えしたように、あまり乗せすぎないようにしています。あとは最近はアイラインやマスカラをブラウンにして抜け感を出しています。

KIKOの夢を叶える秘訣

KIKO(C)モデルプレス
KIKO(C)モデルプレス
― KIKOさんがこれまでの人生の中で挫折や辛いと感じた経験はありますか?

KIKO:前職の時なんですが、入社した同期には早慶など高学歴の方がいっぱいいたんです。証券会社は学歴社会で、高学歴な人から昇進していく感じもあって。私も大学は出ていましたが、女子大で偏差値がすごく高いわけではなかったので…。

― 確かに出身校を聞かれることも多そうですね。

KIKO:そうなんです。通っていた大学はすごく好きで、言うのが恥ずかしいとかは全くなかったんですけど、比較されると思うと言いにくい部分はありました。自分には何も無いと落ち込むこともありましたが、「学歴で負けているなら、とにかく結果を出すしかない!」と。

― そのモチベーションはどこから?

KIKO:…う〜ん、どうなんでしょう。理想の自分がいるから、ここで負けられないというプライドですかね。前職で2年目で社長賞をもらえたのも諦めずに続けていたからだと思いますし。今の仕事は歴が浅いので、とにかくコツコツと出勤するしかない。月の売上目標があって、毎日エクセルに売り上げを入力しています。

― そんな地道な努力が。

KIKO:酔っ払いながら帰りのタクシーで入力しています(笑)。今の達成率はどれくらいなのかをしっかり把握しておきたくて、1日でも漏れたく無いので。

― ありがとうございます。それでは最後に夢を追いかけている読者へ、KIKOさんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。

KIKO:今の状況に染まりきらないようにと自分の中で決めています。夜のお仕事は5万円、10万円の大金が当たり前に飛び交うので、それが当たり前だと思ってしまうとお客様もいつか来れなくなってしまうし、夜のお仕事から離れた時にギャップを感じてしまうと思うので。

― 確かに今の環境が当たり前と思わないことは、どの状況でも当てはまりそうですね。

KIKO:はい。なので大学の友達や会社員時代の同期と、定期的に会うようにしています。そうすることで、夜のお仕事に染まりすぎないというか。同じ環境の人ばかりと会うのではなく、違う環境の人と会うのはすごく大切なことかなと感じます。自分へのご褒美として高いランチを食べにいくこともありますが、ファミレスもよく行きますし、同伴で大衆居酒屋に行くこともよくあります。家賃も「結構安いところに住んでるね」って言われたり(笑)。

あとは明確な目標を持つことも必要だと思います。何のために今自分は頑張っているのか。前職では「同期の中で1番の売り上げを出す」とか、今のお仕事だと「移籍初月は数字にこだわる」とか。その目標があるから地道な努力も続けていけるんだと思います。

― ありがとうございました。

インタビューを通じて、KIKOさんの強い意志と冷静な自己分析力に驚かされた。「事業を立ち上げたいという夢ができたので、思い切って飛び込みました」と語る彼女の、証券会社からキャバ嬢へ転身した覚悟が印象的だった。(modelpress編集部)
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