真白ゆき(C)モデルプレス

世界大会目指していた銀座人気店パティシエがキャバ嬢に転身した理由「華灯」真白ゆきが語る夢と人生の断捨離

2025.10.17 18:00

歌舞伎町「華灯」で活躍するキャバ嬢・真白ゆき。有名店のパティシエからキャバ嬢へと異色のキャリアを歩みながら、今は自分の店を持つ夢を追っている。仲間と過ごす日常、断捨離の考え方に影響を受けた人間関係の築き方、そして“プレゼントを届けたい”という根本の想いに迫った。【インタビュー全2回の1回目】

パティシエからキャバ嬢へ転身

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― まずはキャバ嬢として働き始めるまでの経緯を教えていただけますか?

ゆき:元々は銀座のフレンチレストランでパティシエをしていました。その時に過労で腕の骨を折ってしまって。パティシエの世界大会「クープ・デュ・モンド」を目指して本気でやっていたんですけど、腕を折ってから重いものを持てなくなってしまい、思い通りに料理ができなくなってしまったんです。

レストランって厨房は狭いし、重いものが高いところに置いてあったりするんです。なので他の人の作業を中断してもらって自分ができないことをお願いしなきゃいけなくて。骨折してから続けてはいたんですけど、長くは続けられないなと感じていました。

― 元々料理の専門学校などに通われていたんですか?

ゆき:うちは料理人の家系で、祖父・祖母・母が料理人だったんです。私も自然と製菓の専門学校に行くようになりました。
真白ゆきInstagramより
― その後、夜の世界へ?

ゆき:そうですね。病院の帰り道をトボトボ歩いていたら、小さなおじさんが走って近づいてきたんです。急に「5万出すから今日働いてくれないですか?」って声をかけられて。最初は不安な話かなと思ったんですが、そのおじさんは銀座のクラブのオーナーさんで、お店の欠勤が多すぎて働ける人を探していたらしいんです。

― そんなことがあるんですね!

ゆき:驚きですよね。私もその時の給料が手取りで20万円くらいだったので、一旦試してみようかなと。そしたら面白くて続けてみようかなって。

― 最初はクラブだったんですね。

ゆき:そうですね。ピアノとかヴァイオリンの生演奏があって、料金も書いてないような超高級店でした。その時に自分は接客に向いているなと感じたんですけど、ママがいるお店は自分に向いていないなと感じてキャバクラで働き始めました。クラブは3〜4ヶ月くらいで辞めて、その後に歌舞伎町のキャバクラを経験して今に至りますね。

ゆき「私のために先輩が怒ってくれる」

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― これまでのキャリアの中で、最もターニングポイントになったと感じた経験や学びを教えていただけますか?

ゆき:実家が石川県金沢市なんですが、本当に田舎でのんびり暮らしてきたんです。その後に東京に来て夜の仕事を始めたので、良くも悪くも色んな人がいて驚きました。私はあまり人に対してイライラしないので、理不尽に「お前が悪い」って言われても「私が悪かったんだ。すいません」って感じで落ち込むことが結構ありました。

でも周りに相談してみると、「ゆきは悪くないじゃん。怒った方がいいよ」ってアドバイスをしてもらって。それからは怒ることを少しずつ学んだというか、違うことは違うと最近やっと言えるようになってきました。それからは理不尽なことに対しては「私は悪くなかった」と傷つくことも減りました。

― その考え方は最近の変化ですか?

ゆき:そうですね。「華灯」に入ってからなので半年前くらいからだと思います。キャスト同士でも仲のいい女の子が増えてきて、私のために怒ってくれる人がいるのはありがたいですね。特にゆうなさんって先輩がいるんですけど、すごい感情豊かで私のために怒ってくれるんです。だから私も「ゆうなさんがこんなに怒っているんだから、私も怒らないと」って思わせてくれます。

ゆうなさんとは本当に仲が良くてほぼ毎週一緒にいます(笑)。神社行ったり、ランチ行ったり、ヴィラ行ったり、いろいろと遊んでくれるんです。

― 今の仕事を始めたことで驚いたこともありますか?

ゆき:そうですね。失礼に聞こえてしまうかもしれないですけど、どんな年齢の男性もみんな心の中って少年だなって感じるんです。良い意味で40代でも童心を持ち続けられるってすごいなって。それまで男性と深く関わる機会が少なかったので、男性っていくつになっても少年なんだなって驚きましたね。

それまでは年配の男性って考え方も違う別の生き物みたいな存在だったんです。でもキャバクラで働くことで、みんな同じ人間なんだな。私と対して変わらないんだなって気付くことができました。それからは同伴でゲームセンターに誘ったり、わがままも言えるようになりました。
真白ゆきInstagramより
― 「今のお店だからこそ」と感じる居心地の良さや魅力はどのような点にありますか?

ゆき:女の子同士が売上を競い合っているのに、ギスギスしていないのは「華灯」の特徴だと思います。私もそうですが、他の店舗から移ってきた子はみんな驚きますね。

他の女の子の常連さんとも顔見知りで、だからといって他の子にお客さんを取られるかもという心配もないです。付け回し(キャバ嬢にテーブルを案内するスタッフ)が困るくらい、みんなチョロチョロ回ってます(笑)。

― 良い関係性なんですね。

ゆき:そうですね。憧れの先輩がいるのも「華灯」にいる理由でもあります。ランキング上位の人たちが嫌な売り方をしていないというか。周りに迷惑をかけたり、ルールを破って売上を上げているわけではないので尊敬できるんです。

ゆきの人生を変えた瞬間

― これまでの人生で、ターニングポイントとなった出来事はありますか?

ゆき:専門学校に行っていた時に友達から「人生は断捨離が必要」と言われた言葉がずっと心に残ってます。私は性格的に頼まれたら断れない性格なんです。

自分にとってマイナスだったり、ネガティブになる関わり方をしていた人もいましたが、それからは関わらないようになりました。

― それはお仕事にも影響を?

ゆき:かなり影響していますね。周りが見えなくなると、全員のお客様をリピーターにしようと頑張るんです。それも断捨離じゃないですけど、自分に合うお客様に絞ったほうが結果的に数字も上がるし、気持ち的にも楽なんです。
真白ゆきInstagramより
― でも関係を切るのはなかなか大変そうですね。

ゆき:完全に関係を切る必要はないんです。嫌なことを言ってくるけど、考え方は自分にとってプラスになるなら、「これは嫌だ」って一度ぶつかってみます。それでもし相手からも私の嫌なことを言ってくれれば、お互いにとっていい関係になっていきます。

単に関係を切るのではなく、嫌なところを捨てていって相性を合わせるのも断捨離に含まれていると感じます。

― そのお友達に出会ったことで考え方自体が変わったんですね。

ゆき:はい。考え方がすごすぎて、本当に人生4周くらいしてるんじゃないのって思うくらい(笑)。地元の専門学校に通っていた時に出会ったんですが、生き方も全然違うのに一緒にいて楽しいし、相性も良くて。一緒に東京に出てきて、今でもよく会うし毎年旅行も一緒に行ってます。

ゆきの夢を叶える秘訣

― ゆきさんの現在の夢や目標はありますか?

ゆき:お菓子を作る大会で賞を獲ることが夢だったんですけど、ピエスモンテ部門で賞をもらうことができました。有名なレストランで働いたこともあるので、またどこかのお店で働きたいとかはないんです。

その代わり、いつか自分のお店を持ちたいと思っています。今はそのための資金集めと知名度を上げる時期だなと。歌舞伎町で私のことを知らない人がいなくなるくらい有名になるのが、今の目標です。

― その目標や夢を叶える秘訣はありますか?

ゆき:「自分は何者になりたいのか」をずっと考えています。小さな頃はサンタさんになることが夢でした。プレゼントを届ける側になりたいと思っております。その考え方は変わっていなくて、プレゼントがお菓子に変わっただけです。

― キャバクラも根本は変わらないかもしれないですね。

ゆき:そうですね。何かモノがあるわけでは無いけど、「楽しい時間」を受け取ってもらえるように頑張っているので。何をするにしても「自分は何者になりたいのか」を忘れなければ、目標や夢に近づいていけるんじゃないかなと思います。

― ありがとうございました。

真白ゆき(C)モデルプレス
パティシエとしての夢を抱きながらも夜の世界に転身し、仲間やお客様との出会いを通して自分らしさを磨き続ける真白ゆき。何者になりたいかを問い続ける姿勢こそが、彼女が大切にする未来への指針なのだろう。(modelpress編集部)

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