【#キャバクラで働く理由】両親からの不安「性別に関わらず、自分の道を切り開いて」母の教えに背中を押され、国立大で農業専攻→新卒入社から店舗唯一の女性社員へ バルセログループ社員・上杉蒼氏
2025.11.21 19:00
バルセログループに勤務する上杉蒼氏。新卒入社したのは3年前。現在25歳で、リゾートバイトでキャバクラの黒服と出会ったことをきっかけに、新卒でバルセログループに入社。女性初のゼネラルマネージャーを目指す異色の経歴に迫った。
環境による格差を実感した原点 経営の道を目指すように
この業界を選んだ理由について「高校生のときに学園祭の実行委員長をして、人が動き、前向きになっていく姿に大きなやりがいを感じました。そこからマネジメント業務や、いつか起業して経営者になることを目指すようになりました」と語る。山梨出身の上杉氏は、さまざまな背景を持つ仲間が集まる中学校から、県内でも進学実績のある高校へ進学した。多様なバックグラウンドを持つ仲間と接する中で、学力や環境による差を実感しつつも、それぞれの良さを理解する視点が育ったという。「自分が経営者となり、環境によってチャンスが偏らない社会をつくりたい」と、学生時代から社会課題への関心が強かった。
国立大学で農業土木を学んだ学生時代からキャバクラ業界に就職した決定的な理由
高知大学では農業土木について学び、「人口3,000人の地域に水力発電を導入するプロジェクト」に参加。一方で大学1年生からビジネスインターンにも積極的に挑戦し、幅広い分野を経験してきた。そんな中でこの業界との出会いは偶然だった。「リゾートバイトをしていた時に、黒服をしていたフリーターの方と出会い、その方からキャバクラ業界の話をきき、『そんな世界があるんだ』と初めて興味が湧きました」と振り返る。大学3年生の夏にはバルセログループに内定をもらったといい、「メディアや教育ビジネス、NPOなども選択肢にありました。その中でキャバクラ業界は、私自身のしたい社会貢献をしながらも、ビジネスとして成立している点が一番の魅力でした」と、この業界独自の魅力を語る。両親は不安…「性別に関わらず、自分の道を切り開いて」家族に想いを伝え、歩んだ選択
国立大学を卒業し、夜の業界で働く選択には両親から大きな心配があった。「父からは、『本当にしたい仕事をしてほしい。健康面でも不規則な仕事は心配だ』と声をかけられました。母からは、『性別関係なく、自分の力で自分の道を切り開いていってほしい』と、幼少期からずっと言われていました」
一見するとキャバクラのイメージとは異なる言葉にも思えるが、上杉氏は、「黒服の仕事は男性が多い職場で、自立した働き方ができる。むしろ性別に関わらず肩を並べて挑戦できる環境だと伝え、理解してもらいました」と語る。
結果的に両親は現在の働き方に納得し、応援してくれているという。
中洲店舗唯一の女性社員 目指すは女性初のゼネラルマネージャー
現在は中洲の店舗で唯一の女性社員として活躍している。「すすきのの店舗では女性社員が数名いますが、中洲は私ひとりです。ただ、女性だからといって不自由に感じたことは一度もなく、上司や同僚に恵まれており、働きやすい環境です」と、両親への説明通りの働き方ができている。今後については、「会社としては中洲に2店舗目、3店舗目の出店を視野に入れており、今のメンバーそれぞれが力をつけて成果を出していくことが求められているフェーズだ」と分析。個人としては、「上司から『女性初のGMを目指してほしい』とも言っていただいているので、その期待に応えるために、一つ一つの壁から逃げずに向き合い、速度感を持って成長していきたい」と明確な目標を掲げる。(modelpress編集部)
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