山本敦彦氏(提供写真)

【COMPASS・山本敦彦氏】義母の死で痛感した無力感。骨盤ブームの裏で“距骨サロン”105店舗に拡大 未開の市場創った逆転思考<REAL VALUE×モデルプレス連動>

2026.06.25 19:00

堀江貴文・溝口勇児・三崎優太による経営エンターテイメント番組「REAL VALUE」と「モデルプレス」の共同インタビュー企画。今回は株式会社COMPASSの代表取締役・山本敦彦氏(49歳)に、生い立ちやこれまでの経緯、成功を掴むまでのエピソード、ビジネスで大切なことを聞いた。

「REAL VALUE」は堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人と各業界のスペシャリストが、本物の起業家を見極め、悩めるすべてのビジネスパーソンに“本当の価値と、本質的な学び”を説いていく番組(※堀江・三崎公式YouTubeで配信中)。

COMPASSは、足に特化した専門整体「距骨(きょこつ)サロン」を全国105店舗展開するヘルスケア企業。「歩くことは生きること(Walk is Life)」をモットーに、「いつまでも歩き続けられる社会の実現」を目指している。

「将来は一流のビジネスマンに」20代で起業、幼き頃の夢を叶えるも“距骨”と運命の出会い

距骨アンバサダー・山本美憂選手と(提供写真)
距骨アンバサダー・山本美憂選手と(提供写真)
モデルプレス:まずは、起業に至るまでの生い立ちや、人格形成のルーツとなった経験について教えていただけますか?

山本社長:私は自営業の両親のもとに生まれ育ちました。幼い頃から商売が身近にあり、常連のお客様との関係の中で、人と人とのつながりによって支えられる商売の価値を自然と学びました。しかし当時の私は、そんな実家にコンプレックスを抱いていたんです。もっと大きな世界で成功したいという思いから、将来は一流のビジネスマンになることを夢見るようになりました。

 高校生の頃はインターネットが急速に普及し始めた時代でした。時代の変化に魅力を感じ、中央大学理工学部へ進学しIT業界を目指しましたが、何となく卒業を目指すだけの大学生活に違和感を覚え、両親の反対を押し切って1年で中退。その結果、実家を勘当同然となり、自分の力で生きていく道を選びました。

 最初に就職したイベント制作会社では、月間1,000人以上のイベントスタッフの手配を担当し、仕事の基礎を徹底的に叩き込まれました。その後、通信系企業へ転職して法人営業に従事。必死に営業力を磨いた結果、1,000人以上の営業マンの中から社長賞を受賞し、20代で上場企業の部長職を経験することができました。

 29歳で前職の仲間と横浜にWEB制作会社を設立し、経営者として事業を成長させる一方で、私の心の中には常に「自分は何のために仕事をするのか」という問いを持ち続けていました。

 転機となったのは、36歳で「距骨」と出会ったことです。足元のバランスがすべての健康を支え、歩くことそのものが人間の人生につながるという考え方に、強く共感を覚えました。さらに、高齢化が加速する日本において、人間の「歩く力」を守ることは、大きな社会課題の解決につながると確信したのです。

 振り返ると、自営業の家庭で学んだ人とのつながり、営業で培った伝える力、起業で身につけた経営やマーケティングの経験、そのすべてがこの距骨事業に活かせるピースだったのだと気づきました。これこそが自分の天命だと感じ、39歳でWEB制作会社を退任。距骨事業にすべてを懸けるために株式会社COMPASSを設立しました。現在は「距骨を第二の骨盤へ」「日本の健康寿命を10年延ばす」というビジョンを掲げ、全国へ距骨の価値を広げる活動に全力を注いでいます。

モデルプレス:若くして事業で成功を収めながらも、「自分の命を何に使うか」という本質的な問いを諦めずに持ち続けたからこそ、「距骨」に巡り合えたのですね。過去のすべての点と点がつながり、これこそが天命だと確信して突き進む姿に、一人のビジネスパーソンとしての本質的な強さを感じます。

骨盤ブームの最中にゼロから市場を開拓。時代のニーズを先回りした「距骨サロン」

膝の専門医・磐田ドクターと(提供写真)
膝の専門医・磐田ドクターと(提供写真)
モデルプレス:では、事業内容と他社を圧倒する強みを教えてください。

山本社長:私たちは「距骨サロン」という、足に特化した専門サロンを全国105店舗に展開しています。今でこそ足や歩行への関心は社会的に高まっていますが、私たちが距骨に着目した2016年当時は、まだ世の中が骨盤ブームの真っ只中でした。その中で、これから日本が未曾有の超高齢社会を迎えるにあたり、「健康の入口は骨盤ではなく、地盤である足元になる」と考えたことが事業の出発点です。

 私がこの事業に面白さを感じたのは、誰も注目していない市場を、自分たちの手でゼロから創り出せる可能性があったからです。すでに競合がひしめく既存の市場でシェアを奪い合うのではなく、足元から健康を支えるという全く新しい文化と価値観を日本中に広げる挑戦を選びました。

 認知を広げるのには時間がかかりましたが、一歩ずつ市場を丁寧に育ててきた結果、昨年ついに節目となる100店舗を突破しました。ようやく社会のニーズが私たちの思想に追いつき、重なり始めたという強い手応えを感じています。これから「距骨」という言葉が、日本の足元からの健康の代名詞になる未来を、本気で目指しています。

モデルプレス:誰もがブームに群がる中で、10年も前から超高齢社会の本質的な課題を見抜き、誰もいない市場に旗を立てるとは先見の明があったのですね。ゼロから創り出すことは、並大抵の苦労ではなかったはずですが、ブレずに文化を醸成し続けたからこそ、実績として花開いたのだと思います。

本質的な欲求は変わらない。目指すは時代を超えても必要とされる事業

モデルプレス:目まぐるしく変化する現代において、山本社長が仕事をする上で最も大切にされている信念は何でしょうか。

山本社長:私が最も大切にしているのは、「永く続く価値をつくること」です。若い頃はIT業界の最前線で仕事をしていましたが、技術やトレンドは想像以上のスピードで移り変わっていきます。その一方で、人が人を支え、人が人に触れ、健康や幸せに貢献する仕事は、どれだけ時代が変わっても決してなくならない普遍的な価値だと痛感するようになりました。

 だからこそ私は、流行を追いかけるのではなく、10年後、20年後も必要とされる事業をつくりたいと考えています。昭和に生まれ、平成の変化を経験し、令和を生きる世代だからこそ、時代の移り変わりを理解しながら次の社会に必要なものを形にできる。その挑戦こそが私のやりがいです。どんな判断をするときも、常に10年先を見据えて行動することを心がけています。

モデルプレス:技術がどれだけ進歩しても、人間の身体の根幹や「人に触れ、癒やされる」という本質的な欲求は変わらないという視点に、深く共感します。短期的な利益や流行に惑わされず、10年、20年先という未来の時間軸から逆算して無くならない価値へ投資し続ける姿勢。これこそが持続可能な企業のあり方なのかもしれませんね。

仲間の存在は“人生の財産” 根幹にあるのは利他の精神

距骨総会アワード(提供写真)
距骨総会アワード(提供写真)
モデルプレス:多忙を極める経営者としての生活の中で、山本社長を突き動かすエネルギー、がんばるための原動力はどこにあるのでしょうか。

山本社長:正直なところ、私にとって仕事は趣味のようなものなので、「原動力」を意識することはあまりありません。常に頭にあるのは、「自分が誰かに必要とされる存在であり続けたい」という思いです。

 もともと私は、人が喜ぶ姿を見るのが好きなんです。ただし、単に満足してもらうだけではなく、「想像以上だった」「他の誰でもない、あなただからお願いしたい」と言っていただけるような仕事をしたいと思っています。誰にでもできることではなく、自分だからこそ提供できる唯一無二の価値を追求し続けることが、自然と私のモチベーションになっています。

 また、事業を続けていると売上や利益に注目されがちですが、私にとってそれらはあくまで結果に過ぎません。お客様や加盟店、そして共に働く仲間たちに喜んでいただいた結果として、売上が伸び、事業が成長していく。そのサイクルに、大きなやりがいを感じています。

 そして何より、これまで苦楽を共にし、長い時間をかけて関係を築いてきた仲間たちの存在は、私の人生の財産です。起業してから決して順風満帆なことばかりではありませんでしたが、多くの挑戦や困難を一緒に乗り越えてくれた仲間がいるからこそ、今があります。人に喜ばれ、必要とされ、その価値がまた次の新しい挑戦につながっていく。そんな循環の中に身を置き続けること自体が、私にとって仕事を続ける最大の原動力なのだと思います。

モデルプレス:仕事を「趣味」と言い切れるほどの没頭ぶりと、周囲の喜びを自分のエネルギーへと変換する利他の精神が、山本社長の魅力の根源なのですね。困難を共に潜り抜けてきた仲間を「人生の財産」と捉え、人を大切にするリーダーの存在そのものが、会社の強みにも繋がっているように感じます。

「挑戦者」が集う場所での、新たな未来への決意

REAL VALUE CLUB定例会にて(提供写真)
REAL VALUE CLUB定例会にて(提供写真)
モデルプレス:そんな山本社長が、今回「REAL VALUE CLUB」への参加を決められた理由を教えてください。

山本社長:REAL VALUE CLUBへの入会を決めた理由は、「この国を、もう一度、挑戦者に。」というビジョンに、強く共感したからです。これまで経営者として多くの挑戦をしてきましたが、その多くは独りでの戦いでした。

 RVCには高い志を持つ経営者が集まっており、日々大きな刺激をいただいています。今後は仲間から学び、支え合いながら、独りでは実現できない事業の発展に挑戦していきたいと思っています。そして私自身も、同じ志を持つ挑戦者を応援し、日本をもっと元気にする一助になれれば嬉しいです。

モデルプレス:経営者ならではの孤独を共有できる仲間が集うコミュニティに身を置き、さらなる進化を遂げようとされる姿勢は素晴らしいものです。そして自身や周囲の人々の成長のみならず、日本の発展にも寄与されようとする挑戦心はまさに経営者の鑑ですね。

“元気なうちに健康を守る―”家族の死で覚悟を新たに

モデルプレス:モデルプレス読者の中には、今、人生の大きな壁や困難、悲しみに直面して苦しんでいる方もたくさんいます。山本社長がこれまでの人生で、最大の怒りや悲しみをどのように乗り越えてこられたのか、そのエピソードをお聞かせください。

山本社長:これまでの人生で何度も大きな壁にぶつかってきましたが、一番大きかったのは、「誰もやっていない市場」をゼロからつくる難しさでした。私たちは10年前から一貫して「距骨」や「足元からの健康」の重要性を伝えてきましたが、当時は世の中にほとんど理解されず、否定されたり、相手にされないことも日常茶飯事でした。思うように結果が出ず、苦しい時期は本当に長かったです。

 それでも不思議と「やめよう」と思ったことは一度もありませんでした。行き詰まるたびに、私は自分自身へ深く問いかけるんです。「なぜ自分はこれをやりたいのか」「これは本当に社会に必要なことなのか」と。その時に返ってくる答えは、いつも同じでした。「実現できたら、多くの人が幸せになる」。その確信があったからこそ、今日まで続けてこられたのだと思います。

 そして、私の価値観を大きく変えた出来事があります。数年前、義母が骨髄腫を患い、亡くなりました。健康に関わる仕事をしていたこともあり、医師や専門家の方々に相談し、できる限りの情報を集めました。しかし、家族として何もしてあげられない無力さを痛感しました。

 その経験を通じて強く感じたのは、健康は失ってからその大切さに気づくことが多いということです。だからこそ私は、病気になってからではなく、元気なうちに健康を守ることの価値を伝えていきたいと思っています。あの時の悔しさや無力感が、今の私を支える大きな原動力になっています。

モデルプレス:ここまで成長を遂げた裏には、世間から理解されずとも「社会に必要なものだ」と信じ抜いた強い意志、そして大切な方との別れで生み出された覚悟があったのですね。困難のなかでも決して諦めず、常に自問自答を繰り返して軸をブラさない姿勢に、深い感銘を受けます。

夢と現実の間を何度も行き来しながら、一歩ずつ前へ

REAL VALUE CLUB定例会にて(提供写真)
REAL VALUE CLUB定例会にて(提供写真)
モデルプレス:自分の夢を追いかけながらも迷い、もがいている読者へ向けて、山本社長が考える「夢を叶える秘訣」を教えてください。

山本社長:夢を叶える秘訣は、「叶うまで、絶対にやり続けること」。私は、夢というものはある日突然、降ってくるようなものではなく、長い時間をかけて育っていくものだと考えています。最初は「こうなったらいいな」という小さな憧れや興味にすぎません。それが、日々の経験や出会いを重ねる中で少しずつ輪郭を持ち、自分だけのビジョンへと変わっていくのだと思います。

 もちろん、その途中の過程では、思い通りにならないことの方が圧倒的に多いです。現実は厳しく、迷ったり立ち止まったりすることもあります。それでも私は、夢と現実の間を何度も行き来しながら、一歩ずつ前へ進むことこそが大切だと感じています。

 振り返ってみると、今でこそ105店舗となった私たちの距骨事業も、最初から明確なゴールが見えていたわけではありません。「足元から人々の健康を支えられたらいいな」という小さな想いが、10年という歳月の中で大きなビジョンになったのです。

 だから、焦る必要はありません。大切なのは、自分が心からワクワクする未来を描き続け、諦めずに歩みを止めないこと。私自身も、まだまだ夢の途中です。大好きな仲間たちと共に、目の前の現実と向き合いながら、その夢へ向かう道のりを楽しんでいます。

モデルプレス:夢を美化するのではなく、「叶うまでやり続ける」という言葉には、10年間市場を創り続けてきた山本社長だからこその、圧倒的なリアルと重みがありますね。焦らなくていい、その道のり自体を仲間と楽しめばいいという温かいエールに、勇気をもらえる読者も多いはずです。

「歩くことは生きること」日本の未来を変える、熱き魂を持った同志たちへ

山本敦彦氏(提供写真)
山本敦彦氏(提供写真)
モデルプレス:最後に、今後COMPASSの未来を共に創り上げる仲間に向けて、求める人材像とメッセージをお願いいたします。

山本社長:私たちが一緒に働きたいのは、能力や技術の高さよりも、「人の役に立ちたい」という想いを持った方です。技術や知識は、後から身につけることができますが、人に対する深い思いやりや、社会を良くしたいという内なる情熱だけは、簡単には身につきません。

「距骨サロン」が目指しているのは、単なる施術サービスではなく、「歩くことは生きること(Walk is Life)」という価値観を、社会に広げていくことです。その想いに共感し、目の前のお客様と真摯に向き合える方と出会えたら嬉しいです。

ヘルスケア領域で独立を目指している方、治療業界や健康産業の未来に可能性を感じている方、そして現状に満足せず成長し続けたいという方を、歓迎します。10年後も、20年後も、お互いに同じ高い志を掲げて、挑戦を続けられる仲間と共に、「日本の健康寿命を延ばす」という、大きな夢を実現していきたいと思っています。

モデルプレス:能力以上に「人への想い」を最重要視し、集まる仲間をビジネスの歯車ではなく「未来を共創する同志」としてリスペクトする山本社長の言葉からは、熱量と深い愛が伝わってきます。「Walk is Life」という哲学のもと、日本の未来を救うという大義名分を掲げたCOMPASSという舞台は、自分の人生をかけて情熱を燃やしたいと願うすべてのビジネスパーソンにとって、これ以上ない最高の自己実現の場になりそうです。

まとめ

山本社長へのインタビューを通じて浮き彫りになったのは、逆境や経験をすべて成長の糧へと変えてきた圧倒的な人間力と、時代に消費されない「永く続く普遍的な価値」へのどこまでも純粋な美学でした。

誰も見向きもしなかった「距骨」という領域に超高齢社会の未来を見出し、10年もの歳月をかけて全国105店舗の巨大ネットワークへと育て上げた山本社長。「能力よりも、人の役に立ちたい情熱を」と語り、働く仲間を人生の財産として愛し抜く山本社長の率いるこの企業は、新時代を切り拓く強固な「挑戦者集団」そのもの。日本の健康寿命を10年延ばすという壮大なビジョンに向かって、妥協なく歩みを続ける山本社長とCOMPASSの未来には、社会を劇的に変える本物の価値が満ち溢れています。

株式会社COMPASSについて

株式会社COMPASSは、足に特化した専門整体「距骨サロン」を全国105店舗展開するヘルスケア企業。「歩くことは生きること(Walk is Life)」を掲げ、「いつまでも歩き続けられる社会の実現」を目指している。2016年から距骨に着目し、足元から健康を支える独自のメソッドを構築。培った知識と技術を通じて、健康・美容・スポーツ分野へ新たな価値を提供している。

「REAL VALUE」とは

「REAL VALUE」はビジネスの第一線で活躍し続ける堀江貴文・溝口勇児・三崎優太が認める各領域のトップ経営者だけを厳選して始動した経営エンターテイメント番組。堀江・三崎の公式YouTubeにて配信中。


3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)

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