【CINCA・阿部拓貴氏】 大企業のゼロイチを“裏で量産” テンプレ化で成功の再現性を生み出す新規事業論<REAL VALUE×モデルプレス連動>
2026.01.30 19:00
堀江貴文・溝口勇児・三崎優太による経営エンターテイメント番組「REAL VALUE」と「モデルプレス」の共同インタビュー企画。今回は株式会社CINCAの代表取締役社長・阿部拓貴氏(38)に、生い立ちやこれまでの経緯、成功を掴むまでのエピソード、ビジネスで大切なことを聞いた。
「REAL VALUE」は堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人と各業界のスペシャリストが、本物の起業家を見極め、悩めるすべてのビジネスパーソンに“本当の価値と、本質的な学び”を説いていく番組(※堀江・三崎公式YouTubeで配信中)。
CINCAは、大企業向けに新規事業の立ち上げをアイデア創出から検証実行まで代行する「レンタル新規事業室」を提供。AI活用と独自の「型」により、ゼロイチの成功確度を高め、事業を自走させるプロフェッショナル集団です。
阿部社長:子どもの頃からずっと、「自分は何に向いているのか」がわかりませんでした。部活でも勉強でも、何かに熱中して努力し続けた経験がない。才能も情熱もない自分がコンプレックスで、「夢中になれるものが一つもない」ことが、どこか恥ずかしかったです。
転機は、ご縁でUI/UXデザイナーとしてスタートアップ業界に入ったことでした。ユーザーの行動を観察、課題を見つけて形にし、反応が返ってくる。その一連が面白くて、「仕事ってこんなに楽しいんだ」と初めて思えました。気付けば、ずっと仕事をしていたいと思うくらい没頭していました。
その後、友人に誘われてGameWithの創業期から参画しました。会社のフェーズが目まぐるしく変わり、昨日の正解が今日には通用しなくなる。何より、創業から約4年で上場するほど急成長していくスピード感の中で、「事業が伸びる瞬間」も「詰まる瞬間」も、全部を机上ではなく現場で体感できたのが大きかったです。特に新規事業の立ち上げは、自分でも驚くほど得意で好きでした。仮説を立てて、試して、外して、直して、前に進める。その繰り返しなら、誰よりも熱中できる。熱中できるから、努力で負けない。ようやく「自分の居場所」を見つけた感覚がありました。
一方で、現場で痛感したのは、新規事業で一番難しいのはアイデアの良し悪し以前に、「実行が続かないこと」だという現実です。大企業には資産も人もあるのに、関係者が増えるほど意思決定は遅くなり、検証は止まり、熱量は落ちていく。結果として、立派な企画書だけが増えて、前に進まない。
だからCINCAは、最初から“立ち上げの実行”にだけ集中する会社にしました。新規事業には型があり、共通する勝ち筋がある。ならばそれをテンプレ化して、誰がやっても一定の質で前に進む組織を作れるはずだ、と。コンプレックスが原動力だったからこそ、根性論ではなく、再現性のある仕組みに落とし込むことに執着してきました。それが起業のきっかけであり、今のCINCAの芯です。
モデルプレス:「自分には何もない」というコンプレックスがあったからこそ、感覚や才能に頼らず、誰もが成果を出せる「仕組み」への執着が生まれたのですね。多くの人が「素晴らしいアイデア」に価値があると思い込みがちですが、実際には泥臭い「実行」こそがボトルネックであり、そこに最大の価値があるという気づきは、現場で修羅場をくぐり抜けてきた阿部社長だからこその本質的な発見だと感じます。
阿部社長:CINCAは、新規事業のゼロイチの立ち上げを代行する「レンタル新規事業室」を提供しています。アイデア創出からPoC/MVP検証までを短期で回し、立ち上がった事業はクライアント社内で自走できる形に引き継ぐのが特徴です。
新規事業コンサルは多い一方で、実行まで担うと人月が膨らみ高額になりがちです。そこでCINCAは、成功確度を上げる“型”をタスクレベルまでテンプレ化し、AI活用で工数を下げるオペレーションを構築しました。現場で磨かれ、常時アップデートされる「立ち上げの型」こそが、CINCAの強みです。
モデルプレス:新規事業という最も不確実性が高く、属人化しやすい領域を「工業化」した点が非常に革新的ですね。コンサルティングと実働部隊の間のジレンマを、徹底的な型化とオペレーション構築で解決したビジネスモデルは見事です。
阿部社長:「新規事業ゼロイチを型化する」という思想が、AIの進化と噛み合い、型の“実行”を高速に回せるようになったことです。型に沿って手を動かす部分をAIで省力化できた結果、工数が下がり、大企業でも従来のコンサルが入りにくかった部署の課題にフィットしました。
その結果、顧客満足度が高くコネがない状態からでも大企業の紹介が連鎖して、現在は常時10社以上の大手企業と新規事業を推進中です。創業4年で100件以上の事業検証を行い、社内新規事業の立ち上げだけでなく、スピンアウトやCINCA発の起業家輩出にも繋がっています。
モデルプレス:AIによる省力化と独自の「型」が組み合わさることで、大企業の埋もれていたニーズに見事に合致したのですね。コネなしから実績だけで紹介が連鎖している事実は、御社の提供する価値が「本物」である何よりの証明です。CINCAの介入によって次々と世に出ているプロジェクトは、日本経済全体にとっても大きな希望になります。
阿部社長:一番心がけているのは、「正しいこと」より「前に進むこと」です。新規事業は不確実性が前提なので、最初から完璧な答えを取りにいくと止まります。小さく作って、当てて、外して、学んで、次の一手を速く打つ。
そのために、相手の組織の“本音の制約”(稟議、体制、責任範囲)も含めて設計し、机上の最適解ではなく現場で動く最短ルートを選びます。CINCAの価値は、クライアントの真価を引き出して事業を進化させることだと思っています。
モデルプレス:机上の空論で「正しい戦略」を描くことよりも、泥にまみれても一歩前に進めることを選ぶ。その姿勢こそが、停滞しがちな大企業のプロジェクトを動かす鍵なのですね。綺麗な答えを探して足が止まってしまうビジネスパーソンが多い中で、「速く間違えて、速く直す」というスタンスは、あらゆる仕事に通じる成功法則だと感じます。
阿部社長:「事業が立ち上がる瞬間の熱」と、「人が変わる瞬間を見られること」です。新規事業は、始める前は不安が9割なんですが、最初の売上や最初のユーザーの声が取れた瞬間に、空気が一気に変わる。その瞬間を増やしたくてやっています。
もう一つは、事業が立ち上がって引き継がれたときに、社内で新しい事業責任者が生まれること。僕らは“事業”だけじゃなく“起業家人材”も世の中に増やしています。
モデルプレス:ゼロからイチが生まれる瞬間の熱狂、そして人がリーダーへと変貌を遂げるプロセス。その感動こそが、厳しい現場を走り続けるエネルギーなのですね。事業と共に「人」を創り出しているという点に、CINCAの社会的意義の大きさを感じます。
阿部社長:CINCAから生まれる新規事業の初速成長率を伸ばすには、CINCA、そして私自身の発信力・影響力を高める必要があると感じています。REAL VALUE CLUBには影響力のある経営者が多く、どのように信頼と影響力を築いてきたのかを学びたくて参加しました。今後は学びを実践に落とし込み、発信強化と事業の立ち上がりを加速させていきたいです。
モデルプレス:事業の成功率をさらに高めるために、経営者自身の影響力を武器にするという視座の高さが素晴らしいです。トップ経営者が集う環境での学びは、CINCAのさらなる飛躍への強力なエンジンになることでしょう。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
阿部社長:新規事業の立ち上げ代行という事業をしている以上、もし立ち上がらなければ責任はすべて私たちにあります。そのプレッシャーが常にあるので、正直今が人生で一番困難かもしれませんが、同時に一番楽しいとも感じています。平穏な日常は忘れていくけれど、困難は記憶に残る。だから前向きに楽しむようにしています。
一方で、常時15件以上の新規事業を並行して進めていると、私が全部直接見られるわけではありません。だからこそ事業立ち上げを任せている社内のメンバーには厳しく言うこともあります。特に「当事者意識」が薄い瞬間には、怒りが出る。でもそれは感情的になりたいからではなく、事業の当事者なら“売れて嬉しい”“利益が出ず悔しい”が自然に湧くはずだと思っているからです。クライアントにとって、私たちが「外部のコンサル」になった瞬間に価値が消える。そこだけは絶対に譲れません。
モデルプレス:「外部のコンサルになった瞬間に価値が消える」という言葉に、阿部社長の並々ならぬ覚悟を感じて鳥肌が立ちました。単なる業務委託ではなく、クライアント以上にその事業の成功を信じ、悔しがれるかどうか。その熱量の差こそが、CINCAが選ばれ続ける理由なのでしょう。困難を楽しさに変えるリーダーシップは、多くの経営者の模範となる姿です。
阿部社長:「夢を“作業”に落とす」ことだと思っています。気合いで走ると、必ず燃え尽きます。だから、夢を分解して、今日やることに変える。
新規事業で言えば、市場仮説・顧客仮説・提供価値仮説を小さく切って、最短で検証できる形にする。1回の検証の完成度を上げるより、回転数を上げる。CINCAが短期で検証を回すのも同じ発想です。
そしてもう一つは、“恥をかく量”を増やすこと。最初からうまくいく人はいません。うまくいかない前提で、早く外して早く学ぶ。夢は、才能よりも検証回数の積み上げで現実になります。
モデルプレス:「夢を作業に落とす」という言葉は、非常に現実的でありながら、同時にすべての夢追い人にとっての救いの言葉ですね。壮大な夢を前に立ちすくんでしまうのではなく、今日できるタスクにまで分解し、検証を繰り返す。才能の有無を嘆く前に、恥をかいた回数と行動量で勝負するという考え方は、明日からすぐに実践できる最強のマインドセットだと思います。
阿部社長:「頭がいい人」より「前に進める人」と一緒に働きたいです。新規事業は、情報が足りない状態で決め続ける仕事です。完璧な答えを探して止まるより、仮説を立てて動き、外して学び、次の一手を打てる人が強い。
社風は泥臭いですが、根性論ではなく、成果を出すための合理として泥臭さを選びます。手を動かしてユーザーに当たり、数字を見てすぐ直す。担当範囲を言い訳にせず、事業が前に進むなら境界を越える。そんなゼネラリストの集団でありたいと思っています。
能力面で、新規事業の経験有無は問いません。社内には型化された立ち上げフローがあり、素養があれば誰でも再現できる状態を作っています。だからこそ重視するのは「言語化力」と「オーナーシップ」です。状況を整理して言葉にし、課題を自分ごととして背負い、やり切る。ここだけは面接で必ず見ます。
「自分の人生を賭けられるテーマを、事業として形にしたい」「机上の空論ではなく現場で価値を作りたい」そう思う人にとって、CINCAは最高に鍛えられる場所です。覚悟を持って飛び込んできてください。
モデルプレス:未経験でも「型」があるから挑戦できる、しかし求められるのは当事者としての「魂」と「行動力」。これほど成長環境として恵まれた場所はなかなかないでしょう。「合理的な泥臭さ」という言葉には、現代のビジネスで成果を出すための真理が詰まっています。評論家ではなく、自らの手で事業を生み出す「本物の実力」を身につけたい人にとって、CINCAへの扉は人生を変える入り口になると確信しました。
大企業の豊富なリソースと、スタートアップのスピード感を融合させるCINCAの挑戦は、日本のビジネスシーンに新たな「勝ち筋」を示しています。「夢を作業に落とす」という彼の哲学は、事業作りだけでなく、私たち一人ひとりの人生を前に進めるための強力な指針となるはずです。次世代の事業家を輩出し続ける同社の快進撃から、今後も目が離せません。
3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
CINCAは、大企業向けに新規事業の立ち上げをアイデア創出から検証実行まで代行する「レンタル新規事業室」を提供。AI活用と独自の「型」により、ゼロイチの成功確度を高め、事業を自走させるプロフェッショナル集団です。
コンプレックスを原動力に変え、見つけた武器
モデルプレス:これまでの生い立ちから起業に至るまでのきっかけを教えてください。阿部社長:子どもの頃からずっと、「自分は何に向いているのか」がわかりませんでした。部活でも勉強でも、何かに熱中して努力し続けた経験がない。才能も情熱もない自分がコンプレックスで、「夢中になれるものが一つもない」ことが、どこか恥ずかしかったです。
転機は、ご縁でUI/UXデザイナーとしてスタートアップ業界に入ったことでした。ユーザーの行動を観察、課題を見つけて形にし、反応が返ってくる。その一連が面白くて、「仕事ってこんなに楽しいんだ」と初めて思えました。気付けば、ずっと仕事をしていたいと思うくらい没頭していました。
その後、友人に誘われてGameWithの創業期から参画しました。会社のフェーズが目まぐるしく変わり、昨日の正解が今日には通用しなくなる。何より、創業から約4年で上場するほど急成長していくスピード感の中で、「事業が伸びる瞬間」も「詰まる瞬間」も、全部を机上ではなく現場で体感できたのが大きかったです。特に新規事業の立ち上げは、自分でも驚くほど得意で好きでした。仮説を立てて、試して、外して、直して、前に進める。その繰り返しなら、誰よりも熱中できる。熱中できるから、努力で負けない。ようやく「自分の居場所」を見つけた感覚がありました。
一方で、現場で痛感したのは、新規事業で一番難しいのはアイデアの良し悪し以前に、「実行が続かないこと」だという現実です。大企業には資産も人もあるのに、関係者が増えるほど意思決定は遅くなり、検証は止まり、熱量は落ちていく。結果として、立派な企画書だけが増えて、前に進まない。
だからCINCAは、最初から“立ち上げの実行”にだけ集中する会社にしました。新規事業には型があり、共通する勝ち筋がある。ならばそれをテンプレ化して、誰がやっても一定の質で前に進む組織を作れるはずだ、と。コンプレックスが原動力だったからこそ、根性論ではなく、再現性のある仕組みに落とし込むことに執着してきました。それが起業のきっかけであり、今のCINCAの芯です。
モデルプレス:「自分には何もない」というコンプレックスがあったからこそ、感覚や才能に頼らず、誰もが成果を出せる「仕組み」への執着が生まれたのですね。多くの人が「素晴らしいアイデア」に価値があると思い込みがちですが、実際には泥臭い「実行」こそがボトルネックであり、そこに最大の価値があるという気づきは、現場で修羅場をくぐり抜けてきた阿部社長だからこその本質的な発見だと感じます。
「新規事業ゼロイチ」をAIと型化で量産する、逆転の発想
モデルプレス:展開されている事業内容について教えてください。阿部社長:CINCAは、新規事業のゼロイチの立ち上げを代行する「レンタル新規事業室」を提供しています。アイデア創出からPoC/MVP検証までを短期で回し、立ち上がった事業はクライアント社内で自走できる形に引き継ぐのが特徴です。
新規事業コンサルは多い一方で、実行まで担うと人月が膨らみ高額になりがちです。そこでCINCAは、成功確度を上げる“型”をタスクレベルまでテンプレ化し、AI活用で工数を下げるオペレーションを構築しました。現場で磨かれ、常時アップデートされる「立ち上げの型」こそが、CINCAの強みです。
モデルプレス:新規事業という最も不確実性が高く、属人化しやすい領域を「工業化」した点が非常に革新的ですね。コンサルティングと実働部隊の間のジレンマを、徹底的な型化とオペレーション構築で解決したビジネスモデルは見事です。
AI×型化の融合が生んだ「必然の急成長」
モデルプレス:会社の成長の要因は何だと分析されていますか?阿部社長:「新規事業ゼロイチを型化する」という思想が、AIの進化と噛み合い、型の“実行”を高速に回せるようになったことです。型に沿って手を動かす部分をAIで省力化できた結果、工数が下がり、大企業でも従来のコンサルが入りにくかった部署の課題にフィットしました。
その結果、顧客満足度が高くコネがない状態からでも大企業の紹介が連鎖して、現在は常時10社以上の大手企業と新規事業を推進中です。創業4年で100件以上の事業検証を行い、社内新規事業の立ち上げだけでなく、スピンアウトやCINCA発の起業家輩出にも繋がっています。
モデルプレス:AIによる省力化と独自の「型」が組み合わさることで、大企業の埋もれていたニーズに見事に合致したのですね。コネなしから実績だけで紹介が連鎖している事実は、御社の提供する価値が「本物」である何よりの証明です。CINCAの介入によって次々と世に出ているプロジェクトは、日本経済全体にとっても大きな希望になります。
正解よりも前進を選ぶ、現場主義の哲学
モデルプレス:仕事をする際に心がけている信念を教えてください。阿部社長:一番心がけているのは、「正しいこと」より「前に進むこと」です。新規事業は不確実性が前提なので、最初から完璧な答えを取りにいくと止まります。小さく作って、当てて、外して、学んで、次の一手を速く打つ。
そのために、相手の組織の“本音の制約”(稟議、体制、責任範囲)も含めて設計し、机上の最適解ではなく現場で動く最短ルートを選びます。CINCAの価値は、クライアントの真価を引き出して事業を進化させることだと思っています。
モデルプレス:机上の空論で「正しい戦略」を描くことよりも、泥にまみれても一歩前に進めることを選ぶ。その姿勢こそが、停滞しがちな大企業のプロジェクトを動かす鍵なのですね。綺麗な答えを探して足が止まってしまうビジネスパーソンが多い中で、「速く間違えて、速く直す」というスタンスは、あらゆる仕事に通じる成功法則だと感じます。
事業が立ち上がる瞬間の「熱」と「人」の変化
モデルプレス:がんばるための原動力は何ですか?阿部社長:「事業が立ち上がる瞬間の熱」と、「人が変わる瞬間を見られること」です。新規事業は、始める前は不安が9割なんですが、最初の売上や最初のユーザーの声が取れた瞬間に、空気が一気に変わる。その瞬間を増やしたくてやっています。
もう一つは、事業が立ち上がって引き継がれたときに、社内で新しい事業責任者が生まれること。僕らは“事業”だけじゃなく“起業家人材”も世の中に増やしています。
モデルプレス:ゼロからイチが生まれる瞬間の熱狂、そして人がリーダーへと変貌を遂げるプロセス。その感動こそが、厳しい現場を走り続けるエネルギーなのですね。事業と共に「人」を創り出しているという点に、CINCAの社会的意義の大きさを感じます。
発信力を高め、事業成長を加速させる
モデルプレス:「REAL VALUE CLUB」(※)に参加を決めた理由もお聞かせください。阿部社長:CINCAから生まれる新規事業の初速成長率を伸ばすには、CINCA、そして私自身の発信力・影響力を高める必要があると感じています。REAL VALUE CLUBには影響力のある経営者が多く、どのように信頼と影響力を築いてきたのかを学びたくて参加しました。今後は学びを実践に落とし込み、発信強化と事業の立ち上がりを加速させていきたいです。
モデルプレス:事業の成功率をさらに高めるために、経営者自身の影響力を武器にするという視座の高さが素晴らしいです。トップ経営者が集う環境での学びは、CINCAのさらなる飛躍への強力なエンジンになることでしょう。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
「当事者意識」がないなら価値はない、プロとしての矜持
モデルプレス:今までの人生で怒りや悲しみを乗り越えたエピソードを教えてください。阿部社長:新規事業の立ち上げ代行という事業をしている以上、もし立ち上がらなければ責任はすべて私たちにあります。そのプレッシャーが常にあるので、正直今が人生で一番困難かもしれませんが、同時に一番楽しいとも感じています。平穏な日常は忘れていくけれど、困難は記憶に残る。だから前向きに楽しむようにしています。
一方で、常時15件以上の新規事業を並行して進めていると、私が全部直接見られるわけではありません。だからこそ事業立ち上げを任せている社内のメンバーには厳しく言うこともあります。特に「当事者意識」が薄い瞬間には、怒りが出る。でもそれは感情的になりたいからではなく、事業の当事者なら“売れて嬉しい”“利益が出ず悔しい”が自然に湧くはずだと思っているからです。クライアントにとって、私たちが「外部のコンサル」になった瞬間に価値が消える。そこだけは絶対に譲れません。
モデルプレス:「外部のコンサルになった瞬間に価値が消える」という言葉に、阿部社長の並々ならぬ覚悟を感じて鳥肌が立ちました。単なる業務委託ではなく、クライアント以上にその事業の成功を信じ、悔しがれるかどうか。その熱量の差こそが、CINCAが選ばれ続ける理由なのでしょう。困難を楽しさに変えるリーダーシップは、多くの経営者の模範となる姿です。
夢は「気合い」ではなく「作業」で叶える
モデルプレス:夢を叶える秘訣を教えてください。阿部社長:「夢を“作業”に落とす」ことだと思っています。気合いで走ると、必ず燃え尽きます。だから、夢を分解して、今日やることに変える。
新規事業で言えば、市場仮説・顧客仮説・提供価値仮説を小さく切って、最短で検証できる形にする。1回の検証の完成度を上げるより、回転数を上げる。CINCAが短期で検証を回すのも同じ発想です。
そしてもう一つは、“恥をかく量”を増やすこと。最初からうまくいく人はいません。うまくいかない前提で、早く外して早く学ぶ。夢は、才能よりも検証回数の積み上げで現実になります。
モデルプレス:「夢を作業に落とす」という言葉は、非常に現実的でありながら、同時にすべての夢追い人にとっての救いの言葉ですね。壮大な夢を前に立ちすくんでしまうのではなく、今日できるタスクにまで分解し、検証を繰り返す。才能の有無を嘆く前に、恥をかいた回数と行動量で勝負するという考え方は、明日からすぐに実践できる最強のマインドセットだと思います。
頭の良さより「前に進める力」、泥臭い挑戦者たちへ
モデルプレス:最後に、求める人材像について熱いメッセージをお願いします。阿部社長:「頭がいい人」より「前に進める人」と一緒に働きたいです。新規事業は、情報が足りない状態で決め続ける仕事です。完璧な答えを探して止まるより、仮説を立てて動き、外して学び、次の一手を打てる人が強い。
社風は泥臭いですが、根性論ではなく、成果を出すための合理として泥臭さを選びます。手を動かしてユーザーに当たり、数字を見てすぐ直す。担当範囲を言い訳にせず、事業が前に進むなら境界を越える。そんなゼネラリストの集団でありたいと思っています。
能力面で、新規事業の経験有無は問いません。社内には型化された立ち上げフローがあり、素養があれば誰でも再現できる状態を作っています。だからこそ重視するのは「言語化力」と「オーナーシップ」です。状況を整理して言葉にし、課題を自分ごととして背負い、やり切る。ここだけは面接で必ず見ます。
「自分の人生を賭けられるテーマを、事業として形にしたい」「机上の空論ではなく現場で価値を作りたい」そう思う人にとって、CINCAは最高に鍛えられる場所です。覚悟を持って飛び込んできてください。
モデルプレス:未経験でも「型」があるから挑戦できる、しかし求められるのは当事者としての「魂」と「行動力」。これほど成長環境として恵まれた場所はなかなかないでしょう。「合理的な泥臭さ」という言葉には、現代のビジネスで成果を出すための真理が詰まっています。評論家ではなく、自らの手で事業を生み出す「本物の実力」を身につけたい人にとって、CINCAへの扉は人生を変える入り口になると確信しました。
株式会社CINCAについて
株式会社CINCAは、2021年設立のスタートアップスタジオである。大企業向けに、新規事業のゼロイチ立ち上げを代行する「レンタル新規事業室」を提供し、アイデア創出からPoC/MVP検証までを短期で推進。立ち上がった事業は社内で自走できる形に引き継ぎ、レンタル新規事業室から生まれたスタートアップへの出資も行っている。まとめ
「才能も情熱もなかった」と語る阿部社長が辿り着いたのは、才能に頼らずとも誰もが事業を生み出せる「再現性の追求」でした。阿部社長の言葉からは、華やかな成功の裏にある、徹底したリアリズムと泥臭い実行への敬意が感じられます。大企業の豊富なリソースと、スタートアップのスピード感を融合させるCINCAの挑戦は、日本のビジネスシーンに新たな「勝ち筋」を示しています。「夢を作業に落とす」という彼の哲学は、事業作りだけでなく、私たち一人ひとりの人生を前に進めるための強力な指針となるはずです。次世代の事業家を輩出し続ける同社の快進撃から、今後も目が離せません。
「REAL VALUE」とは
「REAL VALUE」はビジネスの第一線で活躍し続ける堀江貴文・溝口勇児・三崎優太が認める各領域のトップ経営者だけを厳選して始動した経営エンターテイメント番組。堀江・三崎の公式YouTubeにて配信中。3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
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