【AX・石綿文太氏】元子役がAIで挑む“時間解放”革命 外注費1200万・業務時間80%削減…孤独の裏にあった自己責任論<REAL VALUE×モデルプレス連動>
2025.12.30 19:00
堀江貴文・溝口勇児・三崎優太による経営エンターテイメント番組「REAL VALUE」と「モデルプレス」の共同インタビュー企画。今回は株式会社AXの代表取締役・石綿文太(いしわたぶんた)氏(31)に、生い立ちやこれまでの経緯、成功を掴むまでのエピソード、ビジネスで大切なことを聞いた。
「REAL VALUE」は堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人と各業界のスペシャリストが、本物の起業家を見極め、悩めるすべてのビジネスパーソンに“本当の価値と、本質的な学び”を説いていく番組(※堀江・三崎公式YouTubeで配信中)。
AXは、「1000万時間を解放し、世界の創造性を爆発させる」を掲げ、自社での業務自動化実績を基に、法人向けAI人材育成「AXCAMP」やAI導入・定着支援を一気通貫で行う福岡発のAI企業である。
石綿氏:僕は2歳から16歳まで子役として活動していました。「ほん怖」や食品CMなどに出演し、周りからはキラキラして見えていたかもしれませんが、内側はずっと不安定でした。年間何十本もオーディションを受けても落ち続けることも多く、「頑張っても報われない」「自分には価値がない」と思い込むようになっていきました。今振り返ると、他人の評価でしか自分を測れない、自己肯定感の低い子どもだったと思います。
家の中も穏やかとは言えず、親の離婚や衝突が重なりました。長男として弟たちの面倒を見ながらも、家がまったく休まる場所ではない時期が続き、高校生の頃には「ここにいても何も変わらない」という閉塞感を強く感じていました。その息苦しさが爆発して、家出をしてしまったこともあります。
そんな時、離れて暮らしていた父が僕を見つけてくれました。夜通しこれまでの不満や悲しみをぶつけたあと、父は最後に一言だけこう言ったんです。「でも、最後は自己責任だからな」
正直、当時はきつい言葉でした。でもこの一言で、「環境や誰かのせいにしている限り、何も変わらない」「現実を素直に受け入れて、自分と向き合うところから始めるしかない」と腹落ちしました。ここが、僕の人格形成において一番大きなターニングポイントだったと思います。
そこからは、自分の人生を「受け身」ではなく「自分で動かすもの」として捉えるようになりました。高校を辞めて起業の道を選んだのも、「一度きりの人生で、言い訳せずに挑戦したい」と素直に思えたからです。最初の事業はイベント・ケータリング。営業も仕入れも現場も全部自分でやりながら、「人の時間や感情にポジティブな変化を起こす」という仕事の面白さにのめり込んでいきました。
その後、「株式会社アフタースクール」を創業し、仲間と一緒に事業をつくるようになりましたが、事業が伸びるほど、膨大なタスクと事務作業に追われていきました。「誰もが挑戦できる“放課後”みたいな会社にしたい」と思って始めたのに、自分自身が挑戦できない状況に縛られていったんです。
そんな時に出会ったのがAIでした。半信半疑で触りはじめ、素直に試行錯誤を繰り返していくうちに、気づけば「26人分の業務が1人で回る」レベルまで仕事を仕組み化できるように。この体験から、「AIは人の時間を取り戻す最高の武器になる」と確信し、社名を「AX」に変えてAI事業にフルベットしました。
今は「1000万時間を解放し、世界の創造性を爆発させる」というミッションを掲げています。過去のコンプレックスも、父の一言も、家に居場所がないと感じたあの感覚も、すべて「誰かの時間と可能性を守る事業をつくる」という原動力になっています。
モデルプレス:子役という特殊な環境で味わった「他者評価への依存」と、そこからの脱却プロセスが非常に鮮烈です。環境や他人のせいにするのは楽ですが、それでは永遠に現状は変わりません。高校中退という決断も、社会的なレールから外れる怖さよりも、自分の人生を自分でコントロールしたいという渇望が勝った結果であり、その覚悟が現在のAI事業にフルベットする姿勢にも一貫して流れているのだと感じます。すべての原体験が、今のミッションに一本の線で繋がっているのは非常に説得力がありますね。
石綿氏:株式会社AXは、法人向けのAIプロ人材育成「AXCAMP」を展開しています。
特徴は、ツールの使い方を教えるだけで終わらず、「業務ヒアリング → AI活用設計 → 実装・運用 → 社内定着」まで一気通貫で伴走することです。自社で実際に26人分の業務をAIで回した経験や、数十社への導入ノウハウをベースに、AIで業務を完全自動化するところまで作り込んでいく点が、他社との一番の違いだと考えています。
モデルプレス:ツールを導入して終わり、ではなくあくまで業務の自動化・定着までをゴールに設定されている点が、多くの企業の痛みを解決している理由ですね。何より強烈なのは、石綿社長ご自身が圧倒的な実体験を持っていることでしょう。理屈だけのコンサルティングではなく、泥臭い実務の中でAIを使い倒してきたからこそ語れる生きたノウハウには、経営者も現場も納得せざるを得ない説得力があります。
石綿氏:ありがたいことに、AXには毎月多くのAI導入相談が寄せられています。これまで650名以上の方にAI活用を指導し、50社以上の企業に研修・伴走支援を提供してきました。クライアントの中には、AI導入によって「業務時間を80%削減」「外注費を年間1,200万円削減」「SNSで1,000万インプレッションを突破」といった成果が出ている企業もあります。
成長要因はシンプルでとにかく、AIを現場で自動化していくことに徹底的にこだわってきたこと。そしてもう一つは、素直に学び・改善し続けるメンバーと共に、AIの最先端を毎日追い続け学んでいることだと思っています。
モデルプレス:外注費1,200万削減や80%の時間削減といった数字は、単なる効率化を超えて、企業の利益構造そのものを変革するインパクトを持っています。AI運用のプロとして常に最前線を追い、挑戦を続けられる仲間がいるからこそ、クライアントを獲得することができ、自社の利益にも繋げられているのですね。
石綿氏:僕はAIを扱う際に人間と同じ接し方で使っています。どんな業務もAI化できるという前提の元、思考を止めずにAIの技術検証、業務に切り込んだ検証をかかさないようにしています。
そしてこれをクライアントへどれだけわかりやすくシンプルに伝えるか?本質的な思考で素直にAIと向き合うことで、AIと人間が共生できる未来を信じています。今までにない未来の当たり前を作っていけていることが、特に楽しくやりがいを持って挑戦できているなと感じています。
モデルプレス:多くの人がAIを単なる道具や検索エンジンの延長として捉えがちな中で、石綿社長はAIをパートナーとして対等に向き合い、その可能性を信じ切っているからこそ、常識外れの成果を引き出せているのでしょう。技術へのリスペクトと、それを誰にでもわかる言葉で翻訳して届ける優しさの両立こそが、AXという企業が社会に受け入れられている最大の要因なのかもしれませんね。
石綿氏:僕の原動力の根っこには、10代の頃に感じた「居場所のなさ」と「どうせ自分なんて」という諦めがあります。子役時代にオーディションに落ち続けた経験や、家庭の中でうまくいかず家出をした経験は、当時はただつらいだけでしたが、今振り返ると「同じように苦しんでいる誰かの力になりたい」という感情を育ててくれたと思っています。
父から言われた「最後は自己責任」という言葉のおかげで、環境や誰かを責めるのではなく、自分の行動を変える方に意識を向けられるようになりました。それ以来、「自分が変われば未来は変えられる」という感覚が、ずっと僕のエンジンになっています。
もう一つの大きな原動力は、AXのメンバーの成長です。AI未経験で入ってきたメンバーが、半年後にはクライアントの前で堂々と提案をしていたり、高校生インターンが老舗企業のAIプロジェクトを任されるようになったりする。その姿を見るたびに、「この環境をもっと良くしたい」「もっと多くの人に届けたい」と自然と燃えます。
モデルプレス:かつて味わった孤独と絶望。そこから立ち上がれたのは、厳しい現実を直視し、人生の主導権を自分に取り戻した瞬間があったからこそなんですね。「自己責任」という言葉は、裏を返せば「自分の力で未来は変えられる」という、御社のメンバーやクライアントにもきっと響く希望の言葉でもあります。
石綿氏:「REAL VALUE CLUB」に惹かれたのは、「事業の規模」ではなく「どんな価値を世の中に届けているか」を軸にした実業家が集まっていると感じたからです。
AIというテクノロジーはあくまで手段であり、本質は「人の時間と可能性をどう解放するか」だと思っています。同じように本質から事業を語れる仲間と切磋琢磨したくて参加を決めました。ここで得た学びやネットワークを、自社のAI事業を通じてしっかり還元していきたいです。
モデルプレス:規模の拡大だけを追うのではなく、「どんな価値=REAL VALUE」を提供しているかという基準で集まるコミュニティだからこそ、石綿社長のような本質的な経営者が惹かれ合うのですね。AIという最先端技術を扱いながらも、その先にある「人の可能性」を見つめている視座の高さが、クラブの理念と深く共鳴しているのだと感じます。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
石綿氏:10代の僕は、正直「世の中のせい」「環境のせい」にして生きていました。子役としてどれだけ頑張っても報われないと感じ、家庭の中でも居場所がなく、家出をして路上で夜を明かしたこともあります。そのときの感情は、怒りと悲しみと諦めがぐちゃぐちゃに混ざったようなものでした。「なんで自分だけ」「どうせ何をやっても無駄だ」と。
そんな僕を変えたのが「最後は自己責任」という、父の一言でした。最初は「なんでそんなこと言うんだ」と反発しましたが、時間がたつにつれ、「この状況で何も変えようとしてこなかったのは自分だ」と認めざるを得ませんでした。
そこから、「周りの誰かや、環境を責めるのは、もうやめよう」と決意。代わりに、「同じようにしんどい思いをしている人の力になれる人間になろう」「自分の選択で、自分の未来を変えていこう」と少しずつ行動を変えていきました。高校を辞めて起業したのも、AIにフルベットしたのも、その延長線上にあります。
今は、あの頃の感情があったからこそ、「人の時間と可能性を解放する」というAXのミッションに本気で向き合えていると感じています。
モデルプレス:過去の痛みや悲しみをなかったことにせず、それを「他者の可能性を解放するエネルギー」へと昇華させている生き様は、今困難の中にいる読者にとって、これ以上ない希望の光になるはずです。過去の傷さえも価値に変える強さに、心が震えます。
石綿氏:僕が思う「夢を叶える秘訣」は、かっこよく言うと3つあります。1つ目は、「素直であること」。うまくいっていない現実も、自分の弱さも、一度ちゃんと認める。耳が痛いフィードバックも、まずは受け止めてみる。そこからしか、改善も成長も始まらないと感じています。
2つ目は、「小さくても、自分で決めた一歩を動かし続けること」。完璧な計画や環境が整うのを待っていても、永遠にスタートできません。高校を辞めて最初の事業を始めたときも、AI事業に舵を切ったときも、「全部わかってから」ではなく、「今の自分にできる最善の一歩」を積み重ねてきただけです。
3つ目は、「自分の時間の使い方を意識すること」。時間はすべての土台で、どんな夢も時間の使い方で決まると感じます。だからこそ僕はAIを使って、自分や仲間の時間を徹底的に空けにいきました。その空いた時間を、学びや挑戦、人との対話に投資することで、少しずつ見える景色が変わっていきます。
夢は急に叶うものではなく、「素直さ」「小さな一歩」「時間の使い方」の積み重ねで、ある日振り返ったときに「あ、ここまで来てたんだ」と気づくものだと思っています。
モデルプレス:特別な才能や魔法ではなく、素直さと日々の積み重ねという、誰にでも今日からできることが秘訣だという言葉に、背中を押される読者は多いはずです。AIで時間を生み出し、それを自己投資や対話に充てる。このサイクルこそが、夢への最短ルートなのかもしれません。遠くの夢を見るだけでなく、足元の時間の使い方を見直すことからすべては始まるのだと思います。
石綿氏:AXが一緒に働きたいのは、「素直に学び、素直に変わっていける人」です。どんなに優秀でも、どれだけ経歴が華やかでも、「自分はもうできている」と思った瞬間から成長は止まります。逆に言えば、AI未経験でも、学歴や職歴にコンプレックスがあっても、素直さがあればいくらでも化けられると、これまでのメンバーを見ていて実感しています。
具体的には、こんな人と働きたいです。
・アドバイスを受けたときに、「でも…」と言う前に、一度やってみる人
・失敗したときに隠すのではなく、「やらかしました!」と笑って共有できる人
・「正解を教えてください」ではなく、「自分はこう考えたのですが、どうでしょう?」と自分の仮説を持てる人
・変化の速さやカオスを、文句ではなく「おもしろい」と感じられる人
・AIや新しいツールを怖がらず、触りながら覚えていける人
AXの社風は、「とにかく思考する」「とにかく共有する」です。代表の僕自身が全メンバーと1on1をしたり、社内のナレッジや失敗談をオープンに共有したり、とにかく学び合う文化を大事にしています。
また、「この仕事が向いてないからダメ」ではなく、「じゃあどのポジションなら輝けるか」を一緒に探すのもAXらしさです。AIコンサルからマーケター、エンジニアへとキャリアチェンジしたメンバーもいます。
年齢や肩書きではなく、「どれだけ素直に成長したいか」でチャンスが決まる会社です。半年後の肩書きより、「半年後にどんな自分になっていたいか」にワクワクできる人と、一緒に仕事ができたら嬉しいです。
モデルプレス:これまでの経歴やスキルに不安を感じているすべての人にとって、強烈なエンパワーメントになるメッセージですね。ためらうよりも行動する、失敗を笑って共有する。そんな心理的安全性が担保された環境で、AIという最強の武器を手にできれば、人の成長速度は計り知れないものになるでしょう。石綿社長ご自身が痛みを乗り越えてきたからこそ、メンバーの可能性を誰よりも信じ、一緒に輝ける場所を探そうとする温かさがAXには満ち溢れていると感じます。ここでなら、間違いなく人生を変えるような成長ができると確信させられますね。
AXという会社は、単なるAI企業ではなく、関わるすべての人の人生をポジティブにアップデートする「人間成長のプラットフォーム」であると感じました。素直さを武器に、未経験からでもAIのスペシャリストへと変貌できる環境は、多くの求職者にとって夢のようなフィールドでしょう。AIと人間が共生し、創造性が爆発する未来を、石綿社長とAXのメンバーがどう創っていくのか、今後の活躍から目が離せません。
3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
AXは、「1000万時間を解放し、世界の創造性を爆発させる」を掲げ、自社での業務自動化実績を基に、法人向けAI人材育成「AXCAMP」やAI導入・定着支援を一気通貫で行う福岡発のAI企業である。
華やかな子役時代の裏にあった孤独と、人生を変えた父の「強烈な一言」
モデルプレス:これまでの生い立ちから起業に至るまでのきっかけを教えてください。石綿氏:僕は2歳から16歳まで子役として活動していました。「ほん怖」や食品CMなどに出演し、周りからはキラキラして見えていたかもしれませんが、内側はずっと不安定でした。年間何十本もオーディションを受けても落ち続けることも多く、「頑張っても報われない」「自分には価値がない」と思い込むようになっていきました。今振り返ると、他人の評価でしか自分を測れない、自己肯定感の低い子どもだったと思います。
家の中も穏やかとは言えず、親の離婚や衝突が重なりました。長男として弟たちの面倒を見ながらも、家がまったく休まる場所ではない時期が続き、高校生の頃には「ここにいても何も変わらない」という閉塞感を強く感じていました。その息苦しさが爆発して、家出をしてしまったこともあります。
そんな時、離れて暮らしていた父が僕を見つけてくれました。夜通しこれまでの不満や悲しみをぶつけたあと、父は最後に一言だけこう言ったんです。「でも、最後は自己責任だからな」
正直、当時はきつい言葉でした。でもこの一言で、「環境や誰かのせいにしている限り、何も変わらない」「現実を素直に受け入れて、自分と向き合うところから始めるしかない」と腹落ちしました。ここが、僕の人格形成において一番大きなターニングポイントだったと思います。
そこからは、自分の人生を「受け身」ではなく「自分で動かすもの」として捉えるようになりました。高校を辞めて起業の道を選んだのも、「一度きりの人生で、言い訳せずに挑戦したい」と素直に思えたからです。最初の事業はイベント・ケータリング。営業も仕入れも現場も全部自分でやりながら、「人の時間や感情にポジティブな変化を起こす」という仕事の面白さにのめり込んでいきました。
その後、「株式会社アフタースクール」を創業し、仲間と一緒に事業をつくるようになりましたが、事業が伸びるほど、膨大なタスクと事務作業に追われていきました。「誰もが挑戦できる“放課後”みたいな会社にしたい」と思って始めたのに、自分自身が挑戦できない状況に縛られていったんです。
そんな時に出会ったのがAIでした。半信半疑で触りはじめ、素直に試行錯誤を繰り返していくうちに、気づけば「26人分の業務が1人で回る」レベルまで仕事を仕組み化できるように。この体験から、「AIは人の時間を取り戻す最高の武器になる」と確信し、社名を「AX」に変えてAI事業にフルベットしました。
今は「1000万時間を解放し、世界の創造性を爆発させる」というミッションを掲げています。過去のコンプレックスも、父の一言も、家に居場所がないと感じたあの感覚も、すべて「誰かの時間と可能性を守る事業をつくる」という原動力になっています。
モデルプレス:子役という特殊な環境で味わった「他者評価への依存」と、そこからの脱却プロセスが非常に鮮烈です。環境や他人のせいにするのは楽ですが、それでは永遠に現状は変わりません。高校中退という決断も、社会的なレールから外れる怖さよりも、自分の人生を自分でコントロールしたいという渇望が勝った結果であり、その覚悟が現在のAI事業にフルベットする姿勢にも一貫して流れているのだと感じます。すべての原体験が、今のミッションに一本の線で繋がっているのは非常に説得力がありますね。
「26人分の業務を1人で完遂」AIが生み出す圧倒的な時間革命と実績
モデルプレス:事業内容を教えてください。石綿氏:株式会社AXは、法人向けのAIプロ人材育成「AXCAMP」を展開しています。
特徴は、ツールの使い方を教えるだけで終わらず、「業務ヒアリング → AI活用設計 → 実装・運用 → 社内定着」まで一気通貫で伴走することです。自社で実際に26人分の業務をAIで回した経験や、数十社への導入ノウハウをベースに、AIで業務を完全自動化するところまで作り込んでいく点が、他社との一番の違いだと考えています。
モデルプレス:ツールを導入して終わり、ではなくあくまで業務の自動化・定着までをゴールに設定されている点が、多くの企業の痛みを解決している理由ですね。何より強烈なのは、石綿社長ご自身が圧倒的な実体験を持っていることでしょう。理屈だけのコンサルティングではなく、泥臭い実務の中でAIを使い倒してきたからこそ語れる生きたノウハウには、経営者も現場も納得せざるを得ない説得力があります。
業務時間や費用の大幅削減に成功 AIの力で企業の未来を明るく
モデルプレス:会社の成長の要因は何でしょう?石綿氏:ありがたいことに、AXには毎月多くのAI導入相談が寄せられています。これまで650名以上の方にAI活用を指導し、50社以上の企業に研修・伴走支援を提供してきました。クライアントの中には、AI導入によって「業務時間を80%削減」「外注費を年間1,200万円削減」「SNSで1,000万インプレッションを突破」といった成果が出ている企業もあります。
成長要因はシンプルでとにかく、AIを現場で自動化していくことに徹底的にこだわってきたこと。そしてもう一つは、素直に学び・改善し続けるメンバーと共に、AIの最先端を毎日追い続け学んでいることだと思っています。
モデルプレス:外注費1,200万削減や80%の時間削減といった数字は、単なる効率化を超えて、企業の利益構造そのものを変革するインパクトを持っています。AI運用のプロとして常に最前線を追い、挑戦を続けられる仲間がいるからこそ、クライアントを獲得することができ、自社の利益にも繋げられているのですね。
AIを「人」として扱う。テクノロジーと共生する未来への眼差し
モデルプレス:仕事をする際に心がけていることを教えてください。石綿氏:僕はAIを扱う際に人間と同じ接し方で使っています。どんな業務もAI化できるという前提の元、思考を止めずにAIの技術検証、業務に切り込んだ検証をかかさないようにしています。
そしてこれをクライアントへどれだけわかりやすくシンプルに伝えるか?本質的な思考で素直にAIと向き合うことで、AIと人間が共生できる未来を信じています。今までにない未来の当たり前を作っていけていることが、特に楽しくやりがいを持って挑戦できているなと感じています。
モデルプレス:多くの人がAIを単なる道具や検索エンジンの延長として捉えがちな中で、石綿社長はAIをパートナーとして対等に向き合い、その可能性を信じ切っているからこそ、常識外れの成果を引き出せているのでしょう。技術へのリスペクトと、それを誰にでもわかる言葉で翻訳して届ける優しさの両立こそが、AXという企業が社会に受け入れられている最大の要因なのかもしれませんね。
過去の居場所のなさが、誰かの時間を守る最強のエンジンになる
モデルプレス:がんばるための原動力は何ですか?石綿氏:僕の原動力の根っこには、10代の頃に感じた「居場所のなさ」と「どうせ自分なんて」という諦めがあります。子役時代にオーディションに落ち続けた経験や、家庭の中でうまくいかず家出をした経験は、当時はただつらいだけでしたが、今振り返ると「同じように苦しんでいる誰かの力になりたい」という感情を育ててくれたと思っています。
父から言われた「最後は自己責任」という言葉のおかげで、環境や誰かを責めるのではなく、自分の行動を変える方に意識を向けられるようになりました。それ以来、「自分が変われば未来は変えられる」という感覚が、ずっと僕のエンジンになっています。
もう一つの大きな原動力は、AXのメンバーの成長です。AI未経験で入ってきたメンバーが、半年後にはクライアントの前で堂々と提案をしていたり、高校生インターンが老舗企業のAIプロジェクトを任されるようになったりする。その姿を見るたびに、「この環境をもっと良くしたい」「もっと多くの人に届けたい」と自然と燃えます。
モデルプレス:かつて味わった孤独と絶望。そこから立ち上がれたのは、厳しい現実を直視し、人生の主導権を自分に取り戻した瞬間があったからこそなんですね。「自己責任」という言葉は、裏を返せば「自分の力で未来は変えられる」という、御社のメンバーやクライアントにもきっと響く希望の言葉でもあります。
本質を知るコミュニティの仲間と真の価値創造
モデルプレス:「REAL VALUE CLUB」(※)に参加を決めた理由は何ですか?石綿氏:「REAL VALUE CLUB」に惹かれたのは、「事業の規模」ではなく「どんな価値を世の中に届けているか」を軸にした実業家が集まっていると感じたからです。
AIというテクノロジーはあくまで手段であり、本質は「人の時間と可能性をどう解放するか」だと思っています。同じように本質から事業を語れる仲間と切磋琢磨したくて参加を決めました。ここで得た学びやネットワークを、自社のAI事業を通じてしっかり還元していきたいです。
モデルプレス:規模の拡大だけを追うのではなく、「どんな価値=REAL VALUE」を提供しているかという基準で集まるコミュニティだからこそ、石綿社長のような本質的な経営者が惹かれ合うのですね。AIという最先端技術を扱いながらも、その先にある「人の可能性」を見つめている視座の高さが、クラブの理念と深く共鳴しているのだと感じます。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
人生で怒りや悲しみを乗り越えたエピソード
モデルプレス:モデルプレス読者の中でもいま様々な困難に直面している方もいると思います。今までの人生で怒りや悲しみを乗り越えたエピソードを教えてください。石綿氏:10代の僕は、正直「世の中のせい」「環境のせい」にして生きていました。子役としてどれだけ頑張っても報われないと感じ、家庭の中でも居場所がなく、家出をして路上で夜を明かしたこともあります。そのときの感情は、怒りと悲しみと諦めがぐちゃぐちゃに混ざったようなものでした。「なんで自分だけ」「どうせ何をやっても無駄だ」と。
そんな僕を変えたのが「最後は自己責任」という、父の一言でした。最初は「なんでそんなこと言うんだ」と反発しましたが、時間がたつにつれ、「この状況で何も変えようとしてこなかったのは自分だ」と認めざるを得ませんでした。
そこから、「周りの誰かや、環境を責めるのは、もうやめよう」と決意。代わりに、「同じようにしんどい思いをしている人の力になれる人間になろう」「自分の選択で、自分の未来を変えていこう」と少しずつ行動を変えていきました。高校を辞めて起業したのも、AIにフルベットしたのも、その延長線上にあります。
今は、あの頃の感情があったからこそ、「人の時間と可能性を解放する」というAXのミッションに本気で向き合えていると感じています。
モデルプレス:過去の痛みや悲しみをなかったことにせず、それを「他者の可能性を解放するエネルギー」へと昇華させている生き様は、今困難の中にいる読者にとって、これ以上ない希望の光になるはずです。過去の傷さえも価値に変える強さに、心が震えます。
夢を叶える3つの魔法。「素直さ」が人生を加速させる
モデルプレス:モデルプレス読者の中でもいま様々な夢を追いかけている方もいると思います。夢を叶える秘訣を教えてください。石綿氏:僕が思う「夢を叶える秘訣」は、かっこよく言うと3つあります。1つ目は、「素直であること」。うまくいっていない現実も、自分の弱さも、一度ちゃんと認める。耳が痛いフィードバックも、まずは受け止めてみる。そこからしか、改善も成長も始まらないと感じています。
2つ目は、「小さくても、自分で決めた一歩を動かし続けること」。完璧な計画や環境が整うのを待っていても、永遠にスタートできません。高校を辞めて最初の事業を始めたときも、AI事業に舵を切ったときも、「全部わかってから」ではなく、「今の自分にできる最善の一歩」を積み重ねてきただけです。
3つ目は、「自分の時間の使い方を意識すること」。時間はすべての土台で、どんな夢も時間の使い方で決まると感じます。だからこそ僕はAIを使って、自分や仲間の時間を徹底的に空けにいきました。その空いた時間を、学びや挑戦、人との対話に投資することで、少しずつ見える景色が変わっていきます。
夢は急に叶うものではなく、「素直さ」「小さな一歩」「時間の使い方」の積み重ねで、ある日振り返ったときに「あ、ここまで来てたんだ」と気づくものだと思っています。
モデルプレス:特別な才能や魔法ではなく、素直さと日々の積み重ねという、誰にでも今日からできることが秘訣だという言葉に、背中を押される読者は多いはずです。AIで時間を生み出し、それを自己投資や対話に充てる。このサイクルこそが、夢への最短ルートなのかもしれません。遠くの夢を見るだけでなく、足元の時間の使い方を見直すことからすべては始まるのだと思います。
「素直さ」があれば誰でも化ける。半年後の自分にワクワクできる仲間求む
モデルプレス:求める人材像について教えてください。石綿氏:AXが一緒に働きたいのは、「素直に学び、素直に変わっていける人」です。どんなに優秀でも、どれだけ経歴が華やかでも、「自分はもうできている」と思った瞬間から成長は止まります。逆に言えば、AI未経験でも、学歴や職歴にコンプレックスがあっても、素直さがあればいくらでも化けられると、これまでのメンバーを見ていて実感しています。
具体的には、こんな人と働きたいです。
・アドバイスを受けたときに、「でも…」と言う前に、一度やってみる人
・失敗したときに隠すのではなく、「やらかしました!」と笑って共有できる人
・「正解を教えてください」ではなく、「自分はこう考えたのですが、どうでしょう?」と自分の仮説を持てる人
・変化の速さやカオスを、文句ではなく「おもしろい」と感じられる人
・AIや新しいツールを怖がらず、触りながら覚えていける人
AXの社風は、「とにかく思考する」「とにかく共有する」です。代表の僕自身が全メンバーと1on1をしたり、社内のナレッジや失敗談をオープンに共有したり、とにかく学び合う文化を大事にしています。
また、「この仕事が向いてないからダメ」ではなく、「じゃあどのポジションなら輝けるか」を一緒に探すのもAXらしさです。AIコンサルからマーケター、エンジニアへとキャリアチェンジしたメンバーもいます。
年齢や肩書きではなく、「どれだけ素直に成長したいか」でチャンスが決まる会社です。半年後の肩書きより、「半年後にどんな自分になっていたいか」にワクワクできる人と、一緒に仕事ができたら嬉しいです。
モデルプレス:これまでの経歴やスキルに不安を感じているすべての人にとって、強烈なエンパワーメントになるメッセージですね。ためらうよりも行動する、失敗を笑って共有する。そんな心理的安全性が担保された環境で、AIという最強の武器を手にできれば、人の成長速度は計り知れないものになるでしょう。石綿社長ご自身が痛みを乗り越えてきたからこそ、メンバーの可能性を誰よりも信じ、一緒に輝ける場所を探そうとする温かさがAXには満ち溢れていると感じます。ここでなら、間違いなく人生を変えるような成長ができると確信させられますね。
株式会社AXについて
株式会社AXは、「1000万時間を解放し、世界の創造性を爆発させる」をミッションに、法人向けのAIプロ人材育成「AXCAMP」やAIエージェント開発を提供する福岡発の企業。自社で26人分の業務をAIで回した実体験と、50社以上・650名超への導入支援実績をもとに、「現場で本当に使われるAI活用」の設計と実装を支援している。まとめ
今回のインタビューを通じて、石綿社長のAIに対する深い洞察と、その根底にある人の可能性を信じる力に強く心を打たれました。不遇な環境やコンプレックスを、自己責任という覚悟で乗り越え、それを他者の時間を解放するという社会的使命に変えたストーリーは、まさに現代のビジネスパーソンに勇気を与えるものです。AXという会社は、単なるAI企業ではなく、関わるすべての人の人生をポジティブにアップデートする「人間成長のプラットフォーム」であると感じました。素直さを武器に、未経験からでもAIのスペシャリストへと変貌できる環境は、多くの求職者にとって夢のようなフィールドでしょう。AIと人間が共生し、創造性が爆発する未来を、石綿社長とAXのメンバーがどう創っていくのか、今後の活躍から目が離せません。
「REAL VALUE」とは
「REAL VALUE」はビジネスの第一線で活躍し続ける堀江貴文・溝口勇児・三崎優太が認める各領域のトップ経営者だけを厳選して始動した経営エンターテイメント番組。堀江・三崎の公式YouTubeにて配信中。3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
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