【Villa Repro・羽田徹氏】31歳でクビ、売上ゼロ…絶望からの逆転劇。成長続ける“別荘民泊”の勝算と本質<REAL VALUE×モデルプレス連動>
2025.12.09 19:00
堀江貴文・溝口勇児・三崎優太による経営エンターテイメント番組「REAL VALUE」と「モデルプレス」の共同インタビュー企画。今回は株式会社Villa Reproの別荘民泊プロデューサー・羽田徹(はだとおる)氏(52)に、生い立ちやこれまでの経緯、成功を掴むまでのエピソード、ビジネスで大切なことを聞いた。
「REAL VALUE」は堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人と各業界のスペシャリストが、本物の起業家を見極め、悩めるすべてのビジネスパーソンに“本当の価値と、本質的な学び”を説いていく番組(※堀江・三崎公式YouTubeで配信中)。
Villa Reproは、「空き家を再生させ地域創生に貢献」を理念に、全国の遊休不動産を高収益な別荘民泊として再生・運営するプロデュース企業。運営、管理代行、スクール事業を通じ、新しい宿泊文化と地方の活性化を推進している。
羽田社長:小さいころから活発で目立ちたがり屋な性格でした。学級委員長や生徒会など積極的に自ら立候補していましたね。大学でラジオと出会い、地元のコミュニティFMでラジオDJとしてのキャリアをスタートさせました。そして25歳で大阪のFM802の新人オーディションに合格し、プロの道へ進むことができたんです。
しかし、ここからが苦難の道の始まりでした。FM802では3年間番組を担当しましたが、DJとしてはクビ。制作スタッフとして局には残りましたが、諦めきれず何のつても無く東京へ出ました。その後、文化放送やFM愛知で番組を担当し、「これで食べていける」と確信して結婚したのですが、結婚後たった半年で帯番組をクビになってしまったんです。
人生最大の挫折を味わい、気力を失って初めて一般企業に就職。投資用不動産の営業職でしたが、1年目は丸々365日売上がゼロ円という地獄を見ました。しかし、そこで腐らず猛勉強をしたことで、2年目には27億円を売り上げてトップ営業に。その後、知人社長に誘われて株式会社オンデーズの買収・再生案件に営業担当役員として参画し、3年掛けてV字回復させました。この物語は書籍「破天荒フェニックス」にて描かれ、TVドラマにもなりました。
その後、株式会社リンクアンドモチベーションの研修講師を経て独立しましたが、労働集約型のビジネスに対する不安を抱えていた頃、民泊に出会いました。最初は田舎で自分用の別荘を探していたのですが、使わない時に貸し出したところ、1年で事業としての可能性を感じるように。
翌年には一気に4軒に増やしたところ、2年~3年で講師業の収入を軽く超え、副業からスタートして7年で売上1億円を突破しました。今では自社で15軒、管理代行を38軒行い、田舎の民泊の素晴らしさを伝えています。
モデルプレス:華やかな放送業界での挫折、そして営業職での地獄のような日々を経て、圧倒的な成果を出されるまでのプロセスは、まさにドラマを見ているようです。特に印象的なのは、ラジオDJという“自分の声を届ける仕事”から、不動産営業という“顧客の声を聞き、ニーズを満たす仕事”への転身において、トップに登り詰められた点ですね。表現者としてのプライドが砕かれた後に、泥臭い努力でビジネスの本質を掴み取られた経験が、現在の経営手腕の根幹にあるのだと感じます。
羽田社長:都会の民泊が全盛だったころ、田舎に目を付けたのが他との違いです。当時は田舎での民泊は事業レベルで行っている人が少なく、注目もされていませんでした。ただ、田舎は物件を安く購入して、旅行者に高く貸し出せる商売の基本として非常に良い環境でした。
コロナ禍でも一軒も撤退せず事業を拡大できたのは、インバウンドに頼らずゲストの7割が日本人だったから。コロナのような危機的状況でも売り上げがアップしたため、田舎の別荘民泊に確信が持てました。
また、管理代行も行っていますが、田舎における遠隔管理の手法を確立し、自社物件の管理経験を生かしてオーナー目線で管理できるのが特徴です。別荘民泊アカデミーでもその極意を伝えています。
モデルプレス:皆が競合ひしめくレッドオーシャンの都会を目指す中で、あえて見過ごされていた田舎に商売の基本を見出す慧眼には驚かされます。特筆すべきは、コロナ禍という予期せぬ事態が、逆に事業の強靭さを証明することになったという点ですね。インバウンド依存のリスクを回避したスタイルを確立されたことは、単なるビジネスの成功以上に、新しいライフスタイルの提案としての価値も高いと思います。
羽田社長:全国の空き家は900万戸を超えており、特に田舎に集中するため物件の仕入れには困りません。また、老後の心配もあり民泊で資金を潤沢にしたいという考えも広まり、別荘民泊アカデミーには200名を超える受講者が集まっています。
受講者の中から民泊をオープンする方が増え、本業があって自主管理ができない生徒さんの物件を管理することで、管理物件も順調に伸びています。
自社物件は利益ベースでの利回りでも20%~50%以上あり、キャッシュフローが潤沢です。このキャッシュフローで次の物件を購入するという好循環により、リスクを少なく拡大できています。
モデルプレス:全国規模の社会課題を、圧倒的な高利回りというポジティブな経済価値に変換されているシステムが見事です。物件の仕入れから人材育成、そして管理受託までが一つのエコシステムとして完成されており、それがキャッシュフローの好循環を生んでいるのですね。さらに、アカデミーを通じてノウハウを開放し、同じ志を持つ仲間を増やしながら市場全体を拡大させていく姿勢は、プラットフォーム型の経営戦略として非常に理にかなっていると思います。
羽田社長:会社の理念は「空き家や放置別荘を再生させて地域創生に繋げる」です。空き家問題や地域創生は日本の社会課題であり、世の中の課題を解決できる会社が必要とされています。
私自身もラジオDJをクビになり、営業成績も出ないどん底を味わい、一度は人生が終わった人間です。そんな人間でも再生できるという思いもあり、空き家の再生に拘っています。誰もいらなくなった空き家に光を当てて人気宿にするのがやりがいに繋がります。
また、民泊を始めて自分も豊かな老後を描けるようになりました。世の中では50歳を過ぎると人生のゴールが見えてしまいますが、民泊で老後に夢を見れる人を一人でも増やしたいですね。
モデルプレス:単に不動産をリノベーションしているのではなく、社会から忘れ去られそうになっている価値を再定義し、新たな命を吹き込むプロセスそのものが、ご自身の人生とリンクしているのですね。だからこそ、その情熱は本物であり、関わる人々の心を動かすのだと思います。50代からの人生に夢と希望という選択肢を提示されている点は、現代社会において非常に大きな救いになると思います。
羽田社長:原動力は反骨精神や悔しさ、そして夢の実現です。僕は一度ラジオDJをクビになった時に、世の中から必要のない存在だと突き付けられ、自分の存在意義を問い悩み落ち込む日々を経験しました。
今は、必要が無くなった空き家を再生させ、その物件で旅行者が楽しい時間を過ごし、オーナーも豊かになれる。民泊により地元の工事や清掃、周辺の飲食店や観光業にもプラスの影響を与え、地域を豊かにする。そういった世の中が良くなる事に自分が貢献できているのが嬉しいです。
また、元ラジオDJや不動産営業、眼鏡屋の再生や講師業と、今までやってきたことが全て今の事業に生かせています。人間、遠回りな人生など無いんです。講演やイベントで発信できることも嬉しいし、まだまだ一般的には認知されていない民泊を世の中に広め、特に田舎から日本を元気にしていきたい。
日本のインバウンド政策も将来1億人まで見えていますが、都会は飽和しています。田舎の津々浦々に旅行をしてもらい、日本の観光産業も盛り上げたいですね。
モデルプレス: 「人間、遠回りな人生など無い」。スティーブ・ジョブズの「コネクティング・ザ・ドッツ(点と点をつなぐ)」を体現されているかのようなお話です。自分一人の成功ではなく、地域経済全体を巻き込んだ“三方よし”以上の循環を生み出している点が素晴らしいですね。ご自身の過去の全てのキャリアが、この地方創生という大きなキャンバスを描くための筆となっていたのだと確信させられます。
羽田社長:西川さん(まさにい)の食事会に参加したのがきっかけです。普段あまり経営者のコミュニティにも参加したことが無かったのですが、この時間だけで自分の中で脳内覚醒が起きました。自分の中で朧げにあった30億円までの道のりの解像度が一気に上がったんです。
1,000万円という金額は大きいですが、弊社も毎年物件を1軒民泊として立ち上げるのに1,000万円前後投資します。「REAL VALUE CLUB」には物件に投資するリターンとは比較にならない可能性を感じました。
モデルプレス:経営者にとって、視座の高い仲間やメンターとの出会いがどれほど強烈なインパクトを与えるかが伝わってきます。物理的な不動産投資のリターンは計算できますが、自身の思考の枠を壊し、経営の桁を変えるような無形資産への投資は、無限の可能性を秘めています。その価値を瞬時に見抜き、即断できる決断力こそが、羽田社長が成功し続けている要因の一つなのでしょうね。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
羽田社長:僕の高校生から大学生の夢はミュージシャンになること、そこから応援する立場のラジオDJを夢見て、実際に夢を掴みました。しかし、31歳の時に夢が破れ、失意のどん底にいました。自分自身の価値も感じられず、無力で情けなくて、悔しくて仕方が無かった。
結婚してまだ半年しか経っていない妻に、番組のクビを涙ながらに伝えて「本当にごめん。これからどうしよう…」と力なく話しました。その時に妻は表情を一つも変えずに「あんたなら何をやっても生きていけるから大丈夫」と声を掛けてくれたんです。本当なら僕を責めても良かったのに。僕を信じて応援してくれる人の存在がどれだけ大きかったか。
この言葉に勇気をもらい、すぐさま会社の採用面接を受け、就職先も見つかりました。ビジネスパーソンとして未熟で結果が出ない間も「努力を続ければ必ず結果が出る」と信じてやれたので、最後まであきらめなかった。今でもどんな事でも乗り越えられる、どんな大きな目標も達成できると思うのは、あの妻の言葉があったからかもしれません。
モデルプレス:涙なしには聞けないエピソードです。人は、たった一人でも自分を信じ抜いてくれる人がいれば、どんな暗闇の中でも再び立ち上がることができるのですね。奥様の言葉は、羽田社長の能力への信頼だけでなく、人間としての本質的な強さを見抜いていたからこその言葉だったのでしょう。その絶対的な肯定が、今の羽田社長の折れない心、そして他者の可能性を信じて空き家や人材を再生させる信じる力の源泉になっているのだと強く感じます。
羽田社長:僕は若いころに自分の夢を叶えましたが、その夢は直ぐに終わりました。今思えば、それは自分の利益だけの夢になっていたからです。今の僕の夢は、「世の中の社会課題を解決したい」「田舎から日本を元気にしたい」という自分だけの夢じゃなくなっています。自分一人で追いかけるのではなく、今は仲間と一緒に追いかけています。
また、恐らくこの夢にはゴールがありません。昔は夢が叶ったら終わりでしたが、夢って叶えるものではなく、どこまでも永遠に追求するものだと思うんです。
ただ、僕は沢山夢にも破れています。ラジオDJの夢が終わった後にも沢山の夢を見ました。結果的に今成功している事業が残った。つまり、沢山夢を追いかけていれば、叶わない夢も沢山あるが、叶う夢も多くなるってこと。
今は自分が叶えた夢をより多くの人に届けることで、沢山の方に夢を見てもらいたい。夢を叶える人が多くなればなるほど自分の夢も叶う。一人で見ていた時よりも、皆で見ている夢の方が価値があると思います。
モデルプレス:夢とは「永遠に追求するもの」。この言葉は、多くの読者の夢に対する概念を覆す金言です。かつての個人的な成功を求める夢から、仲間と共に社会を良くするという利他的な夢へ昇華されたプロセスが非常に美しいです。そして、追う夢の母数を増やす考え方は、挑戦を恐れる人々の背中を力強く押してくれますね。
羽田社長:人の夢を応援することで自分の夢も叶えられるような、貢献欲求が高い方は弊社の事業に合います。また、「空き家や放置別荘を再生させて地方創生に貢献する」という理念に共感し、民泊業界のTOP企業を目指す弊社で中核となって一緒に成長をしたい方を求めています。
自分でも民泊をしたい方は会社の副業制度の中で会社のサポートを受けながら自身の民泊も運営できます。仕事で学びながら人生も豊かにできる、まだまだ小さなベンチャーですが、会社の夢も個人の夢も叶えられる会社にしたいと思っています。
モデルプレス: これほどまでに個人の自己実現と会社の成長、そして社会貢献がダイレクトに直結している環境は稀有だと思います。単なる労働対価としての給与だけでなく、副業制度を通じた資産形成や経営ノウハウの習得までサポートしてもらえるとは、まさに人生の経営者を育てる学校のような会社ですね。日本の風景を変え、地域を救い、そして自分自身の人生も豊かにできる。そんなエキサイティングな革命の中心メンバーとして働けるチャンスは、情熱あるビジネスパーソンにとって、これ以上ない魅力的なオファーだと確信します。
田舎の可能性を信じ抜き、日本全体を元気にしようとするその姿勢は、これからの日本経済に必要なリーダー像そのものです。株式会社Villa Reproは、単なる民泊運営会社ではなく、日本の未来を明るく照らす希望の灯台のような存在になっていくことでしょう。これからの展開が楽しみでなりません。
3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
Villa Reproは、「空き家を再生させ地域創生に貢献」を理念に、全国の遊休不動産を高収益な別荘民泊として再生・運営するプロデュース企業。運営、管理代行、スクール事業を通じ、新しい宿泊文化と地方の活性化を推進している。
スポットライトの熱狂から絶望の淵へ。不死鳥のように蘇る再生の物語
モデルプレス: まずは、これまでの生い立ちから起業に至るまでのきっかけを教えてください。羽田社長:小さいころから活発で目立ちたがり屋な性格でした。学級委員長や生徒会など積極的に自ら立候補していましたね。大学でラジオと出会い、地元のコミュニティFMでラジオDJとしてのキャリアをスタートさせました。そして25歳で大阪のFM802の新人オーディションに合格し、プロの道へ進むことができたんです。
しかし、ここからが苦難の道の始まりでした。FM802では3年間番組を担当しましたが、DJとしてはクビ。制作スタッフとして局には残りましたが、諦めきれず何のつても無く東京へ出ました。その後、文化放送やFM愛知で番組を担当し、「これで食べていける」と確信して結婚したのですが、結婚後たった半年で帯番組をクビになってしまったんです。
人生最大の挫折を味わい、気力を失って初めて一般企業に就職。投資用不動産の営業職でしたが、1年目は丸々365日売上がゼロ円という地獄を見ました。しかし、そこで腐らず猛勉強をしたことで、2年目には27億円を売り上げてトップ営業に。その後、知人社長に誘われて株式会社オンデーズの買収・再生案件に営業担当役員として参画し、3年掛けてV字回復させました。この物語は書籍「破天荒フェニックス」にて描かれ、TVドラマにもなりました。
その後、株式会社リンクアンドモチベーションの研修講師を経て独立しましたが、労働集約型のビジネスに対する不安を抱えていた頃、民泊に出会いました。最初は田舎で自分用の別荘を探していたのですが、使わない時に貸し出したところ、1年で事業としての可能性を感じるように。
翌年には一気に4軒に増やしたところ、2年~3年で講師業の収入を軽く超え、副業からスタートして7年で売上1億円を突破しました。今では自社で15軒、管理代行を38軒行い、田舎の民泊の素晴らしさを伝えています。
モデルプレス:華やかな放送業界での挫折、そして営業職での地獄のような日々を経て、圧倒的な成果を出されるまでのプロセスは、まさにドラマを見ているようです。特に印象的なのは、ラジオDJという“自分の声を届ける仕事”から、不動産営業という“顧客の声を聞き、ニーズを満たす仕事”への転身において、トップに登り詰められた点ですね。表現者としてのプライドが砕かれた後に、泥臭い努力でビジネスの本質を掴み取られた経験が、現在の経営手腕の根幹にあるのだと感じます。
常識を覆す“田舎×民泊”戦略。ブルーオーシャンを切り拓く逆転のビジネスモデル
モデルプレス:事業の独自性、そしてその勝算について教えてください。羽田社長:都会の民泊が全盛だったころ、田舎に目を付けたのが他との違いです。当時は田舎での民泊は事業レベルで行っている人が少なく、注目もされていませんでした。ただ、田舎は物件を安く購入して、旅行者に高く貸し出せる商売の基本として非常に良い環境でした。
コロナ禍でも一軒も撤退せず事業を拡大できたのは、インバウンドに頼らずゲストの7割が日本人だったから。コロナのような危機的状況でも売り上げがアップしたため、田舎の別荘民泊に確信が持てました。
また、管理代行も行っていますが、田舎における遠隔管理の手法を確立し、自社物件の管理経験を生かしてオーナー目線で管理できるのが特徴です。別荘民泊アカデミーでもその極意を伝えています。
モデルプレス:皆が競合ひしめくレッドオーシャンの都会を目指す中で、あえて見過ごされていた田舎に商売の基本を見出す慧眼には驚かされます。特筆すべきは、コロナ禍という予期せぬ事態が、逆に事業の強靭さを証明することになったという点ですね。インバウンド依存のリスクを回避したスタイルを確立されたことは、単なるビジネスの成功以上に、新しいライフスタイルの提案としての価値も高いと思います。
空き家問題という社会課題を高利回りで解決、50%超の利益を生む仕組みとは。
モデルプレス:御社の成長要因はどこにあるとお考えでしょうか。羽田社長:全国の空き家は900万戸を超えており、特に田舎に集中するため物件の仕入れには困りません。また、老後の心配もあり民泊で資金を潤沢にしたいという考えも広まり、別荘民泊アカデミーには200名を超える受講者が集まっています。
受講者の中から民泊をオープンする方が増え、本業があって自主管理ができない生徒さんの物件を管理することで、管理物件も順調に伸びています。
自社物件は利益ベースでの利回りでも20%~50%以上あり、キャッシュフローが潤沢です。このキャッシュフローで次の物件を購入するという好循環により、リスクを少なく拡大できています。
モデルプレス:全国規模の社会課題を、圧倒的な高利回りというポジティブな経済価値に変換されているシステムが見事です。物件の仕入れから人材育成、そして管理受託までが一つのエコシステムとして完成されており、それがキャッシュフローの好循環を生んでいるのですね。さらに、アカデミーを通じてノウハウを開放し、同じ志を持つ仲間を増やしながら市場全体を拡大させていく姿勢は、プラットフォーム型の経営戦略として非常に理にかなっていると思います。
一度終わった自分だからこそできる魂の再生事業
モデルプレス:仕事をする上で大切にされている信念や、その根底にある想いについてお聞かせください。羽田社長:会社の理念は「空き家や放置別荘を再生させて地域創生に繋げる」です。空き家問題や地域創生は日本の社会課題であり、世の中の課題を解決できる会社が必要とされています。
私自身もラジオDJをクビになり、営業成績も出ないどん底を味わい、一度は人生が終わった人間です。そんな人間でも再生できるという思いもあり、空き家の再生に拘っています。誰もいらなくなった空き家に光を当てて人気宿にするのがやりがいに繋がります。
また、民泊を始めて自分も豊かな老後を描けるようになりました。世の中では50歳を過ぎると人生のゴールが見えてしまいますが、民泊で老後に夢を見れる人を一人でも増やしたいですね。
モデルプレス:単に不動産をリノベーションしているのではなく、社会から忘れ去られそうになっている価値を再定義し、新たな命を吹き込むプロセスそのものが、ご自身の人生とリンクしているのですね。だからこそ、その情熱は本物であり、関わる人々の心を動かすのだと思います。50代からの人生に夢と希望という選択肢を提示されている点は、現代社会において非常に大きな救いになると思います。
挫折と栄光をつなぎ合わせ、日本の未来を照らす原動力
モデルプレス:羽田社長を突き動かす原動力とは何なのでしょうか。羽田社長:原動力は反骨精神や悔しさ、そして夢の実現です。僕は一度ラジオDJをクビになった時に、世の中から必要のない存在だと突き付けられ、自分の存在意義を問い悩み落ち込む日々を経験しました。
今は、必要が無くなった空き家を再生させ、その物件で旅行者が楽しい時間を過ごし、オーナーも豊かになれる。民泊により地元の工事や清掃、周辺の飲食店や観光業にもプラスの影響を与え、地域を豊かにする。そういった世の中が良くなる事に自分が貢献できているのが嬉しいです。
また、元ラジオDJや不動産営業、眼鏡屋の再生や講師業と、今までやってきたことが全て今の事業に生かせています。人間、遠回りな人生など無いんです。講演やイベントで発信できることも嬉しいし、まだまだ一般的には認知されていない民泊を世の中に広め、特に田舎から日本を元気にしていきたい。
日本のインバウンド政策も将来1億人まで見えていますが、都会は飽和しています。田舎の津々浦々に旅行をしてもらい、日本の観光産業も盛り上げたいですね。
モデルプレス: 「人間、遠回りな人生など無い」。スティーブ・ジョブズの「コネクティング・ザ・ドッツ(点と点をつなぐ)」を体現されているかのようなお話です。自分一人の成功ではなく、地域経済全体を巻き込んだ“三方よし”以上の循環を生み出している点が素晴らしいですね。ご自身の過去の全てのキャリアが、この地方創生という大きなキャンバスを描くための筆となっていたのだと確信させられます。
脳内が覚醒する出会い。「人」への投資がもたらす、不動産以上のリターン
モデルプレス:「REAL VALUE CLUB」(※)への参加を決められた理由と、そこで得られたものについて教えてください。羽田社長:西川さん(まさにい)の食事会に参加したのがきっかけです。普段あまり経営者のコミュニティにも参加したことが無かったのですが、この時間だけで自分の中で脳内覚醒が起きました。自分の中で朧げにあった30億円までの道のりの解像度が一気に上がったんです。
1,000万円という金額は大きいですが、弊社も毎年物件を1軒民泊として立ち上げるのに1,000万円前後投資します。「REAL VALUE CLUB」には物件に投資するリターンとは比較にならない可能性を感じました。
モデルプレス:経営者にとって、視座の高い仲間やメンターとの出会いがどれほど強烈なインパクトを与えるかが伝わってきます。物理的な不動産投資のリターンは計算できますが、自身の思考の枠を壊し、経営の桁を変えるような無形資産への投資は、無限の可能性を秘めています。その価値を瞬時に見抜き、即断できる決断力こそが、羽田社長が成功し続けている要因の一つなのでしょうね。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
絶望の淵で光を灯した、妻の言葉と絶対的な信頼
モデルプレス:モデルプレスの読者の中には、今まさに困難に直面している方もいます。羽田社長が人生の怒りや悲しみを乗り越えられたエピソードを教えていただけますか。羽田社長:僕の高校生から大学生の夢はミュージシャンになること、そこから応援する立場のラジオDJを夢見て、実際に夢を掴みました。しかし、31歳の時に夢が破れ、失意のどん底にいました。自分自身の価値も感じられず、無力で情けなくて、悔しくて仕方が無かった。
結婚してまだ半年しか経っていない妻に、番組のクビを涙ながらに伝えて「本当にごめん。これからどうしよう…」と力なく話しました。その時に妻は表情を一つも変えずに「あんたなら何をやっても生きていけるから大丈夫」と声を掛けてくれたんです。本当なら僕を責めても良かったのに。僕を信じて応援してくれる人の存在がどれだけ大きかったか。
この言葉に勇気をもらい、すぐさま会社の採用面接を受け、就職先も見つかりました。ビジネスパーソンとして未熟で結果が出ない間も「努力を続ければ必ず結果が出る」と信じてやれたので、最後まであきらめなかった。今でもどんな事でも乗り越えられる、どんな大きな目標も達成できると思うのは、あの妻の言葉があったからかもしれません。
モデルプレス:涙なしには聞けないエピソードです。人は、たった一人でも自分を信じ抜いてくれる人がいれば、どんな暗闇の中でも再び立ち上がることができるのですね。奥様の言葉は、羽田社長の能力への信頼だけでなく、人間としての本質的な強さを見抜いていたからこその言葉だったのでしょう。その絶対的な肯定が、今の羽田社長の折れない心、そして他者の可能性を信じて空き家や人材を再生させる信じる力の源泉になっているのだと強く感じます。
個の夢から「私たち」の夢へ、進化する野望
モデルプレス:モデルプレス読者の中でもいま様々な夢を追いかけている方もいると思います。夢を叶える秘訣を教えてください。羽田社長:僕は若いころに自分の夢を叶えましたが、その夢は直ぐに終わりました。今思えば、それは自分の利益だけの夢になっていたからです。今の僕の夢は、「世の中の社会課題を解決したい」「田舎から日本を元気にしたい」という自分だけの夢じゃなくなっています。自分一人で追いかけるのではなく、今は仲間と一緒に追いかけています。
また、恐らくこの夢にはゴールがありません。昔は夢が叶ったら終わりでしたが、夢って叶えるものではなく、どこまでも永遠に追求するものだと思うんです。
ただ、僕は沢山夢にも破れています。ラジオDJの夢が終わった後にも沢山の夢を見ました。結果的に今成功している事業が残った。つまり、沢山夢を追いかけていれば、叶わない夢も沢山あるが、叶う夢も多くなるってこと。
今は自分が叶えた夢をより多くの人に届けることで、沢山の方に夢を見てもらいたい。夢を叶える人が多くなればなるほど自分の夢も叶う。一人で見ていた時よりも、皆で見ている夢の方が価値があると思います。
モデルプレス:夢とは「永遠に追求するもの」。この言葉は、多くの読者の夢に対する概念を覆す金言です。かつての個人的な成功を求める夢から、仲間と共に社会を良くするという利他的な夢へ昇華されたプロセスが非常に美しいです。そして、追う夢の母数を増やす考え方は、挑戦を恐れる人々の背中を力強く押してくれますね。
日本の地方を変える革命を、成長と貢献がリンクする至高のステージ
モデルプレス: 最後に、貴社が求める人物像について、熱いメッセージをお願いします。羽田社長:人の夢を応援することで自分の夢も叶えられるような、貢献欲求が高い方は弊社の事業に合います。また、「空き家や放置別荘を再生させて地方創生に貢献する」という理念に共感し、民泊業界のTOP企業を目指す弊社で中核となって一緒に成長をしたい方を求めています。
自分でも民泊をしたい方は会社の副業制度の中で会社のサポートを受けながら自身の民泊も運営できます。仕事で学びながら人生も豊かにできる、まだまだ小さなベンチャーですが、会社の夢も個人の夢も叶えられる会社にしたいと思っています。
モデルプレス: これほどまでに個人の自己実現と会社の成長、そして社会貢献がダイレクトに直結している環境は稀有だと思います。単なる労働対価としての給与だけでなく、副業制度を通じた資産形成や経営ノウハウの習得までサポートしてもらえるとは、まさに人生の経営者を育てる学校のような会社ですね。日本の風景を変え、地域を救い、そして自分自身の人生も豊かにできる。そんなエキサイティングな革命の中心メンバーとして働けるチャンスは、情熱あるビジネスパーソンにとって、これ以上ない魅力的なオファーだと確信します。
株式会社Villa Reproについて
株式会社Villa Reproは、「空き家を再生させ地域創生に貢献」を理念に、全国の遊休不動産を再生し、魅力的な宿泊施設として蘇らせる別荘民泊プロデュース企業。無駄のないデザインと高収益モデルの構築を得意とし、宿での非日常体験を通じて、地方創生と新しい宿泊文化の創出に取り組んでいる。民泊の運営、管理代行、スクール事業を行い、別荘民泊の第一人者として田舎から日本を元気にしていく。まとめ
今回のインタビューを通じて、羽田社長の「再生」にかける並々ならぬ情熱と、ビジネスとしての緻密な戦略に圧倒されました。挫折を知る人だからこその優しさと強さが、放置された空き家だけでなく、関わる人々の人生そのものにも光を灯しています。田舎の可能性を信じ抜き、日本全体を元気にしようとするその姿勢は、これからの日本経済に必要なリーダー像そのものです。株式会社Villa Reproは、単なる民泊運営会社ではなく、日本の未来を明るく照らす希望の灯台のような存在になっていくことでしょう。これからの展開が楽しみでなりません。
「REAL VALUE」とは
「REAL VALUE」はビジネスの第一線で活躍し続ける堀江貴文・溝口勇児・三崎優太が認める各領域のトップ経営者だけを厳選して始動した経営エンターテイメント番組。堀江・三崎の公式YouTubeにて配信中。3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
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