【unlock.ly・三島徹平氏】創業4年で年商60億円、銀行やオーナーから選ばれ続ける理由とは？商社・PEファンド経験者が挑む事業承継のリアル＜REAL VALUE×モデルプレス連動＞

「REAL VALUE」は堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人と各業界のスペシャリストが、本物の起業家を見極め、悩めるすべてのビジネスパーソンに“本当の価値と、本質的な学び”を説いていく番組（※堀江・三崎公式YouTubeで配信中）。

株式会社unlock.lyは、中小企業の事業承継者不足と人材不足という社会課題に対し、優良企業をオーナーから譲り受けし、超長期保有とハンズオン支援で企業価値を最大化する独立系投資会社だ。創業4年で連結売上高は約64億円と急成長を遂げている。

挫折と異文化体験が育んだ、エリート商社マンのルーツとM＆Aへの道

モデルプレス：これまでの生い立ちから起業に至るまでのきっかけを教えてください。

三島社長：小学校3年生までを千葉県浦安市で過ごし、その後父親の仕事の関係で中学校を卒業するまでシンガポール、香港、英国で過ごしました。転校や異文化に触れる機会も多く、刺激の多い幼少期だったかと思います。一貫してサッカーに尽力し、英国在住時には当時稲本潤一選手が所属していたFulham Football Clubの練習生として1年ほど在籍しておりましたが正式契約には至らず、突然練習場から追い出されるという大きな挫折を味わいました。この経験は未だに自分の大きな原動力となっています。

　その後はエネルギーを勉強にシフトし、早稲田大学政治経済学部を卒業後は伊藤忠商事に入社しました。金属資源の投資・管理の部隊に配属され、豪州駐在時には出資先の鉱山・化学工場・港のプロジェクトに1人出向し、現場改善のために6－18時、18時ー6時の2勤交代で仕事をしました。　信頼を得るために休日出勤してトイレ掃除をするなど、泥臭い仕事もした修業期間でした。プロジェクトの売却を契機に伊藤忠を退職し、その後はデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー、PEファンドの日本産業パートナーズ（東芝を買収したファンド）でM＆A・企業投資を学びました。PEファンドの資本主義的なマネーゲームのやり方をもっと社会的な課題と結び付けられないかと思い、4年前の21年9月に独立・起業しました。

モデルプレス：幼少期から多国籍な環境で育ち、プロサッカー選手という夢を断たれた「大きな挫折」が、現在のエネルギー源になっているという原点が非常にドラマティックですね。そして、商社での泥臭い現場経験と、PEファンドでの高度な金融スキルを掛け合わせ、そのスキルを「社会的な課題解決」に結びつけようと起業に至ったという経緯に、三島社長の強い信念を感じます。

「短期売却」をしない独自のM＆Aモデル 超長期保有と銀行ネットワークで創業4年で年商64億円へ

モデルプレス：事業内容を教えてください。

三島社長：弊社は中小企業の事業承継者不足と人材不足という社会的な課題解決に挑んでいる会社です。事業承継ニーズのある優良企業様をオーナー様からお譲り受けし、超長期保有で保有し、適切な人材を配置・採用しハンズオンでバリューアップを行っていきます。ファンドのように短期売却を前提とした投資ではないため、コストカットや経営効率の改善に留まらず、先行投資の必要な新規事業の創出なども行うことが可能です。　また、同業他社ですと子会社扱いされ、親会社の人事ポストになったりコストセンターにされてしまうこともありますが、弊社であればあくまで会社様をフラットに見てしがらみなく企業価値の最大化を一緒に目指していくこが可能です。また、従業員様についても継続雇用し処遇を維持・改善を行い、将来的な経営者候補にすべく手厚い教育を行っていきます。このようにオーナー様・従業員様に安心していただいて事業を承継することができることが弊社の強みであり、著名ファンドとBidで競っても負けることはほとんどありません（一番高い札でなくても選ばれた実績もあります）。

　買収資金については銀行からLBOファイナンスを行います。地銀・信金は貸付残高をベンチマークとして置いていますが、倒産・廃業などで企業ファイナンスは厳しい状況にあり、M＆Aファイナンスについてかなり積極的になっている状況です。銀行が貸したいと思える会社様を、銀行が貸しやすい条件でもっていくことができると、少ない資本で買収することが可能となります。銀行を味方につけるノウハウを有していることも強みと言えます。 過去4件の投資について、3件は既にエクイティ出資分は回収済みです（経営指導料という形で役務提供を行い、回収を行います）。

　事業領域や地域は特段絞っていないことも特徴です。私自身が幼少期から転校を繰り返し様々な国や環境で育った経緯もあり、1つのことを極めるよりも、様々なことに関与しているほうが好奇心が満たされて幸せを感じるため、様々な会社に投資・経営という形で関与することは天職だと思っています。　現在のポートフォリオは以下のとおりで、連結売上高は約64億円となります。

・持ち帰り弁当チェーン（約70店舗）：売上規模20億円
・エンジンオイル卸（アフターマーケット国内シェア5位）：売上規模35億円
・葬儀運営会社：売上規模3億円※
・建設業向け積算・CADシステム販売：売上規模5億円
・単体（M＆Aコンサル、人材）：売上高4億円モデルプレス：短期売却を前提とせず、「超長期保有」と「従業員の継続雇用・処遇改善」を前提とすることで、オーナー様や従業員様の安心感を勝ち取っているという点が、従来のファンドとの決定的な違いであり、事業承継問題を解決するという強い意志を感じます。一番高い札でなくても選ばれるという実績は、その信頼の証ですね。また、銀行を味方につけるノウハウと、創業4年で連結売上高約64億円という実績は、三島社長のビジネスモデルの優位性と再現性を証明していると思います。

銀行ネットワークと人材確保が鍵となる「成長の再現性」

モデルプレス：会社の成長の要因は何でしょう？

三島社長：M＆A戦略です。銀行ネットワークや仲介会社ネットワークを拡大させ、LBOファイナンス経験者や中小企業経営経験者の採用を加速させることで、更なる成長が見込まれます。また、出資先とシナジーの高い方・企業との共同出資ができると更なる成長が可能と考えております。RVC・RVマフィアの皆さまとのコラボもぜひやっていきたいです。

モデルプレス：成長の要因をM＆A戦略としつつ、その実行力を高めるために銀行・仲介会社とのネットワークを拡大し、LBOファイナンス経験者や中小企業経営経験者の採用を加速させることが重要だと捉えているんですね。単に案件を増やすだけでなく、それを実行・バリューアップする「人」と「資金調達ノウハウ」を重視している点が、更なる成長の再現性を高めているのだと思います。

仕事の根幹にある「義理人情浪花節」と論点からぶれない徹底した姿勢

モデルプレス：仕事をする際に心がけていることを教えてください。

三島社長：人間関係の構築においては義理人情浪花節を大切にしています。 仕事の進め方は目的や論点から常にぶれないこと、会話や議論を着実に積み上げることを心がけています。

モデルプレス：M＆Aというドライな世界において、人間関係の構築で「義理人情浪花節」を大切にしているという点が、オーナー様や銀行から信頼される理由なのだと思います。一方で、仕事の進め方においては目的と論点からぶれないロジカルさを徹底しているという、情熱と論理を両立させている姿勢が、三島社長の強さの秘訣だと思います。

「悲観する暇はない、どうせなら誰よりも楽しむ」という挑戦者としての原動力

モデルプレス：がんばるための原動力は何ですか？

三島社長：人生は悲観する暇があるほど長くないし、どうせなら誰よりも楽しみたい、という思いが原動力になっています。

モデルプレス：その言葉には、困難を乗り越えてきた三島社長のポジティブなエネルギーが凝縮されているように感じます。「悲観する暇はない」という覚悟と、「誰よりも楽しむ」という好奇心が、大きな挑戦を続けるための揺るがない原動力になっているんですね。

堀江貴文氏との共同事業から発展 REAL VALUE CLUBで得る刺激的なネットワーク

モデルプレス：REAL VALUE CLUBに参加を決めた理由は何ですか。

三島社長：25年1月から堀江貴文氏と共同で「M＆Aの学校」というオンラインサロンサービスを共同運営しており、堀江さんとの関係から発展してReal Value Clubに入ることになりました。様々な業種で成功された経営者やこれから伸びていく同年代の経営者が多く入っているため多くの刺激をもらっています。またマフィアとの距離も想像以上に近くてとても満足しています。モデルプレス：堀江貴文氏との共同事業からクラブへの参加に繋がっているんですね。様々な業種の成功者や同年代の経営者からの刺激、そして「マフィア」との距離の近さは、三島社長が新たな視座を獲得し、事業を加速させるための強力なネットワークとなっていると思います。

総合商社での孤独を克服「小さな行動」の積み重ねが人生を好転させる

モデルプレス：モデルプレス読者の中でもいま様々な困難に直面している方もいると思います。今までの人生で怒りや悲しみを乗り越えたエピソードを教えてください。

三島社長：敷かれたレールに乗って一生懸命勉強して頑張ってきた結果、念願の総合商社に入社できました。しかし会社に入ってみると自分の存在価値を感じることができず、精神的に徐々に病んでいき、本来明るい性格だったのが暗くなっていったりなど決して順風満帆な社会人人生のスタートではありませんでした。自分でコントロールして変えられることをとにかくやろうと思い立ち、フロアで一番朝早く会社に来るという謎の行動を始めてみました（笑）。時間的にも精神的にも余裕ができ、不思議と仕事も捗り人間関係もより良くなっていきました。たとえ小さな行動でも自分にできることを着実に実行することで、物事は好転していくのだなと感じた貴重な経験でした。モデルプレス：誰もが羨むエリートコースのスタート地点で、「自分の存在価値を感じられない」という深い孤独や悲しみを経験されていたんですね。その状況を変えるために、「自分でコントロールできること」として「フロアで一番朝早く会社に来る」という小さな行動を始めたというエピソードは、今、困難に直面している読者にとって、非常に具体的で実践的な希望になると思います。小さな行動の積み重ねが人生を好転させるという学びは普遍的な力を持っていますね。

夢を叶える秘訣は「夢中になること」 ワクワクを突き詰める人生の美学

モデルプレス：モデルプレス読者の中でもいま様々な夢を追いかけている方もいると思います。夢を叶える秘訣を教えてください。

三島社長：夢を叶えるためには、夢を叶えようと思いすぎないことだと思います。それ以上に大切なのは「夢中になること」ではないでしょうか。自分がワクワクすることをとことん突き詰めていけば、気づけば夢中の境地に入り、その延長で夢が叶うのだと信じています。

モデルプレス：「夢を叶えようと思いすぎない」という言葉は、夢に固執するのではなく、プロセスである「夢中になること」の価値を教えてくれますね。目の前の「ワクワクすること」を純粋に突き詰めることが、結果として夢を叶える最短距離になるという、三島社長の挑戦を楽しむ姿勢が凝縮された秘訣だと思います。

「人たらし」で「プロ意識の高い」仲間を求む！ 事業承継の未来を担う熱い挑戦者へ

モデルプレス：三島社長が今、最も求めている人物像について教えてください。

三島社長：求めている人物像は下記になります。

・人たらしができる人（人間関係構築力の高い人）
・フロントマンシップを張れる人（好奇心旺盛な人）
・プロ意識の高い人（責任感の強い人）
・よく笑う人（明るいエネルギーを持った人）

モデルプレス：三島社長が求めるのは、高度な金融スキルを持った人というだけでなく、「人たらし」という人間的な魅力と、「明るいエネルギー」を持った方なんですね。M＆Aの実行から事業のバリューアップまで、オーナー様や従業員様と「義理人情」をベースに深く関わるunlock.lyの事業において、人間関係構築力の高い「人たらし」であることは、最も重要な資質だと思います。そして、「プロ意識の高さ」と「好奇心旺盛さ」を兼ね備えた方は、まさにこの事業承継という社会課題の解決と、その後の企業成長を担う次世代の経営者にふさわしい存在だと思います。この熱いメッセージに触れて、未来をunlockしたいと考える多くの挑戦者が集まってくると思います。

株式会社unlock.lyについて

株式会社unlock.lyは日本企業の飽くなき挑戦を応援し、“可能性をunlockするkeyになる”をビジョンに掲げ、中小・中堅企業様向けの事業承継を目的とした、自己勘定投資業及びコンサルティング事業（M＆A/人材紹介）を中心に様々なサービスを展開している。同社は投資ファンドのように売却による利ざやの獲得を目指すことはせず、超長期保有を大前提とする投資を行い、全面的な経営支援に長期間コミットすることで、本質的な事業承継課題の解決を目指す独立した投資会社である。事業承継後は、同社のコンサルティング事業や人材紹介事業で培った経営ノウハウや人的ネットワークを活用し、中長期の戦略策定・実行、オペレーション改善、人員体制・管理・経営企画等の機能強化を行い、事業拡大や企業価値向上に資する経営支援を実行している。

まとめ

三島徹平社長のキャリアは、プロサッカー選手の挫折、商社での孤独、そしてPEファンドでの経験という、エリートでありながらも困難に直面し続けた人間的なストーリーに満ちています。その全てを乗り越えた結果、M＆Aという高度な金融手法を、短期的なマネーゲームではなく、事業承継という社会課題を解決する手段へと昇華させました。

株式会社unlock.lyの最大の魅力は、「超長期保有」と「義理人情浪花節」を大切にする経営哲学にあります。この姿勢がオーナーや銀行からの絶大な信頼を生み、創業4年で連結売上高64億円という驚異的な成長を実現しています。

三島社長が求めるのは、「人たらし」であり「プロ意識の高い」仲間です。高いスキルと熱い心で、日本の優良中小企業を共に支え、未来の可能性を「unlock」したいと願う挑戦者にとって、unlock.lyは最高のステージとなるでしょう。

「REAL VALUE」とは

「REAL VALUE」はビジネスの第一線で活躍し続ける堀江貴文・溝口勇児・三崎優太が認める各領域のトップ経営者だけを厳選して始動した経営エンターテイメント番組。堀江・三崎の公式YouTubeにて配信中。

3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2～4回配信（アーカイブが見放題）、ファウンダー＆マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。（modelpress編集部）