【MARI NISHIMURA INC.・西村麻里氏】“親ガチャ”不運から広告賞総なめの人気クリエーターへ “絵”を通して世界へ飛躍した原動力とは「人生の新しい景色を見に」<REAL VALUE×モデルプレス連動>
2025.03.12 19:00
堀江貴文・溝口勇児・三崎優太による経営エンターテイメント番組「REAL VALUE」と「モデルプレス」の共同インタビュー企画。今回はMARI NISHIMURA INC.代表取締役の西村麻里(にしむら まり)氏に、生い立ちやこれまでの経緯、成功を掴むまでのエピソード、ビジネスで大切なことを聞いた。
「REAL VALUE」は堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人と各業界のスペシャリストが、本物の起業家を見極め、悩めるすべてのビジネスパーソンに“本当の価値と、本質的な学び”を説いていく番組(※堀江・三崎公式YouTubeで配信中)。
西村社長:熊本で生まれ、親ガチャに少しばかり外れて育ちました。父は借金まみれ、女と酒とギャンブルまみれ。母は依存体質、妹は難病と障害を理由に自立しない。私が家族ケアをして過ごしてきました。最終的には父はホームレスとして孤独死。極貧ではなかったけど借金まみれの家でした。私自身は根拠のない「私は運がいい」を信じて生きてました。大学も奨学金でなんとか出て、ポジティブ人間の私は「この環境を糧にして、絶対自立、絶対手に職つける」と決め、広告代理店やプロダクションのコピーライターとして成功。日本、海外の広告賞を総なめにするクリエーターになりました。しかし、稼いでも稼いでも家族のATMとしてお金が流れていく状態。父の破産のためにクレカも作れず、貯金もゼロの状態。父の借金を返し終えたのも、割と最近です。
もともと美大だったこともあり2015年にクラファンを立ち上げて最初の個展をアメリカでやる!と言ったところ即座にお金が集まり、翌年、サクッと会社を辞めてLAで個展、その時の大失敗を反省に、自らニューヨークのギャラリー350件にアプライ。その中から返事がきたギャラリーに即プレゼンに行き、その時採用してくれたスパニッシュのニューヨークのギャラリーの契約アーティストとして拠点を作りました。その合間にもヨーロッパ、アジア、ドバイ、とチャレンジをし続けて、ライブペインティングを世界各地で開催し、大成功。2023年に、母は施設入院からの他界、妹は施設に入所、と色々大変だった長女的役割を修了し、ニューヨークとドバイに会社を作り、今に至ります。カンヌ映画祭に招待されたり、さまざまなミラクル(というか必然)を起こしながら生きてます。
モデルプレス:「私は運がいい」という言葉が、単なる楽観主義ではなく、過酷な現実を乗り越えるための「創造的な生存戦略」であったように感じます。普通なら心が折れてしまう状況で、自ら未来を肯定する物語を創り、それを信じ抜く力。その強靭な精神力こそが、全ての原点なのですね。稼いでも自分のものにならない虚しさを抱えながらも、その経験が「人の痛み」を誰よりも深く理解する現在の西村社長を形作った。全ての過去が、未来への伏線になっていますね。
西村社長:三本の柱がありまして
1、西村麻里という広告クリエーターとしての仕事
2、にしまりちゃん、という共感覚を生かしたコンテンツ(オンラインサロンメンバーは600名前後)
3、MARI NISHIMURAとして世界で活躍する画家
この3つがぐるぐる交差しますが、3の画家として世界で活動しているアーティストでありながら、自分で自分をプロデュースしている点、また8割が女性のファンなので、女性のロールモデルでもあるという点でしょうか。
モデルプレス:単なる多角経営ではなく、クリエイターとしての課題解決能力、アーティストとしての感性、そしてコンテンツホルダーとしての共感力が互いの価値を増幅させ合う、美しい「生態系(エコシステム)」のようですね。ご自身が創り出す価値を、ご自身のプロデュース能力で最大化し、それがファンの共感を呼んでさらに大きな渦になる。見事なまでに計算された、唯一無二のビジネスモデルだと思います。
西村社長:そもそも「やりたいこと」を形にする行動力と、常に先を見据えて次の手を考えるということでしょうか。世界で活動するために、8年間ニューヨークに通い、ドバイでは画家としての新しい可能性を感じアーティストビザをとり、会社を建てました。MARI NISHIMURA INC.は今年で5期目になりますが、ずっと黒字で進んでいます。海外の人脈がどんどんできて、新しいアーティスト活動が次々に決まっています。また絵の価値が上がって、個展をやると数百万という大きな売り上げを出し、売れた絵のお金でまた海外で活動するというサイクルになっています。
モデルプレス:そのサイクルは、情熱や行動力といった精神論だけでは決して生まれないものですね。8年間通い続ける粘り強さ、アーティストビザを取得するという戦略性、そして絵の売上を次の活動に再投資する経営判断。全てが論理的で、極めて再現性の高い成長モデルです。多くの人が夢物語で終わらせてしまうことを、地道なリサーチとリスクテイク、そして確実なリターン計算によって「事業」として成立させている。その冷静な経営者としての視点に、本当の凄さを感じます。
西村社長:何よりもいつも相手を「ひとさま」と考えることです。常に自分ができること・できないことを明確化し、できないことは素直に学ぶという姿勢でいます。また、一緒に仕事をするメンバーを必ず幸せにする、という心がけでしょうか。大変な人生を歩んだからこそ、どんな人の心にも寄り添える自信があります。人の痛みがわかるのです。また自分の生み出すものに対しては、全力集中ですので、絶対に前作を超えるというマインドで描いています。
モデルプレス:「ひとさま」という言葉選びに、ハッとさせられました。これは単に丁寧なだけでなく、他者との間に健全な境界線を引き、尊重するという強い意志の表れではないでしょうか。ご家族との関係で、その境界線が曖昧にならざるを得なかった過去があったからこそ、プロフェッショナルとして関わる相手には、最大限の敬意を払う。そして「人の痛みがわかる」という共感力は、ビジネスの世界において最も強力な信頼の源泉になります。その信頼があるからこそ、人も仕事も自然と集まってくるのだと納得しました。
西村社長:私は共感覚という(生まれつき人や文字を色で判断する)脳の特性があり、これがなかなか大変だったのですが、それをポジティブに捉えてエンタメにして「にしまりちゃん」として配信をしてファンがたくさんついてきてくださりました。なので、ファンの皆様にしっかりマインドで答える、をミッションにしています。いろんな人生を教えてくださる方々の背中を押しまくっていますが、最近、こうして様々な人生に関わらせていただき、応援したり応援されたりすることが、原動力であると思っています。最終的にはどんなにAIな時代がきても、生の人と人の繋がりは何より大事であると感じています。あとはもちろん、絵を描くことです。無心になれるので、描けない毎日は想像できません。
モデルプレス:生まれ持った特性を「エンタメ」に転換する、まさにクリエイターの発想ですね。ファンとの関係性は、単なる応援に留まらず、他者の人生に関わり、背中を押すことでご自身の存在価値を再確認するという、非常に健全な心のサイクルを生み出しているように見えます。他者への貢献が、結果として自分自身の最大のエネルギーになる。これほど強く、美しい原動力はないと思います。そして、その活動の根幹に「無心になれる」絵画があるというバランス感覚が、西村社長を燃え尽きさせることなく、さらに高みへと押し上げているのですね。
西村社長:ここまで自力できたけれど、今後、アートを通じて世界に発信したいことがあったり、ビジネスとしてもっと学んで会社を伸ばしたいと思った時にREAL VALUE CLUB(※)を知り、どうせビジネス学ぶならとんでもないとこで学ぶのだ!と思い切って決めました。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
モデルプレス: 自力で道を切り拓き、確固たる成功を手にしながらも、そこに安住しない。その姿勢に、真の経営者の姿を見ました。成功体験は時に、視野を狭める足枷にもなり得ます。それを自覚し、あえて外部の厳しい視点や異質な知見を取り入れようとするのは、並大抵の「向上心」ではありません。それは、常に先を見据える経営者としての「知的な謙虚さ」と、健全な「危機感」の表れだと思います。その貪欲なまでの探求心が、会社を成長させ続けるのですね。
西村社長:私のオンラインサロンのメンバーは女性が8割です。みなさん様々な年齢層であり立場です。私がみなさんのいろんな悩み解決をして背中を押しています。冒頭に書いた通り、私が色んな経験をして悲しみを超えてきたからこそ、どんな女性の悩みもしっかり受け止めて解決すると決めているからです。スピ的なことはあまり好きではないのですが、私が共感覚で培った直感がかなりピンポイントに届くそうで、感謝をされています。
どんな人生も悲しみがない人生はありません。だけど人生は闇があって、光があります。「お父さんが死んでいます。遺体を確認しにきてください。腐敗しています」という連絡を受けた時、私は東京で大きなプレゼン中でした。でもすぐには帰れず、三日後に確認に行きました。一人で葬儀をしました。
そんな時にも私は希望を捨てずに走りました。泣きながら仕事をするなんて日常茶飯事でしたが、それでも、自分の人生の新しい景色を見る。というゴールだけをまっすぐみて進んできました。どんなことも私をみてれば元気になります!私は元気にする力を届ける役割があるんです。
モデルプレス:重要なプレゼンの最中に受けた、あまりにも残酷な連絡。その瞬間の絶望と、それでも社会人としての責任を果たそうとする葛藤は、想像を絶します。深い闇の中心で、たった一つの光である「新しい景色を見る」というゴールだけを見つめ続けた。その経験が、今度はご自身が誰かの光になるという「役割」に繋がっている気がします。
西村社長:まず、夢は絶対に諦めないこと。そして何より行動すること。これが大事です。あと、思考は必ず現実になります。だからストイックにそれが叶う自分しか信じないこと。無我夢中で求めている時は、挫折もあります。しかし、挫折や失敗、それに何か問題がありますか?失敗こそ勲章です。ときに年齢とか環境のせいにする方も多いですが、それは言い訳です。世界で出会う友人の中には、シリアの戦地で生まれ育った人もいる、極貧でNYの地下に住んでいた友人もいる、インドのカーストを気にして頑張ってる友人もいます。
つまりは、日本にいる以上、言い訳にするほどの大変なことではないということなんです。人の目を気にせず、本当に自分がやりたいことをやること。私の口癖は「明日死ぬかもしれないし」です。明日生きてるかどうかなんて誰にもわかりません。だったら、即、自分の人生に一生懸命になりましょう。必ず、無我夢中でやったことは結果になります。だから、動くだけです。新しい景色を見に行きましょうよ。
モデルプレス:「失敗こそ勲章」という言葉が、西村社長の口から語られると、単なる精神論ではなく、失敗から学び尽くすという極めて実践的な「成長戦略」に聞こえます。人生の有限性を痛いほど知っているからこそ、行動の優先順位が明確になり、「即、動く」という結論にしか至らない。これ以上なくシンプルで、パワフルな真理だと思います。
西村社長:私ができないことをやってくれる方。たとえば事務的なこと、英語での様々なやりとり、梱包作業、さらに世界へ共に羽ばたき、MARI NISHIMURAを成長させてくれる方といつか出会えたらいいなと思います。モットーは「新しい景色を見に行こう。棺桶の直前まで」です。
モデルプレス:西村社長の「人生」という壮大なアートプロジェクトにおける、共同制作者を探しているのだと感じました。求められているのは、スキルや経験以上に、「新しい景色を見たい」という尽きることのない好奇心と、予測不能な困難すら楽しめる「冒険心」というマインドセットそのものです。事務や梱包といった作業も、その冒険を前に進めるための重要なミッション。これほど、魂が揺さぶられるオファーはないのではないでしょうか。
「失敗こそ勲章」「明日死ぬかもしれないし」――。彼女の生き様そのものが、私たちに「言い訳を捨てて、今すぐ行動せよ」という強烈なメッセージを投げかけます。
MARI NISHIMURA INC.で働くことは、単にアートビジネスに関わるということではありません。それは、西村麻里という一人の人間の生き方に共鳴し、共に泣き、笑い、まだ見ぬ「新しい景色」を追い求め続ける冒険の旅に出ることを意味します。彼女と共に世界へ羽ばたき、自らの人生をも輝かせたい。そんな熱い情熱を持つ人にとって、最高の舞台がここにあると言えるでしょう。
3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
壮絶な過去を輝きに変える逆境の力
モデルプレス:これまでの生い立ちや、画家として、そして経営者として起業するまでの経緯について聞かせてください。西村社長:熊本で生まれ、親ガチャに少しばかり外れて育ちました。父は借金まみれ、女と酒とギャンブルまみれ。母は依存体質、妹は難病と障害を理由に自立しない。私が家族ケアをして過ごしてきました。最終的には父はホームレスとして孤独死。極貧ではなかったけど借金まみれの家でした。私自身は根拠のない「私は運がいい」を信じて生きてました。大学も奨学金でなんとか出て、ポジティブ人間の私は「この環境を糧にして、絶対自立、絶対手に職つける」と決め、広告代理店やプロダクションのコピーライターとして成功。日本、海外の広告賞を総なめにするクリエーターになりました。しかし、稼いでも稼いでも家族のATMとしてお金が流れていく状態。父の破産のためにクレカも作れず、貯金もゼロの状態。父の借金を返し終えたのも、割と最近です。
もともと美大だったこともあり2015年にクラファンを立ち上げて最初の個展をアメリカでやる!と言ったところ即座にお金が集まり、翌年、サクッと会社を辞めてLAで個展、その時の大失敗を反省に、自らニューヨークのギャラリー350件にアプライ。その中から返事がきたギャラリーに即プレゼンに行き、その時採用してくれたスパニッシュのニューヨークのギャラリーの契約アーティストとして拠点を作りました。その合間にもヨーロッパ、アジア、ドバイ、とチャレンジをし続けて、ライブペインティングを世界各地で開催し、大成功。2023年に、母は施設入院からの他界、妹は施設に入所、と色々大変だった長女的役割を修了し、ニューヨークとドバイに会社を作り、今に至ります。カンヌ映画祭に招待されたり、さまざまなミラクル(というか必然)を起こしながら生きてます。
モデルプレス:「私は運がいい」という言葉が、単なる楽観主義ではなく、過酷な現実を乗り越えるための「創造的な生存戦略」であったように感じます。普通なら心が折れてしまう状況で、自ら未来を肯定する物語を創り、それを信じ抜く力。その強靭な精神力こそが、全ての原点なのですね。稼いでも自分のものにならない虚しさを抱えながらも、その経験が「人の痛み」を誰よりも深く理解する現在の西村社長を形作った。全ての過去が、未来への伏線になっていますね。
三つの顔が織りなす、”西村麻里”という唯一無二のブランド
モデルプレス:現在の事業内容について、具体的に教えてください。西村社長:三本の柱がありまして
1、西村麻里という広告クリエーターとしての仕事
2、にしまりちゃん、という共感覚を生かしたコンテンツ(オンラインサロンメンバーは600名前後)
3、MARI NISHIMURAとして世界で活躍する画家
この3つがぐるぐる交差しますが、3の画家として世界で活動しているアーティストでありながら、自分で自分をプロデュースしている点、また8割が女性のファンなので、女性のロールモデルでもあるという点でしょうか。
モデルプレス:単なる多角経営ではなく、クリエイターとしての課題解決能力、アーティストとしての感性、そしてコンテンツホルダーとしての共感力が互いの価値を増幅させ合う、美しい「生態系(エコシステム)」のようですね。ご自身が創り出す価値を、ご自身のプロデュース能力で最大化し、それがファンの共感を呼んでさらに大きな渦になる。見事なまでに計算された、唯一無二のビジネスモデルだと思います。
世界を舞台に価値を創造する、行動力と先見性
モデルプレス:設立5期目にして、ずっと黒字経営を続けているとのこと。会社の成長を支えた要因は何だと考えていますか。西村社長:そもそも「やりたいこと」を形にする行動力と、常に先を見据えて次の手を考えるということでしょうか。世界で活動するために、8年間ニューヨークに通い、ドバイでは画家としての新しい可能性を感じアーティストビザをとり、会社を建てました。MARI NISHIMURA INC.は今年で5期目になりますが、ずっと黒字で進んでいます。海外の人脈がどんどんできて、新しいアーティスト活動が次々に決まっています。また絵の価値が上がって、個展をやると数百万という大きな売り上げを出し、売れた絵のお金でまた海外で活動するというサイクルになっています。
モデルプレス:そのサイクルは、情熱や行動力といった精神論だけでは決して生まれないものですね。8年間通い続ける粘り強さ、アーティストビザを取得するという戦略性、そして絵の売上を次の活動に再投資する経営判断。全てが論理的で、極めて再現性の高い成長モデルです。多くの人が夢物語で終わらせてしまうことを、地道なリサーチとリスクテイク、そして確実なリターン計算によって「事業」として成立させている。その冷静な経営者としての視点に、本当の凄さを感じます。
全ての原点にある他者への敬意
モデルプレス:仕事をする上で、常に心がけていることはありますか。西村社長:何よりもいつも相手を「ひとさま」と考えることです。常に自分ができること・できないことを明確化し、できないことは素直に学ぶという姿勢でいます。また、一緒に仕事をするメンバーを必ず幸せにする、という心がけでしょうか。大変な人生を歩んだからこそ、どんな人の心にも寄り添える自信があります。人の痛みがわかるのです。また自分の生み出すものに対しては、全力集中ですので、絶対に前作を超えるというマインドで描いています。
モデルプレス:「ひとさま」という言葉選びに、ハッとさせられました。これは単に丁寧なだけでなく、他者との間に健全な境界線を引き、尊重するという強い意志の表れではないでしょうか。ご家族との関係で、その境界線が曖昧にならざるを得なかった過去があったからこそ、プロフェッショナルとして関わる相手には、最大限の敬意を払う。そして「人の痛みがわかる」という共感力は、ビジネスの世界において最も強力な信頼の源泉になります。その信頼があるからこそ、人も仕事も自然と集まってくるのだと納得しました。
ファンとの絆が最大の原動力
モデルプレス:西村社長が、そこまでパワフルに活動し続けられる原動力は何ですか。西村社長:私は共感覚という(生まれつき人や文字を色で判断する)脳の特性があり、これがなかなか大変だったのですが、それをポジティブに捉えてエンタメにして「にしまりちゃん」として配信をしてファンがたくさんついてきてくださりました。なので、ファンの皆様にしっかりマインドで答える、をミッションにしています。いろんな人生を教えてくださる方々の背中を押しまくっていますが、最近、こうして様々な人生に関わらせていただき、応援したり応援されたりすることが、原動力であると思っています。最終的にはどんなにAIな時代がきても、生の人と人の繋がりは何より大事であると感じています。あとはもちろん、絵を描くことです。無心になれるので、描けない毎日は想像できません。
モデルプレス:生まれ持った特性を「エンタメ」に転換する、まさにクリエイターの発想ですね。ファンとの関係性は、単なる応援に留まらず、他者の人生に関わり、背中を押すことでご自身の存在価値を再確認するという、非常に健全な心のサイクルを生み出しているように見えます。他者への貢献が、結果として自分自身の最大のエネルギーになる。これほど強く、美しい原動力はないと思います。そして、その活動の根幹に「無心になれる」絵画があるというバランス感覚が、西村社長を燃え尽きさせることなく、さらに高みへと押し上げているのですね。
さらなる高みを目指す探求心
モデルプレス:「REAL VALUE CLUB」への参加は、どのような想いから決めたのですか。西村社長:ここまで自力できたけれど、今後、アートを通じて世界に発信したいことがあったり、ビジネスとしてもっと学んで会社を伸ばしたいと思った時にREAL VALUE CLUB(※)を知り、どうせビジネス学ぶならとんでもないとこで学ぶのだ!と思い切って決めました。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
モデルプレス: 自力で道を切り拓き、確固たる成功を手にしながらも、そこに安住しない。その姿勢に、真の経営者の姿を見ました。成功体験は時に、視野を狭める足枷にもなり得ます。それを自覚し、あえて外部の厳しい視点や異質な知見を取り入れようとするのは、並大抵の「向上心」ではありません。それは、常に先を見据える経営者としての「知的な謙虚さ」と、健全な「危機感」の表れだと思います。その貪欲なまでの探求心が、会社を成長させ続けるのですね。
闇を知るからこそ届けられる光
モデルプレス: インタビューの冒頭でも壮絶な経験を伺いましたが、そうした人生の怒りや悲しみを乗り越えてきたエピソードについて、もう少し聞かせてください。西村社長:私のオンラインサロンのメンバーは女性が8割です。みなさん様々な年齢層であり立場です。私がみなさんのいろんな悩み解決をして背中を押しています。冒頭に書いた通り、私が色んな経験をして悲しみを超えてきたからこそ、どんな女性の悩みもしっかり受け止めて解決すると決めているからです。スピ的なことはあまり好きではないのですが、私が共感覚で培った直感がかなりピンポイントに届くそうで、感謝をされています。
どんな人生も悲しみがない人生はありません。だけど人生は闇があって、光があります。「お父さんが死んでいます。遺体を確認しにきてください。腐敗しています」という連絡を受けた時、私は東京で大きなプレゼン中でした。でもすぐには帰れず、三日後に確認に行きました。一人で葬儀をしました。
そんな時にも私は希望を捨てずに走りました。泣きながら仕事をするなんて日常茶飯事でしたが、それでも、自分の人生の新しい景色を見る。というゴールだけをまっすぐみて進んできました。どんなことも私をみてれば元気になります!私は元気にする力を届ける役割があるんです。
モデルプレス:重要なプレゼンの最中に受けた、あまりにも残酷な連絡。その瞬間の絶望と、それでも社会人としての責任を果たそうとする葛藤は、想像を絶します。深い闇の中心で、たった一つの光である「新しい景色を見る」というゴールだけを見つめ続けた。その経験が、今度はご自身が誰かの光になるという「役割」に繋がっている気がします。
今日を本気で生きるという覚悟
モデルプレス:最後に、西村社長が考える「夢を叶える秘訣」を教えてください。西村社長:まず、夢は絶対に諦めないこと。そして何より行動すること。これが大事です。あと、思考は必ず現実になります。だからストイックにそれが叶う自分しか信じないこと。無我夢中で求めている時は、挫折もあります。しかし、挫折や失敗、それに何か問題がありますか?失敗こそ勲章です。ときに年齢とか環境のせいにする方も多いですが、それは言い訳です。世界で出会う友人の中には、シリアの戦地で生まれ育った人もいる、極貧でNYの地下に住んでいた友人もいる、インドのカーストを気にして頑張ってる友人もいます。
つまりは、日本にいる以上、言い訳にするほどの大変なことではないということなんです。人の目を気にせず、本当に自分がやりたいことをやること。私の口癖は「明日死ぬかもしれないし」です。明日生きてるかどうかなんて誰にもわかりません。だったら、即、自分の人生に一生懸命になりましょう。必ず、無我夢中でやったことは結果になります。だから、動くだけです。新しい景色を見に行きましょうよ。
モデルプレス:「失敗こそ勲章」という言葉が、西村社長の口から語られると、単なる精神論ではなく、失敗から学び尽くすという極めて実践的な「成長戦略」に聞こえます。人生の有限性を痛いほど知っているからこそ、行動の優先順位が明確になり、「即、動く」という結論にしか至らない。これ以上なくシンプルで、パワフルな真理だと思います。
新しい景色を共に創る仲間を求めて
モデルプレス:今後、どのような方と一緒に仕事をしたいですか。求める人材像について、熱いメッセージをお願いします。西村社長:私ができないことをやってくれる方。たとえば事務的なこと、英語での様々なやりとり、梱包作業、さらに世界へ共に羽ばたき、MARI NISHIMURAを成長させてくれる方といつか出会えたらいいなと思います。モットーは「新しい景色を見に行こう。棺桶の直前まで」です。
モデルプレス:西村社長の「人生」という壮大なアートプロジェクトにおける、共同制作者を探しているのだと感じました。求められているのは、スキルや経験以上に、「新しい景色を見たい」という尽きることのない好奇心と、予測不能な困難すら楽しめる「冒険心」というマインドセットそのものです。事務や梱包といった作業も、その冒険を前に進めるための重要なミッション。これほど、魂が揺さぶられるオファーはないのではないでしょうか。
MARI NISHIMURA INC.について
代表の西村麻里氏は、国内および外資系の広告代理店で経験を積んだ後、コピーライター・CMプランナーとして独立。文筆家としても活動する傍ら、自身の特性を活かした「にしまりちゃん」コンテンツとしてオンラインサロンを主宰し、全国各地でトークショーやセミナーも多数手がける。まとめ
壮絶な生い立ちを乗り越え、広告クリエイターとして、そしてアーティストとして世界を舞台に活躍する西村麻里氏。彼女の言葉の端々から感じられるのは、自らの人生を切り拓いてきた者だけが持つ、圧倒的な力強さと、深い痛みを経験したからこそ持てる、他者への限りない優しさでした。「失敗こそ勲章」「明日死ぬかもしれないし」――。彼女の生き様そのものが、私たちに「言い訳を捨てて、今すぐ行動せよ」という強烈なメッセージを投げかけます。
MARI NISHIMURA INC.で働くことは、単にアートビジネスに関わるということではありません。それは、西村麻里という一人の人間の生き方に共鳴し、共に泣き、笑い、まだ見ぬ「新しい景色」を追い求め続ける冒険の旅に出ることを意味します。彼女と共に世界へ羽ばたき、自らの人生をも輝かせたい。そんな熱い情熱を持つ人にとって、最高の舞台がここにあると言えるでしょう。
「REAL VALUE」とは
「REAL VALUE」はビジネスの第一線で活躍し続ける堀江貴文・溝口勇児・三崎優太が認める各領域のトップ経営者だけを厳選して始動した経営エンターテイメント番組。堀江・三崎の公式YouTubeにて配信中。3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
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