目黒蓮主演「トリリオンゲーム」

原作は「ビッグコミックスペリオール」（小学館）で好評連載中の原作・稲垣理一郎、作画・池上遼一の同名漫画。現在6巻まで刊行され、「マンガ大賞2022」のノミネート作品にも選ばれた人気作品。

“世界一のワガママ男”のハルと、“気弱なパソコンオタク”のガクという正反対の2人が、ゼロから起業し、型破りな方法で1兆ドル（トリリオンダラー）を稼いで、この世のすべてを手に入れようと成り上がる前代未聞のノンストップ・エンターテインメント。主人公のハルを目黒、ガクを佐野が演じる。

目黒蓮、佐野勇斗のことを“インスタライブ”で下調べ

本作が初共演となる2人。互いの印象について目黒が「佐野くんがガクをやると聞いたとき、佐野くんのことを調べたら、キッチンでインスタライブをしていて、すごく流暢に話してて面白い方だなと思いました。そのあと実際にお会いしたときにビジュアルを見て、ガクっぽいなと思いました」と佐野のインスタライブで下調べしたと話すと、佐野は「見られたくはないことはないんですけど…、1番最初に見るべきものではない（笑）。目黒さんは僕のなかなか深いところから入って来たなと思いました」と恥ずかしそう。目黒は「面白かったです」と笑顔で語った。

そんな佐野は目黒の印象について「原作のことも目黒さんのことももちろん知っていて、今この世代でハルを演じられるのは目黒さんしかいないと（ドラマの話を）聞いたとき思ったので、ぴったりだなと思いました」とコメント。実際に会ったときは「役としてぴったりですけど、無茶振りが多い。嬉しいのですが、SNS用の撮影のときとか、『バズらせるために、頑張ろう』と言ってくれるので、なんとなく『頑張ってくださるのかな』と思っていると、基本8割ぐらい僕に丸投げをしてくるんです。『佐野くん、よろしく』って（笑）。だから無茶振りが多い」と目黒のお茶目な一面を明かしつつも、「めちゃくちゃ真面目で礼儀正しい方。学ぶことがすごく多いです」と尊敬の念も抱いていた。

さらなる関係を築いていく上で佐野に聞きたいこととして、目黒は「どうやったらそんなに面白くインスタライブできますか？」と質問。目黒は「僕も1回だけ1人でインスタライブをやったことがあるんですけど、上手く出来なくて…」と打ち明けた。しかしその目黒のソロインスタライブがほぼ無言だったと明かされると、佐野は「単純明快なんですけど、いかに喋り倒せるかです」とアドバイスした。

目黒蓮、佐野勇斗に無茶振りで困らせる？「役に近い関係性でいたい」

この日の取材でも、2人のコンビネーションはすでに抜群。目黒は「今までやらせていただいた役が結構物静かな役が多かったので、なんとなく現場でもそういう風にいた方が僕はお芝居に入っていきやすいタイプで。でも今回は今までとは全然違う役柄なので、意識せず自分が撮影に入っていきやすいように、たぶん佐野くんにもちょっと無茶振りしちゃいます。撮影の裏でも役に近い関係性でいた方が本番やりやすいのかなって思っています」と佐野に無茶振りする理由を説明した。

佐野も「僕もクランクイン前に本読みやリハーサルをして、今日までにまだ5回しか撮影していないのですが、短い期間の中で目黒さんが裏でもお互いの関係性をすごく大事にしてくださって。休憩中の感じが芝居にも出始めてて、アドリブでハルがガクを困らせるということがすごく多く、たぶんそれは目黒さんがすごく考えてやってくださっていると思うので、まだ序盤ですが、この関係性が出来上がっていくのがすごく楽しみです」とこれからの撮影に期待を寄せた。

さらに、現場ではなにかある度に佐野のことをイジっているという目黒は、「無茶振りをして困った感じの顔や、本番中もアドリブを言ってみて、ちょっとあたふたしているような表情がリンクしているなと思います」と佐野がすでにガクになりきっているという。佐野も「僕の困っている顔を見たときの目黒さんの顔はハルだなって毎日のように思っています。すごく笑ってくださるので、僕もやりやすいです」とすでに関係性が出来上がっていた。

目黒蓮＆佐野勇斗、自身の役との共通点を明かす

また、自身の役柄について目黒は「性格的な部分は、本来の自分の性格とは反対の方にいるんですけど、だからこそこの役に挑戦する意味があるし、共通点が全くないわけではない。ハルとガクが駆け上がっていく感じが、自分の人生と重なっていて、自分も最初なにもないところから、これは無理じゃないかということもたくさん実現させてきた。そうやって登っていく感じが、リンクするなと、共感する部分を探しながらやっています」と紹介。「原作を読んだときすごく面白かったので、原作のテンションでいくのかとかは、監督含め3人で話しながら進めています。普段の素の僕とは全然違うのでいろいろ研究しながらやっています」と語った。

佐野も「僕もガクとは違うタイプ」と言いつつ、「僕のパブリックイメージって、どちらかというとハルに近いと思うんです（笑）。インスタライブを知ってくださっている方の中には「軽い兄ちゃん」と言ってくださる方もいて、どちらかというとハルに近いイメージを抱かれているかもしれませんが、ガクと同じだなと思うことも多いです。例えば意外と人見知りだったり、これは無理だって思ったりすることもあって、そういうところは自分の中でリンクしているので、上手く織り交ぜながら演じようかなと思っています」と意気込みをみせた。

目黒蓮＆佐野勇斗、初回を楽しみにしている視聴者へメッセージ

最後に初回放送に向けてのメッセージとして目黒は「僕たちの関係性がすごく大事な軸になっていきますが、1話では結構インパクトを残せるぐらいのわがままっぷりも見られると思います。大きい夢みたいなものを言いづらい世の中だなと思うこともあるのですが、もっと夢を持っていい、大きい夢を口に出していい、恥ずかしくないとか、そういう風に見てくださる方が思えるような作品にしていけたらいいなと思うので、ぜひ楽しみに待っていてください」とコメント。

佐野は「クランクインして間もないですけど、自分たちでも笑ってしまうようなシーンもあったりと、台本を読んでいるだけでは生まれない自分の表情や、2人のコンビネーションもあって、楽しいなと思う瞬間がたくさんあります。今後も多分そういう瞬間を目黒さんとなら作れると思うので、期待してもらいたいです。今の若い世代って、なにをやったらいいのかすごく悩んでいる方も多いと思うのですが、とりあえずやってみる姿勢は元気を与えると思うので、ぜひ見てほしいです」と視聴者にメッセージを送った。（modelpress編集部）