山田裕貴、中島健人(C)THE SEVEN/撮影:ENO

中島健人「ちるらん」オファー時は「まだラブの空気をまとっていた」アクション練習で山田裕貴と深まった友情

2026.03.12 12:00

俳優の山田裕貴が主演を務める「ちるらん 新撰組鎮魂歌」(TBS系/3月26・27日2夜連続放送/27日放送後U-NEXTでドラマシリーズ独占配信)。このたび、山田と、同ドラマで共演した中島健人の2ショット取材の様子が到着した。

  

山田裕貴主演ドラマ「ちるらん 新撰組鎮魂歌」

「ちるらん 新撰組鎮魂歌」“江戸青春篇”が2夜連続オンエアされた後、U-NEXT独占配信のドラマシリーズ“京都決戦篇”は毎週金曜日に最新話が更新される。

放送を前に、新撰組「鬼の副長」と呼ばれた土方歳三役の山田と、歳三の宿敵であり盟友となる「人斬り以蔵」こと岡田以蔵役の中島が囲み取材に登場した。「明日死んでもいいぐらいの気持ちで」と命を賭けて己の道を駆け抜けた歳三と、自身の俳優人生との共鳴を感じたという山田。そして中島も、「自分の思いをわかってほしいんだ、伝えたいんだっていうタイミングだった」と、以蔵の刀に自分の意志が乗った瞬間を振り返る。

新たな時代という戦場で、表現者として今まさに戦い続けている若き剣士でもある2人が、「ちるらん」で深めた友情は、刀を交えて「無二の友」となった歳三と以蔵の姿と重なり、観る者の胸をより一層熱くする。本作のオンエアがますます楽しみになる、囲み取材の様子をお届けする。

山田裕貴「絶対、俺以外に誰にもできねぇよな」

山田裕貴、中島健人(C)THE SEVEN/撮影:ENO
山田と中島がソファに並んで座る形でスタートした取材。2人は目を合わせると自然に微笑み、リラックスした表情を浮かべた。まず完成映像を視聴した感想を求められた山田は、「まだ客観視できていないところはあるんですけど、なんかとんでもなくすごいことをみんなで乗り越えていたなというのは感じていて。すごくうれしくなりました」と、過酷な撮影を振り返る。

本作は、THE SEVEN・TBS・U-NEXTの3社が初タッグを組み、世界に向けて“ジャパニーズ・ソードアクション・エンターテインメント”として発信していくコンテンツ。Netflix「今際の国のアリス」シリーズや「幽☆遊☆白書」などを手がけた森井輝がチーフプロデューサーを務め、メガホンを執ったのはNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」、「岸辺露伴は動かない」シリーズを手がけた渡辺一貴監督。中島は「自分が参加させていただいた企画のなかでも、特に規模の大きい作品で。その真ん中で歳三として画の中を力強く歩いている山田くんを見たとき、この作品は多くの方の本能にぶっ刺さる気がしました」と、大型プロジェクトに寄せられる期待の大きさを実感したと語る。

しかし、その力強い土方歳三像にたどり着くまでには葛藤もあったと山田は明かす。主演作を立て続けに3本こなしながら、アクション練習にも挑まなければならないスケジュールだったという。「正直に言うと、そんな付け焼き刃の状態で臨んでいいのかと迷いました。もっと時間をかけて作り上げていったほうがいいのではないかと。でも、森井プロデューサーからの熱い言葉をもらいながら、歳三たちが生きたあの時代も“明日戦わなきゃいけない”という状況下だったのではないかと考えたら、むしろ今の自分は武士の世の中とリンクしているのかもしれないと思えてきて。作中にある、歳三の『誰にもできねぇことやんのが、かっけぇんだろうが!』という言葉に、自分自身が救われました。『いや、これ絶対、俺以外に誰にもできねぇよな』」と、役とともに自身の闘志もみなぎっていったという。

物語の始まり、歳三は道場破りの荒くれ者として登場する。「最初はめちゃくちゃ荒いし、喧嘩かなというぐらいのアクション。そこからだんだん型ができてきて、戦い方が変わっていく変化も、アクション部の園村健介監督と意識して作っていきました。初回と最終回を見比べてもらったら、きっと歳三の成長を感じてもらえるので、ぜひ注目してほしいですね」と見どころをピックアップ。そして「やっぱり仲間が良かったです。監督はもちろん、スタッフさんも含めて。みんなに助けられた。あれこれ悩まずに、もうみんなのために刀を振ろう、みたいな感覚になれたので。本当にアツい現場でした」と語り、チーム『ちるらん』の結束力の強さを噛み締めた。

中島健人、オファー時は「まだラブの空気をまとっていた」

中島が本作へのオファーを聞いたのは、ラブストーリー映画のクランクアップ時だったという。「まだラブの空気感をまとっていたからソワソワした」と話す中島の王子様口調に、山田も思わず「アハハハ」と自然と笑いがこぼれる。中島にとって本作は初挑戦の時代劇だ。「ソードアクションは以前から好きでした。毎年、帝国劇場でやる舞台では剣を振っていたので、その剣術がようやく活かされるときが来たな」と、気合十分で臨んだという。作品に入るまでのおよそ1年間、アクション稽古を重ねるなかで、「祖父の影響で昔から柳生十兵衛が好きで。以蔵の役も逆手が合うんじゃないかと、いろいろ提案してみました」と振り返ると、「俺も逆手好き」と山田。「いいよね!」と自然と会話が盛り上がるのも、2人ならではだ。

山田は「オファーをいただいたときの年齢が、土方歳三が亡くなった年齢と同じだった」と、不思議な縁を感じていると語り、若き日の歳三について「昔の自分を見ているようで」とも明かす。「もう明日死んでもいいぐらいだった」という当時の心境に、中島は「そういう精神性だったの?」と驚きのリアクションを見せた。「とにかくやりきれ!」という思いで日々を生きていたという山田は、この役を通して「その熱量をもう一度、自分の中で呼び起こすようだった」という。「今は逆にそれがなくなっているというか、熱量の大きさは変わらないんだけど、また別の感覚で。そのギャップを埋めるのは難しかったです」と、歳三を通して自身の生き様と向き合ったことを明かした。

それを受け、中島も「なんかちょっと似てるなと思いました」と静かにうなずく。「僕もチームでの活動に幕を下ろして、新たなスタートを切ったタイミングで。作中に、以蔵が遠目から集団を見る構図があるんですけど、まさに当時の自分っぽくて。孤独側の人間の気持ちを感じていた時期でした。世の中に自分の思いをわかってほしい、伝えたいという、本当の中島健人の姿と、以蔵の姿が重なっていました。以蔵を通して、さらに自分の精神性を強くできたターニングポイントとなった役だと思います」と言葉にし、以蔵役への強い思い入れを語った。

山田裕貴と中島健人、役柄と重なる絆深める

山田裕貴、中島健人(C)THE SEVEN/撮影:ENO
歳三と以蔵は出会いこそ敵同士だったが、刀を交えて互いの志に共振し、残酷な運命に翻弄されながらも「友」となる関係だ。そんな歳三と以蔵にも近い絆が、山田と中島の間にも生まれたという。「歳三と以蔵の関係性ができたのって、ケンティーとだったから」と振り返る山田。2人が親交を深めたのが、アクション練習で刀を交えた時間だったことも、役柄と重なる。

中島の言葉や立ち居振る舞いに、「いろんなことを乗り越えて、自分がどうやってこの世界にいるのが正しいのかを、すごく明るい方向で見つけてきた人なんだなって。今のケンティーは、ものすごい努力とトライ&エラーの積み重ねで成り立っているんだと思う。そこまでにじみ出ていて、すっごく好きになっちゃって」と、すっかり魅了された様子だ。「キャスト同士の化学反応って、こういうことだよなって。これをケンティーも感じてくれていたらうれしい」と山田がラブコールを送ると中島は、「山田くんって“コク”があるなって思っていて」と独自の視点で魅力を分析。「俺、カレーなの?」と山田がツッコミを入れ、取材会場から笑いがこぼれる。「コクっていうのは深み。ラジオもめちゃくちゃ好きで、超面白いんですよ。こんなに面白い人が役に入ると、すごくシリアスな表情もできる。僕が俳優をやってきたなかでも数少ない“思いっきり飛び込める人”だなって思いました。この人の前ならどんな恥をかいてもいいし、助けてって言えるし、全力を出せる。相手が本当に山田くんで良かった。役者として、人間として、このご縁に感謝しています」とビッグラブを返す。山田が「ケンティーだったから、以蔵との別れがものすごく悲しくなった」と応えると、中島も「わかる。うれしかったよ、この感情に出会えたんだって」と返答。しばし2人の世界に入り込んでいたことに気づいた山田が、慌てて「いや、本当に。すみませんね、イチャイチャして」と記者陣に謝ると、再び笑いに包まれた。

最後に、見どころについて問われると、山田は「とにかく現場の熱量がアツかったので、その熱を受け取ってほしいです。冒頭からいきなりアクションもありますし、そこで一気に物語に引き込まれると思います。新撰組がどのように生まれ、隊士たちが何を抱えて生きてきたのかが、歳三を中心に描かれていて、1人1人のキャラクターが生き生きとした魅力的な作品です。まずは2夜連続スペシャルドラマを楽しんでいただいて、U-NEXTでも追いかけてもらえたらうれしいです」と情熱を込めて語った。

中島も「本当に待ち遠しかった作品のオンエア。ここから「ちるらん」エンターテインメントが始まることを楽しみにしています。大座長が、僕の大好きな山田裕貴くん。本当にコクしかないです」とコメントするやいなや、山田は「コク俳優なんだ。気づかなかった、ケンティーに言われるまで!」と返し、最後まで笑いを誘った。(modelpress編集部)
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