「御上先生」椎葉役・吉柳咲良の独白シーンが話題「度肝抜いた」「全部持ってかれた」ピーターパン・白雪姫…圧巻の表現で魅せる注目女優【プロフィール】
2025.03.04 13:01
俳優の松坂桃李が主演を務めるTBS系日曜劇場「御上先生」(毎週日曜よる9時~)の第7話が、2日に放送された。生徒・椎葉春乃を演じる女優の吉柳咲良に注目が集まっている。<※ネタバレあり>
松坂桃李主演「御上先生」
本作は子供が生きる「学校」、大人がもがく「省庁」という一見別次元にあるこの2つを中心に展開。未来を夢見る子供たちが汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実、そんな現実に一人の官僚教師・御上孝(松坂)と、令和の高校生たちが共に立ち向かう、教育のあるべき真の姿を描く大逆転教育再生ストーリーとなっている。椎葉(吉柳咲良)の一声に反響
第6話から7話にかけ、椎葉の抱え込んでいる問題が明らかに。彼女は幼少期に両親を事故で亡くし、和菓子屋を営む祖父母に育てられていた。しかし祖父が認知症となり、祖母もその後に倒れてしまい、アルバイトを掛け持ちしながら介護を続けていたが、生活はみるみる困窮。ついに椎葉は万引きに手を染めてしまった。万引き、ならびに校則で禁じられている出会い系のアルバイトをしたことを理由に退学処分を下された椎葉。心配するクラスメイトたちに御上は、日本がG7(主要先進国)の中で最も相対的貧困率が高いことを例示し、問題提起していく。そんな時、教室に入った椎葉は「少し話をさせください」と家庭事情を明かし、なぜ盗んだものが生理用品だったのかという御上の質問に答え、「私はここで血を流しているのに誰も気付いてくれないって苦しくて。私はここにいるってことを見つけてほしかったんだなって気付いたんです」と訴えた。
富永(蒔田彩珠)や千木良(高石あかり/※「高」は正式には「はしごだか」)らをはじめクラス全員が「パーソナルイズポリティカル」(個人的なことは政治的なこと)にならい椎葉の抱える問題に向き合ったり、椎葉自身に寄り添ったりとしていくほか、椎葉の退学を取り下げようと自発的に署名活動を進めていくのだった。
生理の貧困、さらには「ヤングケアラー」(※本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っているこども・若者)を扱ったテーマに、視聴者からは反響が続々。また椎葉の独白をはじめとする約10分間の教室でのシーンに「椎葉役の子の演技がすごい」「演技力に度肝抜いた」「引き込まれた」「この役は相当覚悟が必要だったのでは…?」「全部持ってかれた」「表情がリアル」と、椎葉こと吉柳にも注目が集まった。
「御上先生」椎葉役・吉柳咲良って?
そんな吉柳は、2004年4月22日生まれ、栃木県出身。2016年に開催された「第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン“PURE GIRL 2016”」でグランプリを獲得。2017年、ブロードウェイミュージカル「ピーター・パン」の10代目ピーター・パン役に抜擢され、女優デビューを果たす。2024年、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」では、若手歌手の水城アユミ役として朝ドラ初出演を果たした。これまでの主な出演作はドラマ「青のSP―学校内警察・嶋田隆平―(カンテレ/2021年)、「未来への10カウント(テレビ朝日/2022年)、「マル秘の密子さん」(日本テレビ/2024)、「僕の愛しい妖怪ガールフレンド(Prime Video/2024)、映画「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」(2024)、「聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメン VS 悪魔軍団〜」(2024)、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(2024)など。また、ソロアーティストとしてもデビューしている吉柳は歌唱力も高く評価されており、実写映画「白雪姫」(3月20日公開)では、プリンセス・白雪姫のプレミアム吹替版声優をオーディションで射止めた。
ミュージカルやドラマなど幅広いフィールドの活動で培った表現力と確かな経験値を武器に、目覚ましい活躍を見せる吉柳。ドラマ前半では、ほとんど出番がなかったものの、一瞬にして椎葉の空気感を作り出し、緊張感溢れる雰囲気と息詰まった表情で視聴者を引き込んだ。そんな彼女の今後の活躍にも期待がかかる。(modelpress編集部)
情報:TBS
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