北川景子、デビュー20周年でのオファーに喜び

冒頭、司会からデビュー20周年を祝福された北川は、会場の観客からの拍手を受け「ありがとうございます」と感謝。続けて本作への出演が決まった際の心境を聞かれると「オファーをいただいた時は、そんなに20周年ということは意識していなかった」と打ち明けた。

その上で、「すごく大好きな湊かなえさんの作品で、『落日』はもともと読んだことがあった作品だったので、オファーをいただいてすごく嬉しかったです」と告白。

加えて、「たくさん作品を拝見していた内田監督で、今回は皆さん本当に初めましての俳優さんばかりで、こんな初めての方とこういった豪華な座組みでご一緒できるということがすごく嬉しかったですし、それが結果として自分の20周年というすごく思い入れのある年にこういった作品になったことは、すごく光栄だなと思っています」と語った。

北川景子、誕生日サプライズに驚き

この日は、キャストへのサプライズゲストとして原作者の湊氏がステージに登場する場面も。8月22日に誕生日を迎えた北川は、湊氏から花束を受け取ると「まさか自分の花だと思わなくて。『湊さんお花持っていらっしゃるな』と思っていたんですけど（笑）」と目を丸くしていた。

最後にメッセージを求められた北川は「人間ってそれぞれ、みんな大なり小なり重たいというか、人に言いたくないこととか、辛いこととか、過去とか悔いとか罪とか、そういうものを背負いながらふたをして、なんとかやり過ごしながら日々を、自分の中で折り合いをつけて一生懸命に生きている生き物なんじゃないかなと思いました」とコメント。

続けて「育ってきた環境とかによって、どの話のどのシーンが心に響くか、胸を打つかは全然違うと思うんですけれど、この作品を見た時に、きっと皆さんには、『人それぞれみんな違うけれど、生きているだけで価値のある存在なんだよ、それでもいいんだよ』という風な、許しというか、救いというか、そういう優しい人筋の光が差すような、そんな作品になっているんじゃないかなという風に私は思いました」と語り、「色々、衝撃な展開が待っているんですけども、言葉で説明するよりも、とにかく見ていただければ『明日から顔を上げて前を向いて進んでいこう』という風に思える作品になっていると思いますので、本当に1人でも多くの方にこの作品が届いてくれることを心から願っています」と呼びかけ、イベントを締めくくった。

湊かなえ原作「落日」

本作は、人気作家・湊かなえ氏が2019年に作家生活10周年の節目の作品として書き下ろした同名ミステリー長編の実写ドラマ化作品。新進気鋭の映画監督で、他人に迎合することなく自分の信念で行動する主人公・長谷部香を北川が演じ、香が幼い頃に住んでいた笹塚町出身の脚本家ということで運命の輪に巻き込まれていく甲斐真尋を吉岡が演じる。（modelpress編集部）