二階堂ふみ「VIVANT」薫とリンクしたこと 福澤監督&ジャミーンとのやりとりも回顧<インタビュー>
2023.08.06 11:00
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TBS系日曜劇場「VIVANT」(読み:ヴィヴァン/毎週日曜よる9時~)に出演する女優の二階堂ふみにインタビュー。自身の役や撮影の裏話を語った。
堺雅人主演「VIVANT」
本作は、「半沢直樹」をはじめ数々のヒットドラマを手がけてきた福澤克雄の原作・演出最新作。主演の堺雅人をはじめ、阿部寛、二階堂、松坂桃李、役所広司、二宮和也という全員主役級、日曜劇場史上最も豪華な主要キャストが集結。
二階堂は、世界医療機構の医師・柚木薫を演じる。
二階堂ふみ、役柄と気持ちがリンクしたこととは
― 柚木薫は乃木憂助(堺)と遭遇したことで命の危険にまでさらされ、巻き込まれっぷりが凄まじい…という印象ですが、演じていていかがですか?二階堂:大いに巻き込まれましたね(笑)。でも、薫自身、世界医療機構の医療従事者としてバルカ共和国の人をはじめ、さまざまな人たちとみずから積極的に関わっていく人間。自立心があったり、自分の活動に対する思いや、人との関わりに対してすごく熱い思いを秘めたキャラクターなので、物語が進むにつれてその思いもどんどん形を変えていったり、関係性も変わっていきます。薫の気持ちの変化は、演じさせていただいて勉強になることばかりだなと思っています。とはいえ、巻き込まれ具合がすごいので「私にかまわず置いていってくれ、どうか!」と思いながら演じていました(笑)。
― 薫は乃木や野崎守(阿部)とは違って、3年ほど現地で暮らしているという設定です。モンゴル語の流暢さに驚きましたが、特に意識した点はありますか?
二階堂:モンゴル語は難しかったです。薫がモンゴル語に長けているのは、現地に住んでいた年数というよりは、どこに住んでいても自分のやりたいことに対して能動的で正直に生きるキャラクターだからなのかなと思います。コミュニケーションを取ろうとして自然と習得していたということかなと。また、“女性だから”といった見え方にだけはならないようにしたいなと思いました。性別関係なく俳優部の1人として現場に臨みたいと考えていたので、もしかすると薫と自分の個人的な気持ちがリンクする部分があるかもしれません。性別も年齢も国籍も関係なく、自分の足で立っている人に見えるように演じることが、一番説得力が出ると思いましたし、そうあってほしいという願いもこめています。ただ、薫は危うさも持ったキャラクターですよね。負傷している乃木さんの居場所をあっさり警察に教えてしまうとか、医師という立場では本来すべきでない選択を初っ端でしていたりと、内なるものが良くも悪くも熱血漢で人間くさいところがあるなと思います。
二階堂ふみ、モンゴルでハマったもの
― 福澤克雄監督とのエピソードをお聞かせください。二階堂:監督とジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)とのやり取りが心にすごく印象に残っています。彼女は芝居が初めてでこの作品がデビュー作になるのですが、監督もそれだけに彼女に対してすごく愛情深く指導されていました。
日本での撮影はスタジオが多かったこともあり、ジャミちゃんのちょっとした仕草を監督がうまく切り取られていた感覚がありました。
でも、2か月ぶりにジャミちゃんとモンゴルで撮影することになったときに、しばらく長いシーンを演じていなかったこともあり、ジャミちゃんと薫が一時的に別れるというシーンがすごく難しくて。体を動かしながらお芝居をつなげていくのはすごく難しいことなので、久しぶりということもあって、なかなかうまくいかなかったんです。そこで監督がご自身でジャミちゃんを演じられたんです。それがめちゃくちゃお上手で。そのおかげでいい意味で緊張感が出たといいますか、監督に先にお手本を見せられちゃったら大変だ!と思いながら2人で演じました(笑)。全力でやってくださる方なんだなととても印象的でした。
― モンゴルでハマったものがあるそうですね。阿部さんが二階堂さんからもらったものがあったと伺いました。
二階堂:そうなんです(笑)。馬糞がすごくいい香りがすることに驚きました。遊牧民の方に教えていただいたのですが「馬糞の香りを嗅ぐと故郷を思い出す」と、モンゴルの歌や詩の一節にもあるぐらい生活に根付いた知恵なのだそうです。最初は私もビックリしましたが、本当にいい香りでした。
― 2か月以上にわたったモンゴルでの生活で印象に残っているものはありますか?
二階堂:撮影の帰りに遊牧民の方のお家にお邪魔したことがあったのですが、その時いただいたヨーグルトがモンゴルで食べた物の中で一番おいしかったです!モンゴルの地ではすごくいろいろなことを考えさせられたり、学ばせていただきました。動物との関わりについて貴重なお話を伺ってアップデートできたことがたくさんあったので、俳優としても自分の人生においてもとても大事な2か月間だったと実感しています。
「VIVANT」第4話あらすじ
システムを改ざんして誤送金を仕組んだ人物が、財務の太田(飯沼愛)だと突き止めた乃木(堺雅人)たち。野崎(阿部寛)たち公安は、太田の自宅へ急行するのだが…。
ついに誤送金事件が完結。事件の真相が明らかになったとき、誰も予想できない、衝撃の展開が待ち受ける。
(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】