瀬戸康史、上野樹里(C)テレビ朝日

瀬戸康史&上野樹里、12年ぶり再共演で夫婦役「いま、会いにゆきます」市川拓司の実話著書をドラマ化<私小説 -発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由->

2023.03.07 05:00

俳優の瀬戸康史が主演を務め、女優の上野樹里が出演するテレビ朝日系スペシャルドラマ『私小説 -発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由-』が、4月7日よる11時15分から深夜0時15分(前編)、8日よる11時から深夜0時(後編)の2夜連続で放送されることが決定。瀬戸と上野は、12年ぶりの共演となる。

  

瀬戸康史&上野樹里「私小説 -発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由-」ドラマ化

“普遍的な愛の尊さ”を切なくも温かく綴り、日本中を感涙させたファンタジー恋愛小説『いま、会いにゆきます』。2003年に発刊され、翌年公開の映画も興行収入48億円の大ヒットとなった、あのベストセラー作品を生み出したのが恋愛小説家・市川拓司氏だ。発達障害を抱え、社会生活で数々の困難に直面しながらも、この“傾いた個性”があったからこそ強くなり、小説家になれたという市川氏。さらに彼がさまざまな苦難を乗り越えていく上で絶対になくてはならない存在、それが高校時代に出会って以来ずっと支え続けてくれた妻だった。

そんな市川夫婦が実際に育んできた“愛のかたち”を基に、“発達障害を抱える夫と、彼に寄り添い続ける妻の純愛物語”を描くスペシャルドラマがこの春、2夜連続で放送される。本作は2018年に発刊された市川氏の同名タイトル著書を軸に、映画『いま、会いにゆきます』も手掛けた岡田惠和氏が脚本を担当。そして主演・瀬戸と上野、微に入り細を穿つ表現力で日本のエンタメ界を牽引する2人が、“不滅の夫婦純愛”をしなやかに熱演。息苦しさを感じがちな現代を生きる人々の心に、そっと寄り添うように、共感と癒やし、前向きに穏やかに明日を生きる活力を与えてゆく。

瀬戸康史&上野樹里、12年ぶり再共演で心から共鳴

前後編にわたり、スペシャルドラマ『私小説 -発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由-』の語り手となるのは、主演の瀬戸が演じる主人公・伊佐山ジン。そして、上野が演じる彼の妻・優美だ。人一倍繊細であるがゆえ、無作為に人々から発せられる悪意に耐えきれず、突発的に心身が乱れてしまうジン。そんな彼が心から愛する存在で、また自身も大きな愛と一歩引いた俯瞰の目で夫を包み込む妻・優美。この夫婦の深い愛を、NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』(2011年)以来12年ぶりの共演となる瀬戸と上野が体現する。

「ここまでガッツリ、一緒にお芝居するのは今回が初めて」という2人だが、その心は言葉を介さずとも、自然と共鳴。「ジンは優美が大好きで、心から愛している――その揺るがない愛一本で、ジンを演じようと心掛けていました。優美を演じる樹里さんは素直で嘘がない方なので、僕もすべてをさらけ出す気持ちでお芝居ができました」と瀬戸。一方、上野も「瀬戸くんは『江』で演じられた美男子・森蘭丸のイメージが強かったんですけど、いざ撮影が始まったら…動きから何からジンそのもの!撮影現場でお互い妥協することなくお芝居を追求することができましたし、それぞれ臨機応変に動いてもしっくりきたんです」と、歓喜の笑みを浮かべる。

そんな2人が本作で作り上げるのは“心温まる優しい世界”。キュッと胸が締め付けられたり、微笑ましい気持ちになったり、じんわり心が温まったり。周りの人とちょっと違うかもと思う行動や心模様も、唯一無二の個性と捉え、のびのびと向き合って生きることで、その先にはキラキラとした新しい世界が待っている。「誰一人取り残さない」を原則とするSDGsでも、ダイバーシティー(多様性)とインクルーシブ(共生)が開発目標として掲げられる今、瀬戸&上野が先入観に囚われることなく、心のままに演じる“誰もが享受すべき、ささやかな愛と日常”に、どこまでも心満たされるだろう。(modelpress編集部)

主な登場人物

伊佐山ジン(いさやま・じん)……瀬戸康史

発達障害を抱える恋愛小説家。少年のように無邪気である一方、その心はとても繊細。人の悪意に触れると、悲しくてその場から動けなくなり、心身ともに追い詰められてしまう。攻撃的すぎる世の中を、自分が書いた言葉で少しでも中和できたら…と思い、高校時代に出逢った妻・優美のサポートのもと、小説を日々執筆している。その原動力は言わずもがな、愛してやまない妻・優美。自著のヒロインは常に妻であることを公言し、ひたむきな愛を注ぐ。

伊佐山優美(いさやま・ゆみ)……上野樹里

ジンの妻。フィットネス・インストラクターとして働きながら、発達障害を抱える恋愛小説家の夫・ジンを支える。いわゆる“普通”とは違うジンのことも、おかしいと思わず、むしろ楽しむ女性。常にジンの精神状態に気を配っているが、その根底にあるのは…まごうことなき愛。時には優しく包み込むように、時には一歩引いた俯瞰の目で、ジンの道標となってゆく。

瀬戸康史(伊佐山ジン・役)コメント

愛や優しさにあふれたエネルギーの印象がとても強い物語で、台本を読んだ後にすごく心が温かくなりました。人に優しくしたり、大切な人を大切に思うことって、実はすごくシンプルなことなんだな、と改めて感じました。発達障害を抱えたジンを演じる際も、表現の仕方についてはいろいろ考えなきゃいけないとは思いましたけど、僕自身はそれも“個性”として捉えていたので、過剰に何かしようとは特に考えませんでした。彼はこちらまで明るくなれるようなメンタルを持った人ですし、発する言葉も交じり気なしに発することができればな、と。ジンは優美が大好きで、心から愛している――その揺るがない愛一本で、ジンを演じようと心掛けていました。

優美を演じる樹里さんとここまでガッツリ、一緒にお芝居するのは今回が初めてですが、素直で嘘がない方なので、僕もすべてをさらけ出す気持ちでお芝居ができました。お互いに妥協なく、納得した上でいろんな芝居にチャレンジできたと思います。撮影現場で僕らの芝居を見た市川さんもとても喜んでくださったので、うれしかったです。

ジンと優美はお互いが平等。どちらかが完全に支えに回るとか、そういうことではなくて、お互いがお互いを支え、必要としているんです。それってすごく大事だなと思うし、僕もそういう夫婦でありたいなと思いました。今回はそんな2人の愛の物語。人との距離感もすごく難しく、いろんなことを気にしなくちゃいけない今の時代に、「もうちょっとシンプルに行こうよ」と思えるドラマです。心のモヤモヤが晴れて、優しい気持ちになったり、ちょっと考えるきっかけになれるような作品だと思います。

上野樹里(伊佐山優美・役)コメント

ジンは発達障害で、ちょっと不器用なところもある人です。だからこそ大変なこともたくさんあるけれど、そのぶん喜びもたくさんある。優美はそれを一緒に分かち合っている奥さんなんです。私としては、“ある一つの夫婦の物語”と感じました。撮影中は、市川さん御夫婦も現場に来てくださいました。奥さんとお話する中で感じたのは、脚本の中で描かれる純愛さだけではない、ほろ苦いエピソードも伺うことで、その時に感じられた夫婦のリアリティーを大事に演じられたらいいな、と思いました。

瀬戸くんが演じるジンを見た時も素直に反応できて、徐々に自分の心も動かされていきました。気持ちの部分で、しっかりと夫婦を演じられたと思います。瀬戸くんは、前回共演した『江~姫たちの戦国~』での美男子・森蘭丸役のイメージが強かったんですけど、いざ撮影が始まったら…動きから何からジンそのもの!撮影現場でお互い妥協することなくお芝居を追求することができましたし、それぞれ臨機応変に動いてもしっくりきたんです。今回この役でご一緒できて、本当によかったなと思います。

今回はジンと優美の夫婦愛を通し、「あぁ、笑顔で、ただそこにいるだけって、すごく大事なことなんだな」と、ハッとさせられました。いろんなハンデがあっても、しっかりと心と心が繋がって、前を向いて歩いていく――そんな夫婦の物語に心が温まります。皆さんもこのドラマをご覧になれば、見た目などで判断したりせず、人と違った個性をちゃんと受け止めて応援できるようになれるんじゃないかな。そんな良い影響が与えられるといいな、と思います。

市川拓司(原作)コメント

ぼくは「職業、愛妻家」です。奥さんのことが好きだ好きだと言いながら彼女との馴れそめを書いたら、それがベストセラーになったラッキーガイです。そんなぼくら夫婦の生活を赤裸々に描いた「私小説」がドラマ化される!愛妻家バンザイッ、って小躍りして悦びました(奥さんは『恥ずかしいよ』と言ってましたが)。しかも、ぼくら夫婦を瀬戸康史さんと上野樹里さんが演じて下さる。大好きな俳優さんたちです。

お二人ともポジティブな感情を演じるときのナチュラルな表情がすごくいい。間近で演じているところを拝見させていただいたけど、伝わりすぎて胸がぎゅっとなりました。脚本はあの岡田恵和さん。だから「いま、会いにゆきます」と手触りがよく似ている。これはあの物語の「あったかもしれないその後のふたりのお話」です。さまざまな障害や不具合を抱えているけど、夫婦仲良く支え合って生きてきたら、幸せいっぱい見つけたよ、ってそんなドラマです。
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