豊嶋花、フジ「ヤングシナリオ大賞」受賞作でテレビドラマ初主演 ヤングケアラーの女子高生に<瑠璃も玻璃も照らせば光る>
2022.12.14 05:00
女優の豊嶋花が、27日13時45分放送のフジテレビ系ドラマ『瑠璃も玻璃も照らせば光る』でテレビドラマ初主演を務めることが決定した。
「ヤングシナリオ大賞」受賞作「瑠璃も玻璃も照らせば光る」ドラマ化
坂元裕二、野島伸司、橋部敦子、野木亜紀子といった数々の人気脚本家を輩出し、2021年の大賞受賞者、生方美久が現在放送中のドラマ『silent』の脚本を担当していることでも話題の『フジテレビヤングシナリオ大賞』。第34回となる今年は応募総数1535作品の中から市東さやか(しとう・さやか)の脚本『瑠璃も玻璃も照らせば光る』が大賞に選出。その作品がこのたびドラマ化される。本作は、ヤングケアラーの女子高生・木村ひかる(17)が、演劇部の照明係の手伝いをすることになり、真剣に部活に取り組もうとする転校生・立石瑠璃(17)と、家事を担い続けなければならない自分の境遇との間で葛藤する青春ヒューマンドラマ。今を生きる若者たちの葛藤をリアルに描きながらも、希望や夢を抱きづらい時代に、優しい光を与えてくれるような作品であり、すがすがしい気持ちになれる読後感が選考会で高く評価されたという。
豊嶋花、テレビドラマ初主演
豊嶋が演じるのは、主人公・木村ひかる。彼女は、うつ病の母・里絵の代わりに家事を担い、意識のない父・康一が入院している病院に立ち寄ってから登校するのが日課になっている、ヤングケアラーの女子高生。そんなひかるが親友・美沙から演劇部の照明係を依頼され、「少しくらい青春っぽいことをやってみたい」と承諾するも、真剣に部活に取り組んでいる転校生・立石瑠璃と対立してしまう。家族のケアをしなければならない自らの境遇と、演劇に取り組みたい気持ちの間で葛藤するひかるは、瑠璃との関わりの中で自分が心の奥底に秘めていた気持ちに気が付く。豊嶋は、映画『外事警察 その男に騙されるな』(2012年)で、当時5歳にして見せた説得力のある演技が話題に。その後、連続テレビ小説『梅ちゃん先生』(NHK/2012年)、『あまちゃん』(NHK/2013年)、大河ドラマ『八重の桜』(NHK/2013年)などに出演し、子役としてのキャリアを着々と積み重ねる。
最近では、ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ/2021年)で主人公・大豆田とわ子(松たか子)の娘・唄(うた)役を演じ、母親役の松と少し冷めているようで愛のある親子像を印象的に表現した。今後の出演作に、大河ドラマ『どうする家康』(2023年/NHK)が控えているなど、若手ながらも確かな演技力を持つ女優の1人である。記念すべき初主演作となる本作で、ヤングケアラーの女子高生という、難しい役をどう演じるのか。(modelpress編集部)
豊嶋花コメント
― 本作の出演が決まった際の心境をお聞かせください。「ドラマで主演をさせていただくということは目標の一つであったので、歴史ある『フジテレビヤングシナリオ大賞』受賞作に出演させていただけることが決まった時は、とてもうれしかったです。みなさんの明日を照らすことができるようなドラマにしたいです。そして素敵なものをお届けできるように精一杯頑張ります!」
― 台本を読んでみての感想をお聞かせください。
「タイトルでもある、『瑠璃も玻璃も照らせば光る』ということわざがあるのを初めて知りました。響きも意味もとても素敵なことわざで、私もそんな存在になれるといいなと思いました。ひかるや瑠璃の演劇部での青春は、まぶしくてカッコいいなと思い、撮影がとても楽しみになりました!」
― 主人公・ひかるを、どのように演じようと思いますか?
「私が演じさせていただくひかるは、芯があって忍耐強いけれど、ストレスが積み重なるとポキっと心が折れてしまうような性格です。私も似ているところがあるので、そこは自分らしさも表現できたらいいなと思っています。またひかるは、うつ病の母親の代わりに家事をしたり、父親の看病など家族を一人で支えなければならないといった状況の中、周りと同じように勉強や部活動も頑張りたい、とても責任感が強い女の子です。そんな彼女の良さを意識して演じていきたいと思います」
― 視聴者の皆さまへメッセージ
「このドラマをご覧いただいた皆さんに、なにか希望の光を与えてくれるような作品になっていると思います。女子高生が背負うには少し重いと感じるような日々を、何とかしようともがくひかるを繊細に演じられるように頑張ります。是非さまざまな世代の方にご覧いただけたらうれしいです」
プロデューサー 宮崎暖(フジテレビ ドラマ・映画制作部)コメント
「毎年、新人脚本家の才能を発掘し続けてきたフジテレビヤングシナリオ大賞。34回目を迎えた今年は、市東さやかさんの『瑠璃も玻璃も照らせば光る』が大賞に選ばれました。現代社会の大きな問題の一つ、“ヤングケアラー”である高校生が、“青春したい!”という気持ちと現実の過酷さとの間で揺れる様子をみずみずしく描いた今作。現役看護師である市東さんだからこそ描けたリアルな描写の連続になっております。そして、我らが主人公・木村ひかる役は豊嶋花さんが演じてくださることになりました。オーディションで豊嶋さんがお芝居を始めた時、すでにそこにはひかるがいました。もちろん豊嶋さんの演技力は元々折り紙付きですが、実際にご自身も高校生で、今だからこそできる繊細なお芝居の連続を、ヤングケアラーのリアルな感情が入り混じる世界を、そしてそこに差す一筋の光を、全国の皆様にお楽しみいただければ幸いです」あらすじ
高校2年生の木村ひかる(豊嶋花)は、うつ病を抱える母・里絵の代わりに家事を担い、慌ただしい日々を送っていた。里絵に向かって「頑張らなくていいよ」と口癖のように伝え、自転車で家を飛び出すひかるは、父・康一が入院している病院に立ち寄り、意識のない康一にあいさつをしてから登校するのが日課だった。ある日、ひかるは親友の美沙から演劇部の照明係を依頼され、両親のことを気にしつつも、「少しぐらい青春っぽいことをしてみたい」と承諾する。演劇部の見学で、ひかるは転校生の立石瑠璃と出会う。やる気がなさそうな部員たちと違い、真剣に練習している瑠璃は明らかに浮いていた。演劇部を手伝うことを里絵に報告したひかるは「頑張って」と応援されるものの、忙しい暮らしは変わらない。瑠璃からも軽い気持ちで引き受けたことを責められてしまうが、瑠璃が一人で練習している姿を見て圧倒されたひかるは、真剣に取り組もうと決心するが…。
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