ゾンビ×恋愛のギャップが新しい「生き残った6人によると」に注目集まる3つの理由

桜田ひより主演「生き残った6人によると」

同作は、ゾンビパンデミックとシェアハウス恋愛の掛け合わせが若者を中心に話題沸騰中の山本和音原作のコミックス「生き残った6人によると」（ハルタで連載中）を実写ドラマ化。

舞台は、成田空港に到着した一機の航空機を皮切りに、千葉県内にゾンビパンデミックが広がった日本。

千葉県内にある公式の避難所ではないショッピングモールを舞台に、極限下で芽生える「こんな時だからこそ、恋がしたい！」という切実な想いにより、吊り橋効果も相まって、予測不能な恋愛の渦へと巻きこまれていく様を描く。

桜田ひよりが主演を務め、佐野玲於、中村ゆりか、高石あかり（※「高」は正式には「はしごだか」）など注目の若手俳優が集結している。

魅力1：個性的な登場人物

このドラマの見どころの1つは、何と言っても個性あふれる登場人物。

桜田演じる主人公・水上梨々は、元々避難所で生活していたがクラスターが発生したことから逃げてきた高校生。まだ1回も人と付き合ったことがなく、最初に付き合った人と結婚するんだと意気込むピュアな一面も持ちながら、この極限の状況の中で1番冷静に物事を判断できる賢明さも持っている。

そんな梨々を救い、ショッピングモールに逃げ込んだ正義感の強い東大生・柏正太郎（田中光輔）は、初回から梨々に思いを寄せ脱出を提案する。

しかし、それに対し柏に好意を持つモデル・最上紗奈（八木アリサ）が嫉妬。その結果柏と最上が初回早々2人で姿を消すという急展開となった。

ほかにも、ショッピングモールで生活するのは職業も性格も全く異なるユニークな人ばかり。

カリスマCEOの経歴を持ち「恋愛マスター」「木更津のパク・ソジュン（韓国俳優）」と自称するもどこか胡散臭いれんれん（佐野）。

そのれんれんが密かに想いを寄せるのは、ショッピングモール内のマドンナ的存在である村濱雫（中村）だが、雫は梨々に興味を持ち、第3話では「私、梨々ちゃんのこと好きかも…」とキスを交わすシーンも。

さらに、雫に想いを寄せるもう1人で毎日筋トレに興じる熱血登山家・平坂亮（大貫勇輔）、はっきりとした物言いと楽観的な考えを持つYouTuber・樫本ビースト（高石）、寡黙でまだ恋愛を知らないフリーター・入江神（倉悠貴）と、1人ひとりのキャラクターが強烈なインパクトを与え、視聴者を虜にしている。

魅力2：謎の美少女・明美

＝LOVEの佐々木舞香演じる明美というキャラクターも視聴者が気になる要因の1つ。

制服に身を包み教室で無邪気にはしゃぐ姿が、毎話TikTokにアップされているような数秒の動画の形でCM前にしか登場しないにも関わらず「明美」「佐々木舞香」といったワードがトレンド入り。

第3話では、その動画に梨々の姿も映されたことで、梨々の同級生であることが匂わされており、ますますその正体に注目が集まっている。

魅力3：外界とショッピングモールとのギャップ

警察官が大量のゾンビに襲われ亡くなる残酷なシーンから始まる同作では、うめき声をあげてはびこるゾンビや容赦なく襲いかかる様子がリアリティーに富んだ形で描かれている。

一方で、ショッピングモール内はそんな外界の様子を知らないかのごとくハイテンションで能天気。

いわばランダムに集められたといえる6人の男女が恋愛を交えて共同生活をする様子には、若者を中心に人気を集める恋愛リアリティーショーを想起させるという声が寄せられているほか、初回から脱出してしまった2人の行方にも注目が集まっている。

映画「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY - リミット・オブ・スリーピング ビューティ」「真夜中乙女戦争」などを手掛け、現実と非現実が混在する世界を美しく描く二宮健監督だからこそ作り出せる、この大胆なギャップにも視聴者が惹かれる要因があると考えられる。

30日に第4話を迎え、人間関係やゾンビパンデミックの状況にさらなる変化が期待される同作。今後の展開も見逃せない。（modelpress編集部）