玉木宏、新木優子(C)中村文則/講談社 (C)2017「悪と仮面のルール」製作委員会

新木優子、玉木宏に“究極の愛”で守られる ヒロイン抜擢で初のホステス役「相応しいのは彼女しかいない」

2017.06.14 06:00

俳優の玉木宏が主演を務める映画『悪と仮面のルール』(2018年公開)の追加キャストが発表され、モデルで女優の新木優子がヒロインを演じることが分かった。


新木優子、玉木宏が究極の愛で守る女性に

同作は、日本国内のみならず、アメリカをはじめとした海外でも注目を集める日本人作家・中村文則氏の世界的な評価を決定的なものにした傑作原作を映画化。

玉木演じる主人公は、財閥家・久喜に生まれ、狂気にして巨悪、当主である実父に悪となるためにつくられた文宏。文宏は、想いを寄せ合う相手で久喜家の養女・香織を汚そうとしている父から彼女を守るため父を殺害。父の面影におびえる香織の前から去り、顔を捨てて別人・新谷に成りすまし、彼女を影から見守り続ける。そんな彼の前にある人物が現れ、また彼女を守るために、文宏は再度、罪を犯すことを決意する…という特殊な環境で育ってしまった男の、究極の愛の物語となっている。

新木優子(C)中村文則/講談社 (C)2017「悪と仮面のルール」製作委員会
新木優子(C)中村文則/講談社 (C)2017「悪と仮面のルール」製作委員会
玉木演じる主人公・文宏が、父を殺し、自身の顔と名前を捨ててまで守ろうとする女性・香織役に抜擢されたのは、連続テレビドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(カンテレ・CX)で紅一点の特捜班メンバーを熱演、そして7月スタートの連続ドラマ『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 3rd SEASON』(CX)への出演も決定し、人気急上昇中の新木。

自身初となるホステスという職業の役どころもあり、また女優として新たな顔を見せる。

「相応しいのは彼女しかいない」

新木優子(C)中村文則/講談社 (C)2017「悪と仮面のルール」製作委員会
新木優子(C)中村文則/講談社 (C)2017「悪と仮面のルール」製作委員会
松橋真三プロデューサーは、「ヒロイン『香織』は、登場するだけで観ているすべての男性が守ってあげたくなる存在感がなければなりません。お会いした時から、相応しいのは彼女しかいないと思えるくらい、女優として発展途上の新木さんは輝いていました」と新木を起用した理由を明かし、「設定よりも実年齢が少し若い新木さんですし、プレッシャーも相当あったと思いますが、見事に演じてくださいました。観客の皆さんにもぜひ作品を見ていただいて彼女に恋をしてほしいと思います」とコメント。

元々原作ファンだったため、オファーを受け、「プレッシャーも感じました」という新木は、役柄を「香織は私が演じた女性の中でもすごく純粋で心の綺麗な女性でした」と紹介し、「繊細で上品な香織を演じるにあたって、いつもの自分より喋るスピードをゆっくりにしたり、瞬きをなるべくしないようにしていました」と撮影を回顧。

ストーリーについては「暗い始まりから想像もつかないようなラストに、台本を何度も読んだのにもかかわらず、アッとびっくりしました。愛する人、誰か想う人がいる人の強さは圧倒的だなと思いました。この作品を見ることによって人を思うことがどれだけのエネルギーになるのか実感してほしいです」とアピールしている。

サスペンス×愛の物語

相手を思うからこそ、離れなければならない…歪んだ目的のためだけにつくりだされたことを知り、自身の存在意義を見失っていた主人公は、ひとりの女性と出会うことで、自分の存在意義の可能性を見出す。それは、彼女を守ること。人間の闇、社会の闇が現実を動かす世界の中で、非道なシステムに翻弄される主人公が見せる、たったひとつの揺るがない思いと、それに突き動かされるように犯す罪。彼の行動は間違いなのか?ほかの生き方があったのか?サスペンスと純粋な愛が交差する。

主演の玉木は「非常にデリケートで難役」とコメントする通り、悪を秘め、それと戦う主人公の表現と向き合い、原作の中村氏も「現場にお邪魔して、とても面白くなると肌で感じました」と期待。新たな純文学×エンタテインメントが誕生する。(modelpress編集部)

新木優子コメント

Q.本作品のオファーがあった時の第一印象

原作を読んでいたので、原作ファンとして嬉しくもあり、またプレッシャーも感じました。

Q.香織を演じてみてのご感想や、演じる際に意識したことなどは?

香織は私が演じた女性の中でもすごく純粋で心の綺麗な女性でした。私も香織を演じることで人に対する想いの強さ、大切さを実感できました。繊細で上品な香織を演じるにあたって、いつもの自分より喋るスピードをゆっくりにしたり、瞬きをなるべくしないようにしていました。

Q.出来上がった作品をご覧になってのご感想と、これから見る人へのメッセージ

暗い始まりから想像もつかないようなラストに、台本を何度も読んだのにもかかわらず、アッとびっくりしました。愛する人、誰か想う人がいる人の強さは圧倒的だなと思いました。この作品を見ることによって人を思うことがどれだけのエネルギーになるのか実感してほしいです。

松橋真三プロデューサーコメント

アメリカを中心に世界的に評価の高い中村文則先生の原作小説『悪と仮面のルール』は、ハードボイルドでありながら、繊細な恋愛小説でもあります。ヒロイン「香織」は、登場するだけで観ているすべての男性が守ってあげたくなる存在感がなければなりません。お会いした時から、相応しいのは彼女しかいないと思えるくらい、女優として発展途上の新木さんは輝いていました。つらい過去を背負いながら明るく生きていこうとする「香織」は、玉木宏さん演じる主人公「文宏」にとっての希望でありながら、作品全体にとっても希望の光の象徴です。設定よりも実年齢が少し若い新木さんですし、プレッシャーも相当あったと思いますが、見事に演じてくださいました。観客の皆さんにもぜひ作品を見ていただいて彼女に恋をしてほしいと思います。

ストーリー

財閥家・久喜に生まれた少年・文宏は、10歳になった年、自身の出生の秘密を知ることとなる。狂気にして巨悪、当主である実父に聞かされたのは、文宏が純粋悪となることだけを望まれて生まれた存在だということ。

そして『悪』となるための教育として、14歳の誕生日に「お前に地獄を見せる」と告げられる……その日までに1年を切ったとき、文宏は父の部屋を覗き見た光景から地獄とは何かを予期する。― 想いを寄せ合う相手、久喜家の養女・香織が父の手によって汚されようとしている。地獄とは、彼女のすべてが自分を悪にするために、父の手により損なわれてしまうことだと ――

香織を守るために、文宏は父を殺すことに。奇しくもそれは、父が望んだ悪に近づくことでもあった。父を殺害した後、文宏は心身を喪失し、歪み、しだいに望まない父に似ていく。彼をおもんばかりつつも、父の面影におびえる香織に、文宏は彼女の前から去ることを決意。

香織と別れた文宏は、顔を捨てて別人・新谷に成りすまし、彼女を影から見守り続ける。

そんな中、彼女の身を狙う存在を排除した文宏は、その裏で糸を引く人物と出会う。その人物とは、父と同じ歪みを持つ、久喜家の者、文宏の兄だった……そしてまた彼女を守るために、文宏は再度、罪を犯すことを決意する。
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