篠田麻里子、映画『テラフォーマーズ』での挑戦を語る(C)貴家悠・橘賢一/集英社(C)2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会

女優・篠田麻里子「すごく不安で、毎日悩んでいました」大作にかけた全身全霊 日々のスタイルキープ法も モデルプレスインタビュー

2016.04.28 12:00

累計発行部数1500万部突破の人気コミックを実写化した映画『テラフォーマーズ』(4月29日公開/三池崇史監督)とモデルプレスのコラボレーション企画で、今作に出演する篠田麻里子がモデルプレスのインタビュアーとしてキャスト陣を直撃!ラストを飾るのは“女優・篠田麻里子”へのインタビュー。AKB48卒業後、女優としてドラマや映画の出演を重ねる彼女が、初の三池組で感じたことや、日々努力を怠らないスタイルキープ法、そして「生き急いでるって、よく言われます(笑)」という素顔も語ってくれた。


インタビュアーをやってみて…

― 今回はモデルプレスのインタビュアーとしてキャストの皆さまから貴重なお話を聞いていただき、ありがとうございました!

篠田:ありがとうございました。初めての体験で、緊張しましたね。

武井咲×篠田麻里子(C)モデルプレス
武井咲×篠田麻里子(C)モデルプレス
山田孝之×篠田麻里子(C)モデルプレス
山田孝之×篠田麻里子(C)モデルプレス
― 特に印象的だった言葉はありましたか?

篠田:山田(孝之)さんの言葉ひとつひとつが印象的でしたね。「全力でやる」とか、ご自身の人生設計をしっかりと持っていらっしゃるんだなと思って。いつもテレビなどでぶれない姿を拝見していましたが、その芯には自分を信じる大きな力があるんだなと。納得しました。

― インタビュアーという立場でお話を聞くと、また違った感覚ですよね。

篠田:そうですね。普段空き時間などに話すとしたら世間話程度ですが、インタビュアーとして聞くとより深く聞くことができますし。でもインタビュアーさんのお仕事の難しさもすごくわかりました(笑)。

伊藤英明×篠田麻里子(C)モデルプレス
伊藤英明×篠田麻里子(C)モデルプレス
― 伊藤(英明)さんの素顔など、篠田さんだからこそ聞けるエピソードもたくさん飛び出しました。

篠田:役者としてのヒデさんももちろん尊敬していますが、素顔のヒデさんはもっと魅力的で大好きなので、そういう部分をお伝えできたらと思いました。

初の三池組「自分の持っている力を振り絞った」

大迫空衣(おおさこ・そらえ)を演じた篠田麻里子(左)(C)貴家悠・橘賢一/集英社(C)2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会
大迫空衣(おおさこ・そらえ)を演じた篠田麻里子(左)(C)貴家悠・橘賢一/集英社(C)2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会
― 今回、篠田さんは主人公の小吉(伊藤)と共に火星で戦う大迫空衣(おおさこ・そらえ)役を演じられました。

篠田:空衣は売春婦の元締めという役柄ですが、火星に行く15人はそれぞれ過去に犯罪を犯していたり、様々な生い立ちのメンバーが集まっているので、空衣のキャラクター的には薄く感じてしまう部分がすごくあって。自分のキャラクターを出すにはどうしたらいいかとすごく悩んだんですが、強気に見える空衣の内面にあるちょっとした弱さだったり、女性らしさみたいなものをお芝居の中で出せたらいいなと思い、心がけて演じました。

― マリア(太田莉菜)と一緒に戦うシーンは本当にかっこよかったです!作品の中で、空衣の気持ちはだんだんと変化していきますね。

篠田:そうですね。殺伐とした戦いが繰り広げられる中で、ちょっとした人間模様が描かれる部分だと思います。そういった心の動きもドラマとして観ていただきたいですね。

― 壮大なスケールの作品ということで、現場で大変なことはありましたか?

篠田:大変なことだらけでした!こんなに大掛かりな撮影は初めてで、セットももちろんすごいですし、今回はCGがすごく多かったこともあり、自分の想像で動くことが多かったんです。だから皆さんと一緒の事を考えているのかどうか、頭の中ってわからないじゃないですか。それがすごく不安で「これでいいのかな?」と毎日悩んでいました。日常で起きることのない出来事だし、自分の想像する世界がこれでいいのかなとか、もっとすごいんじゃないかなとか。「もっとすごい、もっとすごい」って思いながらやっていましたが、完成した映像で観るともっとすごかったです(笑)。

― 初めての三池組はいかがでしたか?

篠田:私、観る映画のジャンルが偏っているほうで、三池監督の作品が結構多かったんですよ。だから、その三池さんとできるって聞いて、もうすっごくテンションが上がって。現場に入るにあたって、一番緊張したのが三池さんの前で演技をすることでした。もちろん豪華なキャストの皆さんがたくさんいたのも緊張したんですけど、三池さんに指導してもらうのが一番緊張しましたね。

女性陣の戦う姿も必見(C)貴家悠・橘賢一/集英社(C)2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会
女性陣の戦う姿も必見(C)貴家悠・橘賢一/集英社(C)2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会
― ある意味、第一印象が決まる瞬間でもありますから。

篠田:はい。だから最低限、どうしようもないと思われないように必死で(笑)。精一杯、自分の持っている力を振り絞ったつもりです。でも何テイクかやらせてもらった後、いただいたアドバイスがすごく繊細でビックリして。例えば「人を殺す時はこういう感覚で、この柔らかい感触が~…」という風に、それが本当に起こったかのような感覚に持って行ってくださる。

― 語りかけるように。

篠田:例えながら話してくださるんですが、本当にやったんじゃないのかと思うぐらいのリアル感があって。だからすごく気持ちを持って行きやすいし、監督がOKを出したものにすごく自信を持ってくださるので、こちらもすごく安心するというか。俳優の皆さんが「三池さんとやりたい」と言うのがすごくわかる気がしました。

― 今回の作品は女優業のキャリアにおいて大きな経験となりましたね。

篠田:はい。こんなに大きな作品に出させてもらうことも滅多にないですし、いろんな意味で豪華な作品だったと思います。

毎日20分のランニングでスタイルキープ

しなやかなボディの秘訣は?(C)モデルプレス
しなやかなボディの秘訣は?(C)モデルプレス
― 篠田さんも宇宙服がとてもかっこよくお似合いでした。

篠田:あの宇宙服は伸びないので、撮影の数ヶ月間サイズを変えられないんですね。ちょっとでも太ったり痩せたりすると困るので「維持でお願いします」と言われました。あんまりこれまでの人生で体型維持というものをしたことがなくて。太ったら痩せなきゃとか、痩せたらもうちょっと太ろうかなということはありましたけど。だから維持することの大変さがすごくわかりましたね。

― 撮影中、スタイルキープのために気をつけていたことは?

篠田:あまり日常を変えないようにしていました。1週間撮影して、次はまた1ヶ月後という風に間が空いたりもしたので、その間もなるべく習慣を保つように心がけていましたね。3食食べるにしても、メニューはなるべく変えないようにしたり。撮影に入る前はちょっと絞ってみたりしましたね。

― 絞る時はどんなことを?

篠田:半身浴をしっかりして汗を流すようにしました。むくみが一番出やすいんです。長く撮影しているとどんどんむくんでくるので、ちょっとだけサイズを下げておいて、後半むくんできたくらいがちょうどいいように調整して。

― 伊藤さんとのお話の中で、日常的にランニングをしているとおっしゃっていましたね。

篠田:最近始めました。毎日20分くらい走っています。やっぱり自分の心臓を活性化させないと血流がよくならないそうで、むくみもとれない。むくみを解消するにはマッサージくらいでいいかなと思っていたんですけど、「動かないとむくみ取れないよ」とアドバイスされてからは走るようになりました。

― 毎日!すごいですね。効果は感じられますか?

篠田:朝、パンパンになっていた顔がだいぶ落ち着きました。ベストな感じです。

仕事もプライベートも「無意識に急いでしまう(笑)」

モデルプレスのインタビュアーをつとめてくれた篠田麻里子(C)モデルプレス
モデルプレスのインタビュアーをつとめてくれた篠田麻里子(C)モデルプレス
― 今作は昆虫の能力を活かした変異シーンが大きな見どころですが、篠田さんご自身は“変身願望”はありますか?

篠田:変身というか、交換をしてみたい。男性になってみたいと思いますね。それからずっと男性で生きていくとなるとまた別ですけど、一瞬だけならなってみたいです(笑)。

― 男性になったら何をしてみたいですか?

篠田:めっちゃモテる、チャラい男子をやってみたいです!どういう気持ちなのかなっていう(笑)。

― 少女漫画みたいに“壁ドン”してみたりとか?

篠田:壁ドンですか?されるのもするのも絶対嫌だ(笑)。だけどそういうのが自然にできる人はすごいですよね。

― 何かひとつ特殊能力を身につけられるとしたら?

篠田:スピードを上げたいです。何をするにしても速さが欲しい。元々結構せっかちで「生き急いでる」ってよく言われるんですけど、さらに速さがついてきたらもっと面白いんじゃないかなって(笑)。歩くのもめっちゃ速いし、アクションやる時も映像に映らないくらいの速さが出たりして(笑)。

― 普段から急ぎがちなんですね。

篠田:そう言われますね。自分でも急いでるという気がします。これはもう無意識です。例えば後に特別なスケジュールがなくても、めちゃくちゃ巻いて終わって後はゆっくりするとか。なんか自分でもよくわからない急ぎ方なんですよね(笑)。

― 休日もそんな感じですか?

篠田:そうです、そうです!朝からスケジュールを組んで、1日パンパンにして。5分刻みで移動してるみたいな(笑)。

― それはすごい!旅行の時も?

篠田:旅行もそうです。だから友達に嫌がられますもん!すごいプランを練って「何時にどこ行って、ここでお昼食べて、移動して…時間なーい!」とかやるから(笑)。なんかもう、ゆっくりしようよ~とは言われます。

― 逆にゆっくりしたいなぁ…と思うことも?

篠田:たまに本当に何もしない日を作ります。プランも立てず、行き先だけ決めてチケットを買って、電車の中で考える…みたいな。

― 疲れてしまいますもんね。

篠田:疲れちゃうので、自分を抑えるために(笑)。

夢を叶える秘訣「全力を出せば絶対に叶う」

― 最後になりますが、モデルプレス読者に向けて“夢を叶える秘訣”をアドバイスお願いします。

篠田:今回いろいろな方にインタビューをしていて思ったのは、やっぱり全力でやること。これに尽きるなと思いました。全力でやれば、叶わないものはない気がするって確かに思って。

私の場合は自分の夢を口に出すことで、それを応援したいと思ってくださる方との出会いがあり、今につながっていると感じるので、口に出すこともすごく大事だと思うんですね。それプラス、全力で取り組むこと。やろうとは思っても、全力を出すことってなかなかできないじゃないですか。無意識のうちに手を抜いちゃったりもして。

― 「本当に今が自分の全力なのか?」と自問自答することだったり。

篠田:そう、改めて思いますよね。全てをかけるって、本当にそれをやりたいという意志がないとできないことだと思うし。その意志があったら絶対に叶うものなんだなと思います。

― ありがとうございました。

この取材の数日後、篠田は30歳の誕生日を迎えた。しっかりと意志を持った瞳、凛とした美しさは、内面からにじみ出るもの。ひとりの女性として日々挑戦し、前向きに歩み続ける中、今回のインタビュアー経験からも様々なものを吸収したようだった。

「あの漫画をどう実写化するの?!」「キャストがとにかく豪華すぎる!」―きっかけは何であれ、キャスト・制作陣が総力をかけて創り上げた『テラフォーマーズ』の壮大なスケールを劇場で体感してほしい。(modelpress編集部)

篠田麻里子(しのだ・まりこ)

映画『テラフォーマーズ』4月29日(祝・金)全国ロードショー(C)貴家悠・橘賢一/集英社(C)2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会
映画『テラフォーマーズ』4月29日(祝・金)全国ロードショー(C)貴家悠・橘賢一/集英社(C)2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会
1986年3月11日、福岡県出身。2013年までAKB48の中心メンバーとして活躍。AKB48活動中からドラマや映画等に出演するとともに、女性ファッション誌「MORE」の専属モデルを務める。現在「ペットの王国 ワンだランド」(毎週日曜9:30~ABC・テレビ朝日系)レギュラー出演中。今秋には舞台「真田十勇士」(9月11日~東京・新国立劇場他)の公演が控えている。

映画『テラフォーマーズ』

4月29日(祝・金)全国ロードショー
監督:三池崇史
出演:伊藤英明、武井咲、山下智久、山田孝之、ケイン・コスギ、菊地凛子、加藤雅也、小池栄子、篠田麻里子、滝藤賢一、太田莉菜、福島リラ、小栗旬
原作:「テラフォーマーズ」作:貴家悠/画:橘賢一(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
<ストーリー>
21世紀、人口爆発を迎えた人類が選択した火星移住計画。人類はコケと<ある生物>を送ることで、火星を地球化させようとした。それから500年。計画の仕上げのために火星へ送り込まれた隊員15人のミッションは、その生物の駆除。簡単な仕事、高額なギャラに参加を決めたメンバーたちだが、小町小吉(伊藤英明)だけは勝手に志願した幼馴染の奈々緒(武井咲)に付き合い、火星行きを決意していた。ところが火星に着いたら、話が全っ然違う!<ある生物>は人型に異常進化した驚愕生物=テラフォーマーへと姿を変え、その凶暴性で隊員たちに次々と襲いかかる。絶体絶命な状況。しかし彼らの身体には、彼らも知らされていないある秘策が仕込まれていた!果たして人間たちは自ら生み出してしまった想定外のヤツらに打ち勝ち、生きて地球へ帰ることができるのか。

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