【SNS時代の恐怖】“1件の投稿”が人生を変える 現代社会に突き刺さる逃亡ミステリー・阿部寛主演「俺ではない炎上」配信開始
2026.09.12 17:00
俳優の阿部寛が主演を務める映画「俺ではない炎上」が、9月11日よりPrime Videoにて配信を開始。芦田愛菜、藤原大祐、長尾謙杜(なにわ男子)ら若手実力派キャストが集結し、1件のSNS投稿をきっかけに人生が一変する恐怖と現代社会に潜む“正義”の危うさを描き出す。本記事では、作品の魅力を紹介する。
1件のSNS投稿から人生が一変…現代社会に潜む“炎上”の恐怖
第36回山本周五郎賞候補にもなった浅倉秋成氏の小説「俺ではない炎上」(双葉社)を、山田篤宏監督が実写映画化。SNS上で根拠の乏しい情報が瞬く間に“真実”として広がり、大きな事件へと発展していく現代社会の危うさを描いた作品だ。物語の主人公は、大手ハウスメーカーの営業部長・山縣泰介(阿部)。ある日突然、泰介のものと思われるSNSアカウントから女子大生の遺体画像が拡散され、殺人犯として仕立て上げられてしまう。身に覚えのない泰介が無実を訴えるも、情報は瞬く間に拡散され、個人情報まで晒される事態に。日本中から追われる身となった泰介は、逃亡しながら真犯人を見つけ、自らの潔白を証明しようと奔走する。
泰介を追う謎の大学生・サクラ(芦田)、大学生インフルエンサー・住吉初羽馬(藤原)、取引先企業の若手社員・青江(長尾)、泰介の妻・芙由子(夏川結衣)ら、さまざまな人物の思惑が絡み合うことで物語はさらに複雑化。誰が味方で誰が敵なのか、一筋縄ではいかない人間模様が展開される。
阿部寛が“追われる男”に 過酷な撮影で挑んだ逃亡劇
阿部は、自身が演じた泰介について「10年ぶりにミジメな男を演じました」と回想。逃亡中にネギを振り回すシーンや、トレーラーハウスのドアが開いてしまう場面など、シリアスな状況に散りばめられたユーモアに触れ、「真剣にやればやるほど滑稽になる役」と役柄の魅力を明かした。最も過酷だったというのは、綱を頼みに崖から降りる場面。真冬の撮影で「寒かったですね、12月くらいにほとんどパンツ一丁になって」と裸のままでの撮影が明け方まで続いたと話し「さすがに断りたかったけど…」と吐露した。
芦田愛菜・藤原大祐・長尾謙杜らが映し出す“それぞれの正義”
本作では、泰介を取り巻く人物たちが、それぞれ異なる視点から“炎上”という社会現象に向き合う。芦田が演じるサクラは、泰介を追う謎の大学生。芦田は本作について「もしかしたら明日自分の身に起こるかもしれない、他人事とは思えない、そんな話なのではないかと思いました」とコメント。SNSによって日常が一変する可能性について、自身も考えさせられたことを明かした。藤原が演じる初羽馬は、サクラと同じ大学に通うインフルエンサー。何気ないリポストが泰介の人生を変えるきっかけとなる人物であり「たった1件のリポストで、1人の男性の人生が一変してしまうストーリー」「初めて台本を手にした時、とても他人事のようには思えず、SNSが発達した現代において誰しもが経験し得る『現実的なフィクションで』あると思いました」と作品について説明。SNS時代の今、誰しもが他人事ではないことを映画を通して伝えたいと語った。
長尾が演じる青江は、現代の若者らしい価値観を持つ青年。長尾は「この作品には『現代で問題視されていること』がたくさん詰まっています」と語り、不確かな情報が人を傷つける怖さを作品を通して届けたいという思いを明かした。
“正義”が暴走する時代に問いかける、SNS社会のリアル
「俺ではない炎上」が描くのは、単なる逃亡劇ではない。誰もが発信者にも傍観者にもなり得るSNS時代において、情報をどう受け取り、どう向き合うのかを問いかける作品である。1つの投稿をきっかけに、平凡だった男の人生が崩れていく恐怖。その一方で、登場人物たちはそれぞれの正義や信念を抱えて行動している。現代社会に潜む危うさを、スリリングな逃亡ミステリーとして描いた「俺ではない炎上」。もし自分が突然“炎上”の当事者になったら――そんな問いを投げかける本作を、ぜひPrime Videoで体感してほしい。(modelpress編集部)
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