「もののけ姫」4KデジタルリマスターIMAXプレミア試写会舞台挨拶に出席した石田ゆり子(C)モデルプレス

石田ゆり子「もののけ姫」サン役起用理由は「宮崎駿のタイプだった」鈴木Pが明かす

2025.10.20 21:01

女優の石田ゆり子が20日、都内で開催された『もののけ姫』4KデジタルリマスターIMAXプレミア試写会舞台挨拶に、俳優の松田洋治、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーとともに出席。驚きの起用理由が明かされた。

  

石田ゆり子「もののけ姫」28年越しのIMAX上映に喜び

松田洋治、石田ゆり子、鈴木敏夫プロデューサー(C)モデルプレス
『もののけ姫』は、主人公・アシタカ(声:松田)、「もののけ姫」と呼ばれる少女・サン(声:石田)、そしてタタラ場に生きる人々やシシ神の森に棲む神々の運命が交錯する壮大な物語で、当時の日本映画の興行収入記録を塗り替えるヒットを記録した名作。サンの声優を務めた石田は「28年も経って、こうして、このような形でまた『もののけ姫』を見られること、とても幸せだと思っています」と笑顔。「この画面の大きさ、本当にびっくりしています(笑)。ものすごい没入感だと聞いているので、本当に楽しみにしております」とIMAX上映が実現したことの喜びを語った。

松田洋治(C)モデルプレス
松田は「事務所の方から『スタジオジブリの新作映画のオーディションに〇月〇日、〇〇に行け』ということしか言われていなかったものですから。それでオーディションだというのでスタジオに行きましたら、誰もいない。オーディションって普通、だーっと並んでて、番号とかを付けてやるわけで。誰もいなくて」と製作当時を回想。その後に演出家が来たそうで「個別オーディションなのかと思って、お話を聞いて。今回こういう映画ですと、ストーリーのお話を聞いて、今日読んでいただくのはこの役でって、アシタカの役の説明を受けて。でも、どう聞いていても主役なので。あ、これはきっと、オーディションのサンプルとして主人公の台詞を使うっていうだけの話であって」と、音声のサンプル録りだと勘違いしていたことを振り返った。「まさか自分が主役をやるとは思っていませんので。それでオーディションを受けて。それっきりだったんですね。それっきり何の連絡もないまま。これは事務所と私たちの間の問題だったんですけど、結局何の連絡も受けないまま、年が明けて、映画館で特報がバーンと出て、それを観た方から『洋治、すごいね。ジブリの新作の主役やるんだね』って人から聞いて。慌てて映画館に『エビータ』を観に行って、予告編で自分の声が聞こえてきて、俺主役やるんだと思ってびっくりしました」と驚きのエピソードを告白し会場を沸かせた。

予告編の音声の件について、鈴木プロデューサーは経緯は覚えていないとしつつ「決め手は、多分アスベルなんですよ。なんでかっていったら、僕が宮崎駿に向かって『アスベルの声はどうですか?』『あれ良かったよ』『じゃあ、そうしましょ』って言って、こんな感じでしたね」と、前田が『風の谷のナウシカ』で務めたアスベル役が決め手になっていたことを明かしていた。

石田ゆり子「もののけ姫」起用理由は?

石田ゆり子(C)モデルプレス
続く石田は「同じようにある日、事務所に行ったら、鈴木さんがいらっしゃっていて。私の当時のマネージャーと話をしていたんです。別室で」としたうえで「スタジオジブリって聞くだけで『何が起こるんだろう?』と思って。自分の案件とも思いませんから。一体何が起こるんだろうと思っていたら、お話をいただいて。『なぜ私なんだろう?』って。本当に、天にも昇るほど嬉しかったんですけど」と笑顔で回想。鈴木プロデューサーは「宮崎駿のタイプだったんですよね(笑)。それが主たる理由。どうしてかって言うと、この『もののけ姫』の前の作品、『平成狸合戦ぽんぽこ』。ここで高畑勲のヒロインをやってもらう。その時に、宮崎駿が石田さんに挨拶する。それを僕は見逃さなかったんですよ。その時に鼻の下が長くなっててね。ちょっと悩んでたんですよね。サンを誰にやってもらおうかって。これだと思って。声じゃない。顔。ちょっと失礼なこと言っちゃった(笑)」とぶっちゃけた。

石田ゆり子、鈴木敏夫プロデューサー(C)モデルプレス
役柄について石田は「本当にたくさんの資料を事前にいただいて。それを読んでも読んでも…サンって台詞は実はそんなにないんです。動きの息とか、立ち上ってくる気配とか。人間であって人間じゃない、動物になりたいけど動物にもなれないっていう、不思議な役なので。それはそれは難しかったです(笑)」とコメント。アフレコについては「完全に全員の中で一番下手くそでしたし(笑)。でも、あんまりそれを言うと、観るときにそれが気になったら嫌だなと思うんですけれど、実際は本当に私一人居残り授業みたいな感じで。洋治くんは上手なので、どんどん終わっていくんですよ。どんどん皆さん、さーっと終わっていく中で、私は居残り」と照れ笑い。

宮崎監督の演出について、石田は「絶対に甘やかさないですし、だめなものはだめですし。多分私はぎりぎりまで、『この子やめた方がいいんじゃないか』って思われていたと思うんですよね」と語り「今でも覚えてて。今でももう1回やりたい。でも、もうこの声は出ないので。そのぐらい思い出に残っています」とやり直し願望があった様子だった。

石田ゆり子(C)モデルプレス
また、石田は「ジブリの新作っていうだけで、すごいことになるのは分かってはいたんですが、例えば10歳未満、それぐらいの子どもたちにどういう風に受け入れられるかなとは思っていました」としたうえで「実際にこの映画を一番深いところで理解しているのが、10歳ぐらいの子どもたちだって、宮崎さんがおっしゃっていて。それは本当に真実だなと思います」と公開当時のヒットについてコメント。自身にとってどんな作品なのか問われると「例えば海外に行くと、『どんな作品に出てますか?』って必ず聞かれるんですけど、その時に最初に『もののけ姫』でサンの声をやっておりますって言うと、ものすごく尊敬される(笑)。それだけで『ワーオ!ワーオ!グレート!』みたいな感じに必ずなるのは、流石ジブリ。本当にそれはすごいことです」と明かしていた。(modelpress編集部)
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