間宮祥太朗、現代に残る差別語る 主演映画を世界へアピール<破戒>
2022.06.28 22:13
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俳優の間宮祥太朗が28日、都内で開催された主演映画「破戒」の日本外国特派員協会記者会見に出席。映画化への思いを明かし、世界へ作品をアピールした。
自分が被差別部落出身ということを隠して、地元を離れて小学校の教員として奉職する瀬川丑松(間宮)が、周囲の人々と織りなす人間模様を描く。
同作のオファーを受けたときは原作を未読だったため、「100年前の原作、二度映画化されたものを今の時代に映画化するこの意味というのを考えました」といい、「原作を読んでそのあと準備段階の脚本を読んだ時にこれは今の世の中に新作の映画として公開される力、意味を持つ作品だなと思ったので、参加したいなととても強く思いました」と出演を決めるまでの経緯を振り返り、「自分も知らない世界でしたし、学校の授業とかでしか習ったことのないようなことだったのでこれを自分たちの世代や自分たちよりも若い世代の方々に広く見てもらえると嬉しいなと思います」とも語った。
また同作の劇中に「新しい差別が生まれると思う」という台詞が登場することについても言及。「どこの地域かということも言うつもりはないですが」とした上で、「去年訪れた地域でその地域で一番最初にコロナに罹った若い方が、すごく酷い目にあったという話をその場所で聞きました。なので、新しい差別が生まれているっていうのもすごくその時に実感がわきました」と振り返った。
続けて「世界というものは一つの場所としてありますけれども、僕には僕の見た世界が全てで。きっとここにいらっしゃる一人一人の中にそれぞれの視点で見た世界っていうのが存在すると思うので」と持論を展開。「今日この会議室の中には、この人数分の世界が存在するということを、この映画というかこの役を演じて、そしてこの映画を完成したものを観て自分は感じたので日本のお客さんも海外で観て下さる方々もそういったところを感じてもらえれば。そして何かそれぞれが生きてきた人生とこれからの人生を考える何かのきっかけになれば、僕はとても幸せです」と呼びかけていた。(modelpress編集部)
間宮祥太朗、映画化への思い語る
「映画が好きで映画の業界に少しでも携わりたいなというのがこの仕事を始めたきっかけでした。なので、30歳になる1年前、20代最後にこの映画に主役として携われたことを本当にとても幸せに感じている」と明かした間宮。同作のオファーを受けたときは原作を未読だったため、「100年前の原作、二度映画化されたものを今の時代に映画化するこの意味というのを考えました」といい、「原作を読んでそのあと準備段階の脚本を読んだ時にこれは今の世の中に新作の映画として公開される力、意味を持つ作品だなと思ったので、参加したいなととても強く思いました」と出演を決めるまでの経緯を振り返り、「自分も知らない世界でしたし、学校の授業とかでしか習ったことのないようなことだったのでこれを自分たちの世代や自分たちよりも若い世代の方々に広く見てもらえると嬉しいなと思います」とも語った。
間宮祥太朗、今の日本にも残る差別を語る
今日の日本における差別について考えを求められると「知人と部落差別が今もどれだけ残っているのかと話をした時に、その知人の知人が結婚する予定だったところ、部落出身のということが分かって破談になった話を聞いたことがありました」と告白。「今も間違いなく残っているんだなというのはその話の時に実感がありました」と差別の残存を指摘した。また同作の劇中に「新しい差別が生まれると思う」という台詞が登場することについても言及。「どこの地域かということも言うつもりはないですが」とした上で、「去年訪れた地域でその地域で一番最初にコロナに罹った若い方が、すごく酷い目にあったという話をその場所で聞きました。なので、新しい差別が生まれているっていうのもすごくその時に実感がわきました」と振り返った。
間宮祥太朗、主演映画を世界へアピール
その後、世界の観客に対する思いを聞かれ「この映画を自分が観ていただく時の気持ちと、丑松が生徒たちに告白をした時の気持ちというのが少しリンクしている部分があるんですが」と切り出した間宮。「今日ここにいらっしゃって下さった皆さん一人一人の中にも育った家庭があったり、その中で『これが良い・これが悪い』とされてきたものだったり、色んなことを経験して今日この場に集まっていると思うんです」と話した。続けて「世界というものは一つの場所としてありますけれども、僕には僕の見た世界が全てで。きっとここにいらっしゃる一人一人の中にそれぞれの視点で見た世界っていうのが存在すると思うので」と持論を展開。「今日この会議室の中には、この人数分の世界が存在するということを、この映画というかこの役を演じて、そしてこの映画を完成したものを観て自分は感じたので日本のお客さんも海外で観て下さる方々もそういったところを感じてもらえれば。そして何かそれぞれが生きてきた人生とこれからの人生を考える何かのきっかけになれば、僕はとても幸せです」と呼びかけていた。(modelpress編集部)
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