永野芽郁(提供写真)

永野芽郁、親友の遺骨を持って旅する主人公に「マイ・ブロークン・マリコ」実写映画化

2022.01.21 07:00

女優の永野芽郁が、人気コミックを実写化した映画『マイ・ブロークン・マリコ』(2022年秋全国ロードショー)で主演を務めることがわかった。

  

「マイ・ブロークン・マリコ」実写映画化決定

本作は、2019年にオンラインコミック「COMIC BRIDGE」で連載されるやいなや毎話SNSでトレンド入りし、翌年出版された単行本(全1巻)では即重版が決定するなど、爆発的な反響を呼んだ平庫ワカのコミック「マイ・ブロークン・マリコ」を映画化。

ドラマチックで疾走感溢れる物語展開は多くの読者の心を惹きつけ、日を追うごとにその評価を高め、「輝け!ブロスコミックアワード2020」大賞を受賞、「この漫画がすごい!2021年オンナ編」第4位にランクインするほか、2021年に文化庁が主催するメディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞するなど、ほぼ無名に近い新人作家の初連載作にも関わらず、異例の快挙を成し遂げ話題となった。

「親友の遺骨を持って旅に出る」という今までにない斬新な物語設定と、みる者に投げかける答えの見つからない問いかけが、多くの読者の心に刺さり一瞬にしてその世界に引き込んだ。

メガホンをとるのは、『百万円と苦虫女』(2008)で日本映画監督協会新人賞を受賞し、その後も『ふがいない僕は空を見た』(2012)、『ロマンスドール』(2020)、『浜の朝日と嘘つきどもと』(2021)など話題作を手掛けているタナダユキ監督。これまで一貫して、苦境の中でもささやかながらも自分の道を切り開いてきた人々の日常を、ユーモアをもってリアルに描いてきたが、本作でも親友を亡くしたシイノの旅路と、共依存ともいえるマリコとの関係を、過去と現在を行き来しながら丁寧に紡いでいく。

脚本は『愚行録』(2017)、『ピース オブ ケイク』(2015)の向井康介とタナダ監督。『ふがいない僕は空を見た』(2012)以来10年ぶりの共作である。

主演は永野芽郁「今までにない私を観て」

主人公・シイノトモヨには、2021年に『地獄の花園』、『キネマの神様』、『そして、バトンは渡された』と異なるタイプの作品に出演、その圧倒的な演技力をもって第46回報知映画賞主演女優賞を受賞、第45回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞など、今年度の映画賞を席巻する勢いの永野。

今回、鬱屈した毎日を送るやさぐれたOLという役どころを演じるにあたり、「自分の中でも大きな挑戦」だと捉え、これまでの清純派のイメージを一切封印。タバコをふかし、荒々しい口調や態度で、泥臭く人間味溢れるシイノを全身で表現した。親友マリコを失った悔しさや怒り、悲しみ、喪失感、そしてマリコを想う愛おしさ、めんどくささなど、シイノの中をうごめく様々な感情が凄まじい疾走感をもってぶつけられる。

「日々体の芯が熱くなるのを感じながら、心から声を出しました。今までにない私を観ていただけると思います」と自信をのぞかせる。泣いたり怒ったり、次々に去来する感情や衝動を見事な緩急で演じた永野の新境地が垣間見える。タナダ監督が「シイノとして生きる永野芽郁さんに心が揺さぶられる瞬間が幾度となくありました」と語るように、その熱量は確実に観客に届き、感情を揺さぶるだろう。

タナダ監督の力強さと繊細さを兼ね備えた演出、永野のこれまでのイメージを大胆に覆す役柄と演技、そして原作の持つ物語の力がひとつになり、人間の儚さと逞しさが、優しく熱をもって描かれる。ともに生き、ともに旅をするシイノとマリコ、ふたりの物語が誕生した。映画の撮影は完了しており、2022年秋全国ロードショー予定。(modelpress編集部)

永野芽郁コメント

シイノ役のお話を頂いた時は、自分の中でも大きな挑戦だったので不安もありとても葛藤しましたが、全てを受け入れ一緒に乗り越えようと言ってくれたタナダ監督に、ついていきたいと思いました。「マイ・ブロークン・マリコ」という作品の世界観が私は大好きです。初めて原作を読ませていただいた日から虜です。その気持ちを大事に、リスペクトを込めて、日々体の芯が熱くなるのを感じながら、心から声を出しました。今までにない私を観ていただけると思います。完成が楽しみです。

タナダユキ監督コメント

原作を読み終えた瞬間、何かに突き動かされるように、後先も考えず映画化に向けて動き出しました。自分自身漫画というものが大好きで、漫画の実写化には懐疑的な分、突き進むことでまた地獄を見ることもわかっていたのに、学習能力を瞬時に失わせる底なしの力強さが、この原作にはありました。それは、どうにもならないことをどうにかしようと、泣き、喚き、鼻水を垂らし、理不尽を酒で流し込み、流しきれない感情にまた翻弄される主人公シイノの、その生き様に強く魅せられたからに他なりません。

シイノ役には、絶対的な芝居の力はもちろんのこと、それとはまた別の魅力、重いテーマを軽やかに背負える、その俳優自身が持つチャーミングさも作品にとっては必要不可欠でした。そして、この人しかいないと思えたのは、永野芽郁さんでした。彼女ならば、シイノの衝動を、シイノの感情を、無様さを晒せる最高に格好いいシイノという一人の人間のデコボコとした魅力を、余すところなく表現できると感じたのです。

撮影していて、シイノとして生きる永野芽郁さんに心が揺さぶられる瞬間が幾度となくありました。シイちゃんが、確かにそこに生きていました。作り手としてこれ以上の喜びはありません。シイノの流した涙の後に見る世界が、少しでも美しいものであるように。そう願わずにはいられない、そんな作品を目指して、完成までもがき続けたいと思います。ご期待ください。

原作者:平庫ワカコメント

撮影現場にお邪魔するとタナダユキ監督をはじめ多くのスタッフの方々がいらして、細かい部分に工夫の跡が見られる機材や小道具などがあり、映画という表現物の関わる人や動かす物の多さに改めて漫画で出来る事と映画で出来る事の違いを考えたりしました。透明人間になって一日中見ていたかったです。タナダ監督から演出が入ると瞬時にニュアンスの変わる永野芽郁さんはじめみなさんの演技をモニター越しにではあるもののすぐそばで見ることが出来て、カットとアクションの間の空気も含めて胸に来るものがあり、何度も感動いたしました。やはり透明人間になってもっとそばで見ていたかったです。映画が大好きなので、原作として映画の端っこにでも関われた事を光栄に思います。どう映像化されどう解釈されどう映画になっていくのか、とても楽しみです。

(永野さんについて)一見ご本人のイメージからかけ離れて感じるかと思うのですがシイノのような人物像をきっと演じて頂けるのだろうなという片鱗はこれまでご出演の作品の中にも垣間見えていたように思います。撮影現場で最初に演技中のモニターを覗かせて頂いた時、そこに映ってるふてくされた少年のような女性が永野芽郁さんだとはしばらく気付きませんでした。このシイノがどのように暴れる姿を私たちは見れるのかと期待せずにいられないです。
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