堀田真由(C)2022「ブルーサーマル」製作委員会

堀田真由、念願の声優初挑戦で主人公に決定「ブルーサーマル」映画化

2021.08.26 06:00

女優の堀田真由がアニメーション映画「ブルーサーマル」(2022年3月公開)で、声優初挑戦で主人公を演じることが決定した。

  

「ブルーサーマル」とは

青く澄み渡る大空を舞台に躍動する大学航空部を描いた青春漫画「ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-」のアニメーション映画化が決定。原作の小沢かな作「ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-」は、2015年4月から「月刊コミック@バンチ」(新潮社)にて連載を開始。“エンジンを搭載せずに上昇気流(サーマル)を捉えることで飛翔する航空機・グライダー“で飛行スピードを競う部活・体育会航空部という新鮮なテーマで描きながらも、繊細な空の表現や青春のすべてを賭けるまっすぐなキャラクターたちの心理描写から、新たな青春漫画として瞬く間に注目を集め、「第2回次にくるマンガ大賞」、「NEXTブレイク漫画RANKING 2016」に上位ランクインした。

物語の主人公・都留たまき(通称・つるたま)は高校までスポーツ一筋で頑張ってきた女の子。そんな自分と別れを告げ、「恋をして、あこがれのキラキラのキャンパスライフを送る!」と意気込んで大学に入学した矢先、“グライダー”と運命的な出会いを果たし、体験搭乗で見た空の美しさに一目惚れ。体育会航空部に入部し、空の美しさ・飛ぶことの楽しさに魅了されていく。大学航空部を舞台につるたまとその仲間達が繰り広げる感動ストーリーを、圧倒的リアリティで描く。

本作の舵を取るのは、「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズ(2002年)では演出を、「東京マグニチュード8.0」(2009年)、「ばらかもん」(2014年)では監督を務め、高いクオリティの映像と繊細なキャラクター表現に定評がある橘正紀監督。多彩な仕事でクリエイターたちの信頼やリスペクトを得ている橘監督によって命を吹き込まれた登場人物たちが、空を駆ける映像は心躍るものになること間違いない。

そんな橘監督とタッグを組むのは『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)を代表作に持つ、1975年設立の老舗アニメーションスタジオ「テレコム・アニメーションフィルム」。世界的ヒットを果たした配信TVアニメ「神之塔 –Tower of God-」(2020年)をはじめ、TVアニメ「ルパン三世」シリーズ(2015年)、「orange」(2016年)、映画『LUPIN THE IIIRD 峰不⼆⼦の嘘』(2019年)など幅広いヒット作品を世に送り出し、スタジオジブリ作品の作画協力でも知られている。そして、中でも評価が高いのが“美術”。近年では『天気の子』(2019年)、『閃光のハサウェイ』(2021年)、『竜とそばかすの姫』(2021年)などの作品へ主に背景美術で参加している。これまで培った伝統とスキルを武器に新しい作品性へ挑戦を続けるテレコム・アニメーションフィルムが描く、美しい空と魅力的なキャラクター達に注目だ。

堀田真由、オーディションで主人公を射止める

島崎信長(C)2022「ブルーサーマル」製作委員会
主人公の“つるたま”こと都留たまきを演じるのは、雑誌「non-no」で専属モデルとして活躍するほか、NHK連続テレビ小説「わろてんか」(17年-18年)やドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(19年、日本テレビ)、映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』(19年)、『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(21年)、『ハニーレモンソーダ』(21年)など数々の話題作に出演する、若手実力派女優の堀田。今回、堀田はオーディションで主人公たまき役を射止めたが、オーディションではその存在感ある演技と透明感ある声が、まっすぐで等身大なたまきのキャラクターと見事マッチし、「たまきを見つけた」とスタッフ間で思わず顔を見合わせてしまったというほど。

堀田自身ずっと挑戦してみたかった声の演技ということもあり、並々ならぬ思いをかけて挑んだ初アフレコに関しては「初めてのことも多く難しかったですが、島崎さん、榎木さんはじめ第一線で活躍されている方々とアフレコをご一緒させていただき、毎日が学びの連続でした。私が演じた都留たまきは、見ていてみんなが笑顔になれるような素敵なヒロイン。そんなたまきのまっすぐな思いに寄り添いながら、精いっぱい演じました」と語っている。そんな堀田の演技は、共演した声優陣やスタッフからも「初めてとは思えない」と大絶賛。橘監督も「堀田さんはオーディションの時から、お芝居の指示に対して呑み込みもとても早くて音響監督の山口貴之さん共々満場一致で決まりました。堀田さんならではの明るさでたまきの純朴さや快活さを演じて頂き、スタッフも声に負けないよう生き生きと描かねばという活力をもらい、作画もとても表情豊かになっています」とコメントした。

島崎信長・榎木淳弥も出演決定

榎木淳弥(C)2022「ブルーサーマル」製作委員会
つるたまを青凪大学体育会航空部に勧誘し、航空部の主将かつ絶対的エースの倉持潤を演じるのは、「Free!」シリーズの七瀬遥役や「Fate/GrandOrder」藤丸立香役、「バキ」シリーズの範馬刃牙役、などの話題作で主演を務めるほか、「呪術廻戦」では真人役として出演し圧倒的人気を誇る声優・島崎信長。島崎は「原作も、今作の脚本も面白くて、夢中で一気に読んでしまいました。実際の収録はとっても楽しくて、僕ら自身が良い作品だな、面白いなって思ったものは、見てくださった皆様にもきっと伝わると信じています。ぜひ劇場で自身の感性に任せてまっすぐ楽しんでみて欲しいです」と、作品の完成に大きな期待を寄せている。

さらに、はじめはつるたまと反発し合うものの育成担当として面倒見の良い先輩・空知大介を演じるのは、人気TVアニメ「呪術廻戦」の主人公・虎杖悠仁役はじめ「デジモンアドベンチャー tri.」高石タケル役や映画『機動戦士ガンダムNT』ヨナ・バシュタ役など数々の人気作に出演する注目声優・榎木淳弥。榎木は本作に関して、「グライダーというスポーツを通してチームの絆やキャラクターそれぞれの成長が描かれつつ、そこに恋愛も絡んできて爽やかな青春を描いている作品です。是非グライダーの迫力、風景描写も楽しみにしていて下さい!」と語っている。

「ブルーサーマル」ティザービジュアル&特報映像も解禁

「ブルーサーマル」ティザービジュアル(C)2022「ブルーサーマル」製作委員会
さらにこの度、本作のティザービジュアルと特報映像も解禁。ティザービジュアルでは、澄み渡った青々とした空が印象的に描かれている。弾けんばかりの笑顔でこちらに向かって手を差し伸べる主人公・つるたまと、そんなつるたまを優しく見守るように立っている先輩の倉持と空知。そして3人の頭上高くを、まさに彼らが青春を燃やす「グライダー」が飛行している。真ん中に添えられた「この空に恋をする。」というキャッチコピーにふさわしい美しい空が広がっており、思わず空を見上げたくなるような爽やかなビジュアルに仕上がった。

特報映像冒頭では堀田のナレーションとともに、これから始まる大学生活に心躍らせるつるたまが描かれている。普通の大学生活を送りたかったはずなのに、倉持や空知といった航空部の仲間と出会い、キラキラした表情で空を見上げる様子は、空に恋したつるたまを表している。また映像中盤で雲を突き抜けた先に印象的に映る「空」は、まるで自分が飛んでいるような高揚感を味わえ、本作の映像美にますます期待が高まるものとなっている。

雲の下に起こることが多い上昇気流が、ごく稀に青空のもと巻き起こる現象を指す言葉、「ブルーサーマル」。まさに本作はその奇跡のような現象を冠したタイトルに相応しく、主人公つるたまとその仲間たちが空へ懸けるまっすぐな想いを届け、観客に寄り添い、前向きな気持ちにさせてくれる、そして上を向かせてくれるような作品になっている。今の鬱屈した世の中に爽やかな風を吹かせる、キャスト・スタッフともに気合がつまった作品になっている。(modelpress編集部)

都留たまき役:堀田真由コメント全文

「いつかは声のお仕事をやってみたい」と思っていたので、オーディションの結果を聞いたときはとにかくうれしかったです。この作品のテーマにもなっている“綺麗な空の青”をイメージして、オーディションには思いを込めてブルーの洋服を着て挑みました。

島崎さん、榎木さんはじめ第一線で活躍されている方々とアフレコをご一緒させていただき、毎日が学びの連続でした。初めてのことも多く難しかったですが、皆さんのおかげでとても楽しくお芝居ができました。

私が演じた都留たまきは、コロコロ表情を変える天真爛漫で何事にも一生懸命な女の子。見ていてみんなが笑顔になれるような素敵なヒロインです。そんなたまきのまっすぐな思いに寄り添いながら、精いっぱい演じました。思わず空を見上げたくなるような、前向きにさせてくれる作品になっています。ぜひ劇場の大きなスクリーンで、“美しい空“を楽しんでいただきたいです!

倉持潤役:島崎信長コメント全文

原作も、今作の脚本も面白くて、夢中で一気に読んでしまいました。空への憧れみたいなものって、誰しもが一度は持ったことがあると思うのですが、ここに来て改めて空を飛んでみたくなりましたね。これまでの自分の価値観を変えてくれるほどの景色を、僕もグライダーの中から感じることができたりするのかなって。

僕が演じた倉持潤は、いつも余裕があって飄々としていて、才能と環境にも恵まれた、完璧超人…かと思いきや、彼は彼で込み入った事情がありまして。重めの事情を抱えた、バックボーンがしっかりしている役どころは大好物なので、非常に楽しく演じさせていただきました。実際の収録はとっても楽しくて、僕ら自身が、良い作品だな、面白いな、楽しいなって思ったものは、見てくださった皆様にもきっと伝わると信じておりまして。めちゃくちゃ良い作品なので、ぜひ劇場で、自身の感性に任せてまっすぐ楽しんでみて欲しいです。きっと素敵な何かが、貴方の心に残るはず。

空知大介役:榎木淳弥コメント全文

原作や今作の脚本を読んで、グライダーというスポーツを通してチームの絆やキャラクターそれぞれの成長が描かれつつ、そこに恋愛も絡んできて爽やかな青春を描いている作品だなと感じました。自分の大学生だった頃を思い出しながらやろうと思ったんですが、僕はこんなにまぶしい青春を経験していなかったので、難しかったです(笑)。僕が演じた空知大介は主人公のつるたま(都留たまき)に突っかかっていくことの多いキャラクター。それも憧れの倉持(倉持潤)やグライダーへの情熱からくる反発なので、ツンツンしているけど実は熱い心を持った良い子なんです。そして、アフレコの段階から今作の舞台となる大空がどのように描かれるのか楽しみでした。皆さんも是非グライダーの迫力、風景描写を楽しみにしていて下さい!

橘正紀監督コメント全文

原作を読ませていただき、明るく爽やかなタッチで航空部という一風変わった部活動を描きながらも、何者でもないたまきが周りを巻き込みながら「自分の居場所」を見つけるためにもがく、等身大の物語だなと感じました。

たまきを演じる堀田さんはオーディションの時から、お芝居の指示に対して呑み込みもとても早くて音響監督の山口貴之さん共々満場一致で決まりました。堀田さんならではの明るさでたまきの純朴さや快活さを演じて頂き、こちらの無茶振りにすぐに反応してくれる勘の良さに舌を巻きました。全力でお芝居に取り組む姿がたまきと重なって、スタッフも声に負けないよう生き生きと描かねばという活力をもらい、作画もとても表情豊かになっています。

映画を見終わった後に、元気になって「前向きに一歩踏み出そう」という気持ちになれるような作品になればいいなと思っています。物語の魅力はもちろん、アニメーションだからこその“空を飛んでいるかのような爽快感”や、“空の魅力”を体感してもらえるように制作に励んでいます。ご期待ください。

原作者:小沢かなコメント全文

『ブルーサーマル』は、未熟で荒削りな、でも当時の自分の全てをかけて描いた宝物です。その大切な世界に、この大変な状況の中、橘監督をはじめたくさんの方々が力を合わせて新しい命を吹き込んでいただけることを、本当に幸せに思います。丁寧に携わってくださっているみなさまそして、これまで読んで支えてきてくださったみなさま、ありがとうございます。

大好きな真っ白いグライダーが、スクリーンの中の青空を駆ける日をたぶん私がいちばん楽しみにしています!どうぞよろしくお願いいたします。
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