日向坂46小坂菜緒、“道徳”特別講師で小学校に登場 田中圭も生徒に全力エール<ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~>
2021.04.21 14:48
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日向坂46の小坂菜緒が21日、東京・千代田区立千代田小学校で行われた映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(5月7日公開)の特別“道徳”授業イベントに本作の主人公のモデルとなった元メダリスト・西方仁也、日本女子スキージャンプ界の黎明期を支えた吉泉賀子とともに登壇した。
本作は、1998年の長野オリンピック、日本中が歓喜に沸いたスキージャンプ団体、大逆転の金メダル。この栄光を陰で支えた25人のテストジャンパーたちの知られざる感動秘話を映画化した話題の作品。4人の代表選手と25人のテストジャンパーたち、それを支える家族や関係者たちの想いを知った時、誰もが心を打たれる感動のヒューマンドラマとなっており、キャストには田中圭、土屋太鳳、山田裕貴、眞栄田郷敦、小坂、古田新太など豪華キャストが集結。
日本文教出版社から発行されている小学6年生の道徳の教科書「生きる力」に、本作のエピソードが『二十五人でつないだ金メダル』として掲載されていることから実施された同イベント。
特別“道徳”授業の特別講師である西方と吉泉が大きな拍手に迎えられ特別“道徳”授業がスタート。西方は1994年のリレハンメルオリンピックで銀メダルを獲得し、4年後の長野オリンピックで金メダルをと雪辱を誓うも、ケガの影響で代表から落選してしまう。
日本代表を陰で支えるテストジャンパーの一人として長野オリンピックに参加することになったことについて西方は「最初は複雑な思いでした。リレハンメルオリンピックではメダリストで、(長野では)何で自分はオリンピックの選手になれなかったのかという挫折感がありました。各国の選手たちから(西方は)代表に選ばれなかったんだなと思われるのが悔しかったです」と当時の心境を振り返った。
また今でこそ高梨沙羅選手を筆頭に世界でもトップレベルの日本女子ジャンプ界ではあるが、(長野オリンピック当時)女子ジャンプは正式種目ではなかった。吉泉はテストジャンパーという形ではあるが、オリンピックに参加できたことを「当時は今のように女子ジャンプがメジャーではなかったです。私が飛ぶことで『女子でも男子に混じって飛べるんだぞ』と思ってもらえるように頑張りました。スキージャンプは男性の競技と言われていたのですが、誰かがやらないと道が開けないと思ったので頑張りました。そのスタートに立てて良かったです。いつかきっと女子ジャンプも認められて、正式種目になるんだという強い気持ちをもって挑みました」と感慨深げにコメント。
長野オリンピック・ラージヒル男子団体(岡部、齋藤、原田、船木)で日本代表金メダル獲得の舞台裏を支えていた西方、吉泉を含む25人のテストジャンパーたち。団体戦当日、1本目のジャンプを終えた時点で日本代表の順位は4位で、2本目の巻き返しにかけるも、悪天候のために競技が中断してしまう。競技が再開されなければ日本代表の順位は4位で確定となる場面で、審判団からテストジャンパー全員が無事に飛べれば競技再開となる旨を聞かされた際の気持ちを西方は「吹雪で危険な中、自分たちが飛べるのかな?と思いましたね。でも安全に飛べることを証明しなければいけなかったので難しかったです。25人が襷を繋ぐようにジャンプを成功させて、自分も絶対に成功させて代表に繋ぐんだ!という気持ちでした」と当時の思いを告白。
そして、命の危険も伴う悪天候下でのジャンプをテストジャンパー全員が成功させ、競技も再開。25人の願いを背負って挑んだ日本代表の2本目のジャンプは全員が大ジャンプを記録し悲願の金メダル獲得を果たす。船木が大ジャンプを決めて、金メダル獲得が分かった瞬間について西方は「心の中から感動しました。選手として出場していた原田雅彦選手は小学校の時からのライバルで競い合ってきた仲間です。原田選手は長野オリンピックの団体戦に自分の着ていたアンダーシャツを着て、手袋は葛西選手のものをつけて臨んでくれました。リレハンメルオリンピックで銀メダルに終わったメンバーも一緒に飛ぶんだという気持ちで身に着けてくれたので、自分も一緒に団体戦に参加して金メダルを取れた感覚で、複雑な思いで参加した長野オリンピックでしたが、原田選手のお陰で、オリンピックへの気持ちに一つ終止符が打てたように思います。」と原田選手への感謝の口にした。
その後、特別“道徳”授業の特別講師として小林賀子役を演じた小坂が登壇。小坂は本作に出演することが決まった際に「長野オリンピックで金メダルを取った事実は知っていたけれど、詳細までは知りませんでしたので映画に出て知ることが沢山ありました。当時女性がスキージャンプをするのはありえないという空気でした。その中でも女性が頑張っている姿に感動したので、その女性の強さを演じられるように頑張りました」とコメントした。
次に「スキージャンプの魅力は?」という質問が出ると、吉泉は「サッカーや野球のようにすぐにできるようになるスポーツではないです。でも風を感じながら二本の板に乗って空を飛べることが魅力です」と魅力について語り、西方も「ジャンプ台から飛んで、空中で身体がフワって浮いて進んでいく感覚を感じた時にやめられなくなる魅力がありますね」と選手にしか感じることのできない魅力を明かす。
最後に小坂が「皆さんには色んな夢に向かって色んな事に挑戦をして経験していくと思いますが、挫折や失敗もたくさん味わうと思います。そんな時に頑張っている人の姿を見ると自然と自分も頑張る気持ちになれると思います。これからも頑張ってください!」と生徒たちに向けてメッセージを贈り、最後に生徒たちから特別“道徳”授業の感謝と共に特製金メダルがプレゼントされ、イベントの幕を閉じた。
イベント終了後、千代田小学校・渡邉光一校長から「学校現場ではまん延防止等重点措置下はもとより、いつでもその時々で、でき得ることを様々配慮し模索しながら取り組んでいます。この特別授業で、6年生の一人一人がそれぞれ『希望』『不屈』『団結』『感謝』『努力』など大切な何かを感じ取ることができ、心の奥にいつまでも刻まれ続ける貴重な体験となったと思います。西方仁也先生をはじめ授業実施のために尽力いただいた多くの方に感謝申し上げます」とコメントも到着した。(modelpress編集部)
日本文教出版社から発行されている小学6年生の道徳の教科書「生きる力」に、本作のエピソードが『二十五人でつないだ金メダル』として掲載されていることから実施された同イベント。
特別“道徳”授業の特別講師である西方と吉泉が大きな拍手に迎えられ特別“道徳”授業がスタート。西方は1994年のリレハンメルオリンピックで銀メダルを獲得し、4年後の長野オリンピックで金メダルをと雪辱を誓うも、ケガの影響で代表から落選してしまう。
日本代表を陰で支えるテストジャンパーの一人として長野オリンピックに参加することになったことについて西方は「最初は複雑な思いでした。リレハンメルオリンピックではメダリストで、(長野では)何で自分はオリンピックの選手になれなかったのかという挫折感がありました。各国の選手たちから(西方は)代表に選ばれなかったんだなと思われるのが悔しかったです」と当時の心境を振り返った。
また今でこそ高梨沙羅選手を筆頭に世界でもトップレベルの日本女子ジャンプ界ではあるが、(長野オリンピック当時)女子ジャンプは正式種目ではなかった。吉泉はテストジャンパーという形ではあるが、オリンピックに参加できたことを「当時は今のように女子ジャンプがメジャーではなかったです。私が飛ぶことで『女子でも男子に混じって飛べるんだぞ』と思ってもらえるように頑張りました。スキージャンプは男性の競技と言われていたのですが、誰かがやらないと道が開けないと思ったので頑張りました。そのスタートに立てて良かったです。いつかきっと女子ジャンプも認められて、正式種目になるんだという強い気持ちをもって挑みました」と感慨深げにコメント。
長野オリンピック・ラージヒル男子団体(岡部、齋藤、原田、船木)で日本代表金メダル獲得の舞台裏を支えていた西方、吉泉を含む25人のテストジャンパーたち。団体戦当日、1本目のジャンプを終えた時点で日本代表の順位は4位で、2本目の巻き返しにかけるも、悪天候のために競技が中断してしまう。競技が再開されなければ日本代表の順位は4位で確定となる場面で、審判団からテストジャンパー全員が無事に飛べれば競技再開となる旨を聞かされた際の気持ちを西方は「吹雪で危険な中、自分たちが飛べるのかな?と思いましたね。でも安全に飛べることを証明しなければいけなかったので難しかったです。25人が襷を繋ぐようにジャンプを成功させて、自分も絶対に成功させて代表に繋ぐんだ!という気持ちでした」と当時の思いを告白。
そして、命の危険も伴う悪天候下でのジャンプをテストジャンパー全員が成功させ、競技も再開。25人の願いを背負って挑んだ日本代表の2本目のジャンプは全員が大ジャンプを記録し悲願の金メダル獲得を果たす。船木が大ジャンプを決めて、金メダル獲得が分かった瞬間について西方は「心の中から感動しました。選手として出場していた原田雅彦選手は小学校の時からのライバルで競い合ってきた仲間です。原田選手は長野オリンピックの団体戦に自分の着ていたアンダーシャツを着て、手袋は葛西選手のものをつけて臨んでくれました。リレハンメルオリンピックで銀メダルに終わったメンバーも一緒に飛ぶんだという気持ちで身に着けてくれたので、自分も一緒に団体戦に参加して金メダルを取れた感覚で、複雑な思いで参加した長野オリンピックでしたが、原田選手のお陰で、オリンピックへの気持ちに一つ終止符が打てたように思います。」と原田選手への感謝の口にした。
その後、特別“道徳”授業の特別講師として小林賀子役を演じた小坂が登壇。小坂は本作に出演することが決まった際に「長野オリンピックで金メダルを取った事実は知っていたけれど、詳細までは知りませんでしたので映画に出て知ることが沢山ありました。当時女性がスキージャンプをするのはありえないという空気でした。その中でも女性が頑張っている姿に感動したので、その女性の強さを演じられるように頑張りました」とコメントした。
主演・田中圭から特別メッセージも
そして、本作の主演で西方仁也役を演じた田中から特別メッセージ映像も上映され、映像内で田中は小学校の頃の夢について「プロバスケットボールの選手になることでした。(小学校の頃)プロバスケットチームが日本に無くて、途中でケガをしてしまって挫折してしまいましたが、母の勧めでオーディションを受けて俳優になりました。全然うまくいかないこともあって、仕事もなくて辞めたくなりましたけど、お芝居が好きという思いで続けてきて、今の自分がいると思います。みんなも大人になっていく中でうまくいかなかったり、挫折や悔しいこともあると思います。嫌ならやめてしまえば良いと思います。でも悔しいとか、好きという思いがあれば続けてみてください。絶対自分に返ってくるものがあるので!皆さんが活躍する姿を楽しみにしています!がんばれ!」と会場にいる生徒たちに向けて全力エールを贈った。小坂菜緒、小学生の質問に回答
そして、会場にいる生徒たちからの「辛いことがあったらどうやって気晴らしをしているか」という質問に対して、小坂は「音楽に助けられることが多いので、元気の出る音楽を聴きます」と答え、吉泉は「乗り越えた先に楽しいことが待っているというイメージをしていますね」と回答、西方は「自分は何も考えずにジョギングをして気分転換をしていましたね」と答えた。次に「スキージャンプの魅力は?」という質問が出ると、吉泉は「サッカーや野球のようにすぐにできるようになるスポーツではないです。でも風を感じながら二本の板に乗って空を飛べることが魅力です」と魅力について語り、西方も「ジャンプ台から飛んで、空中で身体がフワって浮いて進んでいく感覚を感じた時にやめられなくなる魅力がありますね」と選手にしか感じることのできない魅力を明かす。
最後に小坂が「皆さんには色んな夢に向かって色んな事に挑戦をして経験していくと思いますが、挫折や失敗もたくさん味わうと思います。そんな時に頑張っている人の姿を見ると自然と自分も頑張る気持ちになれると思います。これからも頑張ってください!」と生徒たちに向けてメッセージを贈り、最後に生徒たちから特別“道徳”授業の感謝と共に特製金メダルがプレゼントされ、イベントの幕を閉じた。
イベント終了後、千代田小学校・渡邉光一校長から「学校現場ではまん延防止等重点措置下はもとより、いつでもその時々で、でき得ることを様々配慮し模索しながら取り組んでいます。この特別授業で、6年生の一人一人がそれぞれ『希望』『不屈』『団結』『感謝』『努力』など大切な何かを感じ取ることができ、心の奥にいつまでも刻まれ続ける貴重な体験となったと思います。西方仁也先生をはじめ授業実施のために尽力いただいた多くの方に感謝申し上げます」とコメントも到着した。(modelpress編集部)
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