長澤まさみ、役所広司からの絶賛にご満悦「ハイヒールであのスピードで走るってすごい」<すばらしき世界>
2021.01.21 18:24
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女優の長澤まさみが21日、都内で行われた映画『すばらしき世界』(2月11日公開)のプレミア上映イベントに、主演の役所広司、共演の仲野太賀、メガホンをとった西川美和監督とともに出席した。
映画「すばらしき世界」
本作は、西川監督が初めて実在の人物をモデルとした原案小説をもとに、その舞台を約35年後の現代に置き換え、徹底した取材を通じて脚本・映画化に挑んだ問題作。13年ぶりに出所し人生をやり直そうとする主人公・三上を役所、三上にすり寄るテレビマンに仲野と長澤、ほか六角精児、橋爪功、梶芽衣子、北村有起哉、安田成美ら実力派キャストが絶妙なアンサンブルをみせ、すでに本年度『第56回シカゴ国際映画祭』にて“観客賞”“最優秀演技賞(役所)”2冠の快挙を達成している。役所広司、長澤まさみ&仲野太賀を絶賛
仲野演じるディレクター・津乃田とともに三上を密着取材しようとするプロデューサーの吉澤役を演じた長澤は「この作品は見ている人の、自分が普段持っている何かモヤモヤっとした晴れない気持ちをどこか救ってくれるような作品になっているんじゃないかなと、私は見終わったあとに感じました」と挨拶し、「たくさんの方にこの映画が届くといいなと思いつつ、こういう状況ですし、なかなか映画館のほうに足を運ぶもの大変だと思いますが、自分の体と相談しあって、映画鑑賞していただけたらなと思っております」とアピール。また、現場での思い出を尋ねられると「とても緊張しました。私は撮影日数が数日だったというのもあったし、割とドライで鋭い役だったので、緊張感に負けないようにしなきゃって思ったら余計に緊張して(笑)、撮影は必死で取り組んでいて、あまり記憶が…(笑)」と吐露して会場の笑いを誘い、「でも、ちょっとした合間に3人でお話しすることができて、とてもそれが楽しかった記憶があって、最近は映画の待ち時間ってあまりないので、そんな待ち時間もすごく楽しかったなという記憶があります」とニッコリ。続けて、「西川監督の作品に私が出演していることもちょっと不思議なくらいで、いい時間を過ごさせてもらったなって思っています」としみじみと回顧した。
さらに、本作でテレビ番組ディレクターを演じた仲野と、同プロデューサーを演じた長澤がリポーターに扮し、役所に質問するという企画も行われ、仲野が「ぶっちゃけ、仲野太賀はどうでしたか?」と質問すると、役所は「仲野太賀くん、出てたっけ?」ととぼけて笑わせつつ、「彼は映画小僧ですね。映画大好き、カメラ大好き。なかなか素晴らしい俳優さんだと思いますよ」と褒めると、仲野は「本人、とても喜んでいると思います」と満足げ。加えて、役所が「愛されキャラですね。なかなかやるんですよ。かわいがられるタイプの人間を普段から演じていますね」とコメントすると、仲野は「いやー、ずる賢いですね」と苦笑。
これに、長澤が「すいません!そこに便乗させてもらって、長澤まさみはどうでしたか?」と質問すると、役所は「きれいですよ!ものすごくきれいです」と目尻を下げ、長澤は「ありがとうございます!」と満面の笑み。そして、役所が「本編の中にも出てきますけど、いつもドレスを着ていてきれいなプロデューサーがヒールを履いているんですけど、ディレクターが逃げるところを追いかけるんですね。あのハイヒールであのスピードで走るって、すごいなって思って、それで仲野太賀くんのディレクターにたんかを切るシーンがあります。僕は試写を見たときに、思わず『その通り!』って拍手したくらい素晴らしいシーンでした」と絶賛すると、長澤は「ありがとうございます」とご満悦な様子だった。
なお、『第56回シカゴ国際映画祭』で受賞した観客賞”と“最優秀演技賞”の盾とトロフィーが先日、日本に到着したということで、この日、初めてお披露目される一幕も。“最優秀演技賞”のトロフィーを手にした役所は「嬉しいですね。作品の力があってこその個人賞をいただいて、できるならみんなでこれを切り刻んで分けてあげたいですけど、それは勿体無いので、僕が預かっておきます」と喜びを口にした。(modelpress編集部)
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