新田真剣佑、三浦春馬さんきっかけで役者志す 共演は「ずっと忘れることのない宝物」
2020.12.14 20:21
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映画「ブレイブ −群青戦記−」(2021年3月12日公開)の製作報告会見が14日、都内で行われ、主演の新田真剣佑、出演の山崎紘菜、鈴木伸之(劇団EXILE)、渡邊圭祐、メガホンをとった本広克行監督が出席した。
新田真剣佑主演「ブレイブ −群青戦記−」
集英社「週刊ヤングジャンプ」で、異色の“部活×青春×歴史”作品として熱狂的なファンを獲得した人気コミック『群青戦記 グンジョーセンキ』を実写映画化した本作。高校生アスリートたちが、仲間を守るために生死を賭けた戦いの中で成長していく結束力のドラマと、いまだ見たことのない高校生vs戦国武士という異色のアクションを熱く描く、空前絶後のエンタメ超大作。撮影は昨年12月から今年1月にかけて行われ、しかも過酷な現場だったそうで、本広監督は「まずご飯に手を抜かないように。寒いのでトラブルの大元となる筋肉が動かないとかがあるので、とにかくご飯は徹底的によくしてくれと。ご飯チームは大赤字になりました」と打ち明けると、新田は「ご飯は最高でした!」とニッコリ。「毎日ケータリングで、毎日違うんですよ。極寒の中、僕たちは重い甲冑を着たりしていて、それも冷えてくるので、暖かいご飯はすごく嬉しかったです」と食事で乗り切ったことを明かした。
主人公の西野蒼役を演じる新田は、撮影しての感想を求められると「誰もスタントを使わずに、アクションは全員が本人でやっているんです。そのアクション練習であったり、自分の役の部活を撮影の数ヶ月前から一丸となって練習したりして、個々の部活なんですけど、1つの大きな部活みたいな感じで、みんなで力を合わせて作った作品なので、空気もよく、楽しく撮影ができました」と声を弾ませ、MCから「楽しそうに演じていた」と声が飛ぶと「この作品に出られるということが心の底から嬉しかったですね。撮影でも和気あいあいと部活のように笑っていましたし、すごく楽しい思い出がたくさんあります」と笑顔を見せた。
新田真剣佑「役者になりたい」きっかけをくれた三浦春馬さん
7月18日に亡くなった俳優の三浦春馬さん(享年30)も戦国武将役で出演しているが、共演しての感想を求められると、鈴木は「蒼と2人で直談判をしに行くシーンがありまして、そこで三浦春馬さんとご一緒させていただきましたが、刀さばきから、佇まいから、そしてカメラが回っていないときの笑顔だったり、ものすごく歳が離れているわけでないのに、ものすごく大きい存在だなと改めて感じましたね」としみじみと語り、三浦さんとどんなやりとりをしたか問われた新田は「ありました。いろんなことを…。次に行きましょう」と明言を避けた。しかし、締めの挨拶で新田は「僕は役者になりたいなと思ったきっかけをくれたのが三浦春馬さんで、今回、この映画でご一緒できてすごく嬉しかったですし、監督にも感謝したいです。ありがとうございます」と頭を下げ、「そんな中、一緒にお芝居をしていて、あのときの自分はどうだったのかなあ…。すごく幸せな体験をさせていただきました。夢だった共演をすることもできましたし、たくさん、たくさん、この作品でいろんなことを得ることができました。それが僕の役者人生にとってすごく大切で、ずっと忘れることのない経験であり宝物です。大好きな春馬さんの最高の姿がこの映画で見られるので、ぜひ楽しみにしていてください」と三浦さんへの熱い想いを語った。
新田真剣佑の座長ぶりは?山崎紘菜・鈴木伸之・渡邊圭祐が語る
トークで新田の現場での様子を聞かれた山崎は「私は(新田演じる蒼を)引っ張っていく幼馴染の役柄だったんですけど、実際の現場は逆で、私がちょっと前に行きすぎちゃったときとかに、さりげなく、お芝居をしながらエスコートしてくれるんですよ。それにすごく助けられて、私はアクションにそんなに経験がないので、いろんなことを考えていっぱいいっぱいになっているときに、本当に助けていただきましたし、撮影が終わったあとにケアをしてくださって、本当に助けていただいたなと思います」と絶賛すると、新田は「恥ずかしいですね。ありがとうございます」と赤面した。また、蒼の幼馴染で剣道部の主将・松本孝太役を演じる鈴木は「生徒会長とか部長とか、引っ張っていく立ち位置というのは、自分の経験でもなかったことなので、今回すごく貴重な経験をさせてもらったなというのと、改めて、そういう役に見えるように、周りのキャストの方々にそうしていただいたなと感じて、すごく楽しかったですね」と感謝。
そんな鈴木と初共演した新田は「のぶ君は身長も高いし、生徒会長役だし、前に出なければいけない役どころで、蒼は内気な役で、いつも遥と孝太の後ろに隠れていて、そんな中(鈴木は)木刀を持って戦うんですけど、上段の構えになると身長が3mくらいあって、その後ろにいるのが本当に安心しました(笑)」と実演して見せ、逆に鈴木は「本当にマッケンが率先してコミュニケーションをとってくれて、本当に幼馴染のように楽しく、時に厳しく撮影させてもらった印象がありますね」と吐露した。
そして、蒼たちに先駆けて戦国時代へタイムスリップし、歴史の操作を目論む不破瑠依役を演じる渡邊は「今、見ていただいてもわかる通り、3人の中がものすごくいいんですよ。本番が始まる前からアクションの稽古があったり、部活感を大切にしていたからこそ出来上がった3人の空気感。この仲のいい空気感を端から見ているという役柄だったんですけど、非常にさみしい思いをずっとしていた2ヶ月間でした」と冗談混じりで語り、山崎から「そんなことないじゃん。休憩時間にいっぱい喋ったじゃん」と突っ込まれると、渡邊は「(3人に)混ざりたいなと思っていたら、子どものように駆け寄って来るマッケンを見て、“やったー!”って思いながら混ざったりしていました」と嬉しそうに語った。
本広克行監督、新田真剣佑の前に父・千葉真一と対面
続けて、新田の座長ぶりを聞かれた本広監督は「実はマッケン会うよりも先にお父さん(千葉真一)に会っていて、お父さんが『群青戦記』の台本を読んでいたんです」と告白し、初耳だったという新田が目を丸くするのを横目に、本広監督は「ドキドキしながら挨拶したら、『アレをアレだね』って何にも言わないんですよ。帰ってすぐ本を直そうって思いました」とコメント。「お父さんが『戦国自衛隊』という映画に出られていて、ちょっと似ているなと思ったので、『戦国自衛隊』を見て、悪いところを全部こっちではやらないようにしました。そういうオマージュもけっこう入っています」と明かした。(modelpress編集部)
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