妻夫木聡、夏帆は「顔にすぐ出ちゃう子」<Red>
2020.01.29 20:43
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映画「Red」(2月21日公開)の完成披露プレミア上映会が29日、都内で行われ、主演の夏帆、共演の妻夫木聡、柄本佑、間宮祥太朗、メガホンをとった三島有紀子監督が登壇した。
夏帆&妻夫木聡、賛否両論の問題作『Red』映画化
女性の本音をえぐった問題作で、刊行当初、あまりにも衝撃的な内容のため賛否両論となった島本理生氏初の官能小説『Red』を、三島監督が禁断の映画化した同作。平凡な結婚、可愛い娘、“何も問題のない生活”を過ごしていた、はずだった主人公の村主塔子を夏帆、塔子がかつて愛した男・鞍田秋彦を妻夫木が演じ、夏帆と妻夫木が極限の濃密ラブシーンに挑むことでも話題を集めている。三島監督の最新作で主演というオファーが来た際の心境を尋ねたれた夏帆は「三島さんとか過去にご一緒させていただいていて、いろんな思いを共有して作品を作って来て、監督が現場で戦ってきている姿も見てきて、そんな中で主演として呼んでいただけたということで、勝手に監督の覚悟みたいなものを感じて、生半可な気持ちじゃできないなと思い、私自身も覚悟を決めて挑ませていただきました」と明かし、自身の役柄については「演じていく上で掴みどころがないというか、この人はどんな人なんだろうと悩みながら演じていました。ただ彼女自身もこの映画の中で、この先、何を選んで生きていくのかとすごく悩んでいて、私自身も塔子と一緒に悩みながら演じていた感じです。監督とも話し合いながら、一緒に作っていったという感覚があって、そんな環境にいられたことは幸せなことだったなと思います」としみじみと語った。
妻夫木聡、夏帆は「嘘のない方」
今回、夏帆と初共演だった妻夫木は、共演しての感想を求められると「とても嘘のない方ですね。『天然コケッコー』という作品がすごく好きで、そのときのイメージが夏帆さんにはすごくあって、かわいらしいイメージは根底にあったんですけど、今回、共演するにあたって、役に対してどう接していいかわからない、どうアプローチしていいかわからないと、素直にそういう気持ちを吐露していたし、顔にもすぐ出ちゃう子だし(笑)、それは僕は嘘がなくて好きだったんです」といい、「わかっていないけど、わかったフリをしちゃうことのほうが多いと思うんですけど、そっちのほうがよくないんですよね。悩んで悩みだした挙句に出たものというのに監督がOKを出してくれて、本人にとってはわからないかもしれないけど、自身が塔子なんだよという監督のOKが出て成立するものなので、最後までずっと戦っていた姿というのは素晴らしい女優さんだなと思っていました」と絶賛。夏帆、妻夫木聡は「全て受け止めてくださる」
「嘘が顔にもすぐ出ちゃう」と言われ「すみません…(笑)」と連呼して笑いを誘った夏帆は、妻夫木と共演しての感想を聞かれると「決して言い訳ではないんですけど、悩んでいるということをすべて妻夫木さんにぶつけようと思ったんですよね。どういう風に関係性を築いてお芝居をしていこうと思ったときに、見栄を張ってわからないのに“できます”って感じで接するより、全部自分を見せるじゃないですけど、自分の今、思っていることをすべてぶつけてみたらどうなるんだろうという風に思って、そのほうが距離感を縮められるじゃないですけど、違う方向性に行くのかなっていう風に思ったので、今回すべて…はい、すべて顔に出ていたと思うんですけど(笑)」と打ち明け、「でも、妻夫木さんはすべて受け止めてくださって、それがどこか鞍田さんと塔子の関係性に近かったような感じがして、自分がどんな状態でもすべて受け止めてお芝居をしてくださるという安心感があって、それはありがとうございました」と感謝した。間宮祥太朗、撮影エピソード明かす「罪深い気持ちになりました」
また、塔子の夫・村主真役を演じた間宮は、夏帆と娘役の子役と3人で遊園地に行ったことを明かし「そういう時間を設けてくださって、休日のようなただただ楽しい1日でした」と笑顔を見せ、「(夏帆とは)初共演じゃなかったので、関係性も作りやすかったです」とコメント。これに夏帆も「本当に幸せな時間でした。そういう経験はもちろんしたことがないので、間宮君と娘役の子と3人で…」と声を弾ませたが、「そのあとに、妻夫木さんとキッチンスタジオを借りてシチューを作るという、一体なんの日なんだろうって(笑)。同じ日に行われていて、“嗚呼、塔子…”って思って、“なるほど、こういうことか”ってそのときに思いました。罪深い気持ちになりましたね」と回顧した。(modelpress編集部)
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