ディーン・フジオカ、第一声が「ディーン・タピオカです」 自己紹介で歓声浴びる＜記憶にございません！＞

支持率の低い総理大臣・黒田啓介（中井）が、記憶喪失となったことをきっかけに巻き起こるドラマを愉快に描く本作。当日は、共演した草刈正雄、小池栄子、木村佳乃、佐藤浩市、斉藤由貴、吉田羊、後藤淳平（ジャルジャル）、三谷幸喜監督も登壇した。

総理大臣役を務めた中井は、三谷組の難しさを聞かれると「本が完璧なんですよ。ですから、役者がこざかしいことを一切考えないで、本当に必死に生きるということができる本。それがコメディになるっていう理想的な形なので、役者はそのまま一生懸命やるだけで十分なので、苦労というよりは逆に、やりやすいと言った方がいいんではないでしょうか」と、三谷監督の手腕を絶賛。アドリブはほとんど入れなかったというが、冒頭の「クソ野郎」というセリフを、アドリブで入れたことを三谷監督に暴露されると「アドリブです」と白い歯を見せていた。

「ディーン・タピオカです」

一方、怪しい首相秘書官を演じたディーンは「ディーン・タピオカです」と挨拶し、「今、総理にそう言えと（笑）耳打ちをいただいたわけではございませんが」とジョークを飛ばして会場を沸かせた。

その後、先輩俳優がキャストに名を連ねる本作への出演について、日本で仕事をするようになってから長い月日が経ってはいないとしたうえで「もし日本でずっと住んで、お仕事をさせてもらって、自分の今の年になっていたら、どういう風になっていたのかな？とか、考えるきっかけにもなったし、改めて今ここに立たせていただいているってことが、光栄なことだなと。言葉にしてしまうと、本当にシンプルになってしまうんですけど」と感慨深そうに振り返った。

石田ゆり子、三谷組参加に喜び

そして、劇中で啓介の妻・聡子を演じた石田は、三谷監督から「（石田さんは）この映画のこと、ほとんど忘れていまして」といじられると、「全部覚えておりますよ？」とニッコリ。三谷組への参加については「今まで三谷さんと映画でご一緒したことがなくて。いつも呼んでいただけなくて（笑）。今回、初めて声をかけていただいて、本当にうれしくて。でも、とっても早いんです。撮影が。ほぼ1シーン1カットのような手法ですし、これでいいんだろうかと言っている間に終わってしまう日々で。三谷組というのは、本当に力がないと出れない組なんだなと思いました」と話していた。（modelpress編集部）